2018年12月17日公開
2018年12月17日更新
ベルヴェデーレ宮殿はクリムト作品もある美術館?アクセスや見どころを紹介!
ベルヴェデーレ宮殿はオーストリアウィーンにある世界遺産に登録されている歴史的建物です。現在は美術館として数多くの有名アーティストの作品が展示されています。今回はそんな世界遺産ベルヴェデーレ宮殿とその美術館の見どころをアクセス方法を含め厳選してご紹介します。

目次
- 1ベルヴェデーレ宮殿の見どころを徹底紹介!
- 2ベルヴェデーレ宮殿はの地理と歴史
- 3ベルヴェデーレ宮殿へのアクセス方法
- 4ベルヴェデーレ宮殿のチケット種類と購入方法
- 5ベルヴェデーレ宮殿見どころ1:ベルヴェデーレ上・下宮殿
- 6ベルヴェデーレ宮殿見どころ2:ベルヴェデーレ宮殿庭園
- 7ベルヴェデーレ宮殿見どころ3:グスタフ・クリムト作品
- 8ベルヴェデーレ宮殿見どころ4:エゴン・シーレ作品
- 9ベルヴェデーレ宮殿見どころ5:ジャック・ルイ・ダヴィッド
- 10ベルヴェデーレ宮殿見どころ6:ミュージアムショプ
- 11ベルヴェデーレ宮殿周辺のカフェ1:Cafe Frauenhuber
- 12ベルヴェデーレ宮殿周辺のカフェ2:Cafe Museum
- 13ベルヴェデーレ宮殿周辺おすすめホテル1:Hotel Sacher Wien
- 14ベルヴェデーレ宮殿周辺おすすめホテル2:Hilton Vienna
- 15ベルヴェデーレ宮殿の見どころを知って美術館を満喫しよう!
ベルヴェデーレ宮殿の見どころを徹底紹介!
ベルヴェデーレ宮殿(Belvedere palace)はオーストリアの首都ウィーン(Vienna)にある美術館です。ハプスブルク家によって支配されていたウィーン一帯にはシュテファン大聖堂やホーフブルク宮殿、ウィーン国立歌劇場などの歴史的建造物が多く、ベルヴェデーレ宮殿も含めウィーン歴史地区として2001年にユネスコの世界遺産に登録されています。
そんな世界遺産になっているベルヴェデーレ宮殿はその歴史的建物や、絵画など見どころが沢山あります。今回はそんなベルヴェデーレ宮殿のアクセス方法やチケット情報なども含め、ベルヴェデーレ宮殿やその美術館の見どころを厳選してご紹介します。
ベルヴェデーレ宮殿はの地理と歴史
ベルヴェデーレ宮殿は中央ヨーロッパのオーストリアにあります。オーストリアはドイツ、イタリア、スイス、チェコ、ハンガリーなど、多くの国に隣接している国の1つですが、公共言語はオーストリアドイツ語です。
ベルヴェデーレ宮殿のある首都ウィーンはオーストリアの北側に位置し、スロバキア、ハンガリー、チェコ側にあります。
もともとウィーンは976年頃にはバーベンベルク家によって支配されていましたが、1246年にボヘミア王のオタカル二世(Ottokar II)の支配下となります。その後1273年にハプスブルク家で初めての神聖ローマ帝国君主であるルドルフ一世によりハプスブルク家の統治が始まります。
その後ハプスブルク家は640年以上の長い期間ウィーンを中心に様々な地域を統治し勢力を拡大し繁栄しますが、そんなハプスブルク家統治下で現在のユネスコ世界遺産となっている歴史的建造物が次々と建てられていきます。
ベルヴェデーレ宮殿は上宮殿、下宮殿、オランジェリー及び庭園から構成されていますが、上宮殿、下宮殿、庭園はユネスコ世界遺産に全て登録されています。また現在はベルヴェデーレ宮殿付近にはベルヴェデーレ21と呼ばれる新たな美術館も加わりました。
2つの宮殿は18世紀にサヴォイア家のオイゲン公子(Prince Eugene of Savoy)の夏の邸宅としてイタリア人の母親とドイツ人の父親の間に生まれた建築家、ヨハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラント(Johann Lucas von Hildebrandt)氏にデザインさせた建築です。

ベルヴェデーレ宮殿へのアクセス方法
ベルヴェデーレ宮殿へはウィーン市内世界遺産観光エリアにあります。ウィーン市内からアクセスする方法は徒歩、バス、電車と様々な交通手段があります。ウィーン市内へウィーン空港からアクセスするには電車かバスが主なアクセス手段です。
また2019年2月17日よりANA航空がウィーンへの直行便を羽田空港から運行しますので、直接簡単に日本からウィーンアクセスすることが可能となります。
ウィーン市内にはメインの駅が2つあります。1つ目はウィーン・ミッテ」(Wien Mitte)駅で、ウィーン空港から乗車できるCATと呼ばれるシティエアートレイン及びシュネルバーンと呼ばれる鉄道が通ります。2つ目は「ウィーン中央駅」(Wien Hauptbahnhof)で、こちらはウィーン空港から乗車可能なオ-ストリア国鉄レールジェットが通ります。
ベルヴェデーレ宮殿はウィーン・ミッテ駅とウィーン中央駅の間にあり、ウィーン中央駅からであれば徒歩で15分程度でアクセス可能です。
