2018年12月11日公開
2018年12月11日更新
モンテネグロの観光名所はどこ?世界遺産や人気のモデルコースもチェック!
モンテネグロは、日本では比較的知られていない国です。旧ユーゴスラビアから分かれて、独立した国の一つです。小国ですが観光名所が多い美しい国です。世界遺産もあります。治安も良い国です。観光情報が少ないモンテネグロですが、世界遺産を含めて、モンテネグロの紹介です。

目次
- 1モンテネグロは美しい国!
- 2モンテネグロはアドリア海の秘宝!
- 3小国モンテネグロは観光大国
- 4モンテネグロの首都
- 5モンテネグロの観光名所1:美しい世界遺産の町「コトル」
- 6モンテネグロの観光名所2:高くない「コトル時計塔」
- 7モンテネグロの観光名所3:世界遺産「ドゥルミトル国立公園」
- 8モンテネグロの観光名所4:人気の観光スポット「ブドヴァ」
- 9モンテネグロの観光名所5:コトル湾の美しい教会の町「ペラスト」
- 10モンテネグロの観光名所6:秘境の断崖「オストログ修道院」
- 11モンテネグロの観光名所7:高級リゾート地「スベティ・ステファン」
- 12モンテネグロの観光名所8:ゴシック様式「聖トリプン大聖堂」
- 13モンテネグロの観光名所9:見晴らし最高「聖イヴァン要塞」
- 14モンテネグロの観光名所10:山の中腹の小さな「救世聖母教会」
- 15モンテネグロの観光名所11:世界一高い鉄道橋「マラ・リイェカ橋梁」
- 16モンテネグロの世界遺産
- 17モンテネグロの治安
- 18モンテネグロの空港
- 19モンテネグロへのアクセス
- 20モンテネグロの観光名所
- 21モンテネグロへ出かけよう!
モンテネグロは美しい国!
モンテネグロと聞いて、詳しく説明できる方はそれほど多くないはずです。比較的新しい国で、小国で平和裏に独立しています。モンテネグロはヨーロッパの南東部にあるバルカン半島の小国です。セルビア・モンテネグロの国家連合でしたが、2006年に独立しています。小国ですが世界遺産もあり美しい国です。そんなモンテネグロの紹介です。
モンテネグロはアドリア海の秘宝!
モンテネグロ(Montenegro)は、国土面積が13812平方メートルで、面積が13782平方メートルの福島県とほぼ同じ大きさの国です。そんな狭い国土ですが観光資源がたくさんあります。海岸線は293キロメートルあり、そのうちの52キロメートルがビーチです。
アドリア海岸沿いにあるモンテネグロを象徴するコトルは、世界遺産に登録されています。東西の文明や、異なる宗教が交錯した地域で、長い歴史を誇る魅力あふれる街並みや、建造物があふれています。特にカトリック、ギリシャ正教、イスラム教の3つの宗教が生き続けていて、多彩な宗教色も見られます。
小国モンテネグロは観光大国
モンテネグロの北部はセルビアと接し、東南の部分はコソボとアルバニア、南部はアドリア海を挟んでイタリアに面しています。そして西側はクロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナに隣接しています。小国ながら多くの国に接しています。
モンテネグロは 人口が約62万人で、首都はポドゴリツァです。旧王都のツェティニェはモンテネグロの歴史都市です。モンテネグロではユーロが使えます。日本との時差は-8時間あります。
モンテネグロの首都
モンテネグロの首都はポドゴリツァです。しかし、ポドゴリツァ(Podgorica)は、モンテネグロの事実上の首都です。憲法の首都は、ツェティニェが首都とされています。しかし、現在では国内外ともにポドゴリツァが首都とみなされています。人口は約17万人で、モンテネグロ最大の都市です。文化、産業の集中都市です。
首都、ポドゴリツァは、モンテネグロの南部に位置し、首都として近代化が進んでいます。ポドゴリツァには、モンテネグロ国立劇場や博物館や美術館があり、文化都市の機能も有しています。
モンテネグロの観光名所1:美しい世界遺産の町「コトル」
モンテネグロは、東欧の新しい観光地として人気が高いのですが、中でも、コトル(Kotor)は、険しい山が複雑な海岸線までせまり、古くから天然の要塞として栄えた街です。山に沿って城壁や住居が築かれた港湾都市です。石畳の路地が敷かれ、12世紀から14世紀頃に建てられた、多くの歴史的に貴重な建造物が立ち並んでいます。
コトルのあちらこちらに、石灰岩の険しい崖があり、まさに観光写真と同じような美しい地中海風の景観がコトルでも思いっきり楽しめます。歴史ある大聖堂や教会や、海洋博物館や有名な大時計台など、多くの観光名所があります。1979年には「コトルの自然と文化歴史地域」が歴史的な価値が認められ、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
モンテネグロの観光名所2:高くない「コトル時計塔」
