キンデルダイクの風車はオランダ世界遺産!行き方や見どころをチェック!

オランダの誇る9つの世界遺産のうちのひとつキンデルダイク。風車群の絶景で知られていますが、その風車にはたくさんの知られざる歴史や楽しみ方があるのをご存知でしょうか。キンデルダイク風車群の誕生秘話などをふまえ、美しい写真とともにご紹介します。

キンデルダイクの風車はオランダ世界遺産!行き方や見どころをチェック!のイメージ

目次

  1. 1キンデルダイクはどんなところ?
  2. 2キンデルダイクは世界遺産の風車村!
  3. 3キンデルダイクの風車の内部はどうなっている?
  4. 4気になるキンデルダイクの観光の仕方は?
  5. 5キンデルダイクの風車はいつ稼働する?
  6. 6キンデルダイクの名前の由来
  7. 7キンデルダイクが風車村となった背景には
  8. 8キンデルダイクにおける風車の役割
  9. 9キンデルダイクへの行き方1:一般的な行き方は?
  10. 10キンデルダイクへの行き方2:おすすめの行き方
  11. 11キンデルダイクへの行き方3:船と水上バス
  12. 12キンデルダイクへの行き方4:ツアーに参加したい!
  13. 13キンデルダイクの基本情報
  14. 14キンデルダイク周囲の観光は?
  15. 15世界遺産・キンデルダイクにいこう!

キンデルダイクはどんなところ?

オランダ第2の大都市ロッテルダムの南東に位置する風車村「キンデルダイク」。その絶景からオランダの観光地として世界的に知られています。北海からオランダ特有の強風が吹きつけるこの地は、その風を動力とする風車が産業発展に貢献をしてきました。

全盛期にはオランダ全土で約10,000基もの風車が稼働していたといわれています。老朽化や産業革命によりその多くが取り壊され、現在では全盛期の1/10の約1,000基の風車が残っているとされています。

現在19基の風車が並ぶ光景が見られるのは、オランダとはいえこのキンデルダイクだけです。キンデルダイクの19基の風車は、治水体系の一部として18世紀ごろに建設されたものです。

徐々に風の力から電気の力に取って代わられた現在は、本来の風車としての機能ははたしていません。現在のキンデルダイクの風車群は、その絶景が生み出す観光用に留まっているのです。

キンデルダイクは世界遺産の風車村!

キンデルダイクの風車群は、オランダが誇る 9 つの世界遺産のうちのひとつです。今日あるキンデルダイクの風車群は、「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」として世界遺産に登録されたおかげで、私たちが目にすることができているのです。

風車の生き残りである19基と、キンデルダイクからの絶景を保存していく必要性が認められたということです。キンデルダイクは他の世界遺産と比べると、のどかで素朴な風景であると評判です。

遠路はるばる、オランダが誇る世界遺産を見に訪れた観光客も、いい意味で肩の力が抜けて見られるといいます。見ると癒される世界遺産というのは、世界的にも珍しいのではないでしょうか。

キンデルダイクの風車の内部はどうなっている?

現在でも風車に住み、管理している住民がいます。そう、風車は住居空間でもあったのです。風車の中に入ると、キッチンやリビング、洗面所にベッドと、当時の生活の様子を垣間見ることができます。

むき出しの歯車は風力によって動いており、その迫力はまさに風車さながら。小麦を挽くための粉挽きとして使われたり、菜種油搾りにプレス機と幅広い用途に利用されていたそうです。

現在でも強風が吹けば風車は実際に動き、その様子を風車の内部から、実際に見て体験することができます。巨大な羽が勢い良く回ると、風車の中心となる強大な音と迫力は圧巻であり、キンデルダイクのもうひとつの見どころです。

気になるキンデルダイクの観光の仕方は?

キンデルダイクでの観光は、風車と周辺の村がメインになります。アムステルダムからの行き方は、はじめて訪れる旅行者にはハードルが高いこともあり、気軽に参加できるバスツアーがおすすめ。やはり訪れてくる観光客も、バスツアーのプランのひとつとして数時間ほど立ち寄ることが多いようです。

ロッテルダムからキンデルダイクまで往復する観光船も人気があります。運河から観光船で眺めたり、運河沿いの堤防をぶらぶらと散策したりして楽しんでいるようです。

個人で訪れるならばキンデルダイクへの行き方は骨折りなので、十分に調べてから向かうようにしましょう。行き方については後ほどご紹介します。

また敷地内で自転車を借りることができるので、すべての風車を見て回りたい方はぜひレンタルされることをお勧めします。

現存する19基の風車は、現在は観光用に管理されていて、祝祭日などの観光客の多い日を中心に運転しています。キンデルダイクの風車でとくに有名な絶景が夕方で、赤く燃える空と風車が立ち並ぶその姿は絶景のひとことです。

また夜のライトアップされた風車と周辺の絶景も味わいがあり、時間ごとの美しさを楽しめます。またザーンセ・スカンスの現役の風車の迫力にはやや劣りますが、観光用に2基の風車の内部が見学できます。

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キンデルダイクの風車はいつ稼働する?

