「練馬大根」は幻のダイコン?販売場所や美味しいおすすめ店をご紹介!

東京の練馬で作られる練馬大根は、近年では幻のご当地野菜となっています。今の大根とは違う食感や味などが魅力的なのですが、練馬大根を食べることはできるのでしょうか。そこで練馬大根の違いや販売場所、料理方法などについて紹介します。

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目次

  1. 1入手が難しい「練馬大根」
  2. 2練馬大根の歴史と特徴を解説
  3. 3現在の練馬大根の栽培は?
  4. 4練馬大根の販売店は?
  5. 5練馬大根が美味しいおすすめ店2選
  6. 6練馬大根の食べ方3選
  7. 7練馬のソウルフード「練馬大根」を食べよう

入手が難しい「練馬大根」

大根というと、生、煮るなど食べ方も多く、美味しい野菜としておなじみです。ところで、他の野菜と同様、大根にも「ご当地大根」があることをご存知でしょうか。東京練馬の練馬大根はそんなご当地野菜の一つなのですが、最近はなかなか目にしない「幻の大根」です。そんな練馬大根を紹介します。

練馬大根の歴史と特徴を解説

さて、練馬大根は今一般的に販売されている大根と違う特徴がなにかあるのでしょうか。またどんな歴史を持つ大根なのでしょうか。実は練馬大根はなんと江戸時代からの歴史があり、今一般的に販売されている大根とはいろいろと違った特徴があります。まずはそのあたりから紹介していきます。

練馬大根の特徴

現在一般的に販売されている大根と練馬大根には大きく分けて二つの違った特徴があります。一つめは外観です。現在販売されている大根は首の部分が緑色をしています。「青首大根」と呼ばれますが、練馬大根はこの青みが目立ちません。「白首大根」と言われるように全体に白いのが特徴です。

二つめは味です。現在販売されている大根である青首大根は辛みが少なく、甘みが強いという特徴があります。それに対して練馬大根は辛みが強めで、大根おろしなどにすると特有の味わいが人気となっています。

また、練馬大根は形としては中央が太く、首としっぽが細い傾向があります。先ほど首が青くならないと述べましたが、練馬大根は根の地上に出る部分に胚軸があまり発達していないため、緑色の部分がないというのも特徴的です。

食感の面では、練馬大根は繊維がしっかりしていて煮崩れしにくいという特徴があります。このような特徴から、練馬大根の食べ方としてはたくあん漬けなどの漬物、また辛みをいかした大根おろしなどによく使われてきました。特に「尻細大根」と呼ばれるタイプはたくあん漬けに、「秋詰まり大根」は煮る、浅漬けなどの食べ方で食べられています。

練馬大根の歴史

そんな練馬大根は古い歴史を持っています。栽培が始まったのはなんと江戸時代の元禄時代で、1683年の文献に既に「ねりま大根」という記述が見られます。栽培が行われたのが武蔵国練馬村、下練馬村だったのでこう呼ばれたと言われています。

その後、練馬大根は全国的に名前が知られるようになります。江戸時代末期になると、遠く離れた盛岡藩の文献の中にも練馬大根の名前が出てくるようになり、「大根の練馬か練馬の大根か」という言葉ができるほどに知られるようになりました。

明治に入り、1877年に行われた第一回内国勧業博覧会では、当時の上練馬村の農家がこの大根で作ったたくあん漬けを出品します。このたくあん漬けは「有名ノ産」である大根を使って作ったものであり「日常ノ食前ニ宜シ」と絶賛されました。

ところが、1933年に起こった干ばつや病気の発生は、練馬大根にダメージを与えます。加えて第二次世界大戦が終わると、たくあん漬けの大口納入先だった軍が解体され、さらに大きな影響を受けました。加えて練馬という土地が都市化すると、農家そのものも減っていきます。

また、練馬大根は先ほど特徴で述べたように、中央が太いという形のため、収穫の際に青首大根の数倍の力が必要と言われるほど重労働です。そのため、練馬大根の栽培はどんどん減少し、ついには肝心の練馬区ではほとんど生産されていない状況に陥るのです。

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現在の練馬大根の栽培は?

