イタリアのチップ事情まとめ!値段の相場&ホテルやレストランでの渡し方など!

日本ではチップサービスの習慣がないので、海外旅行の際に頭を悩まされている方も多いでしょう。日本人から見ると不思議なこのチップサービスを、イタリアでのチップサービスの渡し方や、イタリアならではの複雑な相場を中心に、あらゆる角度から徹底的に紹介します。

イタリアのチップ事情まとめ!値段の相場&ホテルやレストランでの渡し方など!のイメージ

目次

  1. 1チップサービスの歴史
  2. 2現代のヨーロッパでのチップサービス
  3. 3イタリアのチップ事情1:サービス向上の為
  4. 4イタリアのチップ事情2:感謝の気持ち
  5. 5イタリアのチップ事情3:サービスが悪いと感じたら
  6. 6イタリアのチップ事情4:コミュニケーションの一環
  7. 7イタリアのチップ事情5:スマートな渡し方
  8. 8イタリアのチップ事情6:基本的にサービスの後に支払う
  9. 9イタリアのチップ事情7:バールではサービスの前に支払う
  10. 10イタリアのチップ事情8:相場
  11. 11イタリアのチップ事情9:ドライバー
  12. 12イタリアのチップ事情10:バスガイド・ツアーガイド
  13. 13イタリアのチップ事情11:ホテル
  14. 14イタリアのチップ事情12:レストランの伝票に「サービス込み」の記載あり
  15. 15イタリアのチップ事情13:レストランの伝票に「サービス込み」の記載なし
  16. 16非日常を楽しみましょう

チップサービスの歴史

チップサービスの始まりには諸説あります。有力なのはかつてのイギリスの、とあるサービス業で「To Insure Promptness(迅速なサービスの保証)」と書かれたボックスを店内に置き、お金を落とした客からサービスを優先した事から「TIP」(「To Insure Promptness」の頭文字を取り)と呼ばれるようになった、という説です。

サービス業に置けるチップサービスの風習は当時、最低賃金の規定がなかったサービス業で働く人々にとっては、生活する上でなくてはならなかったものなのです。チップサービスは彼らの生活の糧だったのです。

1943年にイギリスで最低賃金の規定が制定されて以降もそのチップサービスの風習は残り、現代のチップサービスは労働に対する対価というよりはサービスへのお礼という位置付けに収まっています。

現代のヨーロッパでのチップサービス

現代のイギリスをはじめとしたヨーロッパでは、従業員の給料の大半がチップサービスではまかなわれてない為、徐々にチップサービスを廃止していく傾向にあると言われています。現在のヨーロッパでのチップサービスは、他のチップサービスの風習のある他の国よりはゆるく、相場がはっきりとしていないのです。

特に現在のイタリア・ミラノにはチップサービスの風習がほぼないのでとっていいでしょう。イタリアは地域によってチップサービスの必要性が大きく分かれる国でもあり、これが訪れる観光客にとっては複雑にしてしまい、悩ましい事でも知られるているのです。

イタリアのチップ事情1:サービス向上の為

イタリアを含めたヨーロッパや、アメリカなどのサービス業で働く人々へは、チップサービスを受け取る事を前提とした、あらかじめ低い給料設定がされています。

徐々にチップサービスは廃止される傾向のある現代においても、まだまだチップサービスはサービス業で働く人々の生活にはなくてはならないものという風習は残っており、サービス業で働く人々の給料の一部という位置付けなのです。またそれによってサービスを向上する為の努力にも繋がっているのです。

イタリアのチップ事情2:感謝の気持ち

現代のイタリアにおけるチップサービスは、主にサービスを提供してくれた人への感謝を表すものです。私達日本人もイタリアで旅行などを楽しむ為には、彼らの協力なしに成り立たない事は事実です。

日本のサービス業界は海外に比べて高品質な事が多いですが、日本のサービス業で働く人々の給料には初めからチップサービスが含まれているという考え方もできます。そういう意味では、先に支払うか後で支払うかの違いだけなのかもしれません。

イタリアでは、感謝の気持ちがあるのであれば必ずチップサービスをお支払するのがマナーです。いつにもまして料理が美味しかった時、特別に楽しい時間を過ごせた時、相場より多めにチップサービスをする事は喜ばれます。多めのチップサービスを支払った事で、さらに特別なサービスをしてくれる事もあります。

イタリアのチップ事情3:サービスが悪いと感じたら

どの国でもサービスの悪さが目につく事はあります。日本であれば泣き寝入りというほどでないにしても、目をつむるしかないわけですが、イタリアではそんな時にチップサービスする必要があるのかと疑問に思うかもしれません。

イタリアをはじめとしたヨーロッパでのチップサービスのマナーはゆるいので、そんな時はチップサービスを支払わなくてもマナー違反には当たらない事がほとんどです。現在のイタリアにおいて、あくまでチップサービスは彼らの生活の糧ではなく、彼らへの感謝の気持ちを表すものです。

