ノイシュバンシュタイン城への行き方&観光の見どころ!内部の様子や歴史も紹介!

シンデレラ城のモデルとも言われるドイツのノイシュバンシュタイン城。世界中から観光客が訪れるドイツロマンティック街道の名城です。今回は、ドイツのノイシュバンシュタイン城の歴史をご紹介すると共に、内部の見どころや城の歴史、そして行き方や予約方法もご紹介致します。

ノイシュバンシュタイン城への行き方&観光の見どころ!内部の様子や歴史も紹介!のイメージ

目次

  1. 1若き狂王の夢の跡!ノイシュバンシュタイン城をご紹介!
  2. 2ドイツのノイシュバンシュタイン城とは?
  3. 3ノイシュバンシュタイン城の歴史
  4. 4ノイシュバンシュタイン城主「狂王ルードヴィヒ2世」
  5. 5ノイシュバンシュタイン城観光の予約方法
  6. 6ノイシュバンシュタイン城観光当日の流れ
  7. 7ノイシュバンシュタイン城への行き方1:フュッセンから村まで
  8. 8ノイシュバンシュタイン城への行き方2:村から徒歩
  9. 9ノイシュバンシュタイン城への行き方2:村から馬車
  10. 10ノイシュバンシュタイン城への行き方3:村からバス
  11. 11ノイシュバンシュタイン城の外観を見るならマリエン橋
  12. 12ノイシュバンシュタイン城内部にはどんな見どころがある?
  13. 13ノイシュバンシュタイン城内部から見るバイエルンの絶景
  14. 14ノイシュバンシュタイン城で買いたい旅のお土産
  15. 15ノイシュバンシュタイン城周辺の観光スポット
  16. 16未完の城「ノイシュバンシュタイン城」を観光してみよう!

若き狂王の夢の跡!ノイシュバンシュタイン城をご紹介!

20世紀初頭までドイツ南部を制圧したバイエルン王国。若くして国王に即位したルードヴィヒ2世が巨額の資金を投じて築城したのが、歴史に名高い「ノイシュバンシュタイン城」です。

中世のお城をイメージした美しい外観には、ロマネスク、ゴシックなどの様々な建築様式が取り入れられています。内部には豪華な装飾が施されており、気品のある佇まいも素晴らしいのですが、実は、未完成のお城です。

今回は、謎に包まれたノイシュバンシュタイン城の歴史をたどりながら、観光の見どころやチケットの予約方法、そして旅の最後に現地で買いたいおすすめのお土産などもまとめます。

ドイツのノイシュバンシュタイン城とは?

ドイツ各地に無数に点在する古城。ドイツ観光の楽しみの一つと言えば、この国の栄華の歴史をたどる古城めぐりです。1918年まで約700年に渡ってドイツ南部を統治したヴィッテルスバッハ家。

若くしてこの名家の当主となったのがルードヴィッヒ2世です。歴史上では、「狂王」とも呼ばれたルードヴィッヒ2世が、その威信をかけて築城に取り組んだのが森の中にたたずむノイシュバンシュタイン城です。

1869年から建設が始まった白亜の城は、別名「新白鳥城」と讃えられるほどの美しさ。見る角度によって、表情が変わることから「偽りの城」とも呼ばれています。

城の内部には、ルードヴィッヒ2世が支援した作曲家ワーグナーのオペラ「パルシファル」を舞台にした絵画が飾られた歌人の間や、一度も玉座が置かれることのなかった玉座の間など、壮麗な空間が広がっています。

この他にも、カフェやお土産ショップが併設されているので、観光のついでに立ち寄ってみるのもおすすめです。

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ノイシュバンシュタイン城の歴史

標高1000メートルの高さにあるノイシュバンシュタイン城の歴史は、1868年ルードヴィッヒ2世が23歳のときにスタートしました。当時、フランスのヴェルサイユ宮殿を見た国王は、ドイツにも同じように「夢の城」を築くことを決意したのです。

その後、1874年にはリンダーホーフ城、1878年にはヘレンキームゼー城の建設にも着工します。

バイエルン王国の財政を破綻させたと言われるノイシュバンシュタイン城の建設には、一年間で煉瓦が40万枚、大理石が465トンも使われたという記録も残っているそうです。

国王の即位から22年後の1886年、王は謎の死を遂げ歴史の舞台から姿を消します。彼の突然の死によって、ノイシュバンシュタイン城は建設半ばにして、作業が中止されてしまったのです。

以降、1890年になって、元の図面にそって建築が再開されますが、結局、城の中心に位置する天守閣や1階の礼拝堂は、財政上の理由から建設されずに終わりました。内部の室内装飾には、中世の騎士道物語をテーマとしたあらゆる建築様式が用いられています。

しかし、これもまた当初国王が計画していたものと大きくことなるようです。美しすぎる未完の王の夢は、皮肉にも今ではバイエルン州を支える観光の財源としてドイツに貢献しつづけています。

