落水荘を観光!フランクロイドライト設計!自然を生かした特徴や内装も紹介!

落水荘は、アメリカのピッツバーグ州の自然豊かな環境のなかにある建物です。落水荘はフランクロイドが建てた住宅で、80年以上経った現在でも高い人気を持ち観光スポットとなっています。場所、特徴、内装、周辺観光やフランクロイドライトの人生についてもまとめてみました。

落水荘を観光!フランクロイドライト設計!自然を生かした特徴や内装も紹介!のイメージ

目次

  1. 1ピッツバーグの落水荘のご紹介
  2. 2ピッツバーグの落水荘1:特徴
  3. 3ピッツバーグの落水荘2:建築家フランクロイドライト
  4. 4ピッツバーグの落水荘3:近代建築の三大巨匠
  5. 5ピッツバーグの落水荘4:プレイリースタイル
  6. 6ピッツバーグの落水荘5:不倫騒動
  7. 7ピッツバーグの落水荘6:名声の復活
  8. 8ピッツバーグの落水荘7:行き方
  9. 9ピッツバーグの落水荘8:プレイリースタイル
  10. 10ピッツバーグの落水荘9:観光する
  11. 11ピッツバーグの落水荘10:本館を観光する
  12. 12ピッツバーグの落水荘11:内装
  13. 13ピッツバーグの落水荘12:ゲストハウスへの渡り廊下
  14. 14ピッツバーグの落水荘13:滝とともに暮らす邸宅
  15. 15ピッツバーグの落水荘14:見学ツアー
  16. 16ピッツバーグの落水荘15:ケンタック・ノブの観光
  17. 17ピッツバーグの落水荘16:観光で注意したいこと
  18. 18ピッツバーグの落水荘をぜひ観光しよう!

ピッツバーグの落水荘のご紹介

落水荘(らくすいそう)は、アメリカ北東部にあるペンシルベニア州にあります。落水荘の場所は、同州のピッツバーグ市から南東に約80キロほどのところに位置します。落水荘は、元々はピッツバーグのビジネスマンでデパート王とも呼ばれた大富豪のエドガー・カウフマンが、自分の別荘としてフランクロイドライトに建築を依頼しました。

ピッツバーグの落水荘1:特徴

ピッツバーグの落水荘は、1935年、フランクロイドライトによって設計されました。英語では「Falling water(フォーリング・ウォータ)」と呼ばれています。落水荘が建てられた場所は、ペンシルベニア州ミルランの山中です。自然と調和した独創的な建築デザインは、外観、内装とも80年以上経過した現在でも人々の心を魅了しています。

落水荘は現在でも人気の建物で、多くの観光客が訪れます。特に、アメリカの祝日や、週末は混みあいます。落水荘を見学するなら、「In-depth Tour」を予約するのがおすすめです。「In-depth Tour」では、落水荘の写真撮影ができ、巧みなデザインが施された内装を丁寧に見学することができます。これとは別に1時間ぐらいのツアーもあります。

ピッツバーグの落水荘2:建築家フランクロイドライト

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落水荘を建築設計したフランクロイドライト(1867-1959)はアメリカの有名な建築家です。フランクロイドライトは日本を最もロマンチックかつ美しい場所と讃えて、いくつか建築を残しました。なかでも代表的なものは帝国ホテル(博物館明治村に移築)や、自由学園明日館です。いずれもフランクロイドらしい特徴を示し現在も人気のある建物です。

ピッツバーグの落水荘3:近代建築の三大巨匠

フランクロイドライトは、スイスで生まれてフランスで活躍したル・コルビジュエと、ドイツで生まれたミース・ファン・デル・ローデとともに、近代建築の三大巨匠の一人として高い評価を受けてきました。フランクロイドライトは1867年にアメリカ中西部のウィスコン州の牧師の父(ウィリアム・ライト)と母(アンナ)の長男として生まれました。

ピッツバーグの落水荘4:プレイリースタイル

落水荘を設計したフランクロイドライトは、最初はアドラー・サリヴァン建築事務所などに勤務し、その後、独立して「草原様式」と呼ばれる「プレイリースタイル(Prairie Style)」で広く知られるようになりました。しかし私生活は、トビン夫人との間に6人の子どもがいたことや、自身が贅沢品を好む浪費家であり、生活は苦しかったようです。

ピッツバーグの落水荘5:不倫騒動

また、フランクロイドライトは、1944年竣工の「チェーニー邸」施主のチェーニー夫人と不倫関係になり、妻に離婚を申し出たが承諾されず物議をかもし、名声は薄れ、建築注文は激減しました。その後、フランクロイドライトの使用人が、放火して斧を振り回すなどの事件を起こし、チェーニー夫人が惨殺されるなど不幸がつづきました。

