「旧朝倉家住宅」で大正時代にタイムスリップ!見学料金や見どころ紹介!

東京渋谷区の代官山にある「旧朝倉家住宅」は、大正時代に建てられた貴重な建築物です。当時の様子が見学できる室内もさることながら、紅葉が素晴らしい庭園もおすすめの見どころです。今回はおすすめの見どころや料金など「旧朝倉家住宅」をご紹介します。

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目次

  1. 1代官山にある「旧朝倉家住宅」をご紹介
  2. 2「旧朝倉家住宅」のある代官山はどんな町?
  3. 3「旧朝倉家住宅」とは
  4. 4「旧朝倉家住宅」の見どころ1:外回り・外観
  5. 5「旧朝倉家住宅」の見どころ2:室内
  6. 6「旧朝倉家住宅」の見どころ3:庭園
  7. 7「旧朝倉家住宅」の見どころ4:茶会
  8. 8「旧朝倉家住宅」の基本情報
  9. 9代官山の祭り・イベント
  10. 10「旧朝倉家住宅」で大正時代の雰囲気を味わおう

代官山にある「旧朝倉家住宅」をご紹介

東京・渋谷区の代官山にある「旧朝倉家住宅」は、今から100年前の大正時代に建てられた土地の名士の住宅です。東京に残る、関東大震災前の貴重な和風住宅としてとても貴重なもので、重要文化財にも指定されています。

「旧朝倉家住宅」は、賑やかな代官山の町でタイムスリップしたような大正時代の雰囲気、そして秋は紅葉の美が味わえる穴場スポットです。今回はこの「旧朝倉家住宅」を見学する際の見どころや料金などをご紹介します。

「旧朝倉家住宅」のある代官山はどんな町?

「旧朝倉家住宅」があるのは、渋谷区の代官山です。おしゃれなアパレルショップをはじめ、レストランやカフェ、雑貨店など、上品でハイセンスな町として知られているところです。代官山は渋谷や恵比寿と隣接しています。渋谷駅から代官山駅までは1駅で所要時間3分、歩いても15分ほどでアクセスできます。

代官山は商業エリアなのですが、桜の名所であり、秋は紅葉もきれいな「西郷山公園」、広々としたスペースでカフェを利用しながら本が読める「代官山蔦屋書店」、日曜の朝市が開催される「ヒルサイドテラス」などが人気のスポットになっています。

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「旧朝倉家住宅」とは

代官山の「旧朝倉家住宅」は今から100年前の1819年(大正8年)に建築された和風住宅です。建てたのは、東京府議会議長や渋谷区議会議長などを務めた朝倉虎治郎です。

「旧朝倉家住宅」の母屋は木造2階建てで、ほぼ全室畳敷きになっています。屋根は瓦ぶき、外壁は板張りで1部漆喰になっています。これは、明治時代から昭和30年頃までに建てられた、規模の大きな邸宅の特徴を表しています。

部屋は接客用の座敷、家族用の座敷、茶室など用途に応じて違った意匠で装飾されています。母屋の周囲には土蔵や車庫などがあり、それらも一見の価値があります。敷地の南側には、もとの地形を生かした広い庭園が広がり、紅葉の時期に特に美しさを発揮します。

太平洋戦争終結後の困難期にはこの朝倉家の住宅も売却されたり、役所に譲渡されたりという歴史をたどりました。現在は文部科学省の所有となり、渋谷区が管理団体となって保存されています。

「旧朝倉家住宅」は2004年重要文化財に指定されました。今では一般に公開され、とても良い状態で保存されている住宅の内外を安い料金で見学することができます。

朝倉家の歴史

朝倉家先祖は1700年代前半に帰農して今の代官山の地に定住したと言われています。1800年代半ばの幕末の頃から米屋を営み、商家になりました。旧家であるため広い土地を所有していて、現在のヒルサイドテラス(代官山を代表する複合施設)のある土地や、旧山手通りの1部も朝倉家の所有でした。

