珍魚ムツゴロウは有明海で釣れる?生態や料理方法・味まで徹底調査!

広大な干潟に希少な動物たち暮らすが暮らす有明海。そんな有明海のアイドルと言えば珍魚・ムツゴロウ。愛くるしい姿で干潟を飛ぶこの魚は刺身や蒲焼料理でいただくと絶品です!今回はムツゴロウ釣りの楽しみや美味しいと評判の郷土料理も含めて詳しくご紹介致します。

珍魚ムツゴロウは有明海で釣れる?生態や料理方法・味まで徹底調査!のイメージ

目次

  1. 1珍魚ムツゴロウどんな味がするの?
  2. 2不思議な魚・ムツゴロウを徹底解剖!
  3. 3珍魚「ムツゴロウ」の生態とは?
  4. 4ムツゴロウは食べられる!
  5. 5ムツゴロウ料理が食べられるお店
  6. 6珍魚・ムツゴロウが間近に「海遊ふれあいパーク」
  7. 7珍魚・ムツゴロウを食べに有明海へ行こう!

珍魚ムツゴロウどんな味がするの?

様々な郷土料理や地元のご当地グルメを味わうのは、旅の楽しみの一つという方も多いと思います。佐賀県南部鹿島市に位置する有明海は、ちょっと変わった魚「ムツゴロウ」料理がいただけるユニークな観光スポットです。

干潮になると現れる広大な干潟には、ムツゴロウの他にも、シオマネキやワラスボなど珍しい動物たちがいっぱい。木製の板でできた干潟スキーに乗って行う伝統のムツかけ漁は、今ではほとんど見られなくなった伝統的な有明海の漁法です。

今回は、釣り上級者にも難しいと言われる「ムツかけ漁」のやり方や、刺身や姿焼きなど様々なムツゴロウ料理を楽しめる地元の人気料理店のほか、気になるムツゴロウのお味も含めて、珍魚の生態に迫ります!

不思議な魚・ムツゴロウを徹底解剖!

みなさんは、ムツゴロウと聞いて一体どんな魚を想像するでしょうか?いや、魚ではなく、動物研究家でエッセイスト、タレントなどをこなしている「畑正憲さん」(=ムツゴロウさん)をイメージするかもしれません。

本家本元のムツゴロウは、干潟で暮らす全長15cmほどの小さな魚で、干潮のときに現れる有明海のアイドルです。ラムサール条約にも登録された肥前鹿島市の干潟は、野鳥も飛び交う希少な動物たちの楽園です。

顔の真上に飛び出した目と、ヌルヌルとしたボディ、そして、見かけによらず?かなり俊敏な魚であるムツゴロウ。どんな暮らしをしているのか?まずは、その生態から解き明かして行きましょう。

珍魚「ムツゴロウ」の生態とは?

有明海の珍味として知られるムツゴロウ。体長は最大でも20cmほどまでしか成長しない小さな魚です。ムツゴロウは、ハゼ科の魚で、同じ有明海の干潟で暮らすトビハゼの2倍ぐらいの個体です。

ムツゴロウの体は、褐色かまたは暗い緑色をしており、体中に白と青に光る斑点がある個体が多くいます。両目は頭の上に飛び出しているのが特徴で、広い干潟で天敵がいないか、見渡せるような仕組みになっています。

ムツゴロウには大きな背びれがありますが、普段はあまり目立ちません。背びれを広げるのは、威嚇する時や求愛の時だけなのです。5月から7月の交配の時期になると、干潟のあちこちで背びれを立てて、威嚇や求愛行動しているムツゴロウを見かけます。

名前の由来・種類

ムツゴロウの名前の由来は、佐賀の方言で「むつい」=脂っこい、と「ごろう」=ハゼの意味を合わせたもので、この名前から想像できるように、非常に脂が多い身を持つ魚です。焼いても刺身にしてもジューシーで旨味がたっぷりあります。

