2018年12月11日公開
2021年01月19日更新
シュテファン大聖堂の入場料や行き方は?北塔からウィーンの街を一望!
オーストリアの首都ウィーンにあるシュテファン大聖堂は、世界中から年間600万人が訪れる観光名所です。内部を見学するだけでなく、北塔や南塔からは町の景観を眺めることもできます。シュテファン大聖堂の行き方や見どころなどについてご案内します。

目次
シュテファン大聖堂はウィーンのシンボル
シュテファン大聖堂は世界遺産にもなっているオーストリアの首都ウィーンの歴史地区の一角にあり、ウィーンの町のシンボルともいえる建物です。内部を見学することができ、おすすめの観光名所にもなっています。今回はシュテファン大聖堂への行き方をはじめ、見どころや各施設の入場料などをご案内します。


シュテファン大聖堂とは
シュテファン大聖堂はウィーン大司教区の司教座聖堂で、オーストリアで最も重要な宗教建築物といわれ、国家行事が行われることもあります。「シュテファン寺院」や「シュテファン教会」と呼ぶ人もいるのですが、英語訳では「St. Stephan's cathedral」なので「シュテファン大聖堂」と呼ぶのがふさわしいでしょう。
シュテファン大聖堂はハプスブルク家の歴代君主の墓所としての重要性をもっていますが、音楽ファンの間ではモーツァルトの結婚式、そして葬儀が挙行された場所としても知られています。
建築的な価値をもった外観だけでなく、内部のレリーフ、絵画、彫像なども芸術的価値が高くとても見応えがあります。また、カタコンベや宝物館、そしてウィーンの町を眺望できる塔など、見どころも多くなっています。
シュテファン大聖堂の建築
ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂の建造が始まったのは12世紀です。その後、増改築が行われたため、その時代時代の建築様式を見ることができます。
建築の主流はゴシック様式で、これは14世紀から15世紀にかけて建設されたものです。第2次世界大戦でもかなり深刻な被害を受けましたが、いち早く修復が行われて昔ながらの偉容が保たれています。
シュテファン大聖堂の外観上の特徴はいくつもありますが、何といっても目を引くのは高さ140メートルに近い尖塔です。この塔はウィーン市内のどこからでもその一部を見ることができると言われているほどです。
また、屋根に浮き上がるカラフルな幾何学模様と、反対側にあるウィーン市とオーストリアの紋章である双頭の鷲は、聖堂の装飾としては独特でとても目立ちます。
屋根の模様は1枚が2.5キロもあるタイルを23万枚も使って描かれています。また、屋根の勾配は80度という、ほとんど垂直に近いものになっているのもこの大聖堂の特徴です。
シュテファン大聖堂への行き方
シュテファン大聖堂は、観光スポットが集中するエリアにあるので、ウィーンの町を観光していると何度も近くを通ることでしょうから、他所の観光とセットで立ち寄ることが可能です。
公共交通機関を利用してのシュテファン大聖堂への行き方は次の通りです。地下鉄の利用なら U1か U3、シティバスなら1Aか3Aを利用し、いずれも「Stephansplatz」で下車します。
ウィーンの空港からは、CAT (City Airport Train)を利用して「Wien Mitte」駅まで来て、地下鉄U3に乗り換える行き方がおすすめです。
車での行き方の場合は、シュテファン大聖堂の公式ホームページに詳しく行き方や駐車案内が載っています。なお、英語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語で、日本語はありません。
シュテファン大聖堂は地下鉄の駅の真上に位置しているので、地上に出るとすぐ目の前です。観光客にも利用しやすい地下鉄での行き方がおすすめです。
住所: | Stephansplatz 3, 1010 Vienna |
電話番号: | +43 (0)1ー51552ー3767 |

シュテファン大聖堂の利用案内
シュテファン大聖堂の開場時間は、月曜から土曜は6:00から22:00まで、日曜と祝日は7:00から22:00までです。ただし、各項でご紹介しますが、塔やカタコンベ、宝物館など有料のエリアはそれぞれにオープンしている時間が違うので、注意が必要です。
