パキスタンの世界遺産完全ガイド!見どころ・歴史・行き方まで!

パキスタンには世界遺産が6つあり、全部が世界文化遺産です。パキスタンには、モヘンジョダロをはじめ有名な遺跡がいくつかあり、歴史に関心がある人にとっても大変興味深い国です。ここではパキスタンの世界遺産について詳しく紹介しましょう。

パキスタンの世界遺産完全ガイド!見どころ・歴史・行き方まで!のイメージ

目次

  1. 1パキスタンの世界遺産をご紹介!
  2. 2パキスタンの世界遺産1:モヘンジョダロの考古遺跡
  3. 3パキスタンの世界遺産モヘンジョダロの見どころと行き方
  4. 4パキスタンの世界遺産2:ラホールの城塞とシャーラマール庭園
  5. 5パキスタンの世界遺産ラホールの城塞とシャーラマール庭園の見どころと行き方
  6. 6パキスタンの世界遺産3:タキシラ
  7. 7パキスタンの世界遺産タキシラの見どころと行き方
  8. 8パキスタンの世界遺産4:タッターの文化財
  9. 9パキスタンの世界遺産タッターの文化財の見どころと行き方
  10. 10パキスタンの世界遺産5:タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサリ・バロールの近隣都市遺跡群
  11. 11パキスタンの世界遺産タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサリ・バロールの近隣都市遺跡群の見どころと行き方
  12. 12パキスタンの世界遺産6:ロータス・フォート
  13. 13ロータス・フォートの見どころと行き方
  14. 14パキスタンの世界遺産を訪れる際に注意したいこと
  15. 15パキスタンの世界遺産は魅力がたくさん!

パキスタンの世界遺産をご紹介!

世界4大文明の一つであるインダス文明発祥の地と言われるパキスタンは、考古学的にみてもたいへん興味深い遺跡がいくつもあります。そんな遺跡のうち6つが世界遺産に登録されていて、歴史や考古学、遺跡に興味がある方にとってはたまらない場所です。ここではパキスタンの世界遺産の見どころや行き方などを一挙に紹介しましょう。

パキスタンの世界遺産1:モヘンジョダロの考古遺跡

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まず最初に紹介するのは、パキスタンで最も有名な世界遺産・モヘンジョダロの考古遺跡です。1980年にユネスコの世界遺産として登録されました。インダス川下流に栄えた4大文明の1つ・インダス文明の最古でかつ最大級の遺跡です。未だに解明されていない点が多く、謎に包まれた遺跡です。

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パキスタンの世界遺産モヘンジョダロの歴史は紀元前2500年頃まで遡ります。最盛期には4万人の人が暮らしていたとされています。紀元前2000年前後に忽然と姿を消してしまうのですが、優れた機能を持った都市が短期間で消滅してしまった理由は未だに解明されていません。近年では、大規模の洪水によるものという説が有力です。

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近年の調査によって、モヘンジョダロは何層もの都市遺跡が重なり合ってできていることが分かりました。緻密に作られた計画都市で、碁盤の目のように道路が作られ、治水設備が整っていました。上下水道、公衆浴場、水洗トイレ、ダストシュートまで作られていたことが分かっています。小麦栽培や牛の飼育も行われていたようです。

パキスタンの世界遺産モヘンジョダロの見どころと行き方

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遺跡は東西2つの遺丘に分かれています。東の丘市街地で、上下水道や道路に沿って作られた家屋の遺跡などを見学することができます。西の丘は、行政を行っていた建物や公衆浴場、穀物倉庫などの遺跡などの見どころがあります。モヘンジョダロの入口に有名な博物館があり、出土品やレプリカなどが展示されています。

モヘンジョダロの行き方

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パキスタンの世界遺産モヘンジョダロへは、カラチ経由の行き方が一般的です。パキスタンの首都イスラマバードからカラチまでは約2時間のフライトです。カラチからカラチからモヘンジョダロの最寄の空港・サッカル空港までは約1時間で、空港から遺跡までの行き方はタクシーをチャーターし約1時間40分です。

パキスタンの世界遺産2:ラホールの城塞とシャーラマール庭園

ラホールの城塞とシャーラマール庭園は、パキスタン・パンジャーブ州の州都ラホールにある歴史的建造物で、1981年にユネスコの世界遺産に登録されました。ラホールはカラチに次ぐパキスタン第2の都市で、古い歴史がある町です。ラホールとは「鉄」という意味で、古代には街の周囲に鉄の壁が作られていたとされています。

パキスタンの世界遺産・ラホール城はムガル帝国の第3代皇帝アクバルが築城し、第6代皇帝まで次々と手を加えられて大きくなった城です。ムガル帝国の歴史と繁栄を知る上で貴重な遺跡とされています。シャーラマール庭園はムガル帝国第5代皇帝により王族の保養地として造られた壮大な庭園で、ラホールの有名観光地になっています。

