奈良公園の鹿にせんべいあげよう!数や種類は?おじぎするって本当?

奈良公園といえば、奈良の一大観光地である、東大寺がある公園です。そして奈良公園といえば、公園内に暮らすたくさんの鹿をま間近にみることができます。こちらではそんな奈良公園の鹿についてや、鹿せんべいについてご紹介していきます。

奈良公園の鹿にせんべいあげよう!数や種類は?おじぎするって本当?のイメージ

目次

  1. 1奈良公園の鹿を大調査
  2. 2奈良公園とは?
  3. 3どうして奈良公園には鹿がいるか?
  4. 4奈良公園の鹿の数
  5. 5奈良公園の鹿の種類
  6. 6奈良公園の鹿せんべいとは?
  7. 7奈良公園の鹿に鹿せんべいをあげるコツ
  8. 8奈良公園の鹿に追いかけられたら
  9. 9奈良公園の鹿に噛まれたら
  10. 10奈良公園の鹿はおじぎをする?
  11. 11奈良公園の鹿の夜
  12. 12奈良公園の鹿の「角切り」
  13. 13奈良公園の鹿のフンの分解システム
  14. 14鹿飛び出し注意!
  15. 15奈良公園で鹿と触れ合おう

奈良公園の鹿を大調査

奈良で一番の観光名所と言えば、東大寺でしょう。東大寺の大仏殿は修学旅行などでも人気があります。そして東大寺と言えばもれなく話題になるのは奈良公園の鹿です。こちらではそんな奈良公園の鹿について、どうして奈良公園に鹿がいるのか、鹿せんべいについてや鹿せんべいのあげ方など、奈良公園の鹿に関する情報をご紹介します。

奈良公園とは?

奈良公園は奈良にある公園で、広さは東西に約4キロ、南北に約2キロもあり、その総面積は660ヘクタールもあります。

奈良公園には、その周辺にある、東大寺、興福寺、春日大社、奈良国立博物館などの社寺が含まれています。これらの社寺は拝観料などが必要な場合がありますが、奈良公園自体は入場無料です。

奈良公園という名前でこの公園が開園したのは明治13年のことですが、古代よりこの地域の自然は万葉集などに詠われるほど人々を魅了してきました。

現在でも奈良公園は奈良の都市部にありながら、大変美しい自然が保護されており、巨木や珍しい種類の植物なども多く、植物観察する場所としても大変おすすめです。

Thumb奈良公園のアクセスまとめ!電車の行き方や車ルート・駐車場も解説
この記事では、奈良公園へのアクセス方法をまとめています。奈良公園へは、自家用車、または電車・...

どうして奈良公園には鹿がいるか?

奈良公園に鹿がいる理由は、半分神話のようです。話は奈良公園と鹿の関係は奈良が都だったころ、つまり710年頃にさかのぼります。

現在でも奈良公園の中には、春日大社という大きな神社があり、世界遺産にも登録されているとても有名な神社があります。

この春日大社には武甕槌命(たけみかづちのかみ)という雷神、かつ剣の神が祀られています。この武甕槌命はもともと茨城県の鹿島神宮の主神です。

奈良に都ができたころに、当時の貴族であった藤原氏が、藤原氏の氏神であった鹿島神社から、神様を春日大社の裏の御蓋山(みかさやま・三笠山)に移してきました。

鹿島神社では鹿は神の使いとして大変神聖なものとされており、鹿島神社から、春日大社に武甕槌命が異動する際にも白鹿に乗ってやってきたと言われています。

以来、現代までずっと、この春日大社のあたりでは、鹿は大変神聖なものであるとされ、大切に保護されてきました。

奈良公園の鹿の数

奈良公園の鹿はすべて野生のシカです。鹿は草食動物ですので、奈良公園内の芝などを食べて生きています。鹿の数は約1200頭ほどいます。

鹿の数は1200頭ほどですが、その鹿の中で雌の数とオスの数を比較すると、メスがオスの3倍から4倍ほどの数がいます。

生まれてくるときは、メスとオスの数の比率は同じなのですが、単純にメスの鹿の方が寿命が長いことや、オスが発情期にエサを食べずに縄張り争いなどで死んでしまったりすることが多いからだそうです。

なので、鹿の中にもヒエラルキーが存在し、力のあるオスは1頭で数頭のメス鹿を囲っています。そして鹿の世界にも大きな勢力が存在し、強いオス同士が戦い、戦いの結果によってはその勢力図が大きく変わることもあるのだそうです。

奈良公園の鹿の種類

奈良公園にいる鹿の種類は正確に言うと「偶蹄目シカ科シカ属ニホンジカ亜種」という鹿の種類です。生まれたばかりの時は大体3000グラム前後で、成長すると、オスは60キログラムから100キログラム、メスは40キログラムから60キログラムになります。

神聖な動物として崇められてきた鹿の生まれた時の重さや、成長してからの重さが人間に近いのも不思議です。

奈良公園に生息している鹿は奈良公園の芝、草、樹木の葉、木の実や木の皮など様々な種類の植物を1日当たり約5キロほども食べます。

奈良公園の鹿は餌付けをされているわけではありませんが、奈良公園の樹木は鹿が好んで食べる植物や木の高さ低い種類の植物などが考慮された植林となっています。

奈良公園の鹿せんべいとは?

