黒部五郎岳登山の難易度は?おすすめの縦走ルートや注意点・見どころまとめ!

「黒部五郎岳」は富山県と岐阜県にまたがった「日本百名山」の名峰だ。北アルプスの最深部にある「黒部五郎岳」の登山をここでは紹介する。その難易度やおすすめな縦走ルートはもちろん、見どころもたくさんんな「黒部五郎岳」の魅力も目にして頂きたい。

黒部五郎岳登山の難易度は?おすすめの縦走ルートや注意点・見どころまとめ!のイメージ

目次

  1. 1黒部五郎岳とはどういう山?
  2. 2黒部五郎岳登山の主な縦走ルートと難易度
  3. 3黒部五郎岳登山でおすすめの「折立~黒部五郎岳」ルートの区間別紹介
  4. 4黒部五郎岳の見どころと山頂について
  5. 5黒部五郎岳では草花も大きな見どころ
  6. 6黒部五郎岳では黒部五郎小舎の利用も可能
  7. 7黒部五郎岳での注意点
  8. 8黒部五郎岳で壮大なカールをじっくり眺めよう

黒部五郎岳とはどういう山?

富山と岐阜の県境に男らしく雄大な山という形容される「黒部五郎岳」がある。「黒部五郎岳」とはいったいどういう山であろうか?

それにこの山の山頂にたどり着くには縦走のみなのである。山小屋に宿泊必須で難易度も高く注意も必要みたいだが奥深く紹介していこう。

富山と岐阜の県境にそびえる標高2840メートルの山で日本百名山のひとつ

北アルプスの最深部であり、富山と岐阜の県境にそびえる山が「黒部五郎岳」である。標高は2840メートルあり「日本百名山」に登録されているほか「花の百名山」にも登録されている名峰なのだ。

男らしく雄大な山というのが「黒部五郎岳」の印象のようだが、この山にたどり着くのは縦走ルートしかないという難易度が高く健脚向きのようだ。そこもまた男らしい由縁であろうか。

「黒部五郎岳」の名の由来

富山県側では「黒部五郎岳」というが、この名を聞くと人の名前と勘違いする人がいると思われるがぜんぜん違っている。ちなみに岐阜県側では「中ノ俣岳」という。

名の由来は「ゴーロ」。「ゴーロ」とは山用語で大きな岩がゴロゴロしている場所をいうということで、黒部村の岩がゴロゴロしている場所が「黒部ゴーロ」となり、当て字を当てて「黒部五郎岳」に。ちなみに「野口五郎岳」も同様である。

黒部五郎岳登山の主な縦走ルートと難易度

「黒部五郎岳」登山へはいくつかある。「折立」からの縦走ルートや「新穂高温泉」からの縦走ルート、「飛越新道」から神岡新道を通る登山道などがある。難易度はどうであろうか?

また、「折立」から「太郎山」「黒部五郎岳」「三俣蓮華岳」「双六岳」を縦走し「西鎌尾根」を経て「槍ヶ岳」に至る縦走ルートを「西銀座ダイヤモンドコース」といって高難易度で健脚登山家には人気のコースなどもある。

「黒部五郎岳」登山の難易度としては比較的高い。かなりの縦走路なので山小屋での宿泊やテント泊も考えられる登山だからである。天気の注意も重要でコースタイムを参考に綿密な計画を立てることが必要だ。

「折立~黒部五郎岳」の縦走ルート

「折立」登山口から「黒部五郎岳」への縦走ルートが最も一般的な登山コースであろう。コース途中の山小屋に泊まって往復は2泊3日を予定することだ。山小屋を経由すればそれほど難易度は高くないと思われる。

このルート上にある主要通過点は順に三角点(1871メートル)、「太郎兵衛平」、太郎山(2373メートル)、北の俣岳(2662メートル)、赤城岳(2622メートル)、「中俣乗越」、「黒部五郎岳ノ肩」ときて「黒部五郎岳」頂上ということになる。

「新穂高温泉~黒部五郎岳」の縦走ルート

のんびり「黒部五郎岳」への登山を満喫すのにおすすめなのは「新穂高温泉~黒部五郎岳」の縦走ルートである。このルートにはたくさんの山小屋があって、山小屋を利用すれば日程的には難易度はそれほど高くない。