キンデルダイクを訪れる際のベストシーズンは7月と8月で、この期間の土曜日の午後には19基すべての風車が稼働します。またその他の季節でも週末や祝日、稼働することもありますので事前に確認しておきましょう。

ベストシーズンを過ぎるとヨーロッパの気候らしく、残暑もなく気温が下がる日が続きます。そのため毎年10月から3月まで村は閉鎖されますのでご注意ください。

毎年5月の第2土曜日を、オランダでは「風車の日」と定めており、全国の約600基の風車が一般公開されます。興味のある方はぜひこの期間に、お気に入りの、または気になっているオランダの市町村まで足を運んでみてください。

世界遺産の村に住む住人たち

オフシーズンは家族連れのピクニックや、地元民が釣りを楽しむ様子が見られます。運河は凍りつき、氷の上ではスケートを楽しむ子供たちの姿が冬のキンデルダイクの風物詩です。

菜の花ごしに見る風車に青空は、絵に描いたように素朴で平和な、キンデルダイクの人々にとっては日常で見られる絶景です。現在でもオランダは風車の国といっても過言ではありません。

キンデルダイクの名前の由来

キンデルダイクの地名の由来にはいくつかあるようですが、1421年に起きたエリザベス大洪水のとき、子どもが入ったゆりかごが、猫にバランスを保たれながら漂着したという伝説が有力です。

キンデル/Kinderは「子供」、ダイク/dijkは「堤」となり、このときに「子供の堤防(キンデルダイク)」と名付けられたというのです。

キンデルダイクが風車村となった背景には

名前の由来どおり、当時からオランダの水害は深刻でした。オランダの人々いわく「オランダの歴史は水との闘い」とのこと。現在のキンデルダイクの平和な風景を見ていると、どうやらこの闘いを勝ち抜いたことがわかります。

現在のオランダは、かつてのネーデルラント王国の州をベルギー、ルクセンブルクと分割した国です。ネーデルラントとは「低地の国々」を意味します。

ネーデルラントとは

このネーデルラント王国は、ナポレオン戦争時にはフランス帝国領でした。その領域は現在のオランダとベルギーとルクセンブルクに相当します。

オランダをはじめとしたこのネーデルラントの国土は、大半が平地です。一聞すると農業に理想的な土地のようですが、実際には海抜1.5mほどしかないため完全なる湿地帯であり「低地の国々」と呼ばれた由来です。

人々は湿原の周囲に堤防を作り、余分な水を排出する水路を作り、湿原を農地に変えていきました。しかし、水の抜けた土地は地盤沈下を起こし、堤防の内外で生まれた高低差によって通常の排水ができなくなります。

当然ながら水は通常、低いところから高いところへ逆流したりしません。地盤沈下の結果、多くの農地の海抜がゼロ以下となりました。オランダが度重なる水害を受けてきたのは、この地盤沈下によるものです。

風車の動力を転換

国土の約1/4が海面よりも低くなってしまったオランダにおいて、排水システムは重要な課題でした。堤防や運河などの建築物の存在がさらなる地盤沈下をもたらし、水位も上昇し始めます。

次なる対策として、それまで「工業用」として使われていた風車の動力を水車に伝えるという新しい「排水用」風車が登場します。この風車の登場により、風車の動力を水車に伝え低地から運河へ水を排出できることになり、一定の水面を保つことに成功したのです。

キンデルダイクにおける風車の役割

この成功を機に、1740年頃には風車が運河沿いにずらりと立ち並ぶようになります。オランダ特有の強風を受けた巨大な羽根から生み出された、数馬力の動力はせっせと働きました。

排出された水は再利用が可能であり、生活に取り入れるため大小さまざまな水路が張り巡らされたのです。運河に湛えられた豊富な水は、水路を介して、今もオランダの街中を流れています。

風車に近づきよく見てみると「SINCE 1740」のエンブレムが見えます。また、ほかの風車とは形が違う風車があり、その風車は約1,500年頃に建設されたといいます。

今もこうして広がる風車の光景が、280年前から土が水に沈まないよう働いてくれていた。そして今でも観光客を楽しませ、キンデルダイクの人々の収入源として機能していると思うと、感慨深いものがあります。そしていまだに現役で稼働していることに歴史を感じることもできるでしょう。

キンデルダイクへの行き方1:一般的な行き方は?

