フィリピンの宗教事情をリサーチ!歴史・割合・観光時に注意するマナーも!

観光地として人気の高いフィリピンは、歴史の関係上、独特の宗教事情を背景に持っています。日本人観光客として、失礼のないように、しっかりとフィリピンの宗教事情を把握して、マナー良く観光をすることをおすすめします。フィリピンの歴史を含めた宗教についてご紹介します。

フィリピンの宗教事情をリサーチ!歴史・割合・観光時に注意するマナーも!のイメージ

目次

  1. 1フィリピンの宗教事情や歴史、観光の注意事項を把握しよう!
  2. 2観光で注意したいフィリピンの宗教1:どんな国?
  3. 3観光で注意したいフィリピンの宗教2:何の宗教が主流?
  4. 4観光で注意したいフィリピンの宗教3:影響力の強いカトリック教会
  5. 5観光で注意したいフィリピンの宗教4:歴史と教育
  6. 6観光で注意したいフィリピンの宗教5:イスラム教
  7. 7観光で注意したいフィリピンの宗教6:独立しても変わらない国名
  8. 8観光で注意したいフィリピンの宗教7:宗教に関するマナー
  9. 9観光で注意したいフィリピンの宗教8:宗教関連の休日が多い
  10. 10観光で注意したいフィリピンの宗教9:国内での内部抗争
  11. 11観光で注意したいフィリピンの宗教10:テロがある?
  12. 12観光で注意したいフィリピンの宗教11:時が止まる店内
  13. 13観光で注意したいフィリピンの宗教12:キリストの大きなお祭り
  14. 14観光で注意したいフィリピンの宗教13:観光で知っておきたいこと
  15. 15フィリピンの宗教事情を知って楽しい観光を!

フィリピンの宗教事情や歴史、観光の注意事項を把握しよう!

世界的にも人気の観光地、フィリピンは、旅行先としてもおすすめの国です。しかし、フィリピンには、日本とは違う歴史や文化、考え方などが多くあるため、戸惑ってしまう方もいるでしょう。そこで、今回は、フィリピンの宗教事情や歴史、観光の注意事項をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。そして素敵な旅を計画してください。

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観光で注意したいフィリピンの宗教1:どんな国?

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東南アジアの7000島以上のフィリピン諸島でつくられている国が、人気観光地の「フィリピン共和国」です。これが、普段私たちが「フィリピン」と呼んでいる国の正式名称です。首都はルソン島にあるマニラで、その昔16世紀にはスペインの植民地でした。フィリピンの周囲には、フィリピン海、南シナ海そしてセレベス海が広がっています。

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フィリピンは、熱帯海洋性の気候を持ち、通年気温も湿度も高いという特徴があります。年間気温は21度から32度ほどで、3月から5月は大変暑く乾燥が目立ち、6月から11月は雨量の多い雨季、12月から2月にかけては涼しく乾燥しています。バナナ、ココナッツやサトウキビ、マニラ麻、タバコなどの生産が盛んに行われています。

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また、世界の観光地として人気を誇り、セブ島やボラカイ島などのリゾート地は特に有名です。さらに、カジノもあるため、多くの観光客の魅力の的となっています。フィリピンは、かつての低迷した経済からは、だいぶ発展を遂げてきており、マカティ市など目を見張るほどの高層ビル群が建ち並んでいます。

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観光で注意したいフィリピンの宗教2:何の宗教が主流?

そんなフィリピンですが、どんな宗教が主流なのでしょうか。他の東南アジアの国々と同じなのか、気になるところです。実は、フィリピンの宗教は、スペイン人が布教したキリスト教が大多数です。ASEAN唯一のキリスト教国でもあります。東南アジアでキリスト教というのはあまり聞かないため、少々驚きの事実です。

フィリピンの宗教は、国民の83%の割合がカトリック、その他のキリスト教徒の割合が10%、そしてイスラム教徒の割合は5%程と言われています。もともとはフィリピンはイスラム教の割合が大多数だったのですが、300年ものスペインの統治下の時代に、キリスト教が普及し、その割合が増しました。

その植民地時代に、ローマ・カトリックの布教が盛んに行われたため、マニラやセブ島などカトリック教会の割合が非常に多いという印象があるかと思います。よって、現在フィリピンの国民は多くの割合でキリスト教徒が主流です。この割合を見ると、東南アジアでは大変珍しい特徴です。

観光で注意したいフィリピンの宗教3:影響力の強いカトリック教会

フィリピンには、政教分離が存在します。しかし、キリスト教が国民の大多数を占めるフィリピンでは、カトリック教会の影響力は偉大なため、フィリピン司教協会は離婚法、人工妊娠中絶や避妊などに反対することもあります。それゆえ、フィリピンでは人口の増加が著しく爆発しています。