鹿せんべいは、鹿に上げるためのおせんべいです。おせんべいと言っても、バリバリと厚みのある草加せんべいのようなものではなく、駄菓子屋さんで売っている、薄いミルクせんべいのようなものです。

この鹿せんべいのはじまりは古く、江戸時代(1670年)ごろには、この辺りの茶屋などで販売されてい多様です。現在はこの鹿せんべいは「奈良の鹿愛護会」が認めたもの以外はは販売が禁止されています。

鹿せんべいはミルクせんべいのような薄い煎餅が10枚ほど十字の証紙で束ねられています。この証紙こそが、奈良の鹿愛護会が認めた公式のもので、売り上げは愛護会の活動資金や、怪我や病気の鹿の保護などに利用されています。

そしてこの証紙は万が一鹿が食べてしまっても大丈夫なように、100%パルプと大豆を使ったインクで作られています。

鹿せんべい自体は米ぬかと小麦粉で作られています。人間が食べても、毒になることはありませんが、辞めておきましょう。

大勢の観光客が鹿せんべいをあげたら、鹿が食べ過ぎで病気になってしまうのではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、鹿は1頭あたり1日平均5キロの草木を食べます。1枚数グラムのおせんべいを数枚食べたところで、全く問題ありませんので、ご安心ください。

奈良公園の鹿に鹿せんべいをあげるコツ

奈良公園の鹿は普段から観光客に大変慣れています。よって、人間が多少近づいたところで何の反応も示しません。

しかしんがら、もし鹿せんべいを持っていたとしたら話は全く変わります。鹿は鹿せんべいを売っているお店の周りで常に待機しており、観光客が鹿せんべいを購入したとたん、観光客は数頭の鹿に囲まれることになります。

そのため、鹿に襲われることなく、せんべいを鹿にあげる際には少しコツが必要です。まず、鹿せんべいを購入したら袋に隠し、鹿が少ないところまで移動します。

鹿に鹿せんべいをあげようと、鹿の多いところで鹿せんべいを出すのは危険です。数秒で数頭の鹿に取り囲まれ、アグレッシブな鹿たちに恐怖を感じることになります。

鹿が少ないところに異動したら、袋の中でこっそり証紙を外して一枚ずつあげやすいように袋の中でばらしておきます。

奈良公園の鹿に追いかけられたら

鹿せんべいを持っていることが鹿に知られると、鹿はどんどん集まってきます。とにかくその迫力がすごいので、小さなお子様にはおすすめできません。

でもせっかく購入した鹿せんべいで、できるだけ多くの鹿と触れ合いたいので、すばやく一枚あげたら別の場所に移動して、移動したら一枚だけ素早く出してあげて移動する。というのがおすすめです。

一か所に立ち、左手におせんべいの束、右手に一枚ずつおせんべいをもってあげるというのはまず無理です。両手を一気に狙われます。攻撃的な鹿はカバンや服などもかじってきます。

それでも鹿に追いかけられたり、恐怖を感じた場合には、持っている鹿せんべいをすべて放棄し投げ捨てれば、鹿はそれ以上追いかけてきませんし、もし来ても、手を広げて何もないことをアピールすれば大丈夫です。

奈良公園の鹿に噛まれたら

奈良公園の鹿の中で、人に危害を加えたり、人と共存できないような性格の鹿は愛護会で別のところで保護されて生活しています。

そのため、奈良公園で観光客の前にいる鹿たちは基本的に温厚な性格の鹿ばかりです。しかしながら、鹿を不必要にからかったり、必要以上に鹿せんべいをじらしたりすると、噛まれてしまうこともあります。

でも鹿は草食動物なので、肉食動物の様に鋭い歯はありません。そして感染症の心配もありませんので、万が一お子さんが噛まれてしまったとしても、パニックにならずに、落ち着いて手を洗うなどの対処をすればまったく問題はありません。

奈良公園の鹿はおじぎをする?