このような状況下で、練馬大根は練馬ではほとんど栽培されなくなっていました。現在、練馬大根の主な生産地は神奈川や千葉、群馬などなのですが、こちらでも青首大根の栽培が主であり、栽培量は激減していたのです。

しかし、2010年代後半に入り、練馬大根のご当地野菜としての価値が評価されるようになり、少しずつではありますが練馬での練馬大根栽培が増えてきています。練馬区でも練馬大根の保存、育成事業に取り組んでおり、約20軒の農家が栽培を行うようになってきているそうです。

練馬大根の販売店は?

このように練馬大根を手に入れるというのはなかなかの難関です。そもそも栽培している農家が少ないため、一般の市場にはなかなか出回りません。つまり産地の東京といえども、練馬大根を扱う販売店はなかなか見当たらないということになるのです。練馬大根の販売店はどこにあるのでしょうか。

練馬大根はどこで買えるの?

つまり現在、東京とはいってもスーパーや八百屋などで簡単に練馬大根を手に入れることはできません。実は東京都内で、練馬大根がある程度確実に手に入れられる販売店はほぼ一ヶ所のみということになります。それが次に紹介する「JA東京あおば農産物販売所」なのです。

JA東京あおばは東京都のうち板橋区・北区・豊島区・練馬区を管轄しているため、練馬大根もここで管轄しているということになります。ですから、練馬大根を手に入れたいという場合はここで手に入れるのがおすすめなのです。

JA東京あおば農産物販売所

ではJA東京あおばで練馬大根を手に入れる方法を紹介します。おすすめなのはここの販売店で購入する方法です。とはいえ、一年中いつでも練馬大根が販売されているわけではありません。この販売店で扱っているのは練馬大根が収穫された後のわずかな時期だけなのです。

練馬大根が収穫されるのは11月の半ばごろです。そこで11月中旬に行われるJA東京あおばの農業祭で、その年最初の練馬大根の販売が行われます。この時に販売される練馬大根は葉っぱと土がついた、掘りたてのもので、本数限定で、なくなり次第終了となります。

その後、練馬区内にあるJA東京あおばの販売店5箇所で練馬大根が一斉に販売されます。販売店それぞれで休業日や営業時間などに違いがあるので、行く場合は確認することをおすすめします。こちらもそれぞれの販売店での販売分がなくなり次第終了となるので、練馬大根を食べてみたいという方は早めにいくのがおすすめです。

練馬大根が美味しいおすすめ店2選

練馬大根は一年中買うことができるわけではないということで、ちょっとがっかりした方もいるかもしれません。しかし、生の練馬大根にこだわらなければ、食べるチャンスはまだまだあります。練馬大根は何といっても東京都練馬区のご当地野菜なので、区内に練馬大根を使った食べ物の販売店がいろいろとあるのです。

デンマークベーカリー 練馬店

最初に紹介するのは1934年創業の「デンマークベーカリー練馬店」です。ベーカリーということはパン屋ということになりますが、大根パンなどという商品があるのでしょうか。また美味しいのでしょうか。大根の食べ方の中にパンというのはないので、ちょっと不思議です。

実はこの販売店で販売している練馬大根は、大根そのものがパンに入っているわけてはありません。練馬大根の酵母を使ったパンを販売しているのです。「ねりまだいこん酵母パン」は雑味がなく、すっきりとした味わいが人気です。

特におすすめなのがトーストで、トーストすることでもちっとした食感とカリカリの食感のハーモニーが美味しいと評判です。「ねりコレ」という練馬のおすすめ商品にも選ばれているので、チャンスがあったらぜひ味わってみましょう。

御菓子司 木村家

次に紹介するのは「御菓子司木村家」です。「御菓子司」という名前でわかるように、こちらは和菓子の販売店です。パンに大根も珍しいですが、和菓子と大根の組み合わせもあまり他では見ないのではないでしょうか。どんな和菓子なのでしょう。

この店で扱っている練馬大根のお菓子は「木村家のだいこんシリーズ」と呼ばれるものです。最中とまんじゅうがあります。最中はいわゆる手作り最中で、最中の上に緑の葉っぱを模した紙がついていて、土の中から顔を出す大根のような形になっています。皮に練馬大根の葉が練り込んであります。

大根まんじゅうは白い大根の形をしたまんじゅうで、大根おろしと葉が中に練り込んであります。どちらも大根のイメージにぴったりで、美味しいのはもちろんですが、大根の特徴がよく表現されていてお土産にもおすすめの一品となっています。

