ポルトガルワインのおすすめは?有名な産地・品種・特徴を詳しく紹介!

ポルトガルワインには、大変長い歴史があります。しかも国内全土でワインを生産しているため、個性的で美味しいワインがたくさん揃っています。そこで、国際的にも評価が高く注目されているポルトガルワインについて、特徴や有名な産地・ぶどうの品種などをご紹介します。

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目次

  1. 1ポルトガルワインとは?
  2. 2ポルトガルってどんな国?
  3. 3なぜポルトガルワインが注目されるの?
  4. 4ポルトガルのワイン生産はどのくらい?
  5. 5ポルトガルワインの歴史
  6. 6ポルトガルワインは2種類ある?
  7. 7ポルトガルにある「世界3大酒精強化ワイン」って何?
  8. 8ポルトガルのワインに使われる品種と特徴は?
  9. 9ポルトガル・スティルワインの主要産地1.Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)
  10. 10スティルワインの主要産地2.Douro(ドウロ)
  11. 11スティルワインの主要産地3.Dao(ダン)
  12. 12スティルワインの主要産地4.Bairrada(バイラーダ)
  13. 13酒精強化ワインの主要産地1.Porto(ポート)
  14. 14酒精強化ワインの主要産地2.Madeira(マデイラ)
  15. 15おすすめのポルトガルワインは?
  16. 16ポルトガルワインを試飲するには?
  17. 17美味しいポルトガルワインを楽しもう!

ポルトガルワインとは?

「ポルトガルワイン」とは、ポルトガル共和国で造られたワインのことをいいます。ポルトガルでは、国内全土でワインが造られているため、ポルトガルの各地域ごとに土地の性質を生かした個性的なワインがたくさん存在しています。そこで、ポルトガルワインの特徴や有名な主要産地・ぶどうの品種などをご紹介します。

ポルトガルってどんな国?

ポルトガルは、ヨーロッパの西部にあるスペインに隣接しており、大西洋に面している国です。ポルトガルは南北に560km・東西に160km、国土総面積は92210平方キロメートルあります。この広さを日本と比較すると、日本の約4分の1程の小さな国です。

さらに2018年のポルトガルの人口は1022万人で、日本の人口は総務省が2018年7月11日発表では1億2520万人と、日本の10分の1なのです。

ポルトガルの気候は、1年を通して暖かくて治安も良く、何よりも食べ物が美味しくて人も優しい国です。そのため、2017年にポルトガルを訪れた外国人観光客は、過去最高人数の1270万人となり、今注目の国になっています。

なぜポルトガルワインが注目されるの?

日本の約4分の1程の小さな国で昔から造り続けられている"ポルトガルワイン"なのに、なぜか今世界中から注目を集めています。今、ポルトガルワインが注目される理由が、実は3つあるのです。それは、土着品種の種類の多さ・多種多様な気候と土壌・国際的な評価です。では、3つの理由についてご紹介します。

1.土着品種の種類の多さ

ポルトガルのほぼ全土でワインが造られており、ポルトガルの固有品種がなんと250種類以上も存在しているそうです。ちなみに1haあたりの固有品種の数では世界最多になります。以前は、異なる地方の物とオリジナルの土着品種とを組み合わせブレンドしていましたが、現在は単一品種から造られているものもあるそうです。

2.多種多様な気候と土壌

ポルトガルは、高温多湿で降水量が多いですが、北部の丘陵地帯と南部の平地とでは昼夜の温度差が大きくて、平均気温や降水量も異なります。"ワインは土で味が変わる"といわれており、ぶどうの木は水分と栄養分がほどほどの瘠せた土地のほうが良質なワインができるのです。

ポルトガルの土壌は、北部と内陸では主に粗い粒で薫り高いワインができる花崗岩(かこうがん)・ミネラルが豊富な片岩・粘板岩が主体となります。

南部と海岸では、主にさわやかな酸味のあるワインになる石灰質・タンニンが豊富なワインができる粘土や砂が主体になります。ただ、同一地域でも異なる土壌が共存するところもありますから、様々なワインが生み出されます。

3.国際的な評価

ポルトガルワインは、EU加盟後に最新の醸造技術を学んだ若い造り手がEUの経済的な支援もあり、新しいワインを生み出しました。

最初の内は安くて美味しいワインの生産国として知られるようになり、2000年以降は"素晴らしいワインを生み出す産地"として有名なワイン・ジャーナリストのジャンシス・ロビンソンやワイン評価誌のワインスペクター誌などに認められるようになりました。

多彩な種類のあるポルトガルワインは、国際的にも高く評価されています。ユネスコ世界文化遺産に登録された「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」は、世界で訪れるべきワイン産地として世界の注目を集めています。

ポルトガルのワイン生産はどのくらい?

