2018年11月19日公開
2018年11月19日更新
ミヤマキリシマを見に九重連山へ!おすすめの登山ルートや花の見頃は?
例年5月下旬頃から開花を迎えるミヤマキリシマ。九州各地の高山に咲く火山性の植物です。ミヤマキリシマの名所は九州各地にありますが、特に有名なのが大分の九重連山。今回は、九重連山のミヤマキリシマの名所ごとに開花のタイミングや見頃の他、登山ルートをご紹介します。

目次
- 1ミヤマキリシマが美しい大分の九重連山をご紹介!
- 2大分の屋根「九重連山」とは?
- 3九重連山で咲くミヤマキリシマってどんな花?
- 4九重連山のミヤマキリシマの名所1:経塚山
- 5九重連山のミヤマキリシマの名所2:平治岳
- 6九重連山のミヤマキリシマの名所3:三俣山
- 7九重連山のミヤマキリシマの名所4:黒岩山
- 8九重連山のミヤマキリシマの名所5:扇ヶ鼻
- 9九重連山でミヤマキリシマが見られる登山ルート
- 10九重連山へのアクセス方法
- 11九重連山以外のミヤマキリシマの名所1:韓国岳
- 12九重連山以外のミヤマキリシマの名所2:高千穂の峰
- 13九重連山以外のミヤマキリシマの名所3:つつじが丘
- 14九重連山以外のミヤマキリシマの名所4:阿蘇山
- 15九重連山以外のミヤマキリシマの名所5:鶴見岳
- 16ミヤマキリシマを見に大分の九重連山へいこう!
ミヤマキリシマが美しい大分の九重連山をご紹介!
阿蘇・くじゅう国立公園の一部にも認定されている大分の九重連山。初心者登山者から、中上級者まで楽しめる日帰り登山や縦走登山で人気の山です。
そんな九重連山で登山を楽しむのにおすすめシーズンの一つが、初夏のミヤマキリシマの季節。鮮やかなピンク色の可憐な花が、山の峰々を染める姿は絶景です。
ミヤマキリシマの花の見頃には、毎年多くの登山客が訪れる九重連山。今回は、九州各地で見られるミヤマキリシマの名所と共に、各地の開花時期やおすすめスポットなどをまとめてお伝え致します!
大分の屋根「九重連山」とは?
大分県にある九重連山は、最高峰中岳(1791メートル)を筆頭に、黒岩山、平治岳など、10個の山々が連なる山岳地帯。阿蘇・くじゅう国立公園にも指定されており、九州全域から登山客が訪れる人気の登山スポットです。
活火山であった九重連山には、かつての噴火活動で堆積した溶岩から生まれた、ザレ場や荒地が多い地形ですが、高山でありながら初心者でも日帰り登山が楽しめるルートも充実しており、紅葉が見頃を迎える秋には、多くの観光客も訪れる登山の名所となっています。
九重連山の登山の楽しみ方は、山に一泊宿泊して楽しむ縦走という登山方法もあり、途中には、宿泊にもおすすめの法華院温泉もあります。登山中上級者なら、テントを担いで登って、途中、テント泊というのもおすすめです。
九重連山登山の見どころとしては、ラムサール条約も締結された湿地帯「坊ガツル」の他、高山帯に咲く、ミヤマキリシマ、そして、秋の紅葉と草原地帯のススキなどがあり、四季折々の美しい自然が人気を集めています。
周辺には、黒川温泉郷や地獄谷など、大分でも人気の高い観光スポットも点在していますので、九重連山の登山終了後には、黒川温泉でのんびり過ごすというのもおすすめです。

九重連山で咲くミヤマキリシマってどんな花?
