金閣寺と銀閣寺の違いや共通点を徹底比較!それぞれの場所やアクセス方法は?

「金閣寺」と「銀閣寺」はどちらも京都の人気観光スポットで対にして述べられることも多い寺院ですが、外観の印象はかなり異なります。2つの寺院には共通点はあるのでしょうか。また、外観以外の違いは?今回は「金閣寺」と「銀閣寺」の相違点や共通点を掘り下げます。

金閣寺と銀閣寺の違いや共通点を徹底比較!それぞれの場所やアクセス方法は?のイメージ

目次

  1. 1京都の金閣寺と銀閣寺を比較!違いや共通点は?
  2. 2金閣寺と銀閣寺は京都の人気観光スポット
  3. 3京都・金閣寺と銀閣寺の共通点
  4. 4京都・金閣寺と銀閣寺の相違点
  5. 5京都・金閣寺の基本情報
  6. 6京都・銀閣寺の基本情報
  7. 7京都・金閣寺と銀閣寺間のアクセス
  8. 8京都・金閣寺と銀閣寺の違いや共通点を押さえて観光しよう!

京都の金閣寺と銀閣寺を比較!違いや共通点は?

京都にある「金閣寺」と「銀閣寺」は、誰でもが聞いたことのあるお寺の名前です。名前が対になっているため対比されることも多い金閣寺と銀閣寺ですが、見た目の印象はかなり違います。

「金閣寺」と「銀閣寺」には外観の他に何か決定的な違いがあるのでしょうか。また、反対に共通点はあるのでしょうか。それらを押さえておくと観光がひと味違ったものになることでしょう。

今回は「金閣寺」と「銀閣寺」の相違点と共通点を掘り下げて見ていくと共に、観光をする際の見どころや、アクセスなどについてもご紹介します。

金閣寺と銀閣寺は京都の人気観光スポット

「金閣寺」と「銀閣寺」は共に京都のおすすめ人気観光スポットです。一般的に「金閣寺」と呼ばれている寺院は正式には「鹿苑寺(ろくおんじ)」という名称で相国寺の塔頭寺院の1つです。境内にある舎利殿は金箔が貼られていることから「金閣」と呼ばれ、寺全体を「金閣寺」と呼んでいます。

豪華絢爛に輝く金閣は、数多い京都の観光名所の中でも最も有名な場所の1つであり、外国人に最も人気のあるスポットです。

一方「銀閣寺」の正式名称は「東山慈照寺」で、金閣寺と同じく相国寺の塔頭寺院の1つです。境内にある観音殿が「銀閣」と呼ばれているため、寺全体を「銀閣寺」と呼んでいます。

金閣寺には金箔が貼られていますが、銀閣寺に銀箔が貼られているというわけではありません。今までの歴史の中でも銀箔が使用されたという史実はないのです。

観音殿が月明りに照らされて銀色に見えたことから江戸時代に「銀閣寺」と呼ばれるようになったと考えられていますが、それが「金閣寺」との対比から観光にも大いにプラスに働き、多くの観光客が訪れる場所になっています。

京都・金閣寺と銀閣寺の共通点

この項では「金閣寺」と「銀閣寺」の共通点を見ていきます。どちらも臨済宗の寺院である相国寺の塔頭寺院ということは前項で述べました。塔頭寺院は大寺の寺内にあることが多いのですが、金閣寺と銀閣寺は相国寺の寺外にあります。

金閣寺と銀閣寺は、相国寺の塔頭寺院だという以外に2つの共通点が挙げられます。1つは創建の経緯、もう1つは建物の建っている場所に関する事項です。

室町将軍の別荘

「金閣寺」と「銀閣寺」はどちらも室町幕府の将軍が、その職を退いた後に建てた別荘です。どちらも単なる別荘ではなく政治的な機能をもっていました。

「金閣寺」の方はもともと他の人の別荘であったところを室町3代将軍・足利義満が譲り受けて山荘にしたのが始まりです。義満の死後、彼の遺言により寺院になりました。「鹿苑寺」という名は、義満の戒名である「鹿苑院天山道義」に由来するものです。

一方「銀閣寺」は室町8代将軍・足利義政が山荘として整備をした場所です。当時は現在見られる銀閣を中心に多くの建物がありました。義政の死後、彼の菩提を弔うために山荘を禅寺にし「慈照寺」としました。名称は義政の戒名である「慈照院喜山道慶」からとったものです。

池と庭園

「金閣」と「銀閣」はどちらも池に面して建てられているという点が共通しています。池の周りに庭園が整備され、「池泉廻遊式庭園」と呼ばれています。金閣も銀閣も池に映る姿が美しく、池と建物のコラボが見られる場所はおすすめの写真スポットです。

「金閣寺」の前に広がっている池は「鏡湖池」と呼ばれ、約6600平方メートルもの面積があります。建設当初は舟遊びをしたのだとか。舟に揺られながら輝く金閣を見るのは格別だったことでしょう。

