ザルツブルク音楽祭を攻略!チケット・服装情報や無料で楽しむ方法は?

オーストリアのザルツブルク音楽祭は年に一度の祭典で、世界有数の指揮者によるウイーン・フィルの演奏会や世界屈指の音楽家による演奏が奏でられる期間が40日続き、観客もアーティストも虜になる、ザルツブルク音楽祭の攻略法や服装、無料で楽しめるコツを紹介します。

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目次

  1. 1ザルツブルク音楽祭を攻略する前に
  2. 2ザルツブルクはオーストリアのどこにある?
  3. 3ザルツブルク音楽祭を攻略1:歴史を知る
  4. 4ザルツブルク音楽祭を攻略2:オーストリアの中での位置付け
  5. 5ザルツブルク音楽祭を攻略3:音楽祭のスケジュール
  6. 6ザルツブルク音楽祭を攻略4:チケット代理店
  7. 7ザルツブルク音楽祭を攻略5:公式サイトでチケット
  8. 8ザルツブルク音楽祭を攻略6:服装
  9. 9ザルツブルク音楽祭を攻略7:無料
  10. 10ザルツブルク音楽祭を攻略8:オープニングセレモニー
  11. 11ザルツブルク音楽祭を攻略9:フェスティバル2019
  12. 12ザルツブルク音楽祭を攻略10:ザルツブルク・カード
  13. 13ザルツブルク音楽祭を攻略11:ユーレイル・オーストリアパス
  14. 14ザルツブルク音楽祭を攻略12:免税店
  15. 15ザルツブルク音楽祭を攻略13:アクセス
  16. 16ザルツブルク音楽祭を攻略してから行こう

ザルツブルク音楽祭を攻略する前に

ザルツブルク音楽祭はモーツアルト生誕の地でもあるオーストリアのザルツブルクで、毎年夏の1ヵ月余りの間開催される音楽祭で、アーティストだけでなく、観客さえも虜にしてしまう音楽祭です。生涯に一度は行きたいと思うファンも多くいて、ザルツブルク音楽祭を無料で楽しめるコツやチケット情報などを紹介します。

ザルツブルクはオーストリアのどこにある?

ザルツブルクはオーストリアの中部・ドイツ国境近くにあるオーストリアの都市です。歴史的な建物が多いので「北のローマ」や「北のフィレンツェ」などと呼ばれています。

1996年には世界文化遺産にも登録され、「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地でもあります。

ザルツブルクのザルツはドイツ語の「塩」を意味し、ブルクは「城」を表し、「塩の城」というのがザルツブルクの意味です。

古くは紀元前2500年頃、近郊で岩塩の採掘が始まったといい、ザルツブルクの中心を流れるザルツァッハ川は「塩の川」という意味で、「塩の川」を使ってヨーロッパ中に運ばれ、ザルツブルクは繁栄します。

ザルツブルク音楽祭を攻略1:歴史を知る

モーツアルトは1756年にザルツブルクで誕生します。35歳で死ぬまで多くの作曲をしましたが、旅から旅への生活の中で生まれた名曲の数々。

モーツアルトの死後半世紀ほど経った1842年にザルツブルクでモーツアルト音楽祭が開かれ、さらに1856年にはモーツアルト生誕100年記念音楽祭がザルツブルクで開かれます。

1877年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がウィーン以外で初めてのコンサートをザルツブルクで開きます。10年後には指揮者の当時はオーストリア帝国であった今のハンガリー出身のハンス・リヒターが参加して、ザルツブルク音楽祭が始まります。

二つの世界大戦、オーストリア併合によるナチスの妨害などを乗り越えながら、ザルツブルク音楽祭の流れは続いて行きます。指揮者と演奏者との音楽に対する解釈の食い違いなどもあって、個性あふれる音楽祭となっており、当代一流の指揮者による音楽祭が定着していきます。

節目の年にはモーツアルト・イヤーとしてオペラが集中上演されるようになっていて、指揮者の個性の違いで、演じられるオペラも趣が異なり、ファンは何度も見たくなります。

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ザルツブルク音楽祭を攻略2:オーストリアの中での位置付け

