2018年12月30日公開
2018年12月30日更新
ロシアの人形といえばマトリョーシカ!縁起物でお土産にもおすすめの由来を調査!
ロシアの人形といえばマトリョーシカは大変有名で、お土産にもとても人気がありますが、マトリョーシカがどうして作られたかはご存知でしょうか。こちらではそんなロシアの人形であるマトリョーシカの由来や、縁起物と言われる理由などをご紹介していきます。

目次
- 1ロシアの人形「マトリョーシカ」を大調査
- 2ロシアの人形「マトリョーシカ」とは?
- 3ロシアの人形「マトリョーシカ」の名前の由来
- 4ロシアの人形「マトリョーシカ」の服装
- 5ロシアの人形「マトリョーシカ」の由来
- 6ロシアの人形「マトリョーシカ」が有名になったきっかけ
- 7ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物1:子孫繁栄
- 8ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物2:夢がかなう
- 9ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物3:家内安全
- 10ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方1:木材の調達
- 11ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方2:木材の成型
- 12ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方3:絵付け
- 13ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方4:ニス仕上げ
- 14ロシアの人形「マトリョーシカ」には様々な種類がある
- 15ロシアの人形「マトリョーシカ」の使い方
- 16ロシアの人形「マトリョーシカ」をお土産に買おう
ロシアの人形「マトリョーシカ」を大調査
ロシアの人形であるマトリョーシカは、ロシアのお土産として大変人気がある民芸品ですが、その由来は一体どのようなものなのでしょうか。また、マトリョーシカは縁起物と言われますが、一体どのようなご利益があるのでしょうか。こちらではロシアのマトリョーシカに関する様々な情報をご紹介していきます。
ロシアの人形「マトリョーシカ」とは?
マトリョーシカはロシアの民芸品です。通常のものは木製で、女の子の絵が書いてあるものが一般的です。人形は胴体の部分で二つに分割できるようになっています。
人形を二つに分割すると、中には一回り小さな人形が入っており、その人形もまた胴体部分で二つに分割できるようになっています。
そしてその人形を分割するとさらに中に一回り小さな人形が入っている。というように入れ子の構造になっている人形です。
マトリョーシカの人形の入れ子は5重から6重くらいになっており、入れ子にするために、人形は筒状になっています。また人形はそれぞれが微妙に顔や色が違っています。
この入れ子の人形がマトリョーシカなのですが、ロシアのお土産としてとても人気があります。

ロシアの人形「マトリョーシカ」の名前の由来
このロシアの人形の名前である「マトリョーシカ」の由来ですが、これは昔のロシアの農民の女性に多い名前に由来しています。
昔のロシアでは「マトリョーナ」や「マトリョーシャ」という名前はポピュラーな名前でした。この名前はラテン語で母を意味する「mater」に由来しているそうで、ロシア人にとっては農家の大家族をさせるお母さんのイメージがあるそうです。
そしてマトリョーシカの「シカ」はロシア語の愛称で、日本語でいうと「ちゃん」のようなものです。ですからマトリョーシカと言う名前は日本語風に言い換えると「マトリョーちゃん」という意味になるのです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の服装
現在はロシアのお土産としてとても人気のあるマトリョーシカで、様々なバージョンがありますが、伝統的なマトリョーシカにはお決まりの服装があります。
それがサラファンとプラトークです。サラファンと言うのはロシアの民族衣装で、ブラウスの上に着るジャンバースカートの様なものです。
サラファンはもともとは貴族の女性なども着用していましたが、15世紀から16世紀ごろには農民の女性の服装として一般的なものになりました。
本来は麻、ウールなどを素材に作られたシンプルなものでしたが、晴れ着として使用するものは金襴やダマスク織、またビロードなども使用されました。
プラトークと言うのは大判のウールのショールのことです。プラトークは昔は貴族の間で流行った服装でしたが、それが庶民の間に広まったものです。
プラトークはとても機能的で、少し肌寒い時に肩からかけたり、髪の毛を隠すようにすっぽりと頭から巻いたり、おしゃれとして首に巻いたりと、ファッション性も高いので、現在でもロシアのお土産として人気があります。
マトリョーシカはその作者や、作られた地域などにより顔が違ったり、服装も違ったりしますので、それらの違いにも着目すると面白いです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の由来
