常滑焼の急須や招き猫などおすすめは?特徴・体験できる場所も紹介!

日常生活に欠かせない食器の一つである急須は、常滑焼が多く使われています。それは常滑焼が急須に適した特徴を持つからです。では常滑焼とはどのような焼き物なのでしょうか。常滑焼の歴史や急須の特徴、扱い方や体験プランなどについて紹介します。

常滑焼の急須や招き猫などおすすめは?特徴・体験できる場所も紹介!のイメージ

目次

  1. 1常滑焼の急須でおいしいお茶を
  2. 2常滑焼とは
  3. 3常滑焼の急須が製造される場所は?
  4. 4常滑焼の急須の本場に行くには?
  5. 5常滑では急須と招き猫がお出迎え
  6. 6常滑焼の歴史
  7. 7常滑焼の急須の特徴は?
  8. 8常滑焼の急須の種類
  9. 9常滑焼の急須の長所
  10. 10常滑焼の急須のお手入れ方法は?
  11. 11常滑焼の急須を作ってみたい1:体験可能?
  12. 12常滑焼の急須を作ってみたい2:体験プランは?
  13. 13常滑焼の急須を作ってみたい3:料金は?
  14. 14常滑焼の急須の注意点
  15. 15常滑焼の伝統を自分の手に

常滑焼の急須でおいしいお茶を

おいしい日本茶をゆっくり急須で淹れると、心までゆったりした気分になります。さまざまな種類の急須が販売されていますが、常滑焼の急須を使っているという方も多いのではないでしょうか。そこで常滑焼の急須の特徴やおすすめポイント、常滑焼の商品などについて紹介します。

常滑焼とは

日本には、日本古来から中世を経て現在まで作られている焼き物の窯があり、それを日本六古窯と言います。瀬戸焼や信楽焼などがあげられますが、常滑焼はその1つに数えられる、古い歴史を持つ焼き物です。

急須と言えば朱色というかレンガ色をしたものを思い浮かべる方が多いかもしれません。あの朱色の急須こそが常滑焼の特徴の1つです。常滑焼の急須はシェア1位だと言われており、その点でも日本人の生活に深く溶け込んだ焼き物の1つと言えるでしょう。

常滑焼の急須が製造される場所は?

では常滑焼の急須はどこで作られているのでしょうか。常滑焼が作られているのは愛知県常滑市です。常滑市は愛知県の西南にある知多半島の都市ですが、常滑市を中心とした知多半島で作られている焼き物を常滑焼と言うのです。

常滑市に行くと、「とこにゃん」という巨大な招き猫がお迎えしてくれます。もちろんこの招き猫は常滑焼でできており、常滑市が常滑焼の街だということがよく感じ取れます。

常滑焼の急須の本場に行くには?

では次に、常滑焼の本場に行くためのアクセスを紹介します。常滑焼の本場である愛知県常滑市は愛知県の西部に位置しており、西側は伊勢湾に面しています。この伊勢湾の埋め立て地にあるのが中部国際空港(セントレア)です。

公共交通機関を利用してアクセスする場合、最寄り駅は名古屋鉄道(名鉄)「常滑」駅です。新幹線などを利用してアクセスする場合は、まずはJR「名古屋」駅に行きます。名古屋駅で「名鉄名古屋」駅に移動し、常滑線で常滑駅まで移動します。特急で35分ほどで到着します。

しかしそれ以上に公共交通機関を利用した場合に近いのが飛行機です。なぜならば中部国際空港は常滑市の沖合1.5キロのところに造られた人工島であり、住所は愛知県常滑市だからです。中部国際空港からは名鉄「中部国際空港」駅から5分ほどで到着となります。

伊勢湾をはさんだ対岸である三重県津市方面からアクセスする場合は、電車で移動するよりも船を利用してアクセスしたほうが早いです。津エアポートラインが中部国際空港まで高速船を走らせており、これを使うと45分ほとで中部国際空港までアクセスできます。そこからは空港からと同様にアクセスします。

車でアクセスする場合は、最寄りICはセントレアラインの「常滑」IC、「りんくう」ICとなります。中部国際空港からはセントレア大橋を越えると常滑市内です。

常滑では急須と招き猫がお出迎え

さて、先ほど招き猫「とこにゃん」に触れましたが、実は常滑焼が1位なのは急須だけではありません。なんと招き猫の生産も全国1位、シェア80パーセントなのだそうです。そこで2006年にまちのシンボルとして作られたのが招き猫の「とこにゃん」です。大きさは高さ3.8メートル、幅6.3メートルあります。

この招き猫は常滑駅から常滑市陶磁器会館に向かうとこなめ招き猫通りの壁の上にいて、観光客を手招きしています。しかもこの通りには「御利益陶製招き猫」39体、「本物そっくりの猫」11体も並んでいて、SNS映えするということで話題となりました。

しかも常滑市の招き猫はこれだけではありません。2014年に公式キャラクターとなったのはゆるキャラの「トコタン」でやはり招き猫ですし、郵便ポストの上からトイレの表示にまで招き猫が使われています。もともと招き猫は福を招くということもあるので、縁起ものとして人気があります。

Thumb常滑市で観光のおすすめスポット13選!グルメ&子供が嬉しい体験もあり!
愛知県常滑市はやきものの街として有名で、日本六古窯の一つでもある「常滑焼」は急須のシェア日本...