トラムや鉄道でベルヴェデーレ宮殿へアクセスする場合はトラムであればトラムDの「シュロス・ベルヴェデーレ」(Schloss Belvedere)が一番近く、電車でアクセスするのであれば「クヴァルティア・ベルヴェデーレ」(Quartier Belvedere)駅が最寄駅ですが、こちらは駅から10分程歩きますのであまりおすすめしません。

ベルヴェデーレ宮殿のチケット種類と購入方法
ベルヴェデーレ宮殿美術館のチケットは主に建物ごとのシングルチケットといくつかの美術館が見られるセットチケットがあります。シングルチケットは上宮殿のみが一般大人料金15ユーロ、下宮殿はオランジェリーを含め13ユーロ、ベルヴェデーレ21は8ユーロです。
セットチケットは2種類あり、1つ目はクリムトチケットと呼ばれ、上下宮殿とオランジェリーを含め大人一般22ユーロです。2つ目はベルヴェデーレチケットと呼ばれ、上下宮殿、オランジェリー、ベルヴェデーレ21すべて含め25ユーロです。
セットチケットはどちらも最初の入館から30日有効ですから、1日以上行かれる予定であれば、こちらのセットチケットがおすすめです。
チケットはオンラインで事前購入も可能ですが、大変混みあう時間と言われている11時と14時付近を避ければ大抵あまり並ばずに購入できますので、当日ベルヴェデーレ宮殿前のチケット売り場で購入しても良いでしょう。
営業時間は上宮殿は朝9時からオープンしています。下宮殿は10時、ベルヴェデーレ21は11時オープンです。通常は18時でクローズしてしまいますが、金曜だけは21時までオープンしていますので、夜に行きたい方は金曜日が良いでしょう。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ1:ベルヴェデーレ上・下宮殿
ベルヴェデーレ宮殿の見どころはやはり上宮殿と下宮殿です。最初に出来た宮殿は下宮殿で、1712年から1716年の建築と言われています。
下宮殿は上宮殿に比べてきらびやかさはない物の、中にはいると、グロテスクの間、ゴールドの部屋など上宮殿にはない美しさが見られます。
また下宮殿の裏手にはオランジェリーという建物が見えます。こちらの建物は暖房設備があり、冬の庭園として使われていました。
暖房機能は主にオレンジの木の寒さ対策だったようで、夏場はファサード部と屋根が外せるため、木々を移動せずに建物で維持していたとされています。今は美術館になっていますので、見逃さないようにしましょう。
上宮殿は下宮殿が完成したの後、1717年から1723年に建築されたとされ、下宮殿にはない豪華な外装が特徴です。
建物はやはりバロック建築で、館内でもっとも有名な大理石の間には1721年に有名なイタリアの画家兼彫刻家であったカルロ・カルロネ(Carlo Carlone)により天井にフレスコ画が描かれています。
この大理石の間が大変有名となった出来事の1つが1955年5月15日に行われたオーストリア国家条約です。この条約はベルヴェデーレ宮殿の大理石の間で行われ、当時第二次世界大戦が終わり、ドイツ支配から解放されたオーストリアがイギリスやアメリカ合衆国などの連合軍と調印し、永世中立国として主権を取り戻した歴史的なイベントです。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ2:ベルヴェデーレ宮殿庭園
ベルヴェデーレ宮殿の庭園は宮殿同様ユネスコ世界遺産に登録されています。大変美しい庭園は多くの噴水や彫刻があるシンメトリーなバロック庭園で、フランスの造園家であるドミニク・ジラール(Dominique Girard)によって計画されました。
庭園内には当時オイゲン公子と彼と近しい関係にある人のみが入ることができた、カンマーガルデン(Kammergarten)や、ヨーロッパで最古のアルパインガーデンなども魅力です。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ3:グスタフ・クリムト作品
ベルヴェデーレ宮殿美術館と言えばやはり1862オーストリアウィーン生まれの画家「グスタフ・クリムト」(Gustav Klimt)が有名です。
グスタフ・クリムトはこの時代に多くの画家がそうであったように、日本やアジアの文化に強く影響され、日本でも大変人気の画家です。ベルヴェデーレ宮殿はクリムト作品を24作品ほど保持しており、世界で一番多くのクリムト作品が見られる美術館として知られています。
クリムト作品の中でも一番有名な作品の1つ「接吻」(The Kiss)は1907年から1908年にかけて作成したものと言われ、クリムトが1918年に亡くなる10年前の作品です。
豪華な金箔絵画の中には二人の男女が抱き合い、男性が女性のほほにキスをしていて、幸せそうな二人ですが、実は二人が抱き合っているのは断崖絶壁で危険な場所というアンバランスな謎めいた絵画でもあります。
ベルヴェデーレ宮殿が保持するクリムトの作品は接吻以外にも様々な有名な作品が多くあります。例えば、オーストリア政府高官の妻の肖像「フリッツァ・リートラー」(Boldnis Fritza Riedler)や、旧約外典に出てくる美し女性を描いた「ユディト」(JUDITH)などの人物作品は人気作品の1つです。