現在ではマトリョーシカはロシアのお土産として大変有名になっていますが、実はその由来は日本にあるということをご存知でしょうか。
話は1890年代の後半に遡ります。とあるロシア人が日本の箱根を訪れました。そこで見つけたのが七福神の入れ子人形でした。
大きめの人形を開けると次から次へと人形が出てくるこの細工はロシア人の興味を引き、この七福神の入れ子の人形をロシア風に作れないかと考えました。
同じように作った入れ子の人形に、サラファンとプラトークといったロシアの庶民的な民族衣装を描き、さらにロシア人に親しみのある「マトリョーシカ」という名前を付けて売り出したのです。
マトリョーシカはロシアのお土産として人気の民芸品ですので、その由来が日本にあったとは驚きです。由来を知るともっとマトリョーシカが身近なものに感じます。
ロシアの人形「マトリョーシカ」が有名になったきっかけ
その由来が日本にあるマトリョーシカですが、マトリョーシカがロシアの民芸品として有名になったのは1900年のことです。
マトリョーシカは1900年に開催されたパリ万国博覧会でロシアの民芸品として世界デビューすることになります。そしてマトリョーシカはその博覧会で銅メダルを受賞します。
それ以降、マトリョーシカはロシアの代表的なお土産として多くの観光客が買い求め、マトリョーシカとマトリョーシカの名前は世界中に広がっていきます。
現代においてはマトリョーシカはあまりにも有名で、ロシアのお土産の代名詞の様になっており、マトリョーシカの見た目のイメージも多くの人に認知されています。
そのため、ロシアのお土産として、マトリョーシカの入れ子の人形でなく、サラファンとプラトークを身に着けた女の子のイラストがデザインされた「マトリョーシカグッズ」を買い求める観光客も多くいます。
マトリョーシカの人形は、やはり少し場所をとりますので、飾るような場所がない場合には、マトリョーシカの絵がデザインざれた雑貨やカバン、Tシャツなどもロシアのお土産として人気があります。
また、数センチのサイズのマトリョーシカのキーホルダーなどはお値段もお手軽で、ばらまき用のお土産にもとてもおすすめです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物1:子孫繁栄
ロシアの定番のお土産であるマトリョーシカですが、実はマトリョーシカはとても縁起の良いもので、縁起物として贈り物にするのにはとてもおすすめです。
マトリョーシカの人形は可愛らしいふっくらとした女の子の絵が書かれていることが一般的です。このふっくらとしたマトリョーシカの形は女性のふくよかさをイメージしています。
そしてマトリョーシカを開けると次から次へと入れ子が出てくるのは、子供が生まれるということを表しており、子孫繁栄を意味しているそうです。
安産、子宝のお守りともされているマトリョーシカは、ウェディングギフトなどには縁起が良いものとしてとてもおすすめです。
子孫繁栄を祈願する場合は、マトリョーシカを全て出して、1体ずつ並べます。一番小さな人形から、子孫繁栄に関する願いを唱えながら、夫婦で人形をもとに戻していきます。
全ての人形を戻したら、そのマトリョーシカを寝室の北側に飾っておくと良いという願掛けの方法があります。ぜひ試してみてください。
ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物2:夢がかなう
さらにマトリョーシカは縁起ものとして贈り物にもとてもおすすめなのですが、縁起物というよりも願いをかなえてくれる人形としても有名です。
マトリョーシカは入れ子の構造になっていますが、すべての人形を出したときに出てくる最後の人形のことをロシアでは「希望」と呼んでいます。
そして、この「希望」の人形に願い事をして域を吹きかけて元通りにしまっておくと、「希望」の人形が、その夢を叶えてくれるという言い伝えがあります。
マトリョーシカは縁起の良い人形というだけでなく、願いをかなえてくれる人形であるというのもお土産におすすめのポイントです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」は縁起物3:家内安全
マトリョーシカは家内安全のお守りとしてもおすすめです。マトリョーシカに家内安全を祈願する場合は、リビングなどの家族が集まる場所にマトリョーシカを飾ります。
飾る場合には、入れ子になっている全ての人形を並べて飾りましょう。観葉植物などがあれば、その近くに置くのが良いそうです。
いずれも、風水やおまじないといった程度のものですが、マトリョーシカが縁起が良い物であるというのは間違いありません。どのような方に向けてもお土産として大変おすすめです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方1:木材の調達
ロシアのマトリョーシカは、ほとんどの場合手作りで作られています。また、マトリョーシカは今から100年以上前に世界デビューしましたがその当時からほとんど変わらない製法で作られています。
マトリョーシカに使用する木材は、菩提樹、シナノキ、樫木などです。材料の木材を選定する作業も職人の技の一つになります。