ノイシュバンシュタイン城主「狂王ルードヴィヒ2世」

ドイツの歴史にその名を刻んだ「狂王ルードヴィッヒ2世」。1845年、バイエルン王マクシミリアン2世とプロイセンの王女マリーの間に長男として誕生しました。

バイエルン王国の居城「ニンフェンブルク城」で生まれた後、少年時代をホーエンシュヴァンガウ城で過ごします。

ホーエンシュヴァンガウ城は、ノイシュバンシュタイン城に向かい合うように建つ古城で、その内部は、中世の世界をイメージした豪華な室内装飾で彩られています。

少年時代をこの地で過ごしたルードヴィッヒ2世は、この城の内部をノイシュバンシュタイン城建設の参考にしたようです。

16世紀には、ドイツの作曲家ワーグナーに心酔。その後、わずか19歳の若さでバイエルン国王として即位します。歴史の歯車が狂い始めたのは、1867年にバイエルン公女ゾフィーとの婚約を解消した頃からだと言われています。

若き王は政治への関心を失い、次第に城の建築へ取り付かれていくのです。即位から22年後の1886年、国政を憂える重臣たちの手によって王位剥奪。ベルク城に幽閉された後、シュタンベルク湖畔で謎の死を遂げます。

ノイシュバンシュタイン城観光の予約方法

ノイシュバンシュタイン城の歴史も押さえたところで、ここからは、チケットの予約方法をご紹介したいと思います。ノイシュバンシュタイン城を観光するには、事前にインターネット経由かFAX、メールなどでチケットの予約が必要です。

事前予約ができなかった場合は、当日受付窓口で予約しなければなりませんので、注意が必要です。インターネットで事前予約する場合は、公式ホームページにアクセスします。

予約ページは英語で表示があり、観光する時間、人数、観光したいスポットの数に合わせてチケットを予約します。おすすめは、ノイシュバンシュタイン城とホーンシュヴァンガウの2つの城を観光できるチケットです。

ノイシュバンシュタイン城観光当日の流れ

インターネットで観光ガイドツアーを予約したら、当日は、控えを持ってチケットセンターへ向かいます。予約内容に合わせて、バーコードがついた当日チケットを発行してもらい、予約時間の10分から15分前にゲートへいくようにしてください。

ノイシュバンシュタイン城の入り口には、電光掲示板が置かれており、予約時間になると、ツアー番号が表示される仕組みになっています。自分の番号が表示されたら、改札機を通ってガイドと一緒に入場してください。

予約できるのは、英語かドイツ語のツアーのみとなりますが、日本語のオーディオガイドもありますので、チケット購入の際にリクエストするとよいでしょう。

ノイシュバンシュタイン城への行き方1:フュッセンから村まで

ここからは、ノイシュバンシュタイン城への行き方をご説明致します。まず、最寄り都市となるフュッセンからノイシュバンシュタイン城のあるホーエンシュヴァンガウへの行き方です。

フュッセン駅からは、Tegelbergbahn行きの78番バス、または、Steingarden行きの73番バスの2つのバスが出ています。どちらも、Casteles(お城)行きと表示されていますので、こちらに乗車してください。

最寄りバス停はHohenshwangauで、バスの代金は片道2.10ユーロとなっています。所要時間は約8分。バスの本数は1時間に1本とかなり少なめですので、ご注意ください。

ノイシュバンシュタイン城への行き方2:村から徒歩

続いては、ホーエンシュヴァンガウの村から、ノイシュバンシュタイン城までの行き方です。村から城まで行くには、徒歩、馬車、バスの3通りの行き方があります。

徒歩で行く場合は、山の上にある城まで片道40分から45分ほどかかります。観光ツアーで城の内部もかなり歩きますので、よほど健脚の方でなければ徒歩で行く行き方はおすすめできません。

時間に余裕があり、歩ける自信のある方への折衷案としては、行きはバスか馬車を利用し、帰りだけ歩いて帰るという行き方もおすすめです。

ノイシュバンシュタイン城への行き方2:村から馬車

ノイシュバンシュタイン城への行き方の中で、もっともロマンティックなのが、馬車に乗って行く行き方です。村からお城までの所要時間は、馬車で20分。馬車の降車場からお城の入り口までが徒歩5分です。

馬車で行く場合の注意点は、天候によっては運転しない可能性があるということと、待ち時間がかなりあるので、徒歩と同じぐらい時間がかかってしまうという2点。料金は、上りが6ユーロ、下りが3ユーロとなっています。

歴史の登場人物になった気分が味わえるので、その点は他の行き方よりも、旅のよい思い出になりそうです。

ノイシュバンシュタイン城への行き方3:村からバス

最後にご紹介するノイシュバンシュタイン城への行き方は、バスを使った行き方です。片道10分ほどで、山頂近くまで行けるのがポイントで、バスの停留所から城の入り口までは徒歩10分ほどとなっています。

料金は上りが1.80ユーロ、下りが1ユーロで、往復で購入する場合は2.60ユーロです。バスは、混雑しているときはかなり待ち時間が発生します。

バスの終点には、ノイシュバンシュタイン城が遠望できる観光スポット「マリエン橋」にも近いので、城の外観を撮影したい方は、こちらを利用する行き方がおすすめです。

ノイシュバンシュタイン城の外観を見るならマリエン橋

ノイシュバンシュタイン城の外観を見るのに一番おすすめの観光スポットは、バスの降車場から近いマリエン橋。

ルードヴィッヒ2世を生んだ母マリーにちなんで名づけられた橋です。ここからは、城の全景を見渡すことができ、絶景のビュースポットとなっています。カメラ片手に美しい景色を激写してみてください。

ノイシュバンシュタイン城内部にはどんな見どころがある?