相手に感謝の気持ちを感じられないのであれば、サービスした側にこそ問題があり、感謝の気持ちを表さない事で改善しなければならないポイントがあると気付かせてあげます。それが今後のサービスの向上にも繋がります。つまりチップサービスを支払わない事はサービスが悪いというメッセージになります。

しかしサービスが良かったにも関わらず、習慣がないからと言って忘れてしまうのはマナー違反に当たる可能性があるので、気を付けるようにしましょう。感謝の気持ちがあるのにお互いがつまらない気分になってしますのは、非常に残念な事です。

イタリアのチップ事情4:コミュニケーションの一環

チップサービスの風習がない日本に比べると、チップサービスのあるイタリアのような国の方が自然とコミュニケーションが生まれるという、粋な風習でもあると言えます。高品質なサービスを提供する事が当たり前である日本において、サービスした側への感謝の気持ちを示す機会はあまりありません。

このチップサービスが旅行の醍醐味であるという日本人も少なからずいるようです。しかしコミュニケーションをとる事をわずらわしいと感じる方は、スマートにチップサービスを渡す術を覚えてしまう事が賢明かもしれません。

イタリアのチップ事情5:スマートな渡し方

チップサービスをスマートに渡すには、紙幣で支払うようにしましょう。紙幣を数枚、ポケットの中に準備をしておき、必要な場面でスマートに取り出すのがチップサービスの渡し方です。そして準備する事はチップサービスを渡すタイミングと相場、シーンを知っておく事です。

チップサービスに不慣れな私達日本人が、チップサービスをスマートに渡す為には、ある程度回数をこなし慣れる事が何より大切です。マニュアル通りに行い、無意識に繰り返せるようになってこそスマートさが生まれてきます。

イタリアのチップ事情6:基本的にサービスの後に支払う

どのタイミングでチップサービスを支払うのかについては、当然ですがサービスを受けた後に渡す事がほとんどです。お会計が現金であれば、もちろん手渡しでもいいのですが、共通して言えるのは「お釣りはいりません」が最もスマートです。

クレジットカードの場合は、イタリアではチップサービス記入欄がサービス料金とは別に設けられているので、そこにチップサービスをしてもいい金額を記入しましょう。

ホテルでスーツケースを運んでもらった後、ベッドメイクをしてもらった後、レストランで美味しい食事を提供しもらった後、ガイドさんに案内をしてもらった後。このようにチップサービスは基本的に「サービスを提供してもらった後」にお支払いします。

イタリアのチップ事情7:バールではサービスの前に支払う

サービスを提供される前に払うケースもあります。イタリア語でバールとは「バー:BAR」の事ですが、イタリアのバールは、お酒を提供するいわゆるバーではありません。

イタリアでバールと言えばカウンターで立ち飲みする喫茶を指します。と言っても日本では見かけないのであまりピンと来ないかもしれません。イタリアではバールで朝食代わりに強烈な濃さのエスプレッソを一杯飲んでから出勤する、というのがよく見られる光景なのです。

バールでのチップサービスは基本的に不要です。もちろん置けば喜んでもらえるし、当然バリスタも気合を入れてドリンクを作ってくれます。最高の一杯を朝から、という時は€0.1~€0.5で済むので是非チャレンジしてみましょう。

チップサービスの渡し方ですが、バールのカウンターを利用する場合、最初にレジで注文をしてレシートを受け取ってから、カウンターでまた注文をします。この時受け取ったレシートに€0.1~€0.5ユーロ程度を置きチップサービスを渡すのが正しい渡し方です。そう、このバールでのチップサービスだけは、サービスの前に支払う事になります。

イタリアのチップ事情8:相場

イタリアでのチップサービスは、サービスに対する感謝の気持ちなので金額は決まっていません。また同じイタリア国内のホテルやレストランでも、地域によって相場は全く異なります。ここで紹介するのはあくまで目安なので、参考程度に留めておきましょう。

イタリアのチップ事情9:ドライバー

タクシーの相場は乗車料金の10%です。ここでもやはり多めに支払い、お釣りは受け取らないのが最もスマートな渡し方です。しかしイタリアのタクシーでは日本と違い、何かと追加料金が発生するので、それをチップサービスとみなして支払われない事も多いようです。

またイタリアでは地域によってチップサービスを受け取ってくれない事もあるようです。ちなみにイタリアでは、一般道路のバスのドライバーさんにチップサービスを支払う風習はありません。ドライバーさんへのチップサービスのマナーはかなりゆるいようです。

ツアーバスのドライバーさんの場合は、旅行会社を介してチップサービスを含めた金額を事前に支払っている事もあるので、重複して支払ってしまわないように確認しましょう。事前に支払らわれていなかった場合は€1程度が相場です。

イタリアのチップ事情10:バスガイド・ツアーガイド

半日で€20~€25、1日なら€30程度が相場です。ツアーバスのドライバーさんと同じく、ガイドさんも旅行会社を介してチップサービスを含めた金額を事前に支払っている事もあるので重複して支払ってしまわないようご注意下さい。