また、行事やミサが行われている時は見学が制限されますので、その点も承知しておく必要があります。
見学所要時間の目安ですが、さほど広くはないので無料エリアだけをさらりと見学するなら30分ほど、塔に登るなら1時間ほど、カタコンベや宝物館の見どころを加えるならさらに数十分の時間が必要になります。
シュテファン大聖堂を見学する際の注意点
シュテファン大聖堂を観光する際には、いくつかの注意点があります。まず、服装についてですが、宗教施設なので、ラフ過ぎない服装と、慎みある行動が求められています。聖堂内では帽子を脱ぐ必要があります。
ウィーン観光に便利な「ウィーンパス」でシュテファン大聖堂見学ができますが、無料になるのは宝物館だけです。その他の有料エリアではウィーンパスを持っていても支払いの必要がありますが、クレジットカードの利用はできません。
写真は個人的に使用する限りは撮影可能ですが、三脚は使用できません。また、カタコンベは撮影禁止になっています。聖堂内は音が響くので、話し声などにも配慮しましょう。
シュテファン大聖堂の見学に便利な共通チケット
シュテファン大聖堂には無料エリアと4つの有料エリアがあります。有料エリアでは、後述するようにそれぞれに入場料が必要なので、もし時間があっていくつかを見たいのなら共通チケット(all inclusive ticket)の購入がおすすめです。
この共通チケットは有料エリアの入場料をまかなえるだけでなく、オーディオガイド(日本語もあり)を借りる場合にも有効なので、使い方によってはかなりお得です。
共通チケットの値段は大人14.9ユーロ、子供3.9ユーロで、必ずしも購入した日に利用する必要はありませんが、1日に限って有効で、数日に分けて利用することはできません。見学したいスポットの合計の入場料がこれより高い場合は、共通チケットがおすすめです。
シュテファン大聖堂の見どころ1:無料エリア
シュテファン大聖堂に一歩足を踏み込むと、高い天井と豪華華麗な装飾に圧倒されることでしょう。入場料がかからない、無料で見学できるエリアだけでも彫刻やレリーフ、絵画など、見るべきものがたくさんあります。その中から、絶対に逃せないおすすめの見どころをいくつかご紹介します。
17世紀に描かれた絵画「マリア・ポッチュ」の聖像はその昔ハンガリーの村にあった絵ですが、オスマントルコ軍の侵入を嘆いて涙を流したという言い伝えがあります。
また、身廊(中央通路)左側にある砂岩でできた説教壇は、多くの聖人の像が彫り込まれ、16世紀の傑作と言われているものです。その他、ステンドグラスやパイプオルガンなどにも注目です。
無料エリアですが、希望者にはオーディオガイドやツアーガイドもあります。いずれも料金は大人6.0ユーロ、6才から14才の子どもは2.5ユーロです。オーディオガイドでは40分間の所要時間が設定されています。
ツアーガイドはドイツ語は毎日15:00から、英語は月曜から土曜に10:30から、それぞれ1日1回行われています。残念ながら日本語のガイドツアーはありません。見どころを見逃さないためにも、オーディオガイドの利用かツアーへの参加がおすすめです。
シュテファン大聖堂の見どころ2:宝物館
シュテファン大聖堂には宝物館があるのですが、入口が非常に分かりにくいため存在に気づかないか、知っていても行き方に迷う人が多くいます。西側正面入り口から大聖堂の中を進まず、すぐに右のエレベータを利用して上に上がって行くのです。
宝物館はいくつかのスペースに分かれていて、聖遺物、宗教的な衣装、宗教画など価値のあるものがたくさん展示されています。2階に位置しているため、大聖堂の内部を上から見ることができるのもおすすめのポイントです。
宝物館へは月曜から土曜までは9:00から17:00、日曜祝日は13:00から17:00の間見学することができます。入場料は大人6.0ユーロ、6才から14才の子どもは2.0ユーロです。
シュテファン大聖堂の見どころ3:カタコンベ
カタコンベとは地下墓地のことです。シュテファン大聖堂のカタコンベにはハプスブルク家の王族をはじめ、枢機卿などが眠っています。
名のある人の墓所や棺は立派なのですが、圧巻はむき出しになったままの大量の人骨です。これは15世紀に流行したペストの被害にあった一般市民のもので、約2000人分のものがシュテファン大聖堂のカタコンベにあるのです。