マトリョーシカに適した木材は、枝が少なくなめらかなもので、伐採した後に一年間は乾燥させます。これは製品化してからのひび割れを防ぐためです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方2:木材の成型
一年間乾燥させた木材はマトリョーシカの形になるように削っていくのですが、この作業もすべて手作業で職人が一つずつ機械を使い削っていきます。
マトリョーシカを作るには完成までに15ほどの過程があるそうです。マトリョーシカは一番小さい人形から作られます。
一番小さい人形を作ったら、マトリョーシカの下半分を先にまとめて作ります。そしてさらに木を乾燥させる間に上半分を作ります。
上半分が作り終わるころには下半分はちょうど良く乾燥しているので、上半分を下半分にはめ込むように調整していきます。
マトリョーシカがまる茶筒のようにぴったりとはめ込まれているのは、長年の職人の技術や勘により木の乾燥などが計算されているからでしょう。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方3:絵付け
マトリョーシカの形が成型出来たら、次は絵付けです。絵付けの作業は、ロシア国内でもその地域によって方法が微妙に違います。
基本的には、成型したマトリョーシカに絵を描く前に、紙に下絵などを書いて、出来上がりのマトリョーシカのイメージを作っておきます。
イメージが固まったらマトリョーシカに絵をかいていくのですが、これもすべて手作業ですし、同じデザイナーでも一つ一つ微妙に表情が違ったり、まつげがあったりなかったりなど、全く同じものは二つとありません。
似たような服装や似たような顔であっても、全く同じものがないというのもマトリョーシカの魅力の一つです。もしマトリョーシカを買う場合は、たくさんのマトリョーシカを見て、自分が一番気に入ったものを選ぶようにしましょう。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の作り方4:ニス仕上げ
マトリョーシカの絵付けは一度に数十個単位で行われます。ほとんどの場合は、一つずつ仕上げるわけではなく、ある部分をまとめて絵付し、乾かし、次の部分の絵付けをし、また乾かすという繰り返しで仕上げていきます。
絵付けは、簡単な作業のように思いますが、実は絵の具の種類を変えたり、濃淡をつけたり、重ね塗りをしたりと、細かい調整をしながら時間をかけて行われます。
種類によっては木のぬくもりを活かすためにニスを塗らない場合もあるのですが、ほとんどん場合、全ての絵が描かれたら、最後に表面にニスが塗られます。
ニスを塗ってからまた数日間乾燥させます。マトリョーシカ作りはこれらの作業をすべて手作業で行うというところに作り手のぬくもりを感じます。
マトリョーシカは木製の入れ子の人形ですが、材料の選定や材料の加工方法にこれをほどの時間と手間がかかっているというのは驚きです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」には様々な種類がある
マトリョーシカは基本的には女の子の名前なので、人形は女の子なのですが、お土産用に少し風変わりなマトリョーシカもおすすめです。
例えば、歴代のロシアの指導者が出てくるマトリョーシカ、女の子ではなく、猫の顔のマトリョーシカ、ビートルズのメンバーが入れ子になっているものもあります。
ロシアのお土産屋さんには本当にたくさんの種類のマトリョーシカがあり、世界中にマトリョーシカのコレクターがいるのもうなづけるほどバリエーションが豊かです。
ロシアに行った際には、オーソドックスなマトリョーシカはもちろんですが、少し変わった珍しいマトリョーシカを探してみるのもおすすめです。
ロシアの人形「マトリョーシカ」の使い方
マトリョーシカをお土産にもらったら様々な使い方があるでしょう。基本的なものは、入れ子になっている人形をすべて取り出し、背の順にずらりと並べて飾ったり、もしくは入れ子になっている状態で、一番大きい物だけが見えるように飾っておくことでしょう。
背の順にずらりと並べて飾っておく場合には、それぞれのマトリョーシカを小物入れの様に使うこともおすすめです。
しかしながらマトリョーシカには飾って楽しむだけでなく、知育玩具として子供の遊びに使ってもらうという楽しみ方もあります。
実はマトリョーシカは知育玩具として大変優れた特徴を持っており、手先を器用に使う訓練になったり、物の大きさを認識する能力を鍛えたり、マトリョーシカの数を数えたりすることで数を数える練習になったりします。
可愛らしいマトリョーシカを飾っておくのもおすすめですが、積極的に触って遊ぶというのもマトリョーシカの楽しみ方です。
ロシアの人形「マトリョーシカ」をお土産に買おう
いかがでしたでしょうか、マトリョーシカがどうしてロシアのお土産として人気があるかがわかっていただけたでしょう。また、マトリョーシカの由来が日本の民芸品にあるということにも親近感を覚えたことでしょう。マトリョーシカは縁起物としてもお土産に大変おすすめです。
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