「旧朝倉家住宅」を建てた朝倉虎治郎は、もともとは愛知県の生まれですが、朝倉家に婿養子に入りました。家業を継ぎながら渋谷町会議員を務めていましたが、東京府会議員になったのを機に家業を弟に譲りました。

現在の朝倉家は「朝倉不動産」という会社を経営し、ヒルサイドテラスなどを管理しています。

「旧朝倉家住宅」の見どころ1:外回り・外観

ここから、「旧朝倉家住宅」の見どころをご紹介していきます。見学の参考にしていただければ幸いです。はじめは外回りの建物や、母屋の外観についてです。

「旧朝倉家住宅」の母屋は大規模な2階建ての木造建築です。広い1階部分にバランスよく2階が乗っていて、とても安定感のある外観をしています。外壁は漆喰塗も使われていますが、ほとんどがダークな色の板張りのため、温かみと程よい重厚さを感じます。

国の重要文化財に指定されているのは、敷地の北側に建っているこの母屋と、西側に建てられている土蔵の2棟です。

車庫

現在「旧朝倉家住宅」にある車庫は、創建当時の姿に忠実に復原したものですが、朝倉家には大正時代に住宅が建築された当初から車庫がありました。大正時代は代官山を含めた東京の周縁エリアの開発が進み、車の必要性が高まり、普及が進んだ時代です。

「旧朝倉家住宅」の車庫では、波形の鉄板やコンクリートの土間などに、自動車と共に普及していった当時の車庫の姿を見てとることができます。

土蔵

「旧朝倉家住宅」の土蔵は、母屋の西側と連結して建てられています。軸は木造ですが、壁鉄筋コンクリート造の頑丈なものです。この土蔵も母屋と一緒に重要文化財に指定されています。

土蔵の中を見学することはできませんが、外側から観音扉の窓や銅板の庇などの特徴を見てとることできます。

この土蔵で目立つのは、規則的に並んだ折れ釘でしょう。これは、火災の時に水分を含ませた莚(むしろ)を吊り下げるためのものです。釘の周囲は漆喰を盛り上げ、補強されています。

「旧朝倉家住宅」の見どころ2:室内

代官山にある「旧朝倉家住宅」の見どころの2つ目は室内です。この項では母屋の室内の見どころをご紹介しますが、その前にざっと母屋の構造をご案内します。

母屋東側にある玄関を入ると左手に応接間がありますが、ここは正式な客人を迎えるスペースです。玄関右手の洋間は執事が事務を執るスペースですが、来客用に使うこともあったようです。

1階南側は、現在は会議室になっていますが、もともとは10畳の仏間、12畳の今、10畳の寝室と、3つの部屋でした。会議室の奥には3間ある「杉の間」、茶室などがあります。母屋の西側には中庭も設けられていて、廊下を歩きながら庭の鑑賞ができます。

土蔵や茶室を含めた母屋の北側のスペースは現在見学ができないのですが、家族のための部屋や風呂、使用人のための女中部屋、台所、納戸などが配置されています。

2階は格式ある広間と2つの和室から成っていて、朝倉虎治郎が会合などをもつ際に使われていたようです。この2階は見学をすることができますので、忘れずに見てきてください。

板戸

では、具体的に「旧朝倉家住宅」室内の見学のポイントを見て行きましょう。1つ目のおすすめは「板戸」です。階段の踊り場にあるものですが、手前側には菊、その裏側には唐獅子牡丹の模様が描かれています。

唐獅子牡丹の模様は、一般的にはさほど珍しいものではありませんが、日本的なデザインで装飾されている「旧朝倉家住宅」では唯一の中国的な意匠です。

この板戸の作者は、明治生まれの日本画家で、文展や日本南画院などで活躍した小猿雪堂(こえんせつどう)と言われています。1階の応接間にも襖絵や板戸絵があり、それらも同じ作者のものと推定されています。