ピッツバーグの落水荘6:名声の復活

落水荘は、フランクロイドライトが69歳のときに建築した建物で、晩年期の代表作品とも言われます。当時のフランクロイドライトは、不倫騒動を起こした後に、アメリカを長期にわたって離れ、建築家として低迷期を経た後の復活を賭けて取り組んだ建築でした。そして落水荘の建築の成功によってフランクロイドライトは社会的復活を果たしました。

ピッツバーグの落水荘7:行き方

落水荘の建つ場所までは車で行くことになります。最寄りの電車やバスなどはありません。ピッツバーグ空港から行く場合、空港でレンタカーを借りて行く方法がおすすめです。途中の道は分かりにくいためレンタカーのオプションとしてカーナビ(GPS)を付けるとよいでしょう。空港から落水荘の場所まで、無料高速道路や有料高速道路を使います。

ピッツバーグ空港から落水荘まで、いくつかルートがありますが、一番近いルートは落水荘まで約1時間25分(134㎞)。ピッツバーグ空港から「Findlay Township」のl-376E→l-76Eを通り「New Stanton」のUS-119Sまで行き1でPA-66BUS Nを出て、US-119S→PA-711N→PA-381Sへ進むと、Mill Runの「Falling water」に到着。

落水荘までの上記以外のルートとして、ピッツバーグ空港から、l-376Eとl-76Eを経由して落水荘に至るルート(約136㎞、約1時間半)があります。このルートはピッツバーグ空港→「Findlay Township」のl-376E→l-76Eまでは上記と同じです。l-76Eの91でl-76Eを出ます。PA-381Sを通ってMill Runの「Falling water」に至るルートです。

別のルートとしてピッツバーグ空港からl-79Sを経由するルート(約158㎞、約1時間45分)があります。「Findlay Township」からl-376E→l-79S→l-70E→PA-43Sと進み「Leith-Hatfield」のUS-40 E へ進み、US-40 E の出口で US-119 S→l-376 E→l-79S→l-70Eへ。37A から PA-43 S に入り「Toll Rd/California」 方面へと進みます。
 

PA-43Sは一部、有料区間があり、右側2車線を使用してPennsylvania Turnpike 43 S/Morgantown方面のUS-119Sに入り、左側2車線を使用して「Hopwood」方面、US-40E出口から出て、US-40Eから「Chalk Hill-Ohiopyle Road」に入りMill Runの「Falling water(落水荘)」に到着です。

車で落水荘に向かって走る場合、カーナビを見ながら進みましょう。ピッツバーグ方面から落水荘に向かって走っていくと、「Falling water」という石碑が、進行方向の右側に見えます。ここが、落水荘の入り口です。アメリカでは速度表示がマイル(40mileなら約60㎞、60mileなら約100㎞)となり、日本と異なる点も多いので注意して走りましょう。

住所:1491 Mill Run Road, Mill Run, PA 15464, USA

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ピッツバーグの落水荘8:プレイリースタイル

落水荘はプレイリースタイル(草原形式)でデザインされています。このスタイルは地下室や屋根裏部屋が取り除かれて、建物の高さが低くなり、水平方向が強調された印象のデザインといった特徴を持っています。また内装の特徴は、部屋と部屋の仕切りは完全ではなく、部屋から部屋へ緩やかな感じの区切りが行われているという特徴になっています。

1930年代に入ってフランクロイドライトが70歳代になると、片持ち梁(カンチレバー)を効果的に使った建築デザインなどがフランクロイドライトの作品に見られるようになります。落水荘もこのカンチレバー方式の建物の1つで、水平方向のデザインが強められた建築として設計されました。

ピッツバーグの落水荘9:観光する

落水荘は自然の豊かな環境のなかにあります。観光の場合も、動きやすい服装で訪れるとよいでしょう。立地場所は深い森のなか、滝が流れ落ち、コンクリートの建築が自然との一体感を示しています。観光客は、左手に落水荘を見ながら、最初に橋を渡り、建物へと近づいていきます。落水荘は本館と、それとは別のゲストハウスから構成されています。

ピッツバーグの落水荘10:本館を観光する

落水荘の本館には、広いテラスがあります。ゲストハウスのある場所は、本館の奥にあり、本館より一段高くなっています。石の壁にはさまれたようなデザインとなっている玄関は、さほど広くないスペースです。玄関前には、外界からの日差しを心地よく和らげてくれるように、梁(Trellis)が設けられています。

よく見ると、梁は、両側の岩の上へと渡されていて、落水荘が、自然と巧く調和し、建築に自然環境や、場所の持つ特性をフランクロイドライトが上手く取り込んでいることがわかります。樹木が生える場所では、梁が樹木を迂回するように、樹木の周りをカーブするように作られているなど、場所とのかかわりにも随所に特徴が見られます。

ピッツバーグの落水荘11:内装

落水荘の中に入るとリビングルームになります。玄関からリビングルームへは、日本の家のように一段高い段差があります。リビングルールは天井が低めにデザインされているため、立っていると圧迫感があるかもしれません。イスに座って見るとちょうどよい感じでしょう。窓や内装は水平方向が強調されたデザインになっています。