さらに、「離婚」が法律的にないという国もフィリピンです。結婚は法的にありますが、離婚はないのです。世界的に見ても、法的離婚制度がない国は、このフィリピンとバチカン市国のみです。日本とは違うため、日本人にとっては驚く制度ではあります。しかし、それがフィリピンという国ですので、ひとつの国のやり方として理解する必要があります。

観光で注意したいフィリピンの宗教4:歴史と教育

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フィリピンでは、15歳以上の国民の識字率は95.4パーセントあります。これは、教育政策の一環で、高等教育を重視しているところから、このパーセンテージが出ています。実は、この高等教育重視は、スペインの植民地時代の頃から引き継いでいるのです。高等教育の就学率は、アジアでも特に高い方という特徴があります。

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国公立および私立の大学は、フィリピンでは1500近くあります。聖トマス大学は、1611年創設のアジア最古の大学として知られており、フィリピン国内のスペイン人に聖職者教育を受けてもらうことを目的としている大学でした。また、1908年創設のフィリピン大学は、アメリカ統治時代からあり、行政官や大学教員育成のための英語教育を行っていました。

観光で注意したいフィリピンの宗教5:イスラム教

東南アジアと言うと、イスラム教徒が多いという印象も強いです。そんななかで、フィリピンはキリスト教徒が大半を占めますが、イスラム教徒ももちろんいます。イスラム教徒は、ミンダナオ島に集中して多くいます。イスラム教は、もともとフィリピンに存在していた宗教のため、その歴史はキリスト教よりも長いです。

歴史を振り返ると、1450年もしくはそれ以前には、フィリピンのミンダナオ島やボルネオ島周辺は、イスラム王国のスールー王国でした。その頃、フィリピン国内での貿易の中心地がミンダナオ島のダバオでした。そのため、イスラム教はその貿易の関連から歴史の中で布教されたと伝えられています。

観光で注意したいフィリピンの宗教6:独立しても変わらない国名

16世紀より300年もの長い間スペインの統治下にあったフィリピンは、当時のスペイン皇太子フィリペから「フィリピナス諸島」と名付けられたことが関連して「フィリピン」となりました。1946年に「フィリピン共和国」として独立はしましたが、特に国名の変更はありませんでした。 

独立したにも関わらず国名を変えなかった理由は、当時のスペイン人の混血の統治者は、スペイン生まれとして誇りを持ち、フィリピン国内の上流階級の多くを占めていました。現在でもその影響から、国家や政治に関係する富裕層の人々は、今でも受け継ぐスペインの混血であることに誇りを持っています。

フィリピンでは、それゆえ今でもスペインやアメリカの混血であることがステータスとなっており、自慢気に話をする人が多いのも事実です。確かに、フィリピンには、アジア人であってもハーフのような顔立ちをしている人々が多いといった印象があります。それは、歴史的背景が関わっていたということでもあるわけです。

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他にも、国名を変更しなかった理由としては、スペイン統治化時代にそれまで築き上げた歴史を抹消されたため、独立して新しい国を立ち上げても自国の歴史が希薄となってしまったので、それまで使用してきた国名のままで行こうと決めたようです。つまり、使い慣れてきた国名を使い続けてきたというわけです。

観光で注意したいフィリピンの宗教7:宗教に関するマナー

信仰心の厚いキリスト教徒が多いフィリピンでは、観光客はその宗教に関するマナーを持ち合わせないといけません。フィリピンに関わらず、海外ではその国の宗教に関して否定的な態度を取ったり、否定的な言葉を投げかけることは、マナーにはなっていません。フィリピンの宗教歴史を尊重すべく、最低限のマナーを持って観光をしましょう。

プライドが比較的高いと言われるフィリピン人ですが、彼らのキリスト教(その他の宗教も含める)に関して否定してしまうと、喧嘩や口論の原因にもなりかねません。かなり信仰心の厚い人だと、それだけで済むかどうかも分かりません。人間としてのしっかりとしたマナーを持って、宗教心を否定することなく楽しい旅行をしてください。

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観光で注意したいフィリピンの宗教8:宗教関連の休日が多い

フィリピンには、祝祭日や記念日の休日が多いのですが、やはりそれはキリストの宗教関連の休みがほどんどです。また、フィリピンの独立に関連した祭日も目立ちます。

その他、イスラム教の宗教に関連するイスラム断食明け祭りは、ラマダンと呼ばれる2日間の断食後に盛大に行われ休日となります。そういうことから、フィリピンでは、宗教というのはとても大切なものなのです。

日本ではありえないこととして、フィリピンでは、毎年こういった祝祭日の日程が変更します。フィリピン政府発行の祝日カレンダーはあるのですが、その内容も変更になることもあります。

政府の命令でいきなり祝祭日の日程が変更になるなど、日本には見られない光景も見受けられます。記載のない休日が新たに足されることもあり、こういった制度は他の海外でもあまり聞かないことです。