奈良公園の鹿はおじぎをするというのを聞いたことがあるでしょうか。奈良公園の鹿はおじぎをします。しかしながら奈良公園の鹿におじぎをさせるのには、ちょっとした度胸と技術が必要です。

奈良公園の鹿におじぎをさせるには鹿せんべいを使います。まず鹿せんべいを購入し、お目当ての鹿のところに行きます。

なるべく鹿が少ない場所が良いです。なぜなら前述の通り、鹿せんべいを袋から出した途端に数頭の鹿がいっきに集まってくるからです。

お目当ての鹿のところで素早く鹿せんべいをだしたら、その鹿せんべいを高く挙げて、こちらがおじぎをしながら「ありがとう」といいます。

すると鹿が首を伸ばすようにして、ひょこっとおじぎというよりも会釈のように、首を動かしてくれます。鹿がおじぎをしているのはとても可愛いのですが、おじぎをしたらすぐに鹿せんべいをあげましょう。

なぜなら、鹿がお辞儀をするのは、飼育員が教えたものでもなければ、犬が芸をしたらご褒美がもらえるから芸をするという種類のものではなく、鹿の威嚇だからです。

おじぎは「はやく鹿せんべいをくれ」という意味の威嚇なのですが、奈良公園の鹿はこの威嚇をすればすぐに鹿せんべいがもらえると知っているので、鹿せんべいさえもらえれば、人を襲うことはまずありません。

しかしアグレッシブな鹿はこのおじぎもせずに鹿せんべいを奪いにきますので、かならずしも上手にお辞儀をしてもらえるとは限りません。

奈良公園の鹿の夜

奈良公園の鹿たちが夜どこで何をしているか気になる人も多いでしょう。奈良公園の鹿たちは夜になると寝る場所をそれぞれのグループで決めています。

多くの場合は見晴らしの良い場所よりも森林の中などに集まって寝ています。そして朝日とともに目覚め、奈良公園内の芝生を食べに行ったり、観光客の鹿せんべいをもらいにいったりして、また日が落ちると練る場所に集まるのです。

奈良公園の鹿の「角切り」

鹿と言えば、奈良のゆるキャラである「せんとくん」の頭にも生えている立派な鹿の角のイメージがあるでしょう。鹿の角は毎年生え変わります。

しかしながら、1年でもかなり立派な角が生えますので、鹿が発情期となる10月から11月ごろは、オス同士がこの角を使ってけんかをする確率が高まります。

それに観光客が巻き込まれると非常に危険なので、10月になると伝統行事として「角切り」という行事をやります。

角切りは鹿の保護施設である「鹿苑」に設けられた特設会場で行われます。観覧は有料になります。角切りは毎年10月の体育の日がある土日月の三連休となっています。

角切りは、鹿を捕まえて、地面に寝かせて押さえつけ、神官がのこぎりで角を切り落とします。行事として行う際には一部の鹿の角をこのような方法できり落とし、それ以外は麻酔などを使用して角を切り落とすそうです。

とはいえ、この作業を奈良公園のオスの鹿数百頭分行わなくてなならないので、相当な重労働です。しかも、この作業を行うのは、10名前後の職員だけだそうです。奈良公園で人と鹿が共存するために多くの努力があります。

奈良公園の鹿のフンの分解システム

奈良公園にはそれだけ沢山の鹿がおり、たくさんの草木をたべるとなれば、大量のフンがあるということもいたしかたありません。

確かに奈良公園にはたくさんの鹿のフンがおちています。気になる方はおしゃれな靴を履いていかないほうがよいでしょう。

しかしながら、奈良公園の鹿のフンは、だれも掃除をする人がいません。実は奈良公園には50種類を超えるフン虫が生息しています。

日本には約150種類のフン虫がいるそうですが、そのうちの三分の一もの種類のフン虫が一つのエリアに生息していることはとても珍しいことなのだそうです。

フン虫というのは、いわゆるフンコロガシの仲間などです。それらの虫は鹿がフンをするとすぐにフンの中に侵入し、黒豆ほどの大きさの鹿のフンをたった1日で分解します。

ハエの産みつける卵も食べてしまうため、ハエもでません。さらに分解されたフンは芝生の肥料になり、芝生が良く育ち、その芝生を鹿が食べます。奈良公園では自然の素晴らしい循環システムが完全に機能しているのです。

鹿飛び出し注意!

奈良公園がある奈良の駅の近辺には、少し変わった道路標識があります。黄色い四角い標識に鹿の黒い影が描かれた標識は、「鹿飛び出し注意」の標識です。これ以外にも鹿の飛び出し注意を喚起する看板など、様々な種類があります。

都心部ではまず見られない標識ですが、実は奈良では鹿を巻き込む交通事故が大変多く、年間でも140件ほどの事故が起こるそうです。

車と鹿が接触した場合、残念ながら鹿は亡くなってしまいます。そのような鹿が亡くなる交通事故は年間で80件もあるそうです。

もし奈良に訪れて、自家用車はもちろん、レンタカーなどで移動する際には、鹿の飛び出しにはくれぐれも注意してください。

奈良公園で鹿と触れ合おう

いかがでしたでしょうか。奈良公園の鹿や鹿せんべいについてご紹介してみました。奈良公園の鹿は大変人に慣れていますので、かなり間近で野生の鹿を観察することができます。是非鹿せんべいを購入し、鹿の愛護に貢献しながら、鹿のおじぎにもチャレンジしてみてください。

関連記事

関連するキーワード

Original
この記事のライター
akkey

新着一覧

最近公開されたまとめ