常滑焼の歴史

さて、最初に常滑焼は日本六古窯の1つだと述べましたが、常滑焼はその日本六古窯の中でも最も古く、規模が大きいとされています。もともとこの辺りでは粘土が豊富に産出されており、その点では焼き物を作る条件はあったのです。

常滑焼のはじまりは、12世紀前半の平安時代末期と言われています。古墳時代末期から焼き物が作られ始めた猿投窯の灰釉陶器窯が南下し、形成されたものだと言われていますが、それまでの灰釉陶器にはなかった大型の甕や壺などを作るようになり、中世陶器の主要産地となりました。

この「古常滑」は経塚など仏教遺跡から出土するほか、奥州藤原氏の遺跡などからも出土するように、全国に広まりました。ところが織田信長が政権を握ると、1574年に禁窯令が出され、いったんは衰退しかけるものの、近世に入ると真焼(まやけ)の甕や壺と、赤物(あかもの)の壺や甕が作られるようになります。

さらに江戸時代に入るといわゆる名工が多数輩出し、常滑焼は技術的な進歩も見られるようになります。文政年間(1818年から31年)には遠州で手に入れた古写本を学ぶことで、初めて急須を作りだすことに成功しました。さらに天保年間(1831年から45年)には連房式登窯が導入され、量産が行われるようになります。

明治に入ると土管が大量に必要とされるようになったことから、常滑焼の真焼の技術が利用されるようになり、さらに西洋から伝来した技術による機械化の進展で、タイルや衛生陶器などが大量に生産されるようになりました。

常滑焼の急須の特徴は?

さて、このように生活に密着している常滑焼ですが、その中でもより身近なものというとやはり急須ではないでしょうか。常滑焼の急須は独特の朱色がかった色が特徴です。あの特徴的な朱色は彩色によるものではなく、土そのものの色なのです。

朱色の土は朱泥土と言います。朱泥土は原料の土に含まれる鉄分や陶土の中の酸化鉄が赤く発色したもので、釉薬を使って出すのではなく、素焼きであの特徴的な色を出します。釉薬を使わないということで、吸水性などが気になりますが、朱泥土は耐水性があり、水を吸わないという特徴がある土でもあるのです。

この朱泥土の急須は、常滑焼の陶祖とされる鯉江方寿という人物が中国から技術を導入したものとされており、前述したように江戸時代から作られるようになりました。

常滑焼の急須の種類

ただし、常滑焼の急須も近年では釉薬を使い、さまざまな彩色をほどこしたものも出回るようになってきました。また成形方法もさまざまあり、現在古典的なタイプからモダンなものまで約100種類を数えると言われています。

常滑焼の急須で使われる成形方法は大きく分けて2種類です。ろくろと手びねりですが、最近では電動ろくろを利用して成形することも多くなりました。

なお、常滑焼そのものの成形方法はこのほかにもいくつかあり、器形などにより最適なものが選ばれています。現在常滑焼には31名の伝統工芸士が登録されており、常滑焼の伝統はこれらの人々を中心に次代に受け継がれていくのです。

常滑焼の急須の長所

ところで、常滑焼の急須が多く使われているのは、単に常滑焼が有名だからというだけではありません。実は常滑焼の急須はお茶を入れるのにとても適したおすすめ急須だからなのです。

先ほど述べたように、常滑焼の急須の多くは朱泥土です。この朱泥土は原料の土に鉄分が含まれていたり、または酸化鉄を加えたりしており、これが焼かれることで赤く発色し、あの色が出てきます。

この酸化鉄は、お茶に含まれるタンニンと結合する性質があります。タンニンはお茶の渋味や苦味のもととなるものなので、タンニンが結合することで渋味がとれてまろやかな味わいになるのです。

ですから急須として使うなら、常滑焼の、できれば無釉のものがおすすめです。無釉のもののほうがさらにタンニンを吸着するので、さらにまろやかでおいしい味わいが楽しめるのです。

常滑焼の急須のお手入れ方法は?

このようにおいしいお茶が飲みたいという方にはおすすめの常滑焼の急須ですから、上手にお手入れして長く使っていきたいものです。常滑焼の急須はどのようにお手入れをするとよいのでしょうか。

急須はその構造上、本体と注ぎ口が接合させていることが多く、注ぎ口の根元に「死角」になる部分ができます。この場所は茶こしなどを利用しても細かい茶葉や汚れなどがたまりやすく、これがお茶の味を落とす原因になりがちなのです。

ですから、お茶を飲んだ後はまず急須の口の方からある程度の強さで急須に水を注ぎこみ、その後桶やバケツなどに水をはり、急須全体を漬けます。1時間ほどすると急須から付着した葉や粉がはがれてくるので、それから洗うときれいにできます。

また、1日の終わりなどには、ブラシを使い、中などをしっかりと洗います。急須専用のブラシがあるのでそれを使ってもよいですし、使い古しの歯ブラシや茶筅などを使うのもおすすめです。先ほど述べた根元の部分も無理しない程度でいいので、忘れずに掃除するとよいでしょう。

洗い終わったら、水を切り、軽くふいて、一晩しっかりと乾燥させます。この時、急須を伏せて乾燥させる方が多いのですが、どうしても先ほどの「死角」部分に水がたまり、乾燥しにくいので、急須の注ぎ口を下にするようにして、マグカップなどに立てて乾かすとよく乾くのでおすすめです。

常滑焼の急須を作ってみたい1:体験可能?