この縦走ルートは「鏡平」を経て「双六小屋」で1泊。翌日は「双六岳」と「三俣蓮華岳」を縦走して「黒部五郎小舎」に宿泊。次の日は「黒部五郎岳カール」を眺めながら「黒部五郎岳」への登山で展望を楽しみながら1日楽しんで「黒部五郎小舎」に戻ろう。

最終日は登ってきた道をたどって下山のコースとなる。途中余裕があれば「弓折岳」への登山もしてみよう。「鏡平山荘」でもう1泊もおすすめだ。ルート上の山小屋を紹介しておく。なお、「黒部五郎小舎」は後述する。

鏡平山荘

「弓折岳」直下のシラビソやダケカンバ、ナナカマドに囲まれたところにある山小屋が「鏡平山荘」だ。120名収容できる。素泊まりで7300円、1泊2食付きで10300円、1泊3食(お弁当)付きで11300円である。

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉神坂506-1421
電話番号 057-34-6268

双六小屋

「双六岳」と「樅沢岳」の鞍部標高2600メートルに建つのが「双六小屋」だ。ここは「槍ヶ岳」や「雲の平」などの北アルプス縦走登山の起点でもある山小屋。200名の収容で水は豊富である。

料金は素泊まりで7300円、1泊2食付き10300円、1泊3食(お弁当)付き11400円である。テントは60張可能で1人1000円の利用料だ。水代が含まれている。

住所 岐阜県高山市上宝町金木戸
電話番号 090-3480-0434

「飛越新道~黒部五郎岳」の縦走ルート

岐阜県側からの「飛越新道~黒部五郎岳」というルートが最短距離。コースタイムは「北ノ俣岳」経由の片道で8時間30分ぐらいであるから時間的には十分「黒部五郎岳」山頂に立てることになる。この登山コースは難易度が高く注意も必要だ。

この「飛越新道」のコースは晴天が続く日を選びたい。雨上がりなどでは泥んこ状態になることを記しておく。普段でもぬかるみが多いので注意してほしい。それに植生保護のため草原の中には入らないこと。足元注意のコースといえる。

このコースには山小屋はないので注意することだ。「飛越新道」から「神岡新道」に入って途中の「北ノ俣避難小屋」が唯一宿泊できるところなので、疲れたらそこで1泊をした方がいいかもしれない。無理はしない方が「黒部五郎岳」登山の秘訣だ。

黒部五郎岳登山でおすすめの「折立~黒部五郎岳」ルートの区間別紹介

「黒部五郎岳」への人気ルートの「折立~黒部五郎岳」ルートは行程がとても長い。片道の行きの登山だけでもコースタイム12時間近くかかるのである。時間だけを見れば難易度は高そうだが山小屋利用で楽しい登山ができる。

「折立」からのコースを区間別に分けてじっくり紹介することにしよう。「折立~五光岩ベンチ」「五光岩ベンチ~太郎平小屋」「太郎平小屋~北ノ股岳」「北ノ俣岳~中俣乗越」「中俣乗越~黒部五郎岳」の5つに分けてみた。

「折立~五光岩ベンチ」の行程と見どころ

「折立」登山口からブナ林のジグザグな登りに始まり欝蒼たる針葉樹の森を抜けると三角点(1871メートル)の広場に出る。ここからは「日本百名山」の薬師岳(2926メートル)の展望がよい。ベンチもあるので休憩におすすめの場所だ。

「三角点」を過ぎると「キンコウカ」の群落や「ニッコウキスゲ」の草花を楽しんで登ろう。やがて五光岩ベンチ(2196メートル)到着である。「五郎岩」や「薬師岳」の景観を楽しもう。そしてこれから向かう「太郎平」も見える。

折立へのアクセス

「黒部五郎岳」や「薬師岳」のもっともポピュラーな登山口にあたる「折立」までのアクセスを紹介しておこう。

バスでのアクセスは、富山地方鉄道「有峰口駅」から富山地鉄バスで1時間15分ほどだ。「富山駅」からの直行便もあって約2時間というアクセスだ。バスがない場合は「有峰口駅」からタクシーで1時間ほどで「折立」に到着する。