オーストリアの国内では、夏になればザルツブルク音楽祭で国中がにわかに活気づきます。世界各国から集まってくる名だたる音楽家がひょっとしたら、隣の席でコーヒーなんかを飲んでいるかも知れないなんて、創造するだけでも、ワクワクして来ます。

ザルツブルク音楽祭を攻略3:音楽祭のスケジュール

例年7月下旬から8月下旬に渡って繰り広げられる、ザルツブルク音楽祭のオペラ公演スケジュール、オーケストラ公演スケジュール、リサイタル・室内楽ほかコンサートのスケジュールが例年11月末頃に発表されていて、代理店におけるチケットの事前予約の一時締切が、来年1月8日まで受付されています。

ザルツブルク音楽祭を攻略4:チケット代理店

チケットが手配できたチケット手数料は1枚3000円、簡易書留手数料500円を別途支払うことになっています。

人気のコンサートはチケットが売り切れになっていることもあり、人気のコンサートのチケットとして、特別手配手数料、1枚4500円としています。特別手配手数料は、定価のチケットが完売しているチケットで、ざっくり言って、人気コンサートにはプレミアが付いて、チケットの料金が高くなるってことのようです。

特別手配手数料1枚につきA6000円

ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団(ムーティー指揮)で、入手が困難なコンサートチケットの場合。Aの特別手配手数料として6000円が追加されます。

座席について、具体な要望を出しておけば、ほぼ叶えられることはないにしても、そこそこ我慢が出来るぐらいの席の手配ができるのだとか。

特別手配手数料1枚につきB9000円

ネトレプコ出演予定コンサートなど人気の、手に入れるのが難しいコンサートのチケットの場合に、Bの特別手配手数料1枚につき9000円が生じます。

しきりに、具体的な席の要望を第一希望、第二希望などと記載するように言っています。80パーセントくらいは叶えて欲しいところ、プレミア付きのチケットですから。

ザルツブルク音楽祭を攻略5:公式サイトでチケット

公式サイトでザルツブルク音楽祭のチケットの申し込み手続きは英語ですが、翻訳サービスを使えば、なんとかなるかも。人気のコンサートはプレミアが付いていますが、公式サイトでなら、プレミアは付きませんのでおすすめです。

公式サイトでも、早い段階ならコンサートのチケットが手に入ります。チケットは現地から送られて来る「配送」の場合と「現地で引き替え」の2つから選ぶことが出来ます。もちろん、「現地で引き替え」の方が送料がかかりませんし、全てがネットで完了するのでおすすめです。

引換券のバウチャーがメールで送られて来るので、プリントすれば、現地チケットボックスで交換が出来ます。

ザルツブルク音楽祭を攻略6:服装

ザルツブルク音楽祭へは、どんな服装で行けばいいのか、気になるところです。旅行ということもありカジュアルな服装で行きたいと思っても、ザルツブルク音楽祭はドレスコードが決まっていて、服装の規定を守らないと赤っ恥をかくことになるかもしれません。

何気にコンサートに行って、音楽を聴くだけなんですが、服装を整えるのは演奏者に対しての敬意の表れで、カジュアルな服装は失礼に当たるのだとか。

服装について決まりがあるのなら、守らねばならないところです。スマートに対応するのがおすすめです。男性の服装はダークスーツ、女性の服装はドレス着用。ドレスは柔らかい生地のワンピースがおすすめです。女性らしさが際立ってエレガントに見えます。

ネクタイは締める方やノータイの方もいて、細かなところまではうるさくないようです。まあ、かさばらないので、持って行かれれば、どちらにも対応できるのでおすすめです。女性は23時に終了するので、ショールの持参をおすすめします。

場違いな服装だと、摘まみだされはしませんが、現地のスタッフに白い目で見られることは確かです。服装ぐらいでと思いますが、オーストリアの人々にとり、ザルツブルク音楽祭は大切な年に一度のイベントであるのを物語っています。