ムツゴロウには、類似するトビハゼなどの仲間がいますが、同じように見えて実は種類が違います。トビハゼは肉食動物であるのに対し、ムツゴロウは干潟でコケ類を食べて暮らす草食動物なのです。

そのため、ムツゴロウは、他の生き物と競合することなく暮らしていけるのです。遠浅の干潟で、ぴょんぴょんと元気に跳ね回るムツゴロウ。水が少ない場所でも暮らしていけるのは、皮膚呼吸ができるからだと考えられています。

生息地

ムツゴロウの生息地は、東アジア全域と言われており、日本だけでなく、朝鮮半島、中国、そして台湾にも生息しています。日本の生息地は、佐賀県の有明海と熊本県の八代海の2ヶ所。

ついでながら、沖縄県のマングローブに暮らすミナミトビハゼは、このムツゴロウの仲間です。ミナミトビハゼの生息地は、主にマングローブの干潟で、有明海とも共通する様々な動物や魚たちが暮らしています。

佐賀県でムツゴロウが生息しているのは、佐賀市の「東よか干潟」と、佐賀県南部鹿島市の「肥前鹿島干潟」の2ヶ所となっています。

この2つの干潟は、シギやチドリが飛来する東アジア有数の湿地帯となっており、近年、ラムサール条約にも登録された希少な野生動物の宝庫となっています。

ムツゴロウ釣りを楽しむなら、肥前鹿島干潟がおすすめで、釣りファンの中には、わざわざ鹿島まで行って釣りあげたムツゴロウを、クーラーボックスに入れて持ち帰り、刺身や焼き魚などにして食べる方も多いようです。

佐賀県鹿島市は、隣接する温泉地「嬉野市」とも近く、また、佐賀県屈指のパワースポット「祐徳稲荷神社」など観光の見どころもたくさんあります。釣りだけでなく、観光も楽しめるので、出かけるならこちらがおすすめです。

熟練の漁法

近年では、次第に数が減ってきていると言われている珍魚・ムツゴロウ。伝統的な漁法である「ムツかけ漁」も、今は衰退の一途をたどっているようです。

ムツゴロウの釣り方には、網を使うやり方と釣り竿を使うやり方の2つの方法がありますが、一般的に観光客などが釣りを楽しめる体験コースでできるのは、釣り竿を使った伝統的な「ムツかけ漁」です。

ムツかけ漁では、放射状に広がったかぎ針のようなものがついた釣り竿を使って、ムツゴロウを遠くから針に引っ掛けて釣り上げます。干潟の中は、どこも柔らかく泥の中に沈んでしまいますので、ムツかけ漁では戸板のようなガタスキーに乗って釣りをします。

ムツゴロウは非常に俊敏な魚で、周囲に対する警戒心も強いため、人や他の動物の気配を感じるとさっと逃げてしまいます。

かぎ針のついた釣り竿と、釣り糸の長さを合わせても、ムツゴロウを引っ掛けるためには、最低でも5mから8mぐらいの距離までムツゴロウに近づく必要があり、慣れないガタスキーを操りながら逃げられないように近づくのは至難の技です。

このように、伝統的なムツかけ漁では、ガタスキーを自在に操り、ムツゴロウに逃げられないように素早く正確に釣り竿を操る必要があるため、熟練の技が必要となってきます。

テレビ番組などでも、度々芸能人がこのムツかけ漁にチャレンジしているようですが、一回の釣りで一匹つりあげられる人は、50人中1人ぐらいと言われるほど、難しいようです。釣りに興味がない方は、ガタスキーだけ体験するのがおすすめです!