毎年早いところでは5月中旬頃には開花を始めるミヤマキリシマ。一体どんな特徴を持つ花なのか、少し触れてみたいと思います。
ミヤマキリシマは、漢字では「深山霧島」と書き、その名の由来となったのは、宮崎県と鹿児島県の県境にある霧島連山です。奥深い霧島連山に可憐に咲くその姿を見た植物学者「牧野富太郎」によってその名がつけられました。
ミヤマキリシマは、木の高さがおよそ1メートルほどの低木で、開花の時期を迎えると、枝先に直径3cmから5cmほどのピンクや薄紫色の可憐な花を咲かせます。
花の形は、ツツジによく似ていますが、その植生は、ツツジとまったく異なり、火山活動で荒廃した土地にしか生息しないという特性があります。
そのため、ミヤマキリシマが生息するのは、九州各地の火山帯のみとなっており、九重連山以外には阿蘇山、雲仙岳などの火山帯の高地で見られます。
ミヤマキリシマが発見された霧島連山の周辺では、山に登山しなくても、低地の高原地帯でミヤマキリシマを楽しめるエリアもあり、見頃を迎える5月下旬頃から6月上旬にかけては多くの観光客で賑わいます。
九重連山のミヤマキリシマの名所1:経塚山
ここからは、ミヤマキリシマが楽しめる九重連山のおすすめ登山スポットをご紹介していきます。トップバッターは、標高610メートルの経塚山。
ミヤマキリシマの植生は、通常標高800メートル前後と言われていますが、経塚山の山頂付近にも群生しています。標高が少し低めですので、登山初心者にもおすすめのスポットです。
経塚山のミヤマキリシマが開花するのは、他の高山地域と比べてやや早く、5月中旬頃には、開花し始めるようです。見頃となるのは、5月下旬頃の時期で、6月上旬になると、見頃は過ぎてしまいますが、まだ花を楽しめる場所もあるようです。
九重連山のミヤマキリシマの名所2:平治岳
九重連山の中で、もっとも開花が早いのは、低地にある経塚山ですが、一番有名な花の名所として知られるのが平治岳(ひいじだけ)です。
標高1643メートルの平治岳は、5月中旬から6月上旬頃がミヤマキリシマの見頃と言われており、急な斜面が続く山肌を一面ピンクに染めるミヤマキリシマが満開となります。
平治岳の登山ルートは、長者原、吉部、男池などがあり、湧水池として知られる男池は、距離も短めなので日帰り登山におすすめの登山口です。山頂からは、黒岳、大船山、坊ガツルまでの絶景が広がっており、初夏の心地良い風の中で楽しむ登山は最高です!
九重連山のミヤマキリシマの名所3:三俣山
九重連山の法華院温泉から、北西に位置する「三俣山」(みまたやま)は、九重連山を代表する名峰の一つ。標高1748メートルの高山で、毎年5月下旬頃からミヤマキリシマが開花し始めます。
花の見頃を迎えるのは、5月末から6月初旬頃となっており、山頂からは、星生山、坊ガツル、そして大船山を一望する大パノラマが広がっています。
イワカガミやシャクナゲが群生する地域もあり、ミヤマキリシマと合わせて九重連山の初夏の風物詩として人気。登山口は長者原ビジターセンターからで、スガモリ越えコースで2時間、雨ヶ池コースなら2時間10分ほどで登山可能。初心者にもおすすめです。
九重連山のミヤマキリシマの名所4:黒岩山
長者原の西側に位置する黒岩山は、標高1530メートル、先にご紹介したミヤマキリシマの名所に比べると、やや低めの位置にある九重連山の花の名所です。
ミヤマキリシマが開花を始めるのは、例年5月下旬頃からで、見頃を迎えるのは6月初旬と言われています。黒岩山は、九重登山口から登って、牧ノ戸峠を周遊するコースがおすすめ。
初夏のミヤマキリシマのシーズンには、シャクナゲも見頃を迎えるので、合わせて楽しめます。所要時間は、往復4時間ほどなので、初心者でも十分日帰り可能なコースです。
九重連山のミヤマキリシマの名所5:扇ヶ鼻