また「ひまわりの園」(BAUERNGARTEN MIT SONNENBLUMEN)などの風景画も数多く、クリムトだけを見に行くだけでも好きな方は十分半日はかかるでしょう。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ4:エゴン・シーレ作品
ベルヴェデーレ宮殿でクリムトと並ぶほどの人気画家は1890年にクリムトと同じく、オーストリアウィーンで生まれたエゴン・シーレ(Egon Schiele)です。エゴン・シーレはクリムトと同じウィーン工芸学校を卒業後、有名なウィーン美術アカデミーに進学します。
アカデミー進学後、グスタフ・クリムトとの出会いがあり、アカデミーを退学し、クリムトの弟子となります。作品の路線は異なっていましたが、クリムトはシーレを大変可愛がったとされています。
その中二人の関係の中で生まれた作品の数々が現在クリムトの作品と一緒に展示されている為、両者の絵を比べて見られるのは大変面白いでしょう。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ5:ジャック・ルイ・ダヴィッド
ベルヴェデーレ宮殿にはクリムトやシーレ以外にも有名な画家の作品が多く保存されています。例えば、日本の美術の教科書に出てくる、ジャック・ルイ・ダヴィッド(Jacques Louis David)の「ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト」(NAPOLEON AM GROSSEN ST. BERNHARD)は見ごたえのあるおすすめ作品です。
ベルヴェデーレ宮殿見どころ6:ミュージアムショプ
ベルヴェデーレ宮殿と美術館の作品を楽しんだ後にかならず行ってほしいのが、ミュージアムショプです。ミュージアムショプは切符売り場付近、上宮殿、下宮殿と合計3つあります。
クリムトの本やポストカードはもちろんですが、素敵なヨーロッパデザインの食器やカップなどに有名画家の作品がプリントアウトされていたり、自分用のお土産に欲しくなる商品ばかりです。
ベルヴェデーレ宮殿周辺のカフェ1:Cafe Frauenhuber
ベルヴェデーレ宮殿以外にもウィーンには多くの世界遺産があります。そんな世界遺産を観光した後はやはりカフェでゆっくりしたいものです。そんな時におすすめのウィーンカフェをご紹介します。
まず1つ目にご紹介するカフェは「カフェ・フラウエンフーバー」(Cafe Frauenhuber)です。カフェ・フラウエンフーバーは1824年から現在の場所でカフェをオープンしているウィーンで一番古いカフェです。カフェができる前はこの建物はレストランがあり、そこではモーツァルトやベートベンも演奏したと言われている歴史のある建物が有名です。
ベルヴェデーレ宮殿周辺のカフェ2:Cafe Museum
次にご紹介するおすすめカフェは「カフェミュージアム」(Cafe Museum)です。カフェミュージアムは1899年から存在する老舗カフェで、当時はグスタフ・クリムトやエゴン・シーレを始め、多くの著名アーティストが集まるカフェであり、今も地元民に愛されるも人気店です。
ベルヴェデーレ宮殿周辺おすすめホテル1:Hotel Sacher Wien
ベルヴェデーレ宮殿にあるウィーンは観光地として世界各国から人々が訪れます。その為、ベルヴェデーレ宮殿周辺のエリアにはホテルも多く高級ホテルはもちろんアパートメントスタイルのホテルなど宿泊施設の種類もさまざまです。
その中で5つ星の一流おすすめホテルがここ、「ホテル・ザッハー・ウィーン」(Hotel Sacher Wien)です。ホテル・ザッハー・ウィーンは1876年に建てられた建物です。
オーナーであるエドゥアルト・ザッハー氏が亡くなってからは、彼の妻が代わりに建物を最高級ホテルとして成長させました。ホテル内で販売しているチョコレートケーキ「ザッハートルテ」は大変有名です。
ベルヴェデーレ宮殿周辺おすすめホテル2:Hilton Vienna
続いてご紹介するおすすめホテルはウィーンのメイン駅であるウィーン・ミッテ駅からすぐにある「ヒルトン・ウィーン」(Hilton Vienna)です。駅からすぐにある為、各観光スポットにも鉄道で容易にアクセス可能です。また駅近くで、4つ星ホテルですが、お値段は140ユーロ程度と比較的リーズナブルなところも魅力です。

ベルヴェデーレ宮殿の見どころを知って美術館を満喫しよう!
オーストリアの世界遺産に登録されているベルヴェデーレ宮殿は建物自体も大変歴史のある美しい作品ですが、館内にあるクリムトやシーレなどの有名アーティストたちの作品は建物に劣らないすばらしい絵画ばかりです。是非記事を参考に世界遺産ウィーンのベルヴェデーレ宮殿観光を満喫しましょう。
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