ちらほら見かけるラフな服装をした観光客は浮いてしまって、恥ずかしい思いをして、座り心地が悪かったはず。

服装の規定はオーケストラのコンサートよりもオペラの公演の方がさらに厳しいのだとか。オペラの公演を観に行く予定の方はドレスコードを守って行かれることをおすすめします。

ザルツブルク音楽祭を攻略7:無料

ザルツブルク音楽祭の期間中、街のいたるところの劇場でコンサートが催されています。世界のトップアーティストが出演するので、チケットにプレミアが付いたりして、チケットを手に入れるのは至難の技です。

幸運にもチケットを手に入れた方、運に見放されてチケットを手に出来なかった人も、ザルツブルク音楽祭の期間中、街のあちこちで開かれている、プロではない音楽家によるコンサートを、無料で観ることが出来ます。

アマチュアのオーケストラや大道芸人のような方も、楽器を演奏していて、音楽祭を盛り上げています。プロでない方たちのミニコンサートのおすすめは、ミラベル庭園で、「サウンド・オブ・ミュージック」の映画の撮影にも使われた公園です。

ザルツブルクの街を歩けば、ミニコンサートに出会えますので、散策を兼ねて、街中を歩き回ることをおすすめします。観光客も歩けば無料のミニコンサートに出会えるはず。

アマチュアのオーケストラはプラタナスの青々と葉の茂る下に陣取って、楽器を演奏しています。その真ん前に椅子を並べて、無料で演奏を聴くことができます。ザルツブルクの街全体が音楽祭を盛り上げていて、雰囲気は最高潮に達します。

料金は無料でも観客はオーケストラの演奏を聴くだけで、音楽祭に浸れます。ウィーン・フィルにも負けない演奏で観客を酔わせてくれ、音楽祭を盛り上げます。

疲れたら観光スポットにも足を運んで気分転換をしてはいかが。丘の上に建つホーヘンザルツブルグ城は人気の観光スポットです。

ザルツブルクの街を訪れたなら、行ってみたい場所の一つで、城の東側にある丘はザルツブルクの街を日中なら、絵葉書のような景色を眺められますし、夜景はライトアップされた華やかな街を望めます。

ザルツブルク音楽祭を攻略8:オープニングセレモニー

ザルツブルク音楽祭のオープニング・セレモニーが観光スポットの旧市街で行われます。観光客や地元、ヨーロッパ各地、USA、カナダ、日本、南米など世界中から25万人ものファンが駆け付けて来ます。いわば前夜祭といったところでしょうか。人混みで歩くのもままなりません。

ザルツブルク音楽祭を攻略9:フェスティバル2019

2019年7月20日から8月31日まで43日間、ザルツブルク音楽祭が開かれ、199のコンサートが予定されています。オペラのプログラムはモーツアルトのオペラ「イドメネオ」で幕を開け、リチャード・シュトラウスの「サロメ」の再演が、人気をさらうと今から話題に上がっています。

その他のオペラの演目は、「サイモンボカネグラ」「アドリアーナ・レクブレール」「メデー」「ルイザミラー」「アルチナ」などが上演されます。

演劇はトビアス・モレッティ主演の「ジェダーマン」、今年で3年目を迎え、継続性にポイントを置いた演出となっており、新しいキャストも加わり新鮮な展開が期待できます。

ザルツブルク音楽祭を攻略10:ザルツブルク・カード

オーストリアのザルツブルクに行くなら、ザルツブルク・カードを買っておくことをおすすめします。ザルツブルクの公式サイトでオンライン予約をすれば、オーストリアのホテル、チケット・センター、空港などでカードを手に出来ます。

利用特典は、フェストゥングスバーン・ウンタースベルクバーンの乗車料金が無料、メンヒスベルクのエレベーターの乗車料金も無料、ザルツザッハ川の遊覧ツアーの乗車料金が無料、観光スポットの入場料及び博物館の入場料が1ヵ所のみ無料、イベント・コンサートの入場料割引、一部の窓口で並ばずに入場出来ます。