ノイシュバンシュタイン城の観光ツアーでは、4階からスタートし、5階にある歌人の間で終了します。城の内部にある控えの間、玉座の間、寝室、居間、洞窟、歌人の間そして階段の天井などを回ります。

一際豪華な内部装飾が見られるのは、5階まで吹き抜けになった玉座の間と王が熱望した壮麗な広間となっている歌人の間です。玉座の間には、モザイク造りの床や重さ900kgで96本のろうそくが立てられるシャンデリアなど必見の見どころが満載です。

城の1階に設けられた調理場も見学することができ、当時の姿がそのままの状態で残されています。観光ツアーでは回らない隠れた内部の見どころの1つです。

城の3階には、カフェとお土産ショップも併設されており、ケーキ類やドリンク他軽食も楽しめます。お土産ショップには、お城グッズがいろいろ販売されていますので、後ほどご紹介いたします。

ノイシュバンシュタイン城内部から見るバイエルンの絶景

ノイシュバンシュタイン城の内部は、カメラでの撮影が禁止されています。しかしながら、歌人の間に向かう廊下の窓からは外壁の装飾が見えたり、バルコニーから城外の絶景を見渡すことが可能です。

ルーォヴィッヒ2世が少年時代を過ごしたホーエンシュヴァンガウ城も見えます。城の内部は撮影NGですが、外を撮影するのはOKですので、記念撮影はこちらでどうぞ。

ノイシュバンシュタイン城で買いたい旅のお土産

ノイシュバンシュタイン城を訪れたら、旅の最後に記念のお土産を購入しましょう。お城の3階に設けられたお土産ショップでは、ノイシュバンシュタイン城をかたどったミニチュアのかわいいお城が販売されています。

別名「ビールの首都」とも言われるバイエルン州らしいお土産としては、マグネットタイプになった栓抜きなどもあります。安いばらまき用のお土産なら、紅葉が美しいノイシュバンシュタイン城の秋を写したポストカードもおすすめ。

その他、晩年のルードヴィッヒ2世が描かれたチョコレートなどもあります。新白鳥城の名前をとって、白鳥をモチーフにしたグッズなどもお土産として販売されています。

城を降った麓の村には、Galaria Lislという観光客向けのお土産ショップもあります。城の内部にあるお土産ショップと違って、こちらには、バイエルン州で有名なドイツのお土産がたくさん並んでいます。

女性へのお土産なら、ドイツの織物メーカー「フェイラー」のハンドタオルがおすすめ。ドイツ国内限定の柄などもあり、非常に人気があります。

バイエルンの老舗菓子店「クロイツカム」のバームクーヘンもドイツのお土産として大変人気があり、こちらのショップにも取扱いがありますが、賞味期限をよく確認してから購入するようにしてください。

この他のお土産としては、入浴剤などがおすすめのコスメメーカー「クナイプ」の商品など販売されています。お気に入りの一品が見つかりそうです。

ノイシュバンシュタイン城周辺の観光スポット

ノイシュバンシュタイン城のチケット予約の項目で、少しご紹介しましたが、周辺の観光スポットの中で、特におすすめしたいのが「ホーエンシュヴァンガウ城」。ルードヴィッヒ2世の父王マクシミリアン2世が改装した豪華な室内装飾が見どころとなっています。

数奇な運命をたどったルードヴィッヒ2世が少年時代を過ごしたこの城は、チケットセンターから徒歩20分ほどの距離にあり、歩いて観光することも可能です。周辺には、景勝地アルプ湖もありますので、お城と合わせて観光するのもおすすめです。

歩きたくない方には、馬車で行く行き方がおすすめです。乗り場は、ホーエンシュヴァンガウのバス停近くにあり、ノイシュヴァンシュタイン城行きの乗り場と違いますので間違わないようにご注意ください。

未完の城「ノイシュバンシュタイン城」を観光してみよう!

若きバイエルン王「ルードヴィッヒ2世」が夢見た未完の城「ノイシュヴァンシュタイン城」をご紹介致しました。ついに、その完成を見ることなく謎の死を遂げた悲劇の王は、一体どんな思いでこの城を待ちわびていたのでしょうか?

今も多くの人々を惹きつけてやまないドイツのノイシュヴァンシュタイン城で、比類なき美しい城に刻まれたドイツ・バイエルンの歴史に触れる旅をお楽しみください。

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この記事のライター
Yukilifegoeson

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