ボルドーワインの基礎知識まとめ!特徴やブルゴーニュとの違い・人気商品は?

フランス南西部のボルドー地方は、ブルゴーニュ地方と並ぶワインの人気銘醸地として知られています。ボルドーワインにはどのような特徴があるのでしょうか。また、ブルゴーニュワインとの違いは?今回はボルドーワインの概要や、おすすめの人気銘柄をご紹介します。

ボルドーワインの基礎知識まとめ!特徴やブルゴーニュとの違い・人気商品は?のイメージ

目次

  1. 1フランスのボルドーワインをご紹介
  2. 2ボルドーワインはフランスの2大ワインの1つ
  3. 3ボルドーワインが生み出される気候や土地
  4. 4ボルドーワインの特徴
  5. 5ボルドーワインとブルゴーニュワインの違い
  6. 6おすすめのボルドーワイン
  7. 7ボルドーワインと一緒に楽しみたいおすすめグルメ
  8. 8ボルドーワインを楽しもう!

フランスのボルドーワインをご紹介

フランスの南西部に位置するボルドー地方は、世界に名だたるワインの銘醸地です。フランス東部のブルゴーニュワインが「ワインの王様」と呼ばれるのに対し、ボルドーワインは「ワインの女王」と称され人気を2分しています。

ワインの代名詞とも言えるボルドーワインにはどのような特徴があるのでしょうか。また、ボルドーではなぜそのような良質なワインが生産できるのでしょうか。

今回はボルドーワインについて、その概要やおすすめの銘柄をご紹介します。少しでも知識をプラスすれば、ワインが一層美味しく味わえることでしょう。

ボルドーワインはフランスの2大ワインの1つ

今では世界中でワインが造られ愛飲されていて、それぞれの産地の特徴を活かした銘柄が数限りなく出ています。特にアメリカやオーストラリア、チリやスペインなどはその恵まれた気候と規模を生かして、高品質でリーズナブルな人気ワインを生産しています。

そのような中でも未だにワインと言えばフランス、という人が多いのは、その生産量もさることながら、長いワイン造りの歴史の中で、製造法やランク付けなど品質の基準がしっかりと決められ、それが世界のワイン造りのお手本になっているからです。

フランスにはワインの産地が数多くありますが、ワインと言えばブルゴーニュワインとボルドーワインというくらい、ボルドーワインは世界で高い評価を得ています。

ボルドーワインの歴史

世界中で高い評価を得ているフランスのボルドーワインにはどのような歴史があるのでしょうか。ボルドー地方でワインが造られたのは1世紀頃、ローマ人がこの地を支配したことに始まります。すでにワインを愛飲していたローマ人が、ワイン造りに適したボルドー地方を見逃すはずはありませんでした。

またたく間に良質なワインを生産するようになったボルドー地方に大きな転機が訪れるのは、12世紀中頃のある結婚によってでした。ボルドー地方を支配していた領主の娘が、後に王になるイングランドの貴族と結婚したのです。

ワインの美味しさを知ったイングランド人は、高いお金を出してボルドーワインを楽しみ、その人気により富が流入したボルドーは大都市へと発展していきました。

ボルドー地方の次の転機は15世紀から16世紀にかけての中世の時代でした。イギリスのためにボルドーワインの買い付けを行っていたオランダ人が、更なる利益を狙ってボルドーで開墾を始めたのです。沼だったところを埋め立ててブドウ畑にしていきました。

これにより、新しく開墾された土地からも良質なワインが生産されるようになると共に、一面にブドウ畑が広がる今のボルドーの景観が造られました。

ボルドーワインが生み出される気候や土地

ワインはブドウの果汁だけで造られるため、ブドウの良し悪しがワインの味を左右します。ブドウ作りに適した気候や土壌であるかどうかという、自然条件に大きく左右されるというわけです。

この項では、ボルドー地方の気候や土地など、良質なワインが生み出される要因を見ていきます。

ボルドー地方の気候

ブドウは長い日照時間を好み、雨を嫌います。ボルドーではブドウが育つ4月から9月の日照時間が約1300時間と、約780時間の東京と比べると1.7倍ほどになります。逆に年間降水量は約1000ミリと、約1500ミリである東京の3分の2です。

ボルドー地方は大西洋に近く、暖流の影響で比較的暖かな気候です。7月8月の平均気温は26度ほどで、涼しくはないにしても過酷な暑さではありません。ブドウは一般的に暑い土地は好みませんが、このくらいの気温なら適した品種も少なくありません。