さて、常滑焼の急須はおいしいお茶が飲みたいという方にはおすすめの特徴があることがわかりました。もちろん市販品でそれは叶えられるのですが、せっかくだから常滑焼の急須とまでは行かなくても常滑焼体験をしてみたいと考える方も多いのではないでしょうか。

実は常滑では、常滑焼を作る体験をすることができる場所がいくつかあります。体験できる内容も、陶芸そのものを体験できるろくろや手びねり体験、できあがったものに自分で絵を描いてオリジナルの一品を作る絵付け体験などがあります。

常滑焼の急須を作ってみたい2:体験プランは?

それでは、具体的に体験プランについていくつか紹介していきましょう。まずは常滑焼そのものを作ってみたいという方におすすめのプランである、ろくろ、手びねり体験からです。

これは実際にろくろや手びねりの方法で、器を作るというものです。スタッフに指導をしてもらいながら、実際に土を使ってコップやお皿などを作ります。所要時間は40分程度から1時間前後かかります。器を作ったらあとは1か月ほどかけて焼いてくれ、完成品を送ってもらう(取りに行くことも可能)という手順になります。

絵付け体験の場合は既にできあがった器やタイル、マスコットなどに自分で絵を描いていきます。所要時間は1時間程度で、こちらも絵付けをしたものを焼いてもらい、後で受け取るという方法になります。

また、急須の場合は、形が複雑なこともあって、自分でゼロから作るというプランはなさそうですが、急須の「彫り」が体験できるものがあります。これはできあがっている急須に文字や絵などを彫ることでオリジナルのものを作るという体験コースです。

常滑焼の急須を作ってみたい3:料金は?

これらの体験コースの料金ですが、店とそのプランにより多少の違いがあります。ろくろ体験など、一から焼き物を作る場合は土1キロがついて3000円前後というところが多いようです。土1キロで複数作ることもできますが、土が足りない場合は追加料金がかかるという形になっているようです。

絵付けの場合は、どの商品に絵付けをするかによって料金が違います。安いものでは500円程度からあり、値段や時間と相談しつつ選ぶことができるようになっています。

そして、急須の彫り体験は2018年12月現在で2700円程度となっています。もちろん先ほども述べたように既にできあがった急須に、好きな文字などを彫り込むというものですが、湯のみの彫り体験もあるとのことで、オリジナルお茶セットでプレゼントにするという方におすすめとなっています。

これらの体験プランは、予約なしでもできるというところもあるのですが、基本的には予約がおすすめです。なぜかというと、混雑した場合など、予約が優先となるためです。プランも値段もさまざまなので、常滑で陶芸体験をしたい方は事前に調べて予約するとよいでしょう。

Thumb常滑『やきもの散歩道』散策が人気!おしゃれカフェやランチ・駐車場を紹介!
この記事では、常滑市の『やきもの散歩道』の散策ルートを紹介します。やきもの散歩道には、おしゃ...

常滑焼の急須の注意点

さて、常滑焼の急須について紹介してきましたが、ここで扱い方の注意についていくつか紹介しましょう。先ほどお手入れの方法を紹介したのですが、ついつい汚れを落としたくなると力を込めてやってしまう方が多いのではないでしょうか。

しかし何といっても常滑焼は焼き物ですから、無理なことをすると破損してしまいます。特に急須に特徴的な、先ほど紹介した根元の「死角」部分は、簡単に手が届かないこともあって、ついつい無理やりブラシを突っ込もうとしてしまいますが、無理はしないようにしましょう。

また、汚れが気になると漂白剤などを使いたくなる方も多いでしょうが、漂白剤は「漂白」であり、色素を分解しているだけです。この漂白剤が残ったり、汚れについたりすると匂いがしてお茶がまずくなってしまいます。ですから漂白剤の使用はおすすめできません。

もしどうしても漂白剤を使いたいというならば、まず汚れをきっちりと落とし、薄めて使います。漂白が済んだら匂いが残らないよう、丁寧に洗いましょう。

常滑焼の伝統を自分の手に

常滑焼に使われる土は急須に使うとお茶がおいしくなるという特徴があります。それが常滑焼の急須が人気である秘密と言えるでしょう。この特徴をうまく利用し、おいしいお茶で心までゆったりできるひとときを過ごすのはいかがでしょうか。ぜひお気に入りの常滑焼の急須を見つけてみてください。

関連記事

関連するキーワード

Noimage
この記事のライター
茉莉花

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