観光で注意したいフィリピンの宗教9:国内での内部抗争

フィリピンは宗教や歴史がらみで国内であっても、内部闘争が絶えない地域があります。南部のミンダナオ島では、ダバオ市や一部の地域を除いて、非常に治安が悪い所があります。そこでは、フィリピン国軍とイスラム反政府勢力の内部抗争勃発しています。

その昔、カトリックへ改宗するのに反対した人々が、このミンダナオ島に移り住みました。歴史的にスペインの統治下に反対していたこともあり、ミンダナオ島のイスラム教徒の割合は20%以上を占めています。

ただ、考え方のマナーとして、イスラム教は危険な宗教であるとか、イスラム教はテロを犯す宗教だなどといった偏見はやめましょう。そういった偏見が、その国や人々に対して誤った認識をしてしまい、大変失礼にあたります。

イスラム教徒でテロを犯したり、暴力的に出るのは、イスラム教徒の一部の過激派のみです。フィリピンの宗教の歴史的背景などをしっかり把握したうえで、マナーを持って観光をしてください。

観光で注意したいフィリピンの宗教10:テロがある?

フィリピンでも、近年テロの危険が騒がれています。2017年に、フィリピンのドゥテルテ大統領は、ミンダナオ地域全体(一部を除く)に戒厳令を発令したことも記憶に新しいです。ミンダナオ島のにある南ラナオ州マラウィ市で、ISISと関連性の深いイスラム系武装組織が政府軍と衝突とのことでした。

そういったことから、フィリピンが東南アジアのISISの拠点になるのではと懸念されていました。しかし、さまざまな経緯や事情を経て、外務省の危険情報では、渡航を中止するほどの危険性はないとのことでした。実際、フィリピンのほとんどのエリアが「十分な注意が必要」という危険レベルは1です。

ちなみに、ミンダナオ島南部の紛争の多いエリアは、危険レベルは2以上となっています。しかし、現在は世界的にテロの危険性は避けて通れません。フィリピンのみならず、もちろん日本やその他の国でも、いつなんどきテロに巻き込まれるかは分かりません。どんな国に観光に行ったとしても注意する必要があります。

観光で注意したいフィリピンの宗教11:時が止まる店内

歴史上キリスト教徒の割合が多いフィリピンでは、観光中に驚くほど時が止まる瞬間があるので覚えておきましょう。それは、スーパーなどで買い物をしているときに、アナウンスが流れ出し、働く人も買い物中の人も全てがピタっと止まります。知らないでいると、何が起こったのかびっくりしてしまうでしょう。

キリスト教徒の割合が歴史的に多いフィリピンでは、よく見られる光景ですが、実はそれはお祈りの時間が来たからなのです。約1分ほどの短時間ではありますが、正午と午後6時が恒例のお祈りの時間となります。ショッピングモール「SM」では、午後3時にもその時間が加わります。観光客でもマナーを持って、静かに立ち止まりましょう。

観光で注意したいフィリピンの宗教12:キリストの大きなお祭り

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キリスト教徒の割合が大半を占めるフィリピンでは、フィリピン最大のお祭りとも言われる「シヌログ祭り」があります。毎年セブ島で1月に9日間に渡って盛大に行われます。さまざまなイベントも催され、フィリピンのほか世界中から400万人もパレードに参加します。とても素晴らしいお祭りですので、一度見てみるのもおすすめです。

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「サント・ニーニョ」をお祝いするお祭りで、「サント」は「聖」を意味し、「ニーニョ」は「少年」を意味します。少年がシンボルとなっているお祭りですが、これはキリストの幼少期を表わしています。セブ島の多くの教会や家庭でニーニョ像が祀られます。観光時期が重なる際は、ぜひマナーを持って参加してみると良いです。

観光で注意したいフィリピンの宗教13:観光で知っておきたいこと

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信仰心の厚いフィリピンでは、特にクリスマスシーズンにもなると、大変なにぎわいを見せ始めます。クリスマスソングに加え、街中の飾りつけなどもまさに日本同様にクリスマス一色です。とても華やかな雰囲気となるため、クリスマスシーズンをフィリピンで楽しむのも良いでしょう。

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ただ、カトリックのフィリピンでは、イースター前の1週間ほど(3月から4月中旬ころ)の聖週間は、一般的な会社や交通機関、公共施設、レストランや映画館など休業となります。そのため、せっかく計画してフィリピン旅行に行ったとしても、残念な結果となってしまいます。フィリピン旅行を計画する際は、そのようなことも考慮しましょう。

フィリピンの宗教事情を知って楽しい観光を!

フィリピンは、世界的にも人気の素晴らしい観光地です。日本人として、フィリピンで快適に楽しい旅行を満喫するにも、その歴史的宗教背景や現在も宗教関連で行っていることなど、尊重してマナー良く理解する必要があります。日本にはない宗教的な面を堪能したり理解したりするのも、フィリピン旅行の楽しみになります。

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この記事のライター
SoTiPe

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