ボルドー地方の地形や土壌

ボルドー地方はガロンヌ川の左岸(西側)と右岸(東側)で地理的な条件が違います。左岸は標高が低く、土壌は砂利が堆積した、痩せてはいるけれど水はけの良い土壌です。これはブドウの栽培に大変適したもので、ボルドーワインの代名詞ともなっている力強い印象の人気銘柄を多く生産しています。

ガロンヌ川右岸の方は台地になり、土壌も石灰質になります。こちらのワインは左岸に比べて渋みはまろやかで、女性的な印象のワインが多くなります。左岸と右岸で地理的な違いはあるとはいえ、どちらもブドウの栽培に適した土地であることには違いありません。

土壌がワイン造りに適しているだけでなく、川があることもボルドーワインにとってはプラスになっています。船で大量にワインを輸送するのに便利なためで、川から大西洋に容易にワインを運ぶことができます。

ボルドーワインの特徴

ごく大まかにいってボルドーワインの特徴は、例外はたくさんあるものの「リッチで濃厚な味わいの赤ワイン」といったイメージです。

味わいだけでなく、ボルドーワインには生産・流通の仕組みや、栽培されているブドウの品種などに、他の地域とは違う特徴があります。

製造方法

ブルゴーニュワインなどフランスの他の地域では単一の品種でワインを造ることが多いのですが、ボルドーワインでは、いつくかの品種のブドウをブレンドする手法が主流です。売値に見合った味を造り出せるので、一般的に価格の高いボルドーワインはほぼ間違いなく美味しいと言えるでしょう。

もう1点、ボルドーワインがブルゴーニュワインと比べて違うのは、生産者の規模が大きいということです。シャトーと呼ばれる生産者が、自らの広大な畑でブドウを栽培し、自ら醸造・樽詰めします。

ネゴシアンと言う仲卸業社が存在するのはブルゴーニュも同じですが、ボルドーの方がネゴシアンに頼る割合が多く、特に海外のバイヤーはシャトーと直接取引ができないというのが特徴です。

品種や味わい

フランスのボルドーワインを代表するブドウの品種は凝縮感のある果実味と渋みをもつ「カベルネ・ソーヴィニヨン」と、芳醇で滑らかな味わいをもつ「メルロー」です。また、やや酸味がある「カベルネ・フラン」も多く栽培され、これらをブレンドしてさまざまな銘柄の赤ワインを造ります。

赤ワインのイメージが強いボルドーワインですが、少量ながら白ワインも生産されています。ボルドーの白ブドウの品種としては、爽やかさをもつ「ソーヴィニヨン・ブラン」と糖度が高く酸味が穏やかな「セミヨン」が挙げられます。

特に「セミヨン」品種は皮が薄いため貴腐が起こりやすく、ボルドーのソーテルヌ地方特産として人気の極甘口ワインになります。

その他

ボルドーワインは地区ごとに格付け制度があるのが特徴です。最も有名なのはメドック地区を対象としたもので、1855年に制定され160年以上たった今でも健在です。最上級の格付けをされているのはシャトー・マルゴーなど5つで、人気と共に価格は非常なものとなります。

その他にも10年毎に見直されるサンテミリオン地区の格付けなど、5つの地区にそれぞれの格付けがあり、ワインを選ぶ際の1つの指標になっています。

が、それらの格付けにランクインするのは全シャトーの5パーセントほどですので、格付け外のワインにも掘り出し物がたくさんあるはずです。

ボルドーワインとブルゴーニュワインの違い

フランスのボルドーワインとブルゴーニュワインにはいくつかの違いがあり、対比させることでワイン造りの幅広さや奥深さを感じることができます。

ボルドーでは赤ワインが生産量の9割以上を占めますが、ブルゴーニュワインには白が多く、赤やロゼも生産されています。赤ワインだけを比較すると、重厚なものが多いボルドーワインに対し、ブルゴーニュワインは軽やかなイメージです。

また、一般的にボルドーでは畑の面積も醸造所も大規模ですが、ブルゴーニュワインの生産者の規模は小さいところが多いのが特徴です。

ワインボトルの形にも違いがあります。ボルドーではいかり肩のボトルが使われますが、ブルゴーニュワインのボトルはなで肩です。長期熟成されるボルドーワインは澱ができやすく、それを角ばった瓶の肩のところに溜まるようにしているのです。

同じ赤ワインを飲むのでも、ブルゴーニュワイン用とボルドーワイン用ではグラスの形を変えた方が良いと言われています。ブルゴーニュワインは単一の品種なのでその香りを味わうため、大きく膨らんだグラスを用います。ワインをゆっくり大きく回しながら香りを立たせるのです。