最後にご紹介する九重連山のミヤマキリシマの名所は「扇ヶ鼻」。星生山や久住山の西に位置する「扇ヶ鼻」は、標高1698メートル。
長者原、牧ノ戸峠など、いくつかの登山口からアクセスが可能です。星生山や久住山と合わせて縦走するルートは、全行程6時間ほどかかるため、1泊2日で登山するのがおすすめ。
ミヤマキリシマの開花は、例年5月下旬頃からで、見頃となるのが6月上旬頃となっています。
走行距離は11キロを越えるロングルートとなりますので、初心者よりは、やや中上級者におすすめの登山コース。美しいミヤマキリシマと共に、九重連山を代表する高山を巡る旅をお楽しみください。
九重連山でミヤマキリシマが見られる登山ルート
日帰りで九重連山のミヤマキリシマを楽しみたい登山者には、牧ノ戸峠から沓掛山と久住山を経由する登山コースがおすすめです。
こちらのルートは、初心者向けに作られたコースで、子連れ登山にもおすすめ。コースタイムは、2時間30分ほどで、全行程8キロから9キロほどとなっています。登山道がよく整備されていて歩きやすいのも特徴です。
扇ヶ鼻の分岐点から、久住山山頂と扇ヶ鼻の両方を目指せますが、中級者以上であれば、ミヤマキリシマの名所扇ヶ鼻まで回るロングルートに変更も可能です。
1泊2日で、のんびり久住連山で登山を楽しみたい方には、牧ノ戸峠から、法華院温泉を経由し、黒岩山、久住山、扇ヶ鼻までを巡る縦走コースがおすすめ。初日は、扇ヶ鼻と中岳登山。2日めに、星生山と坊ガツルを回る12.9kmのロングコースです。
ミヤマキリシマの見頃となる例年5月中旬頃からの季節は、法華院温泉もかなり混雑します。宿の予約は早めに行うのがおすすめです。
ロングルートで宿が取れなかった場合には、キャンプ地になっている坊ガツルに一泊するルートで登山するのも良いでしょう。ラムサール条約にも認定された湿地帯には、ミヤマキリシマ以外にも珍しい高山植物がたくさん咲いています。
九重連山へのアクセス方法
ミヤマキリシマが美しい九重連山へのアクセス方法は、マイカーがおすすめです。登山口となる牧ノ戸峠及び、長者原ビジターセンターの両方に、駐車場が完備されています。バスも運行されていますが、本数が少ないため、やはりレンタカーかマイカーがベストです。
レンタカーでアクセスする場合は、大分自動車道の九重インターチェンジにて高速道路を降り、そのまま四季彩ロードに入ります。
県道40号線から登山口の一つである長者原または牧ノ戸峠へのアクセスが可能です。花の見頃となる5月下旬からは、九州各県からアクセスする登山者でかなり混雑しますのでご注意ください。
九重連山の駐車場の収容台数は、長者原ビジターセンターが380台、牧ノ戸峠の駐車場が160台となっています。バスの運行は、大分の湯布院バスセンターからの便が便利で、最寄りバス停は、牧ノ戸峠と長者原の2ヶ所です。
ミヤマキリシマの季節以外にも、秋の紅葉シーズンが特に人気で、例年紅葉が見頃を迎える11月中旬から下旬ぐらいの時期には、かなり駐車場も混雑するようです。
マイカーでのアクセスの場合は、早朝に出発して、できるだけ早めに登山口まで行けるように時間調整することをおすすめします。
九重連山以外のミヤマキリシマの名所1:韓国岳
ここからは、九重連山以外でミヤマキリシマが楽しめるおすすめの名所をご紹介していきます。初めにご紹介するのは、ミヤマキリシマの名前の由来にもなった霧島連山の一つ「韓国岳」(からくにだけ)
宮崎県側からの登山ルートがおすすめで、日帰り登山や子連れ登山でも十分登ることができるおすすめの山です。標高1700メートルの韓国岳は、例年5月末ぐらいにミヤマキリシマの開花が始まり、6月初旬から中旬にかかけて見頃を迎えます。