ポルトガルのぶどう栽培面積は、約24.8万haで世界第8位です。しかも栽培されているぶどうの品種は、なんと300から500種類ともいわれています。さらにワイン生産量は、約750万hl(ヘクトリットル)あり世界第9位です。

ちなみにヘクトとは100倍を表す単位で、1L(リットル)の100倍を示しています。これだけたくさんのワインが造られているので、ワインの消費量も多く1人当たり48Lです。

ポルトガルの人は、元々食べることが大好きなので、ポルトガルで生産されているワインの約65%は、食事に合わせられるような日常生活で手軽に飲めるワインです。そのため価格も720mlで1000円代と手頃な物もあります。個性的なワインがたくさんあるポルトガルワインの中から、お気に入りの1本を探してみてはいかがでしょうか。

ポルトガルワインの歴史

ポルトガルワインの歴史は大変古く、紀元前5世紀にはフェニキア人がぶどう栽培を始めており、ローマ時代に入ってからさらに発展しました。

ポルトガルは、12世紀まで隣国のスペインの支配下にありました。独立後もワイン造りは行われ、伝統的な栽培方法や醸造方法をもとに、特殊な技術を取り入れながらポルトガル固有のワインを完成させていきました。

その後、17世紀にはマデイラワイン、18世紀にはポートワインが誕生し、19世紀後半にはフランス・ボルドーのワイン生産者がフランス式のワイン造りを伝授したことから、ワイン生産は成長を遂げました。

日本との関わりは?

歴史的にも日本との関わりは深くて、ポルトガルを漢字で書くと「葡萄牙」と表記するように、日本に初めて伝えられた葡萄酒もポルトガルの赤ワインだといわれています。当時は「珍陀酒(ちんたしゅ)」と呼ばれ、赤ワインを意味する「Tinto(ティント)」から来ているようで、織田信長は「血のようだ」と言って飲んでいたそうです。

ポルトガルワインは2種類ある?

ポルトガルワインは、大きく分けると「スティルワイン」と「酒精強化ワイン」の2種類があり、使用される品種も生産地も異なります。ちなみに「スティルワイン」とは、非発泡性のワインのことをいいますから、通常飲まれている一般的なワインがスティルワインなのです。

ポルトガルワインの代名詞のような英語では"Port Wine(ポートワイン)"、ポルトガル語では、"Vinho do Porto(ヴィーニョ・ド・ポルト)"と呼ばれるポートワインは、まだぶどうの糖分が残っている発酵途中の段階でアルコール度数が77度もあるブランデーを入れて、酵母の働きを止めた醸造方法なので、酒精強化ワインになります。

ポルトガルにある「世界3大酒精強化ワイン」って何?

「酒精強化(しゅせいきょうか)ワイン」とは、ワインの発酵途中でアルコールを添加してアルコール度数を高めたワインの事をいい、「fortified wine(フォーティファイド・ワイン)」とも呼ばれています。

ぶどうの果汁の発酵を止めることで、甘口から辛口まで造ることができ赤ワインや白ワインともに造られています。さらに、酒精強化ワインのアルコール度数は17度から21度位まであり、アルコール度数が高くなるとワインの保存性も良くなるそうです。

このような特徴を持つワインは、ポルトガルのポートワインとマデイラ・ワインにスペインのシェリーがあり、これらを合わせて「世界3大酒精強化ワイン」と呼ばれています。

ポルトガルのワインに使われる品種と特徴は?

ポルトガルワインで主に使用される代表的なぶどうの品種の特徴をまとめてみました。まず、赤ワインの色を抽出するために果皮と果実の両方が使える黒ぶどうの品種「Vinhao(ヴィニャオン)」は、しっかりしたボディとほのかな渋みが特徴です。

黒ぶどうの品種「Espadeiro(エスパデイロ)」は、Vinhao(ヴィニャオン)よりも果汁は少ないですが糖分を多く含んでおり、程よい酸味といちごのような美しい色合いなのに辛口なのが特徴です。

赤ワインとポートワインに使用される黒ぶどうの品種「Touriga Nacional(トゥーリガ・ナショナル)」は、1本の樹から取れるぶどうが少ないため、深い色あいでタンニンが多く濃厚な果実味が特徴です。