シュテファン大聖堂のカタコンベには個人で入ることはできず、ガイドツアーに参加する必要があります。ツアーは30分から40分ごとに行われ、次のツアーの予定がカタコンベ入口に貼り出されます。
ツアーは月曜日から土曜日は午前中10:00 から11:30と、午後は13:30から16:30の間で行われますが、日曜と祝日は午後13:30から16:30の間だけになります。
カタコンベへの入場料(ガイド代含む)は大人6.0ユーロ、6才から14才の子どもは2.5ユーロ、6才未満は入場料はかかりません。所要時間は約30分です。ちょっとおどろおどろしい部分はありますが、日本にはない雰囲気をもつスポットなので是非見学をおすすめします。
シュテファン大聖堂の見どころ4:南塔
シュテファン大聖堂で1番高い南塔は高さ137メートル、45階建てのビルとほぼ同じです。教会の塔としては世界で3番目の高さを誇ります。数百年も前にこのような建造物を建てたというのは驚きです。
南塔の上には小部屋があり、そこからは大聖堂のタイル屋根が間近に見られるのはもちろん、ウィーンの町を一望することができます。が、この塔にはエレベータがなく、343段の階段を上る行き方しかありませんので、それなりの時間と体力が必要です。
南塔の見学可能時間は9:00から17:30、入場料は大人5.0ユーロ、15才から18才の学生3.0ユーロ、6才から14才の子どもは2.0ユーロになっています。
シュテファン大聖堂の見どころ5:北塔
シュテファン大聖堂の北塔は高さ約68メートルでドーム屋根がついています。北塔は南塔の約半分の高さしかありませんが、当初は南塔と同じ高さにする予定でした。が、財政難のためこのような形になったのだそうです。
北塔にはエレベータが設置されているので、楽に約50メートルの高さのところにある展望室まで上って行くことができます。時間や体力を節約したい人には南塔よりおすすめです。北塔の上からはウィーンの町を見渡すことができ、夕暮れ時などは格別の趣をたたえます。
北塔のエレベータは観光シーズンには多くの人で混み合うので、時間にゆとりをもっての訪問をおすすめします。
シュテファン大聖堂には全部で13個の鐘がありますが、中でも北塔にある「プンメリン」と名付けられた鐘が有名です。この鐘はもともとは南塔に吊り下げられていましたが、第2次世界大戦のさなか、落ちて壊れてしまいました。その後、大きさをやや小さくして造り直されましたが、それでも高さ3メートル以上、重さは20トンを超えています。
「プンメリン」は、大晦日など特別な場合にしか鳴らされませんが、北塔に上った際には忘れずに見てください。
北塔への入場は毎日9:00から17:30の間可能で、入場料は大人6.0ユーロ、6才から14才の子どもは2.5ユーロです。
シュテファン大聖堂のオンラインショップ
シュテファン大聖堂はオンラインショップがあります。売られているのはシュテファン大聖堂のガイドブック(日本語版あり)や紹介DVDはじめ、聖書やロウソク、十字架といった宗教関係のグッズなどです。一般的なお土産品としてはキーホルダーやコースター、そしてモーツァルトに関連するグッズなどがあります。
関心があってもなくてもなかなか興味深いので、1度サイトをのぞいてみることをおすすめします。
シュテファン大聖堂のイベント
シュテファン大聖堂では毎年、イースター・コンサートとアドヴェント(降臨節)・コンサートが開催されます。参加には予約が必要です。
7月から9月の晴天の土曜の夜には「屋根裏見学ツアー」が開催されています。急勾配の屋根とそれを支える鉄骨を内側から見たり、高所からウィーンの夜景を眺めたりと、ユニークな体験ができます。
これら、特別なイベントの情報は全てシュテファン大聖堂の公式ホームページで知ることができますので、興味がある人は是非、閲覧してください。
シュテファン大聖堂を見学しよう
以上、シュテファン大聖堂への行き方、北塔をはじめとした見どころ、有料エリアの入場料(2018年12月現在)などについてお知らせしました。ウィーンでは必見の観光名所であるシュテファン大聖堂は、かけ足の観光ではなく、十分に時間を取ってじっくりと建築や装飾、そして景色を楽しむのがおすすめです。
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