また、金閣の西側には池に張り出した釣殿があり、釣りを楽しんだとも夏の暑さをしのいだとも言われています。池には大小多くの石が配されていますが、これは小島に見立てたものです。

拝観券

観光的な視点になりますが、「金閣寺」と「銀閣寺」の拝観券はよく似ています。普通イメージする拝観券よりかなり大きく、金閣寺のものは縦25.4センチ、横8.5センチです。銀閣寺のものは縦22.5センチ、横7.5センチで、どちらにも「開運招福」「家内安全」の文字が書かれ、御札のデザインをしています。

「金閣寺」も「銀閣寺」も相国寺の塔頭、つまり兄弟のような関係のため、このように似たな拝観券を作成することができたのでしょう。とても存在感があり、手にすると特別感を感じます。

京都・金閣寺と銀閣寺の相違点

この項では、「金閣寺」と「銀閣寺」の違い2点を見ていきます。1つは造営の目的、もう1つは建物の様式や装飾、つまり文化の違いです。

特に文化面では、室町幕府の安定期に建てられた金閣と、同じ室町時代でも応仁の乱の後、つまり戦国前夜に建てられた銀閣ではその時々の時代背景を映した違いがあります。

そして蛇足ながら、「銀閣」は国宝ですが、意外なことに「金閣」は国宝ではありません。1950年の放火により全焼し、その後再建されたものだからです。

造営の目的

別荘として金閣を建立したのは、室町3代将軍である足利義満です。政権を確立し、室町時代の最盛期を築いた人物として知られています。京都北山に贅を尽くした別荘「北山殿」、つまり今の金閣寺を完成させたのは1397年です。

極楽浄土をこの世に現したといわれる金閣寺ですが、造営の目的は単なる義満の隠居所としてではなく、政治機能をこの地に移し、実権を握るためです。つまり、将軍引退後も義満はこの場所で政務を行っていたのです。

一方、銀閣を建立したのは室町8代将軍である足利義政です。文化人と評されることもある義政は、自分の美意識の全てをかけた山荘を建立しようとしました。それが今の銀閣寺で、1482年に造営が始められましたが、彼自身は銀閣の完成を見る前に亡くなっています。

応仁の乱などで将軍の権威が落ちていったこの時代、義政は政治に対する興味を失っていきました。ある程度の政治機能も有していた義政の山荘(銀閣寺)ですが、彼はもっぱら建築や庭園、茶の湯や絵画に傾倒し、文化的な暮らしを楽しんでいました。

北山文化と東山文化

「金閣寺」は「北山文化」、「銀閣寺」は「東山文化」の代表建築といわれていますが、2つの文化を合わせて「室町文化」と呼び、平安時代の優美な貴族文化と鎌倉時代の質実な武家文化の融合が特徴です。貴族文化と武家文化、どちらの特徴が目立つかで「北山文化」と「東山文化」を区別します。

「北山文化」の金閣は、より平安文化に近い繊細さや優雅さをもち、第1層は平安式の寝殿造になっています。ちなみに第2層は武家式の書院造、第3層禅宗の仏舎利殿になっています。「北山文化」の時代には能や狂言が発達しました。

一方、東山文化の銀閣はより鎌倉文化に近いシンプルさと奥深さをもち、第1層は武家式の書院造、第2層は禅宗の仏殿造になっています。

「東山文化」の時代には枯山水や水墨画、茶の湯など、侘び寂びを特徴とする文化が発達しました。黒漆が塗られていた銀閣も侘び寂びの趣があり、寺には枯山水の庭園を見ることができます。

京都・金閣寺の基本情報

この項では「金閣寺」の基本情報をはじめ、見どころやアクセス、おすすめの周辺スポットなどの観光情報をご紹介します。

金閣寺(鹿苑寺)は年中無休で、9:00から17:00まで拝観することができます。料金は高校生以上の大人400円、小中学生は300円ですが、特別拝観の期間は料金が異なることがあります。

金閣寺の見どころ

「金閣寺」とのおすすめの見どころはやはり「金閣」、つまり舎利殿です。2020年秋には屋根の葺き替え工事が行われましたが、1987年に大規模な改修工事が完了しています。その時は約20キロ相当の金箔が使用されました。

「金閣寺」ではきらびやかな金閣に目が奪われがちですが、その他にもおすすめの見どころがあります。例えば南天の床柱と萩の違い棚で有名な小さな茶室「夕佳亭」、滝を昇る鯉を石で表現した「龍門滝」、足利義満も使ったという湧水などです。

アクセス

京都駅から「金閣寺」へのアクセスは、バスが便利です。B2乗り場からは「洛バス101系統 北大路バスターミナル行き」に乗り約40分の「金閣寺道停留所」で下車します。B3乗り場の「市バス 205系統 京都水族館・西ノ京円町・金閣寺道行」を利用することもできます。こちらは所要時間約45分です。