木製レール

「旧朝倉家住宅」室内見学のポイント2つ目のおすすめは「木製レール」です。明治時代に障子戸に代わってガラス戸が普及してくると、その重量に耐えるためレールは鉄製になっていきます。が、大正時代に建てられた「旧朝倉家住宅」のレールは以前のままの木製なのです。

レールが木製という利点は、鉄さびによる汚れが付かないことです。また、「旧朝倉家住宅」の木製レールは長さも短いため、交換するのも容易だったと思われます。

この住宅を建てた朝倉虎治郎は、材木店で働いていた経験があり、自ら住宅で使用する木材を選んだと言われています。木製レールにも硬いしっかりとした木が使われています。

杉の間

「旧朝倉家住宅」室内見学のポイント3つ目のおすすめは、3つの部屋から成る「杉の間」です。「杉の間」は陳情などの訪れる客を接待した部屋と推定されています。正式な接待を行う場合、部屋は書院風にするのが大正時代の習わしでしたが、3間ある「杉の間」の内、書院風なのは1間だけです。

「杉の間」の残りの2間はややくだけた感じのする数寄屋風で、板材の模様がが山形や不規則な波形をした「木目」を意匠の中心にしているのが特徴です。特に南の部屋は「木目」が多用されていて一種独特の雰囲気を醸し出しています。

これだけの「木目」の板材を揃えるのには相当な財力が必要と思われますが、このような所にも木材にこだわりをもっていた虎治郎の好みが反映されているようです。

洋間

「旧朝倉家住宅」室内見学のポイント4つ目のおすすめは「洋間」です。朝倉家は華族や財閥ではなかったので、洋式の宴会を開く必要はなかったのですが、洋式の接待にも対応できるようにと玄関の脇に1部屋だけ洋間を造りました。

この洋間の床は造られた当時は板張りでした。窓枠や、天井、壁の下部に木が使われ、レトロな雰囲気を醸し出しています。窓は左右に開閉するものではなく、上下に動かす上げ下げ窓になっています。

「旧朝倉家住宅」の見どころ3:庭園

代官山にある「旧朝倉家住宅」の見どころの3つ目は紅葉など季節ごとに美しい「庭園」です。「旧朝倉家住宅」の庭園は玄関の前にある前庭、屋敷内の坪庭、敷地南側に広がる主庭と3つありますが、ここでは主庭についてご紹介します。

「旧朝倉家住宅」の主庭は、大正時代の和風住宅に付随する庭園の形をよく残したもので、貴重な作例とされています。起伏のある元々の地形をうまく取り入れた回遊式庭園で、石灯籠や景石なども随所に配置されていて訪れる人の目を楽しませてくれます。秋は紅葉の名所になります。例年の紅葉は11月下旬が見頃です。

周囲に高い建物がなかった大正時代は、富士山や目黒川、周囲の田園風景などを望む素晴らしい景色が広がっていたことでしょう。庭内には三田用水から引いてきた水を利用して流れや小さな滝を配置しています。

「旧朝倉家住宅」の主庭では雑木林風の景観づくりが意図され、アカマツをはじめ紅葉するカエデ、スダジイ、 シラカシなどが植えられました。長い年月の間に様相の変化が見られますが、本来の姿に戻すよう努力されているとのことです。

この主庭は庭内の散策時はもちろん、母屋からの景観も意識して造られています。室内の見学をする際は、庭にも目を向けてください。

「旧朝倉家住宅」の見どころ4:茶会

「旧朝倉家住宅」では、1年に3回お茶会が開かれます。開催日には午前と午後に3回ずつ(1回30分)行われ、1日に200人ほどが参加できます。渋谷区茶道連盟が開催しているもので、通常の見学料金だけで追加の費用はかかりません。