落水荘のリビングルームの東側、コーナーの部分に、下に降りていくための階段が設計されています。階段を降りると川辺に至り、建物と渓流がつながっている構造になります。夏は自然の涼風が楽しめます。冬はガラス戸があり、外からの空気は入らない構造になっています。リビングの照明はキャンバスナイルが使われています。

リビングの天井にも水平デザインを強調する梁があり、室内には暖炉があります。暖炉の前の床面には、岩が自然環境そのままの雰囲気で配置され、自然石は少し段差を付けるような配置になっていてフランクロイドライトの遊び心が見られます。暖炉の横のスペースはダイニングスペースとなり、その横のスペースがキッチンとなります。

二階に上がると主寝室になり、ティファニーのランプなどが置かれて、落ち着いた雰囲気になっています。主寝室の横には、広いテラスがあります。二階の屋根の西側には、壁面がギザギザになったユニークなデザインの階段があります。窓の開閉も、フラットなガラス面の窓の片側が固定されていて、奥へ押し開く独特の意匠になっています。

ピッツバーグの落水荘12:ゲストハウスへの渡り廊下

本館から一段高い場所に位置するゲストハウスをつなぐ渡り廊下は、ちょうど玄関の上の部分に作られています。自然石が使われていて趣があり、この場所を通ると日本旅館の雰囲気も少し感じられるような印象になっています。ゲストハウスへ向かうために作られた渡り廊下の階段には、段差のついた天井がつけられています。

ゲストハウスへの渡り廊下は、自然が身近に感じられるように天井は片側だけが柱で支えられていて、とても解放感があります。ゲストハウスにはプールが作られています。ここでもやはり、自然の石などが使われて、水平方向が強調されたデザインになっています。日本の露天風呂を感じさせるような雰囲気が少しあります。

ピッツバーグの落水荘13:滝とともに暮らす邸宅

落水荘を訪れてみるとよくわかるのですが、この場所が持っている特徴と建物が実によく調和しています。落水荘をフランクロイドライトに注文したカフマンは「滝を見て過ごす」住宅を望みました。これに対してフランクロイドライトは「滝とともに暮らす」住宅をデザインしたと言われています。

建物内装は、低めの天井にして人々に少し圧迫感を示して、そこに暮らす人の目が外の自然へと向かうように工夫したり、屋上や一階や二階に、いずれも広いテラスを設置して自然への解放感を演出するなど、フランクロイドライトの建物へのコンセプトは、内装、外装をとおして、現代人の心も癒してくれる快適なデザインになっています。

ピッツバーグの落水荘14:見学ツアー

見学ツアーは、二種類あります。1つは、普通料金約18ドルで、見学時間は約1時間の方のツアーは写真撮影はできません。短時間で観光して、大まかな特徴を見たい方はこちらがおすすめ。もう1つは「in-depth tour」と呼ばれるツアーで、見学時間は約2時間、内装や特徴などじっくり観光したい方におすすめ。料金65ドルです。写真撮影も可能。

ピッツバーグの落水荘15:ケンタック・ノブの観光

落水荘から車で約10分のところに「ケンタック・ノブ」(Kentuck Knob)があり、こちらも落水荘と同じフランクロイドライトが設計しました。建築に興味がある方なら、落水荘とともにケンタック・ノブを訪れるのもおすすめです。やはりプレーリースタイルで、自然と絶妙にマッチしたデザインになっていて、こだわりの内装となっています。

ケンタック・ノブは落水荘の建設から約20年後、1954年に竣工しました。ケンタック・ノブには温かくて力強いなかにも繊細な配慮が施されています。「Hagan House」とも呼ばれています。ディテールやトップライトなどは六角形を使用したデザインになっていて細部まで見事なこだわりが感じられます。内装など建物内部の写真撮影は禁止です。

住所:723 Kentuck Rd, Chalkhill, PA 15421, USA

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ピッツバーグの落水荘16:観光で注意したいこと

落水荘は小さな子ども連れでは中に入れませんので注意が必要です。Ground Passで回りを歩くことはでき、この方法でもプールなどは見れます。地面は砂利道などになっていますので、ベビーカーでも回れなくはないでしょうが、大変です。自然のなかに落水荘だけが位置する環境で、他のレジャー施設などは周辺にはありません。

ピッツバーグの落水荘をぜひ観光しよう!

ピッツバーグの落水荘は、建築に興味のある人には見逃せないスポットです。フランクロイドライトの建築に対する考え方が特徴としてよく表現されています。内装にも十分意識が向けられていて、美しい自然のなかにあり、訪れた人に深い印象をあたえてくれる建築デザインになっています。ぜひ、特徴ある建物を訪れて旅の思い出にしましょう。

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この記事のライター
Hitomi Kato

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