有明海のもう一つの珍魚・ワラスボ

お刺身にしても美味しいと言われている有明海のムツゴロウ。実は、この海には、もう一つ、このムツゴロウに負けないぐらい美味しいと言われている珍しい魚がいます。その魚の名前は「ワラスボ」です。

最大で体長40cmにもなると言われている珍魚・ワラスボは、台湾や中国、朝鮮半島にも生息しています。しかしながら、日本では、有明海にだけ生息しており、非常に珍しい魚です。

ワラスボも、ムツゴロウと同じくハゼの仲間ですが、お腹の下に吸盤があり、這うように泳ぐのが特徴です。ムツゴロウと同じく有明海の珍味として地元の方に親しまれており、郷土料理の食材としても使われています。

ワラスボは、ムツゴロウと違って目が退化しており、鱗もほとんどありません。滑りとした感じと、顔の形がSF映画の「エイリアン」によく似ていることから、エイリアンのような魚と形容されるようです。

ワラスボは、うなぎのように細長い体をしていて、そのまま姿焼きで食べても鱗が舌に触ることはないようです。お刺身にする場合は、皮を剥いで調理する方が良いそうです。

ワラスボは、鋭い歯からも分かるように肉食の魚で、干潟にいる貝や甲殻類など小動物も食べるようです。ムツゴロウに比べると、やや泥臭さがあるようなので、刺身や握りすしにして食べるよりは、内臓を取り除いて干物などにされることが多いようです。

道の駅鹿島で有明海の干潟を満喫しよう!

釣りやガタスキーなどの体験メニューも揃っている「道の駅 鹿島」は、有明海周辺でムツゴロウ釣りも楽しめるおすすめの観光スポットです。

干潟展望館からは、ラムサール条約にも指定された肥前鹿島干潟の美しい風景も一望できます。干潟の生き物について学ぶ環境教室など、親子連れにおすすめのプランが満載です。

また、年に1回「鹿島ガタリンピック」という干潟で行われるオリンピックのような行事もありますので、興味がある方は、公式ホームページから、ぜひイベント情報もチェックしてみてください。

Thumb有明海の干潟は日本一の大きさ?珍魚ムツゴロウの生息地で泥んこ体験!
有明海は九州の西部に位置する九州最大の内湾です。干潟には珍魚ムツゴロウが多数生息することで知...
Thumb「祐徳稲荷神社」は金運や恋愛運にご利益あり?紅葉や初詣にも人気のスポット!
佐賀県南部鹿島市に位置する祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷の一つ。豪華絢爛な社殿が見どころで、初...

ムツゴロウは食べられる!

有明海の広大な干潟で暮らす珍魚・ムツゴロウ。少し滑りがある独特の外観から、あまり食べても美味しそうには見えませんが、実は、脂が載ってとても美味しい魚のようです。

ムツゴロウ料理は、刺身、姿焼き、蒲焼などが有名で、有明海沿いの道の駅では、お土産として調理済みのムツゴロウが販売されています。

自分で釣り上げるのは、とても難しい魚のようですので、釣れなかった場合は、道の駅でお土産を購入するか、後ほどご紹介するレストランで、ムツゴロウ料理を味わってみてください。

味は?

ムツゴロウは、一体どんな味がするのでしょうか?草食動物であるムツゴロウは、干潟で暮らしているのに、泥臭くないというのが特徴です。

ハゼの仲間ですので、脂もしっかり載っていて、それでいてあっさりとした身で、白身魚らしい上品で食べやすい味のようです。

おすすめ料理1:素焼き

そんなムツゴロウの味をダイレクトに楽しめるのが、素焼き。コケ類や藻を食べて生きているムツゴロウは、鮎とよく似た味がするそうです。皮にぬめりがあるせいか、焼き上げると独特の香りがします。

塩焼きでは、適度に脂も落ちますし、食べやすくなります。生でムツゴロウを販売しているところはほとんどないので、一般的には、焼き魚になったものを購入します。白身の柔らかい食感を楽しめるおすすめの食べ方です。