「Arinto(アリント)」またはヴィーニョ・ヴェルデ地方では「Pederna(ペデルナン)」と呼ばれている白ぶどうの品種ですが、ポルトガル全土で栽培されています。この品種は、レモンやライムなどをイメージさせるさわやかな酸味が特徴です。

ポルトガルで最も多く栽培されている白ぶどうは、「Fernao Pires(フェルナン・ピレス)」またはバイラーダ地方では「Maria Gomes(マリア・ゴメス)」と呼ばれる品種です。この品種の特徴は、穏やかな酸味と柑橘系の味わい、そして華やかな香り立ち、甘いワインなど応用が効くことです。

白ぶどうの品種「Loureiro(ロウレイロ)」の語源は、月桂樹を意味する"ローレル"にあるともいわれています。この品種は、月桂樹やオレンジ、アカシアなどの花やリンゴやピーチなどのフルーツのような香り高く、適度な酸味が特徴です。この品種は収穫量も多く、「高貴な品種」と評価されています。

ポルトガル・スティルワインの主要産地1.Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)

酒精強化ワイン以外で有名なワイン産地である「Vinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)」は、ポルトガル語で「緑のワイン」の意味です。Vinho Verdeは若草色をしていますが、この色は若摘みされたぶどうでワインを造っているからこのように呼ばれています。

Vinho Verdeの特徴は、緑を意味するポルトガル語のVerde(ヴェルデ)が"未熟な・若々しい"という意味を示しています。このワインの特徴は、柑橘系でフルーティなみずみずしさがあり、ほんのりと泡立つ微炭酸が入っていてとても飲みやすいです。

最近では、一般的な白ワイン以外にもほとんど泡立たない物やスパークリングワイン・赤ワインもあります。またアルコール度数は、9%程度と低めです。しかも価格は手ごろな1000円程度でクオリティの高いワインが手に入ります。

スティルワインの主要産地2.Douro(ドウロ)

Douro(ドウロ)は、もともとポートワインで有名なところでしたが、近年ではスティルワインの品質が向上し、スティルワインの産地としても知られています。ドウロ川流域にあるこの地方は土着品種がたくさんあり、豊かで複雑なワインが生み出されています。

世界文化遺産にも登録されているDouro(ドウロ)では、スティルワインとポートワインが造られています。生産量の割合としては、スティルワインが約60%、ポートワインが約40%造られています。Douroのスティルワインの特徴は、コクのある硬質な力強さがあり、ポートワインの特徴は一般的な甘口で親しみやすい味です。

スティルワインの主要産地3.Dao(ダン)

ポルトガルの最高峰セラ・ダ・エストレラ山脈から西に流れるダン川流域に広がる地域です。Dao(ダン)地方は、夏と冬の温度差が激しく、標高が高いため気温が下がり始める時期が早くて、ぶどうの果実はゆっくりと熟し複雑な香りが特徴です。

Dao(ダン)地方の生産量は、重厚な赤ワインが約80%を占めており、ドライで力強くてエレガントなワインなのでおすすめです。また白ワインは、ぶどうの風味豊かでフレッシュなで軽やかなワインです。

スティルワインの主要産地4.Bairrada(バイラーダ)

Bairrada(バイラーダ)地方は、ポルトガルの中央部に位置する緩やかな丘陵地帯にあり、海洋性気候の影響を受ける地域です。この地域は、粘土質の土壌と石灰岩が混ざった特徴的な土壌から造られていますので、良質なワインが生み出されています。

Bairrada(バイラーダ)の生産量の約85%は赤ワインで、濃い色あいと果実味・しっかりしたタンニンと酸味があります。またBairrada(バイラーダ)は、スパークリングワインや白ワインの人気も高いですから、食事のお供におすすめです。

酒精強化ワインの主要産地1.Porto(ポート)

Porto(ポート)は、「液体の宝石」と称される"ポートワイン"で有名なところです。1756年に世界初の原産地呼称管理法がポートで成立したことで、ポートワインのアルコール度数は19度から22度あり、甘口なのが特徴です。

ポートワインの名前の由来は、18世紀にポルト港からイングランドへ大量に輸出されました。イングランドの人がポルトガル語で港の意味を持つ「Porto(ポルト)」をポートワインと呼んだことから、この名前が有名になったそうです。

ポートワインにはルビーや褐色の赤と、白の2種類があります。輝くルビー色をした赤のポートワインは、「ポルトガルの宝石」と呼ばれており、食後酒として好まれています。また白ぶどうで造られる白のポートワインは、食前酒として飲まれています。

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酒精強化ワインの主要産地2.Madeira(マデイラ)

Madeira(マデイラ)は、アフリカはモロッコ沖の大西洋に浮かぶポルトガル領のマデイラ島のことで、「大西洋の真珠」とも呼ばれている島です。ここで造られるマデイラワインもブランデーを添加してアルコール度数を高めて造られる酒精強化ワインです。

マデイラワインの特徴は、カラメルソースのような独特な風味があり、ブランデーを添加するタイミングや加熱成熟させる独自の熟成方法により、辛口から甘口までコントロールできることです。そのため、食前酒やデザートワイン・料理酒として使われています。

おすすめのポルトガルワインは?