イタリアのチップ事情11:ホテル

少し厄介なのがホテルです。ホテルのランクによって相場を変えるのが一般的なので、ホテルの星の数とサービス内容で加減して下さい。ここではホテルでのシーン別の相場を紹介しますが、あくまで目安として参考にして下さい。

ポーター

ポーターには、スーツケース1個あたり€1が目安。ポーターとはホテルや空港などで客の荷物を運ぶ人を指し、観光に疲れた旅行者にとってはありがたい存在です。荷物が多かったり、重かった時は少し多くお支払するのが正しい渡し方です。

ルームサービス

ホテルのルームサービスへのチップサービスは、軽食や飲み物程度であれば€1、ディナーであれば€5を料理が運び終わった時に直接渡しましょう。もちろん持運んで来てもらう量にもよるので、様子を見て加減してあげましょう。

ベッドメイク

ホテルのベッドの清掃やベッドシーツの交換をしてくれる、ベッドメイクさんにはなかなか会う機会はないでしょう。そんなベッドメイクさんへの感謝のチップサービスのスマートな渡し方を紹介します。枕の上に「Grazie(ありがとう)」と簡単な一言を添えたメモと一緒に€1程度でいいので、ベッドメイクさんの為に置いてあげましょう。

ベッドメイクさんの中にはこのメモがなければ忘れ物だと思い、持って行かない律儀な方もいるようです。

また枕の下ではベッドメイクさんが気付かず、掃除の際にベッドシーツに巻き込まれてしまう事があるので、必ずベッドメイクさんが気付く枕の上に置いあげるのが正しい渡し方であると言えます。

もうひとつ注意しなければならない事があります。テーブルなどに硬貨や紙幣を置いたまま不在にしてしまうと、ベッドメイクさんがチップサービスだと勘違いして持って行ってしまう可能性があります。そうならないようお金はきちんとしまってからホテルの部屋からは出ましょう。

イタリアのチップ事情12:レストランの伝票に「サービス込み」の記載あり

イタリアのレストランでのお会計は基本的に席で行います。お会計をお願いすると席まで伝票を持ってきてくれます。持ってきてもらった伝票に「Servizio Incluso(サービス込み)」との記載があった場合は、すでにチップサービスを含めた合計の金額という意味になります。

このようにイタリアのレストランでは請求金額に15%程度のチップサービスがすでに含まれて事も多いです。

特別に美味しい食事やサービスへの感謝をレストランへ伝えたい時は、例えば請求金額が€45であれば€50をお支払いして「お釣りはいりません」とするのがスマートです。

イタリアのチップ事情13:レストランの伝票に「サービス込み」の記載なし

続いて伝票に「Servizio Incluso(サービス込み)」の記載がないときのチップサービスの渡し方です。イタリアで日本人に特に戸惑いやすいと言われているのが、伝票に「Servizio Incluso(サービス込み)」の記載がないレストランでのチップサービスの渡し方です。

ウェイターが持ってくる伝票の「合計金額の欄」が空欄の時があります。これはチップサービスを要求する意味になります。ここで合計金額の欄の近くにある「チップサービスの金額」へ記入した上で、さらに合計金額の欄も記入してあげるのが正解です。


イタリアのレストランには格式があり、最上級を「リストランテ」、2番目の格式を「トラットリア」と呼びます。トラットアリアであれば利用者1人につき€2、リストランテであれば飲食代金の10%~15%です。ただし計算が細かくなりそうな時や、お店が忙しそうな時は、例えば請求金額が€45であれば€50と記載してあげるのがスマートでしょう。


「Servizio Incluso(サービス込み)」の記載がない上に、合計金額の欄にもしっかりと金額が書かれている事があります。見過ごしてしまいそうになりますが、この場合もまだチップサービスはお支払いしていないので、忘れずにお支払いしなければなりません。

うっかり忘れてしまいそうになるシーンですが、食事があまりにも口に合わなかった、サービスが悪かったといった場合でない限り、感謝の気持ちがあるのならチップサービスはお支払する事がマナーなのです。それがレストランへの評価になります。

この場合のチップサービスの渡し方は、席を立つ時に現金をテーブルに置きます。飲食代金はクレジットカードで支払う場合であっても同様です。またトラットリアとリストランテ以外の格式のレストランでは、€1程度お支払いするのが相場となっています。

非日常を楽しみましょう

いかがだったでしょうか。イタリアでのチップサービスはゆるい分、ある意味複雑で難しいと感じた方もいると思います。チップサービスのない日本を訪れた外国人観光客も、日本の風習に戸惑いながらも、日本の風習に溶け込んでくれているという事を考えさせられます。

私達日本人も日本にいる時には味わえなかったチップサービスという非日常の体験を、気軽に楽しむ程度であってもいいのかもしれません。他国でチップサービスを振舞う事は、最高の思い出になれる可能性を秘めています。

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