おすすめ料理2:刺身

ムツゴロウを自分で釣り上げることができたら、ぜひ、試していただきたいのが刺身。新鮮なものなら、魚本来の甘味を十分楽しめます。

ムツゴロウは、ワラスボと違って表面に鱗があるので、刺身にする時は、しっかり鱗取りをしてから皮を剥いで刺身にしてください。

おすすめ料理3:蒲焼

続いておすすめするムツゴロウ料理は、蒲焼。脂が多く、柔らかい白身のムツゴロウは、うなぎの蒲焼や鮎の甘露煮のように、調理すると絶品。

有明海のお土産として、沿岸地域でも蒲焼はよく販売されていますので、ぜひ、お土産に買って味見してみてください。

おすすめ料理4:みそ汁

最後におすすめするムツゴロウ料理は「みそ汁」。ぶつ切りにしたムツゴロウを骨ごと入れてだしをとり、水の状態からゆっくり煮ていきます。途中アクを取りながらしっかりと魚の旨味が出るように温めていくのがポイント。

佐賀県鹿島市では、家庭で気軽に食べられるみそ汁の一つで、ムツゴロウに火が通ったら、火を消して味噌を溶いて仕上げます。外見は、ちょっとグロテスクなムツゴロウですが、みそ汁にするととても上品名味わいがしますので、おすすめです。

Thumb佐賀の名物・ご当地グルメ15選!郷土料理や地元のお菓子などを紹介!
佐賀県といいますと、おしゃれな人気観光地が数多くあります。歴史ある地域としても知られている佐...

ムツゴロウ料理が食べられるお店

様々な調理方法がある有明海の珍魚・ムツゴロウですが、伝統のムツかけ漁で釣り上げるのは至難の技です。

そこで、ここからは、有明海周辺で美味しいムツゴロウ料理を簡単に味わえるおすすめのお店を2店ほどご紹介したいと思います。

有明魚介料理が多数「蔵 KURA」

佐賀県佐賀市にある「蔵 KURA」は、佐賀駅から徒歩5分の好立地にあるムツゴロウ料理の人気店。

佐賀市内で「ワラスボ」の刺身も食べられるのは、こちらのお店だけなのだそうです。ムツゴロウやワラスボ以外にも有明海で獲れた「エツ」の唐揚げなど、珍しい郷土料理が楽しめます。

お土産も買える鮮魚店「有明茶屋鮮魚店」

福岡県柳川市にある「有明茶屋鮮魚店」は、ムツゴロウだけでなく、有明海の海の幸が勢ぞろいする郷土料理の有名店。

表向きは魚屋さんにしか見えませんが、食堂を併設しています。魚屋さんが作るだけあって、ワラスボもムツゴロウも鮮度抜群。また、海茸やイソギンチャクなど、他の地域ではまずお目にかかることのない珍しいものがいただけます。

珍魚・ムツゴロウが間近に「海遊ふれあいパーク」

佐賀県佐賀市の西隣にある小城市には、ムツゴロウやシオマネキなど、有明海の希少な動物たちと出会える「海遊ふれあいパーク」があります。

ガタスキーの体験や水タビのレンタルもありますので、実際に干潟の泥に触ってみたり、人間ムツゴロウになって干潟で遊ぶこともできるようです。シャワーのサービスもあるようですので、着替えを持っておでかけしましょう。

施設周辺には、オートキャンプ場や多目的グラウンドなどもありますので、家族連れでのおでかけにもおすすめです。

珍魚・ムツゴロウを食べに有明海へ行こう!

有明海で暮らす珍魚・ムツゴロウについてご紹介致しました。ラムサール条約にも指定された2つの湿地帯を含め、有明海には、希少な動物たちが多数暮らしています。

ムツゴロウたちに会えるのは、干潮の時間帯だけですので、おでかけ前には、必ず潮見表で干潮時刻を確認してから出かけるようにしましょう。

佐賀県鹿島市方面は、九州随一の酒蔵が並ぶ日本酒の名所でもあります。ムツゴロウ釣りが終わったら、ぜひ、鍋島藩主も飲んだ美味しいお酒と一緒に、ムツゴロウ料理を味わってみてください!

Original
この記事のライター
Yukilifegoeson

人気の記事

人気のあるまとめランキング