練馬大根の食べ方3選

次に、練馬大根の美味しい食べ方をいくつか紹介します。前に述べたように、練馬大根は期間限定でしかも収量が少ないため、なかなか手に入れにくい大根です。しかし、練馬ではこの大根を使ったさまざまな料理が供されており、それで美味しい練馬大根を味わうこともできるのです。

しかも練馬大根の美味しい食べ方というと、大根おろしや漬物、煮ものなど、いわゆる「大根らしい」定番の食べ方しか思い浮かびにくいのですが、練馬で食べられる大根料理は違った調理法で練馬大根の新たな美味しい食べ方を提案しています。

練馬大根スパゲティ

まず紹介するのは「練馬大根スパゲティ」です。近年パスタが日本人の食生活に浸透していくにつれて、和風の食材と合わせたスパゲティも多く作られるようになっていますが、練馬では練馬大根の時期に給食などにも取り入れられるほどのメニューとなっています。

これは、ツナ缶と大根おろしをたっぷり使うもので、酢や砂糖、しょうゆなどで味付けをした和風タイプのスパゲティです。もともと練馬大根の美味しい食べ方の一つに大根おろしがあるくらいですから、人気のメニューとなっているようです。

ちなみに、練馬大根は辛みが強いと前に述べましたが、調味料とよく煮込むことで辛みが和らぎます。砂糖などは味を見て調節するとよいでしょう。大根おろしを1人前で100グラムほど使うため、緑黄色野菜のサラダなどを添えるとさらに栄養バランスのよいおすすめメニューとなります。

練馬大根カレー

カレーの具材に大根というのもあまり知らないという方が多いかもしれません。実は練馬大根とカレーには深い関係があります。先ほど触れたように、練馬大根はたくあん漬けにすることが多いのですが、黄色い色をつけるのに使われていたのが「ウコン」でした。

しかし、先ほど述べたように、第二次世界大戦後、軍がなくなることでたくあん漬けの需要が減りました。そこで余ったウコンを利用し、カレーのスパイスを作ったという歴史があるのです。このカレーのスパイスは今でも練馬で作られているそうです。

さて練馬大根のカレーですが、ふつうの大根は繊維がやわらかいこともあり、煮崩れたり水っぽくなりがちです。しかし練馬大根は先ほど触れたように繊維がしっかりしているため、カレーのように煮込む料理に使ってもしっかりしており、美味しいカレーになるそうです。練馬大根ならではの食べ方と言えるでしょう。

練馬大根グラタン

パンに和菓子、スパゲティにグラタンと、練馬大根の食べ方の新たな発見が並んできましたが、おそらく究極の新たな食べ方と言えるのが「グラタン」ではないでしょうか。実はこの料理、極レアと言ってよい料理で、知る人ぞ知る一品となっています。

実はこの練馬大根のグラタンが供されているのはふつうのカフェやレストランではありません。あるのは練馬展望レストランという、練馬区役所の20階にあるレストランです。区役所の中の店ですが、もちろん一般のお客さんでも食事を取ることはできます。なんとアルコールがつくパーティープランなどもある、けっこう本格的なレストランです。

メニューも充実しており、パスタやピザといった洋食のほか、ディナー限定のステーキ、中華のあんかけかた焼きそばに和食の御膳、サイドメニューなど、本当に区役所の中なのだろうかと感じるほどです。この中に大根グラタンのセットがあるのです。

練馬大根グラタンセットは、ここで1日10食限定で供されています。グラタンとサラダ、スープのセットは一見するとどこにでもあるグラタンのセットメニューですが、このグラタンの中に練馬大根が入れられているのです。

ただ、この練馬大根のグラタンセットは1日10食限定であるだけでなく、季節のメニューとなっているようで、いつでも食べられるというわけではありません。2018年のデータでは11月16日から23日までのわずか一週間のメニューだったようです。ですからもし食べてみたいならば、この時期あたりをねらうのがおすすめです。

また、パーティーメニューなどがあることから、予約なども受けつけているようなので、練馬大根のグラタンも予約をすることができるかもしれません。いずれにしても、時期を合わせて一度確認し、予約可能ならば予約をして行くことをおすすめします。

練馬のソウルフード「練馬大根」を食べよう

練馬大根という大根があるということは知ってても、実際に食べたことがある方は少ないでしょう。練馬大根は今の大根と違う、食感や味などの特徴があります。旬の時期に練馬に行くと、練馬大根を使ったメニューも多くあります。ぜひ寒くなってきたら、練馬で練馬大根の新たな魅力を体験してみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
茉莉花

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