その他、「金閣寺道停留所」へは、京都市バスの12系統 、59系統、205系統 、M1系統 、急101系統 、急102系統、急111系統、 MN205系統と多くの路線が通っていますので、京都駅以外の場所からのアクセスもさほど難しくありません。

金閣寺と一緒に観光したい周辺スポット

金閣寺の周辺には、京都観光でおすすめのスポットがいくつもあります。徒歩で回れるスポットとしては、ルート順に「北野天満宮」(23分)「金閣寺」(20分)「龍安寺」(12分)「仁和寺」となります。( )は徒歩での所要時間です。

「北野天満宮」は三大天満宮の1つで、学問の神様・菅原道真を祀っています。「龍安寺」は石庭が美しい世界遺産に登録されている寺院です。「仁和寺」も同じく世界遺産に登録されている寺院で、美しい庭園や高さ36メートルの荘厳な五重塔などがおすすめの見どころです。

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京都・銀閣寺の基本情報

この項では「銀閣寺」の基本情報をはじめ、見どころやアクセス、おすすめの周辺スポットなどの観光情報ご紹介します。

銀閣寺(東山慈照寺)は年中無休ですが、拝観時間は時期により異なります。夏季の3月1日から11月30日は8:30から17:00まで、冬季の12月1日から2月末日までは9:00から16:30までです。

拝観料金は高校生以上の大人500円、小中学生は300円ですが、特別拝観の期間は希望者のみプラス料金を支払うことになります。

銀閣寺の見どころ

「銀閣寺」の象徴である観音殿(銀閣)は、2階建てです。侘び寂びを体現している鄙びた趣のある建物で、調査により銀箔が貼られたことはないことが分かっています。金閣と比べると派手さはないものの、奥深い日本文化を感じられる国宝です。

「銀閣寺」には、銀閣以外のおすすめの見どころがあります。まず、総門から中門までの参道です。ここは「銀閣寺垣」と呼ばれる竹垣で囲まれた道で、四角く刈り込まれた木が凛とした厳粛さを醸し出しています。

円錐の先端を切り取った現代アートのような「向月台」と、その手前の白砂を波のような模様に盛り上げた「銀沙灘(ぎんしゃだん)」も有名な見どころです。これは江戸時代に作成されたもののようですが、そのデザインの斬新さが非常に印象的です。また、観音殿(銀閣)同様、造営当時の遺構として国宝になっている「東求堂」もお見逃しなく。

アクセス

京都駅から「銀閣寺」へのアクセスは、D1乗り場からは「市バス100系統 清水寺・祇園・銀閣寺行き」に乗り約40分の「銀閣寺道停留所」で下車します。A2乗り場から「市バス 17系統 錦林車庫前行き」を利用することもできます。こちらも所要時間約40分です。

その他、「銀閣寺道停留所」へは京都市バスの5系統 、17系統、32系統、急100系統、急102系統、203系統、204系統、MN204系統など多くの路線が通っていますので、京都駅以外の場所からのアクセス時の参考にしてください。

銀閣寺と一緒に観光したい周辺スポット

銀閣寺から徒歩5分の場所には「哲学の道」が通っています。約2キロにわたって疏水沿いを歩く趣のある小道で、この「哲学の道」に沿って歩くと有名な観光スポットを訪ねることができます。ルート順に「銀閣寺」(32分)「永観堂」(8分)「天授庵」(1分)「南禅寺」となります。

「永観堂」はもみじの名所で、紅葉の時期は特におすすめの場所です。「天授庵」は幾何学的な石畳が美しい庭園が有名です。「南禅寺」は禅寺の最高位の寺院で、広い境内は三門、水路閣、方丈庭園など見どころがいっぱいです。

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京都・金閣寺と銀閣寺間のアクセス

金閣寺と銀閣寺の間は7キロほど離れているので、徒歩で移動するのはとても大変です。バスを利用するのがおすすめで、京都市バス204系統、または102系統が使えます。金閣寺の最寄りは「金閣寺道停留所」、銀閣寺の最寄りは「銀閣寺道停留所」で、所要時間は50分ほどになります。

タクシーで移動するする場合、道路状況が良ければ20分ほどの所要時間です。バスでもタクシーでも、人気観光地の京都ですから、曜日やシーズンによって大きく混み具合が変わってきます。

京都・金閣寺と銀閣寺の違いや共通点を押さえて観光しよう!

以上、京都・金閣寺と銀閣寺の違いや共通点、アクセスや周辺の見どころなどをご紹介しました。対比されることの多い2つの寺院ですが、金閣に金が使われているのに対し、銀閣は銀とは無縁だったことに驚きを感じた人もいることでしょう。

金閣と銀閣は見た目には全く印象が違いますが、どちらもそれぞれに日本文化を表現している美しい建物で、まだ見たことがないなら1度は訪問したい場所です。違いや共通点を押さえておけば、より一層興味深く観光できることでしょう。

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この記事のライター
MinminK

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