ここでは個人でキンデルダイクへ足を運ぶ際の、くわしい行き方をご紹介します。最も一般的な行き方であるロッテルダムだと、約13kmの位置にあります。

アムステルダムから列車とバスを乗り継ぎ、最短で約2時間と距離があり、そのどれもが簡単な行き方ではありませんが、稀にみるほどの絶景の世界遺産、足を運ぶ価値は十分にあるといえます。

キンデルダイクへの行き方2:おすすめの行き方

周辺にはユトレヒトをはじめとした有名観光地が点在しているので、それらを経由して向かうのがおすすめです。ユトレヒト経由であればユトレヒト中央駅からバスで60分ほどになります。

最短でキンデルダイクに向かうだけであれば、アムステルダム中央駅からロッテルダム中央駅まで約80分、ロッテルダム中央駅からロンバルダイン駅まで電車で約10分、下車後バスで約40分で到着です。

キンデルダイクへの行き方3:船と水上バス

ロッテルダムより1日1本から2本の観光船が出向しています。キンデルダイクの滞在時間は1時間で、短いながらも自由に観光できます。

またロッテルダムから5月1日から9月30日の期間限定で水上バスが運行しています。約30分の乗船後、今度は渡し舟に乗り、降りてから徒歩10分ほどでキンデルダイクに到着します。

キンデルダイクへの行き方4:ツアーに参加したい!

電車とバス乗り継いで行くのは不安という方は、やはり心強いツアーの利用がおすすめです。併せてロッテルダム観光も楽しめる1日ツアーが人気のようです。その場合のツアー料金は1名230ユーロ(約29,400円)で、2人目以降の料金は半額です。

その他経費については利用に応じて別途料金が発生しますのでご注意ください。ツアー利用時の料金相場の参考にしてください。

キンデルダイクの基本情報

入場料金については、風車2基の見学と、キンデルダイクの歴史や風車の仕組みについてのわかりやすい映像紹介シアター鑑賞の料金が含まれています。大人1名で7.5ユーロ(約960円)、子供1名が5.5ユーロ(約700円)、3歳以下は無料となっています。

このチケット売り場では日本語が掲載されているガイドマップが無料でもらるのでぜひ手に入れておきましょう。キンデルダイクは敷地が広いため、自転車を借りることをおすすめします。お手頃な金額で気持ちよく、すみずみまで観光ができるでしょう。

駐車場料金は、正面入口の駐車場に停める時が5ユーロ(約640円)ですが、近隣の駐車場はもうすこしお得な料金で停められます。

住所 Nederwaard 1, 2961 AS Kinderdijk
電話番号 +31 78 6912830

キンデルダイク周囲の観光は?

キンデルダイクからバスで1時間30分ほどにあるユトレヒトは、キンデルダイクとセットで観光されることが多い街です。

ウサギの愛らしいキャラクターでおなじみ「ミッフィー」の作家ディック・ブルーナ氏の故郷でもあります。ミッフィーの銅像やブルーナハウスなどは現在でも残っています。

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シュレーダー邸

ユトレヒトにお越しの際は、もうひとつのオランダが誇る 9 つある世界遺産「シュレーダー邸」も併せて観光されることが多いです。リートフェルト氏による設計シュレーダー邸は、1942年にオランダ人のデザイナー兼建築家であるヘリット・リートフェルト氏によって建てられたものです。

壁のない家というコンセプトのもとに、斬新なリクエストに応えるべく完成されたその姿は、ヨーロッパにおいても屈指の珍しいデザインの建物です。

現代人から見てもアートで立派なデザインのこの建造物、いまから約70年以上前、和暦では「大正13年」に建造されたというから驚きです。

1985年にシュレーダー未亡人が亡くなるまでの間、実際に暮らしていた住宅が世界遺産になっていることにも驚きです。現在は修復されミュージアムとして開放されています。

営業時間は11時から17時の完全予約制で所要時間は約1時間。月曜日はお休みです。入場料は大人1名が15.5ユーロ(約2,000円)、13歳から17歳までは8ユーロ(約1,000円)です。

住所 Prins Hendriklaan 50 3583 EP Utrecht
電話番号 (030)2362310

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世界遺産・キンデルダイクにいこう!

いかがだったでしょうか。オランダの誇る世界遺産キンデルダイクの絶景は必見ですが、ご紹介の通り決してアクセスがよいとはいえません。

しかしここでしか見られない夕日を浴びた風車群の絶景や、キンデルダイクの村との一体感をご覧いただければ決して後悔はしないでしょう。

オランダ観光のついでと言わず、キンデルダイクの風車による絶景を見るために、ぜひオランダへ訪れていただき、その歴史と壮大な世界観を味わっていただければと思います。

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