マイカーでのアクセスは、北陸道「立山IC」からR3、有峰林道小見線経由は距離にして37kmというところだ。ただし有峰林道は6月上旬から11月中旬までの通行可能ということだから注意のこと。「折立」には無料の広い駐車場あり。

「五光岩ベンチ~太郎平小屋」の行程と見どころ

「五光岩ベンチ」を過ぎると階段や石畳などで登山道は整備されていて登りやすい。やがて広い草原の「太郎坂」を登れば「太郎兵衛平」に到着。

「太郎兵衛平」に着くと一気に展望が広がる。それまでは「薬師岳」しか見えなかったが、「黒部五郎岳」をはじめ「三俣蓮華岳」「雲の平」「水晶岳」といった黒部源流の主役の山々がお出ましだ。

ここは北アルプスダイヤモンドコースの十字路ともいわれるところである。それに「折立」からこの「太郎兵衛平」までのコースタイムは4時間30分というところ。今日は「太郎兵衛平」にある「太郎平小屋」に泊まるのがおすすめだ。

太郎平小屋

北アルプスの稜線上で標高2320メートルに建つ「太郎平小屋」はシーズン中かなり混雑するので予約は必須。150名を収容できる。営業期間は6月1日から10月25日まで。1泊2食付き9500円。お弁当は1000円。山小屋から20分のところにキャンプ場あり。

住所 富山県中新川郡立山町芦峅寺31
電話番号 076-482-1917

「太郎平小屋~北ノ俣岳」の行程と見どころ

「太郎平小屋」から太郎山(2373メートル)に登ると池塘が点在して見どころだ。木道を通り尾根を上って行くと展望の良い標高2678めーとる地点に着く。ここから「北ノ俣岳」斜面に至るまで「ハクサンイチゲ」の大群落は見事でおすすめなポイント。

北の俣岳(2662メートル)はちなみに富山県側では「上ノ岳」という。その眺望は北に「薬師岳」、東に「三俣蓮華岳」や「水晶岳」などが、南に「黒部五郎岳」や「乗鞍岳」などが見られて大パノラマだ。

「北ノ俣岳~中俣乗越」の行程と見どころ

「北ノ股岳」からは割と広い稜線が伸びている。赤木岳(2622メートル)のピークの岩屑は東側を巻いて足元に注意しながら進もう。

「赤城岳」の後は小さなピークをいくつか越えると稜線の最低鞍部である「中俣乗越」に到着だ。ここから登ればいよいよ「黒部五郎岳」へと至る。

「中俣乗越~黒部五郎岳」の行程と見どころ

「中俣乗越」からは「黒部五郎岳」との標高差300メートルの急坂をハイマツの群落の中を進む。登って行くと砂礫の斜面には「トウヤクリンドウ」や「ウサギギク」などの草花が咲いて見どころでもある。

登り詰めたところは「黒部五郎岳の肩」である。さらに右に登って山頂を目指す。大きな石がゴロゴロしている場所なので足元注意だ。やがて展望バツグンの黒部五郎岳(2840メートル)の山頂に立つ。ちなみに富山県側では「中ノ俣岳」という。

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黒部五郎岳の見どころと山頂について

「黒部五郎岳」の見どころは、北アルプス連峰の山々の景観のポイントが多いことと数々の高山植物の群落が登山の縦走路に広がることだ。

その集大成が「黒部五郎岳」の山頂に立てば分かる。北アルプスの眺望と草花を楽しむことだ。それにこの山の特徴である「黒部五郎岳カール」という美しいカールが1番の見どころなのである。

黒部五郎岳の山頂の様子と見渡せる景色

「黒部五郎岳の肩」から「黒部五郎岳」山頂までは15分ほどだ。ゴロゴロした岩が多いので肩に荷物を置いて山頂に向かう人が多い。

山頂自体も岩でおおわれているが、そこからの見渡せる景色を堪能してほしい。槍・穂高連峰や笠ヶ岳、薬師岳など360度の大パノラマだ。ずう~とここに居てこの眺望を目に焼き付けたい。