ワインに精通されている方ならば、お気に入りの香りや味わいのワインを探すことは、安易かと思います。ところが、ワイン初心者には様々な特徴を持つポルトガルワインの中からとっておきの1本を見つけることはなかなか難しいかと思います。そこで、数あるポルトガルワインの中から食事に合うおすすめのワインをご紹介します。

CASAL GARCIA BRANCO(カザル・ガルシア・ブランコ)

このワインは、和食や魚介類との相性の良い滑らかな口当たりのフルーティな微発砲の白ワインです。特におすすめの料理は天ぷらやお刺身で、世界70ヶ国以上で親しまれているヴィーニョ・ヴェルデ地域で造られています。

生産者のAVELEDA(アヴェレーダ)社は、ヨーロッパ各地の大会で多数受賞しており、ポルトガルを代表する有名な生産者です。

NARIPOSA TINTO(マリポーサ・ティント)

おしゃれなワインボトルのこのワインは、ダン地方の特徴を最大限に味わうことのできるおすすめの1本です。生産者のQUINTA DA MARIPOSA(キンタ・ダ・マリポーサ)の「MARIPOSA」は、ポルトガル語で"蝶"を意味しており、美しく羽ばたく蝶をイメージしているそうです。

この赤ワインは、洗練された上品な濃い赤色をしており、酸味とアルコールと香りとが調和した豊かな果実味のしなやかな味わいが楽しめます。このワインには、ソーセージや豚肉のソテーなどの料理に合わせるとさらに美味しく頂けますので、おすすめの1本です。

PORTO LATE BOTTLED VINTAGE(ポート・レイト・ボトルド・ヴィンテージ)

ポルトガル屈指の生産者・RAMOS PINTO(ラモス・ピント)が造ったこのワインは、ポルトガル王室御用達の品で、美しい色調が魅力のポートワインです。このワインは、熟したラズベリー、ドライハーブの複雑な香りがしてまろやかな口当たりです。

さらにフレッシュな果実の繊細な味わいが楽しめて、赤みのお刺身やチーズスフレ、チョコレートなどとの相性もいいです。食後のデザートワインとしてポートワインを味わって頂きたいおすすめの1本です。

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ポルトガルワインを試飲するには?

レストランやワインバーなどでワインリストを見てワインを選ぶ際の参考になるとっても良いイベントが開催されています。それは「ポルトガルワイン試飲会」もしくは、「ワインテイスティング会」です。

ポルトガルワインは近年注目されていますので、業者向けだけでなく一般の方向けのものも各地で開催されています。手軽にポルトガルワインをテイスティングしてみたい方におすすめのイベントです。

Prova de Vinhos Portugueses(ポルトガルワイン・グランド・テイスティング)

2017年から始まったイベントですが、毎年10月に開催されている「ポルトガルワイン・グランド・テイスティング」は、ポルトガルワインを色々と試飲できるのでおすすめです。

このイベントの実行委員会には、ポルトガル大使館やポルトガル投資貿易振興庁、ヴィーニョ・ヴェルデ協会、ダオンワイン協会、ポルトガル日本商工会議所が名を連ねており、本場のおすすめのポルトガルワインが頂けます。

このイベントには、なんと全18社・200種類を超えるポルトガルワインが一堂に会します。様々な特徴があり有名な銘柄などもあるポルトガルワインを色々と楽しんでみたい方は、このイベントに参加してみてください。このイベントの詳細は、公式HPをご覧ください。

美味しいポルトガルワインを楽しもう!

「ワイン」といえば、赤や白・ロゼ・スパークリングをイメージします。ポルトガルワインの選び方はワイン産地のヴィーニョ・ヴェルデはグリーン・ワインが有名なように、産地やぶどうの品種1つで全く異なるワインがたくさんあります。

ポートワインが有名だった頃とは違い、様々な特徴を持ち手頃な価格もある美味しいポルトガルワインを、食事とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

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