茶会の当日は整理券が配布され、なくなり次第終了となってしまいます。特に紅葉の時期の茶会は、お茶と紅葉鑑賞の両方が楽しめるとあって大人気なので、早めに行くことをおすすめします。

「旧朝倉家住宅」の基本情報

代官山で大正時代の雰囲気を味わえる「旧朝倉家住宅」の基本情報をお知らせします。開館は10:00から18:00ですが、11月から2月の冬季は16:30で閉館となるので注意が必要です。入館は閉館時間の30分前までです。

「旧朝倉家住宅」の休館日は月曜日ですが、月曜が祝日の場合は開館し、翌日が休みになります。年末年始は12月29日から1月3日が閉館になります。

「旧朝倉家住宅」は公的機関が管理しているため、見学の料金がとてもリーズナブルに抑えられています。一般の場合料金は高校生以上100円、小中学生50円になります。10人以上の団体なら料金は高校生以上80円、小中学生40円になります。

特別料金の設定もあります。60歳以上の人、障害のある人とその付き添いの人の料金は無料となります。また、年間観覧料金(フリーパス)は500円です。

「旧朝倉家住宅」見学の際の注意事項

代官山にある「旧朝倉家住宅」を見学する際には、いくつかの注意事項があります。まず、和風住宅なので靴を脱いで見学することになります。施設保存のためスリッパの着用も認められていないので、冬季は足元が寒いかもしれません。厚手の靴下などを着用していくことをおすすめします。

住宅内及び庭園はバリアフリーにはなっていないので、そのつもりで出かけて行く必要があります。ペットの同伴もできません。写真撮影はできますが、商業的な写真の撮影には許可が必要です。

駐車場の用意はないので、車でアクセスする人は周辺のコインパーキングなどを探す必要があります。駅からも徒歩圏ですし、バス便も利用できるので、特別な事情がない限り公共交通機関の利用をおすすめします。

「旧朝倉家住宅」へのアクセス

「旧朝倉家住宅」の最寄り駅は東急東横線「代官山駅」で、そこから徒歩で5分ほどの距離になります。代官山駅から旧山手通りの交番、またはヒルサイドテラスを目指します。交番の向かい、ヒルサイドテラスの隣りが「旧朝倉家住宅」です。

渋谷駅からならバスが利用できます。渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」なら「夕やけこやけルート」の「代官山駅停留所」が便利です。このハチ公バスは恵比寿駅も通るので、恵比寿からのアクセスも容易です。

東急トランセのバスなら「ヒルサイドテラス停留所」の利用がおすすめです。そこからなら徒歩3分で「旧朝倉家住宅」にアクセスできます。

住所: 東京都渋谷区猿楽町29-20
電話番号: 03-3476-1021

代官山の祭り・イベント

「旧朝倉家住宅」のある代官山には「猿楽祭」という大掛かりなフェスティバルがあります。10月の休日(2019年は13日日曜と14日祝日に開催)を使って行われるもので、ヒルサイドテラスを中心にいくつもの会場で食品や雑貨、骨董などの店が並びます。

代官山らしいインポートワインや高機能食品から新鮮な野菜なども買えるとあって、毎年遠くからやって来る来訪者や、近くに住む外国人の姿も少なくありません。

庭園が美しい若葉や紅葉の時期もおすすめですが、この「猿楽祭」に合わせて「旧朝倉家住宅」を訪問するのもおすすめです。

「旧朝倉家住宅」で大正時代の雰囲気を味わおう

以上、渋谷区の代官山にある「旧朝倉家住宅」の見どころをはじめ、料金やアクセスなどについてご紹介しました。

大正時代に築かれた住宅や、紅葉の美しい庭園で落ち着いた時間が過ごせる「旧朝倉家住宅」は、公営のためとても安い料金で見学できるおすすめの穴場スポットです。代官山はもちろん、渋谷や恵比寿からもアクセスの良い「旧朝倉家住宅」に是非足を運んでみてください。

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この記事のライター
MinminK

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