黒部五郎岳カール

「黒部五郎岳」の特徴は「黒部五郎岳カール」といってもいい。北アルプスのカールの中でも氷河期の痕跡が鮮やかに残ってとても美しいカールを堪能してほしい。

黒部側に半円形に頂上稜線を取り巻くように形成されたカールに色とりどりの高山植物の群落が見られ、大自然の造形美には目を見張るばかりである。

黒部五郎岳では草花も大きな見どころ

「黒部五郎岳」は「花の百名山」に登録されているほど高山植物が豊富で草花も大きな見どころとなっている。

「折立~黒部五郎岳」の区間別でも草花の紹介はしてきているので、ここではもう1つのルート「新穂高温泉~黒部五郎岳」での草花の紹介とした。

「新穂高温泉~黒部五郎岳」の縦走ルートで草花鑑賞

「新穂高温泉~黒部五郎岳」の縦走ルートには高山植物の群落がたくさんある。まずは「チングルマ」の群落が「鏡平山荘」の周辺や「双六岳」周辺、「黒部五郎岳カール」などに観られて見どころだ。

「トウヤクリンドウ」は「双六岳」から「三俣蓮華岳」にかけて観られて8月頃は美しい花が見どころだ。「ミヤマクロユリ」は「双六小屋」付近に群落が見られる。

その他には、「シナノキンバイ」や「ハクサンフウロ」「コイワカガミ」「コバイケイソウ」などの草花が見られこのコースはお花畑の中を進む花好きには堪らないコースだ。

黒部五郎岳では黒部五郎小舎の利用も可能

「黒部五郎岳」の山頂まで行ったなら「黒部五郎岳カール」へ下りてお花畑の中を進んでいくとやがて「黒部五郎小舎」が見えてくる。

「太郎平小屋」からはここ「黒部五郎小舎」まで山小屋はない。ここは「黒部五郎岳」登山では必ず泊まることになる山小屋の1つであるのだ。

黒部五郎小舎の主な設備

「黒部五郎岳小舎」の主な設備を紹介しよう。宿泊定員は60名で電気は自家発電による。水は近くの沢から引いていて小屋前に水場もある。風呂はない。携帯電話は利用不可であるが公衆電話がある。トイレはバイオマストイレだ。

小舎から3分ほどのところにテントスペースがある。30張可能だ。料金は1000円。テント泊の人は小舎の外トイレを使用できる。

黒部五郎小舎の宿泊料金

営業期間は7月中旬から9月末までの「黒部五郎小舎」の宿泊料金は1泊2食付き8800円である。喫茶も営業しておりコーヒーやラーメン、うどん、卵丼などのメニューがある。

住所 富山県富山市有峰930-1458
電話番号 0577-34-6268

黒部五郎岳での注意点

「黒部五郎岳」の注意点としては、基本的なことだが「登山届」は必ず提出することだ。いまはインターネットでも提出できるし、登山口の「折立」や「新穂高温泉」の登山ポストに入れてもいい。

服装は7月・8月の夏山であっても怪我などを考慮して長袖がおすすめだ。登山靴やリュック、ウィンドブレーカーは必需品でゴミとタバコの始末は当然のマナーだ。高山植物の採掘に至っては犯罪なので注意することである。

携帯していきたい装備品

夏山登山では「ツェルト」を携帯していこう。いざというときはテント代わりになるし、寒ければ着ることができ休憩用にも利用できるのだ。GPSや携帯電話も持っていこう。悪路もあるのでストックや手袋、サングラスも携帯していきたい装備品だ。

初夏や初秋であれば「軽アイゼン」が必要のこともあるだろう。現地で情報確認することが1番だ。

黒部五郎岳で壮大なカールをじっくり眺めよう

「黒部五郎岳」へ縦走をしてまでも登山するのは壮大なカール地形を見るためだともいえる。カール外壁で日がな1日のんびりと過ごす贅沢な時を過ごしてみてはいかがであろう。

アナタの体力に合わせて「黒部五郎岳」への登山をいろいろなコースをそれぞれの見どころと共に楽しんで頂きたい。

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この記事のライター
納谷 稔

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