パキスタンの世界遺産ラホールの城塞とシャーラマール庭園の見どころと行き方

パキスタンの世界遺産ラホール城は内部を見学することができます。見どころは王族の宮殿、謁見所、女王の宮殿シーシュ・マハルなどたくさんあります。中でも大理石と宝石で作られた「真珠モスク」や40本の円柱が立ち並ぶ「40本柱の間」は有名で、ムガル帝国の歴史と繁栄を知ることができます。

パキスタンの世界遺産・シャーラマール庭園は17世紀に作られた、長方形の美しいペルシャ式泉水庭園です。テラスや噴水が作られていて、当時の高い技術を見ることができます。緑豊かな庭園で自由に入り、見学することができます。パキスタンの人々の憩いの場にもなっていて、休日にはのんびり過ごす人々の姿が見られます。

ラホールを訪れたら外せない観光スポットがバードシャヒー・モスクです。ムガル朝第6代皇帝によって17世紀後半に作られたモスクで、ラホールのシンボルとして街の中心にあります。巨大なモスクで、一度に10万人が礼拝できるといわれています。モスクは赤砂岩でできていて、その美しさからピンクモスクとも呼ばれています。

パキスタンの世界遺産ラホールの城塞とシャーラマール庭園の行き方

ラホールの行き方は、日本から直行便がないため、パキスタンの国内線を利用して行きます。ラホールはパキスタン第2の都市で、首都イスラマバードやカラチからもフライトが多く運航されていて、行き方も難しくありません。ラホールには世界遺産の他にもラホール博物館など有名な見どころが多くあるので、合せて見学するといいでしょう。

パキスタンの世界遺産3:タキシラ

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タキシラは、パキスタンのパンジャーブ州にあるガンダーラ時代に作られた都市遺跡で、1980年に世界遺産として登録されました。その歴史は紀元前6世紀頃まで遡ることができます。シルクロードへ続く3つの交易路が交差する位置にあり、交易の拠点として大きく発展し、独特の文化が花開きました。

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紀元前4世紀にはすでに都市国家が形成されていて、六派哲学の1つであるヴェーダーンタ学派やインド仏教の中心地として栄えました。しかし、5世紀に他民族の攻撃を受け、都市は破壊されてしまいます。1872年にイギリス人考古学者によって発見され、現在もなお発掘調査が続けられています。

パキスタンの世界遺産タキシラの見どころと行き方

タキシラには、ビール丘、シルカップ、シルスフという3つの異なる時代の遺跡と、ガンダーラ仏などの多数の仏教伽藍遺跡から成っています。パキスタン最古の仏教遺跡のストゥーパ、神殿跡、僧院、住居跡など見どころの多い有名な遺跡です。

タキシラ博物館には出土品や仏像、レリーフ、ガンダーラ美術の数々が展示されてる有名なは博物館です。歴史に興味のある人におすすめの観光スポットです。

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タキシラ博物館の隣にシルカップ遺跡があります。紀元前2世紀にアフガニスタン北部に住むギリシャ人が作った都市の遺跡です。街はギリシャの遺跡によく似ていて、碁盤の目のように道路が作られています。この遺跡は紀元前4世紀から7層の都市が重なって作られていて、現在地表に現れているのは、上から2番めの層ということです。

タキシラの行き方

タキシラはパキスタンの首都イスラマバードやラワルピンディから約32キロと近い場所にあり、車での行き方も難しくありません。日帰り観光スポットとして気軽に訪れることができる遺跡です。世界遺産の他にもガンダーラ時代の有名な仏教寺院があります。行き方も簡単なのでぜひ訪れてみてください。

パキスタンの世界遺産4:タッターの文化財

タッターは、パキスタン南部のシンド州のインダス川デルタにある人口2万2000人の小さな都市です。14世紀から18世紀頃まで栄えた3つの王朝の遺跡と広大な面積を占める共同墓地が残っていて、「タッターの文化財」として1981年に世界遺産に登録されました。歴史が好きな人におすすめの遺跡です。

世界遺産の都市・タッターの見どころといえば、ジャーマー・モスクが有名です。このモスクはムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって17世紀に作られたもので、色鮮やかなブルーのタイルが特徴です。100を超えるドームがあり、現在でも現役で、礼拝の時間には多くの信者が訪れます。

ジャーマー・モスクはパキスタンで最も美しいモスクと言われています。このモスクを作ったシャー・ジャハーンはインドのタージマハルを建てた人物で、このモスクもバランスの取れた美しい姿を見せています。ペルシャ風の庭園を囲むようにドームが建てられていて、祈りの声が遠くまで聞こえるように工夫されています。

パキスタンの世界遺産タッターの文化財の見どころと行き方

パキスタンの世界遺産タッターの文化財では美しく輝くジャーマー・モスクが有名ですが、広大な墳墓群も見どころです。マークリーの丘と呼ばれる墳墓は1辺が10キロ平方メートル以上にもなる巨大なもので、400年間にわたって、王族や役人、学者などが埋葬されて来ました。その数は100万以上とも言われています。