コトルの旧市街の正門から入ると、すぐ目の前に広場が広がります。武器広場です。かつて武器庫があったそうです。その正面にコトル時計塔(Kotor Clock Tower)があります。余り高さがなく、時計台のほうが相応しい呼び名です。建造は17世紀初めです。コトルでは集合場所に利用されているようです。
モンテネグロの観光名所3:世界遺産「ドゥルミトル国立公園」
ドゥルミトル国立公園(Durmitor National Park)は、ディナル・アルプス山脈の南部に延びた一帯に位置する公園です。最高峰はボボトヴ・クク(Bobotov Kuk)で、標高が2528メートルあります。
ドゥルミトルの名はルーマニア語で「眠るもの」を意味し、なだらかで穏やかな山並みから名付けられました。ドゥルミトル山の北のターラ渓谷は1900メートルの深さがあり、アメリカのグランドキャニオンの次に深い世界第2位の渓谷です。
公園一帯には固有種の動植物が多数生息しています。ヒグマ、オオカミ、ヨーロッパオオライチョウなどが代表的な生物です。イヌワシ、ハヤブサ、ワシミミズクなどの鳥類も見られます。ドゥルミトル国立公園は約300平方キロメートルあり、豊かな自然と固有種などの希少性が認められ、1980年にユネスコの世界自然遺産に認定されました。
モンテネグロの観光名所4:人気の観光スポット「ブドヴァ」
ブドヴァ(Budva)は、アドリア海に面したリゾートに適した都市です。美しい海岸が続き、楽しいナイトクラブが多くあります。モンテネグロ観光の中心地であり、モンテネグロ観光の華ともいわれます。ブドヴァは約2500年の歴史があり、過去には、様々な国家や国に治められてきた、アドリア海沿岸の古都です。
ブドヴァは、第2次世界大戦中は対ファシスト戦で戦い、1944年11月22日、イタリアの降伏後にユーゴスラビアへ帰属し、ユーゴスラビアの解体後、現在はモンテネグロの一部となり、代表的な観光都市になっています。
1979年4月15日に、大地震がブドヴァを襲い旧市街が莫大な被害を受けましたが、その災害からも復旧し、地震前の美しい街並みが復元されています。
モンテネグロの観光名所5:コトル湾の美しい教会の町「ペラスト」
コトル湾に面して静かに佇む町がペラスト(Perast)です。ペラストはコトルに近く、車で約20分です。人口が約500人の小さな町ですが、素晴らしい風景を観ることができます。中でも、湾内に浮かぶ2つの小さな島がペラストの観光名所です。
島の一つが、修道院が建つ「スベティ・ジョルジェ」と呼ばる島です。もうひとつは「岩礁のマリア教会」と呼ばれる教会が建つ人工の島です。
「岩礁のマリア教会」が建つ島は、元々は岩礁でした。15世紀の頃、1人の漁師がこの場所にあった小さな岩礁に、聖母マリア様が描かれたイコンが流れ着いているのを見つけて、その岩礁に十字架を立てたのが、岩礁のマリア教会の始まりです。
その後、町の人々が岩礁の周りに岩などを沈めて、時間をかけて少しずつ埋め立て、現在の人工島の姿になりました。島へは船で渡ることができ、教会の内部も見学できます。
モンテネグロの観光名所6:秘境の断崖「オストログ修道院」
オストログ修道院(Ostrog Monastery)は、かなり高い崖に埋め込まれたような教会で、モンテネグロ最大の巡礼地といわれています。17世紀の半ば頃に修道士であった、聖ヴァシリエ・オストロシキーが創建し、遺骨が安置されています。
聖人・オストロシキーの遺体に祈りを捧げると、奇跡が起きると信じられています。今でも世界から多くの巡礼者が訪れる聖地になっています。現地で奇跡を祈念しましょう。
オストログ修道院は、グレー色の岩肌に白く建てられた建物で、外観を見るだけでもその美しさに見入ってしまいます。日本人なら現地では、絶対に自撮りしたい観光名所といえます。
モンテネグロの観光名所7:高級リゾート地「スベティ・ステファン」
スヴェティ・ステファン(Sveti Stefan)は、モンテネグロの高級リゾート地です。ブドヴァから約5キロメートル離れた場所にあります。かつては島でしたが、現在は地峡で本土と繋がり、徒歩でも行き来できるようになりました。
スヴェティ・ステファンは村全体が豪奢なホテルになっています。これまでも、多くの有名なムービースターがレジャーで訪れています。
建物の外観は原型をそのまま残して維持されていて、建物の内装だけは現代的なモダンな高級ホテルに改装されています。
モンテネグロの観光名所8:ゴシック様式「聖トリプン大聖堂」
聖トリプン大聖堂(St. Tryphon Cathedral)は、コトルにあるローマカトリック教会の大聖堂です。コトルの守護聖人トリプン(トリフォン)がお祭りされています。教会の起源は9世紀ですが、12世紀にほぼ現在の形で建造されました。コンスタンチノープルから移された歴史的に貴重な遺物が保管されています。
聖トリプン大聖堂は、1667年や1979年など、4度の大地震で大きな被害を受けましたが、その都度修復されています。1979年に「コトル地方の歴史的建造物と自然」の名称で世界文化遺産に登録されています。