ボルドーワインはすでにブレンドされて香りが造り上げられているため、それがあまり広がらずに鼻に来るよう、ブルゴーニュワイン用よりは細身のグラスが適しています。

おすすめのボルドーワイン

この項では、ボルドーでおすすめの銘柄をご紹介しますが、ひと口にボルドーといってもいくつもの地区に分かれ、生産者(シャトー)の数だけでも約6500あります。銘柄に至っては数え切れないほどです。

今回は、ボルドーの代表的な地区を3つピックアップし、リーズナブルなおすすめ銘柄と地区の特徴をご紹介します。

メドック

メドックは、ボルドーの左岸を代表する地区です。ボルドーの中では最も北に位置して大西洋に近く、温暖な気候になっています。ほとんどのシャトーは大企業並みの規模を誇り、世界で最も金銭的な価値を生み出す産地と言われています。

メドック地区でおすすめの銘柄は「カルベ メドック」です。力強さと爽やかさを併せ持つ赤ワインで、コクや渋みも程よく誰にでも受け入れられる人気の味わいです。

メドック地区のワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン種を主体とし、メルロー種を加えてブレンドされることが多く、長期熟成でタンニンの渋みが感じられます。濃厚なソースを使った肉料理や、こってりとした牛や羊の肉によく合います。

サンテミリオン

サンテミリオンは、ボルドーの右岸を代表する地区で、人口2800人余りのエリアに数百の生産者が存在しています。メルロー種を主体にして、カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フランなどをブレンドした赤ワインを産します。

サンテミリオン地区でおすすめの銘柄は「デロー サンテミリオン」です。厚みがありながらソフトな味わいの赤ワインで、豊かな香りと共に華やかさが感じられます。

サンテミリオンの赤ワインは重厚なメドックと違い、時には軽やかなブルゴーニュワインに近いと言われることもあります。肉料理なら鶏肉のような比較的あっさりとした肉や、重たくないソースを使ったものに合います。

ソーテルヌ

ボルドーで最も南に位置するソーテルヌ地区は、貴腐ワインで有名な産地です。貴腐ワインとは、皮が一種のカビに感染して糖度を増したブドウから造られるワインで、はちみつのような芳香と甘みをもっているのが特徴です。

ソーテルヌ地区の貴腐ワインでおすすめの銘柄は「シャトー・ヴィオレ・ラモット」です。セミヨン種が90パーセントの割合を占めるワインで、収穫は全て手摘みで行われます。華やかで優雅な甘みをもつ、上品な仕上がりになっていて女性にも人気です。

ソーテルヌ地区の貴腐ワインは、食前酒や食後酒として飲まれる他、フォアグラととても相性が良くなっています。

ボルドーワインと一緒に楽しみたいおすすめグルメ

一般的にワインは、その産地の食材に合わせると互いに美味しさを引き立て合うと言われています。つまり、ボルドーワインにはボルドーの郷土料理が良いのですが、ボルドーには一体どのようなグルメがあるのでしょうか。

間違いなくボルドーの典型的な赤ワインに合うのが「牛リブロースのステーキ」です。ボルドーでは赤ワインのソースで供されます。「ヤツメウナギの赤ワインソース煮」もボルドーで人気の郷土料理です。日本ではウナギやアナゴなどのかば焼きでトライして美味しそうです。

肉類では牛のほか、「羊肉のロースト」もおすすめです。ハーブの香りを付けたり、濃い味のソースを添えればボルドーの赤とよく合います。ニンニクを使った「セープ茸の炒め物」もワインに合うボルドーの郷土料理ですが、エリンギなどで代用できそうです。

芳醇な赤ワインは料理だけでなく、果物やスイーツとの合わせるのもおすすめです。食後まで少し残しておき、デザートタイムにフルーツや甘味と合わせてみてはいかがでしょうか。

余談になりますが、日本でも人気のカヌレというお菓子がありますが、これはボルドーのワイン造りの副産物として生まれたスイーツです。ワイン造りの過程で澱(おり・不純物)を取り除くのに卵白を使用していたのですが、余った卵黄を捨てるのはもったいないということで考え出されたお菓子なのです。

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ボルドーワインを楽しもう!

以上、フランス・ボルドー地方のワインについて、良質なワインが生み出される背景やおすすめの銘柄など、総合的にご紹介しました。世界に冠たるボルドーワインについての理解が少しでも深まれば幸いです。

ワイン好きなら現地でシャトー巡りをしたいところですが、日本でも低い関税でボルドーのワインが楽しめるようになりました。ただ飲むだけでなく、ワインに対する知識を得れば、より一層ワインの味わいも深まることでしょう。

まだボルドーのワインを飲んだことがない人は、是非次のワインはボルドーを選んでみてください。

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この記事のライター
MinminK

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