タッターの文化財の行き方

世界遺産タッターの文化財の行き方ですが、最寄空港はカラチのジンナー国際空港になります。ジンナー国際空港から世界遺産の街タッターまでは約85キロあり、タクシーで約1時間半から2時間で行くことができます。カラチからの日帰り観光スポットとしてもおすすめです。カラチを訪れた際には、ぜひ遺跡も見学してください。

パキスタンの世界遺産5:タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサリ・バロールの近隣都市遺跡群

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タフテ・バヒーの仏教遺跡群はパキスタンの北部にある有名な仏教遺跡です。1980年に世界文化遺産に登録されました。タフテ・バヒーとは「源泉の玉座」という意味で、遺跡が建てられた小高い丘に泉が湧いていたことに由来すると言われています。

タフテ・バヒーの仏教遺跡群は、2世紀頃にクシャーナ朝のカニシカ王によって作られた仏教寺院で、その後も7世紀頃まで密教の中心地として栄えました。

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サハリ・バロールはタフテ・バヒーの僧侶たちの住居や食料庫、巡礼者の宿泊施設があった場所で、タフテ・バヒーから約5キロ離れたところにあります。強固な城壁に囲まれた都市でしたが、12世紀に他民族の襲撃を受け、ほとんどが破壊されてしまいました。現在は城壁の周辺に僧院や塔院の遺跡が見られます。

パキスタンの世界遺産タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサリ・バロールの近隣都市遺跡群の見どころと行き方

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タフテ・バヒーには仏教徒たちが寄進したストゥーパ(仏塔)が35基並ぶ、「ストゥーパの中庭」と呼ばれる遺跡があります。当時は大きな建物だったと推測されていますが、荒廃が進んでいて現在は基礎石しか残されていません。サリ・バロールからは多数の仏教彫刻が出土していますが、遺跡の保存状態はあまりよくなく、保護が求められています。

タフテ・バヒーの仏教遺跡群とサリ・バロールの近隣都市遺跡群への行き方

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タフテ・バヒーはパキスタンのカイバル・パクトゥンクワ州の都市であるマルダンから約15km、ペシャーワルからは北西に80km離れた場所にあります。残念ながらこちらの遺跡があるマルダンは治安が悪く、2018年10月現在、退避勧告が出ていて訪れることはできません。

パキスタンの世界遺産6:ロータス・フォート

ロータス・フォート(ロータス城塞)は、1997年に世界遺産に登録されました。スール朝の創始者であるシェール・シャーによって作られた要塞です。この王はわずか6年間という短い期間しか支配しませんでしたが、カブールからカルカッタまで続く「王の道」を整備したことで有名です。

ロータス・フォートは1540年から10年かけて作られましたが、王の存命中には完成しませんでした。ロータス・フォートは世界最大級の岩塩鉱山の上に作られていて、周囲を強固な城壁によって囲まれています。ムガル帝国の歴史を見ることができ、遺跡が好きな人にもおすすめのスポットです。

ロータス・フォートの見どころと行き方

ロータス・フォートにはいくつか有名な見どころがあります。ソハール門は高さ21メートルの二重構造の大きな門で、バルコニー部分には美しい彫刻が施されています。石灰岩の土地を切り出して作った階段型の井戸も残されています。当時は水が貴重で、貴族もこの井戸で沐浴をしたとされています。

ロータス・フォートの広い城壁内にはいくつもの建物があります。最も高いものは王の執務室として使われていた建物で、2階建ての美しい建物です。実際に中に入ることができ、ここから城壁とその奥に広がる、パキスタンの大地を望むことができます。その他にも宮殿跡や博物館があり、ゆっくり回ると半日は必要です。

ロータス・フォートの行き方

パキスタンの世界遺産ロータス・フォートはパキスタンのイスラマバードから日帰り旅行で行かれる場所にあります。世界遺産の城塞ですが、中には人が住んでいて、モスクや売店などもあります。とても興味深いスポットで見どころも多いので、興味がある人はぜひ訪れてみてください。

パキスタンの世界遺産を訪れる際に注意したいこと

パキスタンの世界遺産を訪れる際に注意してほしいことは、パキスタンの治安です。2018年10月現在、外務省の海外安全情報では全土にレベル2以上の危険情報が出されています。特にアフガニスタンとの国境沿いはレベル4の退避勧告が出されていて訪れることはできません。パキスタンを訪れる際には最新の情報を入手するようにしてください。

パキスタンでは外国人がテロや誘拐の標的になることもあります。世界遺産があるラホールでは、テロ事件が散発的に発生していていて注意が必要です。また首都イスラマバードやカラチも治安はあまりよくありません。パキスタンには美しい世界遺産がありますが、訪れる際には十分注意してください。

パキスタンの世界遺産は魅力がたくさん!

パキスタンの世界遺産を紹介しました。パキスタンは歴史がある国で、考古学的にも貴重な遺跡が残されています。残念なことに気軽に訪れることができる観光スポットではありませんが、機会があったらぜひそれらの遺跡に触れてみてください。また訪れる際には、現地の治安にも十分注意を払うようにしてください。

Original
この記事のライター
Momoko