聖トリプン大聖堂は、アプス部分を含めると身廊が全長35.21メートル、幅17.47メートルあります。ロマネスク・ゴシック様式で建設されています。この教会の見どころは、聖トリプンの生涯が描かれた、チボリウムといわれる天蓋付きの祭壇です。
モンテネグロの観光名所9:見晴らし最高「聖イヴァン要塞」
山の頂上にある聖イヴァン要塞(Castle of St. John)への登山は、登頂するまで1時間はかかります。それでも、日本では見られない強固な要塞が直に見学できます。さらに、聖イヴァン要塞から、素晴らしい眺望のコトル湾や市街地の絶景が眺められます。
要塞は建造されてから時間の経過もあり、崩れていたり、壊れていたりしていますが、古代から数々の戦闘が繰り返された歴史が体感できます。
モンテネグロの観光名所10:山の中腹の小さな「救世聖母教会」
救世聖母教会(Church of Our Lady of Remedy)は、コトル城壁の中腹にあります。城壁を20分~30分ほど登ったところにあります。日本の村の八幡様のような、こぢんまりとした教会です。教会の中には入れないようです。この場所から、美しいコトル湾や旧市内の美しい街並みを目にすることができます。村の教会と言えそうです。
モンテネグロの観光名所11:世界一高い鉄道橋「マラ・リイェカ橋梁」
マラ・リイェカ橋梁(Mala Rijeka Viaduct)は、首都のポドゴリツァの北20キロメートルの位置にある鉄道橋梁です。地上高が200メートル、全長が499メートル、地水面高も198メートルあります。世界一高い鉄道橋となっています。1969年に着工して、1973年に工事が完了しています。
モンテネグロの世界遺産
モンテネグロの世界遺産は2018年現在で、4カ所あります。20世紀中は、1979年に認定された「コトルの自然と文化歴史地域」、1980年に認定された「ドゥルミトル国立公園」が世界遺産に選ばれています。
21世紀になって認定された世界遺産は、2016年に認定された「中世墓碑ステチュツィの残る墓所群」、2017年に認定された「15世紀から17世紀のヴェネツィア共和国防衛施設群 : スタート・ダ・テーラと西スタート・ダ・マール 」の2つの世界遺産です。
周辺の国と国境を接しているモンテネグロでは、世界遺産も周辺の国と一括となった形で、一つの世界遺産に認定された世界遺産もあります。
モンテネグロの治安
モンテネグロは、政治的にも安定していて治安面は、白昼公道で、銃や刃物で襲われるような、治安面の心配はないようです。ただし、大半のヨーロッパの国と同じように、スリと置き引きには注意しましょう。
モンテネグロの治安面での最大の心配事はスリです。大切なパスポートを入れたカバンやバッグを取られると、モンテネグロに日本大使館はなく、パスポートの再発行は、隣国のセルビアの日本大使館に行くことになります。治安は良いとはいえ、スリや盗難は要注意です。
モンテネグロの治安はよい口コミ多数!
モンテネグロはバルカンの穏やかな小国とはいえ海外です。日本の国内旅行と異なり、100%の安心は危険です。どんな場面でも治安面は気を付けましょう。
最近モンテネグロを旅行した人の情報では、治安面で恐怖を感じるようなことはないようです。それでも、異国ですから、観光コースから外れたり、治安が良くないと感じられるエリアには立ち入らないことです。また、治安面からいえば、夜間の外出は避けましょう。
モンテネグロの空港
モンテネグロには2つの国際空港があります。一つ目の国際空港が、首都のポドゴリツァにある、ポドゴリツァ空港(Aerodrom Podgorica)です。もう一つの国際空港が、ティヴァト空港(モンテネグロ語:Аеродром Тиват)です。ティヴァトの中心部から、4キロメートル離れた場所にある国際空港です。両空港から日本への直行便は飛んでいません。
モンテネグロへのアクセス
現在、日本からモンテネグロのへポドゴリツァ空港やティヴァト空港への直行便がないので、1度は周辺の都市で乗り換えが必要になります。トルコのイスタンブール経由の便は、成田を夜に出発して、翌日の朝には首都のポドゴリツァに到着できます。
ローマやパリやウィーン経由でポドゴリツァへ向かうフライトもありますが、モンテネグロの隣国、クロアチアのドゥブロヴニク国際空港経由がおすすめです。ドゥブロヴニクの空港経由でもモンテネグロに陸路で容易に入ることができます。
モンテネグロの観光名所
モンテネグロは国も新しく、最近日本でも急速に人気が上昇している東ヨーロッパの観光名所です。日本では、東ヨーロッパの歴史は接触する機会は多くなく、あまりよく理解していない面があり、情報もあまり多くありません。しかし、モンテネグロについては、美しい国という確実な情報が多くあります。
モンテネグロへ出かけよう!
モンテネグロは、大きな国ではありません。治安も悪くなく、物価も高くなく、観光するのに最適です。旧ユーゴスロビア各国は、歴史があり、観光名所も多く、温暖な気候もあって世界が注目している観光名所になっています。出かけてみて、現地で美しいモンテネグロを肌で感じましょう。