バーンはオーストリア国有の都市近郊鉄道で、地方とザルツブルク中心地を結んでいます。通勤通学のほか観光客らの利用で観光スポットへアクセスできます。

観光シーズンの5月1日から10月31日は、24時間では、大人EUR29、子共(6歳から15歳)はEUR14.5、48時間では、大人EUR38、子供19.0、72時間では、大人EUR44.0、子供EUR22.0となっています。シーズン以外ならもう少し料金は下がります。

ザルツブルク音楽祭を攻略11:ユーレイル・オーストリアパス

ユーレイル・オーストリアパスはウィーンとザルツブルク間の移動に使うオーストリア国鉄の乗り放題チケットになります。大人1人に12歳未満の子供2人が無料で乗車出来ます。料金は22300円。オーストリアとザルツブルク間は290キロメートル離れていますが、割高感がします。

子連れの旅にはとってもいいパスですが、一人旅となると使えません。家族パスという名前なら納得ですが、割高になるので、一人旅には不向きなパスだと言えます。

1国間か2国間かそれ以上の複数間の国を巡るのかを選べます。それから座席指定をして、始発駅の駅員にパスの利用開始手続きをしないといけない。

鉄道パスにスタンプを押してもらうなどして、パスの利用開始手続きをしてから乗車します。オーストリアには改札がないので、必ず利用開始スタンプを押してもらいましょう。

ザルツブルク音楽祭を攻略12:免税店

免税店での買い物の購入価格には、オーストリアの付加価値税が含まれていて、EU加盟国以外からの観光客には払い戻しされます。払い戻し最低価格は1日EUR75.01から。

オーストリアの付加価値税率は20パーセントで食品・本が10パーセント。還付率は平均11.5から15パーセント、食品などが5から7パーセント。

オーストリアの免税店でお買い物をしたら、支払いをするときに、Tax Please.と言いましょう。自己申告制なので、言わないとブルータックスの書類ももらえませんし、店員のサインもレシートにしてもらえません。店員のサインがないと税関のスタンプがもらえないので注意が必要です。

販売店から専用のグローバル・ブルーの免税書類をもらい、個人情報はローマ字でを記入。間違えて2重線での訂正は改ざんとなり、無効となるので注意が必要です。空港のチェックイン時には、預ける荷物の中に、購入商品を入れないように気を付けましょう。

ヨーロッパ最終出国時に記入済み書類とレシート、商品、をそろえて航空券とパスポートを提示し、税関スタンプをもらいます。結構、時間がかかります。出発時は時間に余裕を持って、払い戻し手続きを行うことをおすすめします。

払い戻しは現金の場合、日本円は日本のカウンターで受け取るのが一番レートがお得なのでおすすめです。ほかクレジットカードや小切手はカウンターへ寄らずに、書類を投函箱へ。クレジットカードは送金されていることの確認が2、3ヵ月後の明細書に載ります。

また、現金での受け取りの場合は、3パーセント手数料が取られるところもあるので注意しておきましょう。

ザルツブルク音楽祭を攻略13:アクセス

オーストリア国鉄がウイーン中央駅からザルツブルク中央駅まで高速列車レイル・ジェットを運行しており、所要時間は2時間22分と2時間53分の列車を交互に運行させています。料金は片道EUR19です。ウィーンからだと日帰りが出来ます。

私鉄のウエスト・バーン鉄道はウイーン西駅からザルツブルク中央駅までですので、間違わないように。所要時間は2時間28分、料金はEUR26.5です。レイル・ジェットが約1000円ぐらい安くておすすめです。ウィーン中央駅が出来立てできれいなのもおすすめのポイントです。

日本からのアクセス

日本からのアクセスは直行便がなく、ウィーンかフランクフルトで乗り継いで行かなければなりません。ウィーンからは空路は50分で着きます。ウイーンからオーストリアの国鉄レールジェットを使うのもありです。

ザルツブルク音楽祭を攻略してから行こう

ザルツブルク音楽祭はクラシック音楽ファンなら、一度は訪れたいと願っている音楽祭。チケットが取れなくても、ザルツブルクに行けば、無料のコンサートがあって、楽しめます。取りあえず、ザルツブルクに行けば音楽祭の雰囲気は味わえるのでおすすめです。

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マッシュ

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