登山口としておすすめなのが、えびの高原駐車場のあるルートで、ここからなら片道2時間ほどで、山頂まで登ることができます。駐車場の収容台数も200台と多めなので、混雑する花のシーズンでも駐車可能です。
最短コースとなる韓国岳登山口からのルートだと、登山時間は1時間30分とさらに短くなりますが、駐車場が15台しかないため、ミヤマキリシマの見頃は、なかなか駐車できるスペースが見つからない可能性があります。
九重連山以外のミヤマキリシマの名所2:高千穂の峰
続いてご紹介する九重連山以外のミヤマキリシマの名所は、同じく霧島連山の一角をなす「高千穂の峰」。坂本龍馬が、妻お龍と日本初の新婚旅行で訪れた山としても有名です。高千穂の峰は、標高1574メートル。子連れ登山でも日帰り可能です。
高千穂の峰で、ミヤマキリシマが開花する時期は、例年5月下旬頃からとなっており、見頃を迎えるのは約2週間後の6月初旬頃と言われています。
高千穂の峰の登山ルートは3つあり、特におすすめなのが宮崎県側のルート「高千穂河原登山口」からのスタートです。所要時間は約1時間30分ほどで、ミヤマキリシマの名所馬の背越えの他、天孫降臨伝説で知られる「天の逆鉾」など見どころも満載です。
九重連山以外のミヤマキリシマの名所3:つつじが丘
続いてご紹介する九重連山以外のミヤマキリシマの名所は、山に登らなくても花が見られる「つつじが丘」。宮崎県えびの市にある「えびの高原」の観光名所の一つで、6ヘクタールの広大な敷地に、3万株のミヤマキリシマが咲き乱れます。
低地にあり、登山できないようなご年配の方や、小さなお子様連れでも気軽にミヤマキリシマを楽しめるスポットとして、非常に人気があります。
花の開花は、例年5月中旬頃から下旬頃で、見頃を迎えるのは5月末から6月初旬頃となっています。えびの高原周辺には、温泉施設もたくさんありますので、観光の後は、えびの温泉でのんびり日帰りの湯を楽しむのもおすすめです。
九重連山以外のミヤマキリシマの名所4:阿蘇山
九重連山以外のミヤマキリシマの名所、続いては熊本の観光スポット阿蘇山です。阿蘇山は、世界有数のカルデラを持つ活火山で、今も火山活動が続いています。特に、阿蘇山の仙酔峡は登山しなくてもミヤマキリシマが楽しめる名所として人気です。
ミヤマキリシマの群生が見られる他、阿蘇地域には、熊のあかちゃんと遊べるカドリードミニオンや、草千里、そして大観峰などの景勝地があることでも知られています。ミヤマキリシマの季節は、阿蘇のバラ園「はなあそび」もバラが見頃を迎えます。
阿蘇周辺には、生茶のCMで有名な鍋ヶ滝など、自然を楽しめるおすすめスポットが満載です。また、温泉で有名な小国町もありますので、ミヤマキリシマと合わせて、温泉を満喫するというのも良いでしょう。
九重連山以外のミヤマキリシマの名所5:鶴見岳
九重連山以外のミヤマキリシマの名所、最後にご紹介するのは、大分県の「鶴見岳」。標高1537メートルの鶴見岳は、温泉地として有名な大分県別府市にある山で、由布岳、九重連山の山々が見渡せる絶景の山として知られています。
早い時には、5月上旬から開花が始まる鶴見岳のミヤマキリシマは、山頂にある駅まで別府ロープウェイでもアクセスが可能です。登山が苦手という方でも気軽に観光できるので、小さなお子様連れの方にもおすすめの観光スポットです。
ミヤマキリシマを見に大分の九重連山へいこう!
大分県九重連山に咲く可憐な高山植物「ミヤマキリシマ」についてお伝えしました。例年見頃を迎えるのは、5月末から6月上旬のシーズンとなっています。
火山活動によって生み出された厳しい自然の中で、たくましく咲いているミヤマキリシマ。来年の初夏には、九重連山をはじめとする、九州各地の名所でその美しい姿を見せてくれることでしょう。
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