春日山原始林・世界遺産をハイキング!コースの見どころは動物に遭遇?

春日山原始林は、奈良市の東方に位置する原始林。250haという広大な広さで、奈良の景観の中でも重要な役割を果たしている世界遺産でもあります。ハイキングコースや見どころも多く、紅葉の頃の美しさは格別です。様々な動物も生息する春日山の原始林をご紹介します。

春日山原始林・世界遺産をハイキング!コースの見どころは動物に遭遇?のイメージ

目次

  1. 1奈良の春日山の原始林は世界遺産のハイキングコース
  2. 2奈良の春日山の原始林はどこにあるのか
  3. 3奈良の春日山の原始林とは?
  4. 4奈良の春日山の原始林へのアクセス方法
  5. 5春日山の原始林そばの駐車場
  6. 6春日山の原始林のトイレ情報
  7. 7春日山の原始林のハイキングコースとは
  8. 8春日山の原始林のハイキングコース1:2時間コース
  9. 9春日山の原始林のハイキングコース2:4時間半コース
  10. 10春日山の原始林のハイキングコース3:6時間半コース
  11. 11春日山原始林の見どころ1:若草山
  12. 12春日山原始林の見どころ2:鶯塚古墳
  13. 13春日山原始林の見どころ3:鶯の滝
  14. 14春日山原始林の見どころ4:春日山石窟仏
  15. 15春日山原始林の見どころ5:地獄谷石窟仏
  16. 16春日山原始林の見どころ6:首切り地蔵
  17. 17春日山原始林でやってはいけないこと
  18. 18春日山の原始林の紅葉
  19. 19春日山の原始林に生息する動物たち
  20. 20春日山原始林のそばの奈良の世界遺産とは?
  21. 21春日山の原始林から世界遺産を訪ねる旅へ

奈良の春日山の原始林は世界遺産のハイキングコース

幻想的な春日山の原始林には神聖な空気が流れる

春日大社の山として神聖視されてきた春日山。その原始林は、奈良の見どころの多い景観を形成する一部として、世界遺産に指定されています。そんな春日山の原始林には、しっかりと整備されたハイキングコースがあり、大自然には動物も生息し、紅葉の頃になると多くの登山客でにぎわいます。今回はそんな春日山の原始林についてご紹介します。

奈良の春日山の原始林はどこにあるのか

春日大社の東方に位置する春日山の原始林

春日山は、奈良県奈良市の東方、春日大社の東側に位置する標高497mの花山あるいは標高283mの御蓋山の通称です。御蓋山を春日前山、花山を春日奥山と区別することもあります。

この春日山一帯は、春日大社が創建される前からも神奈備山として崇敬され、山岳信仰の修行場として多くの仏教遺跡なども残っていますが、神山として狩猟や伐採が禁止されていたことから、手つかずの自然が保護され、古都奈良の文化財の一部として世界遺産にも登録されています。

奈良の春日山の原始林とは?

春日山の原始林には多くの動物も生息している

春日山は春日大社の神域として神聖化されてきたことから、森林伐採が禁じられてきました。このため、奈良市のすぐ近くに位置しているにもかかわらず、春日山には原始林が存在しています。これは、実に珍しいことで、学術的にも価値があることから、1924(大正13)年に国の天然記念物に、1955年(昭和30年)に特別天然記念物に指定されました。

春日山は、暖帯北部に属する地域にありながらも、暖帯南部の植物が非常に多く生息しています。その多くがカシやシイ類などの温帯林の常緑広葉樹ですが、フジやカギカズラなどの暖地性のつる性植物やシダ植物のほか、温帯性や寒帯性の樹木も見られます。

また、標高498m、面積はおよそ250haもある稜線の美しい広大な春日山の原始林には、昆虫や鳥類の動物なども多く生息しています。

奈良の春日山の原始林へのアクセス方法

春日山の原始林が近くなると鹿の姿もちらほら

春日山の原始林へアクセスする方法は、公共交通機関や車でのアクセス方法があります。市街地からさほど遠くはない位置にあり、春日大社まではさまざまなアクセス方法があることから、春日山の原始林へ出かける際は公共交通機関を上手に利用すると気軽にアクセスできます。

公共交通機関でのアクセス方法

春日大社を目指せ

近鉄奈良線の近鉄奈良駅、JR線の奈良駅から、奈良交通バスの春日大社本殿行きバスに乗って、終点春日大社本殿で下車します。乗車時間は15分程度です。遊歩道北入口まではバス停から歩いて5分程度、南入口までは10分程度です。

また、市内循環外回りバスの場合、乗車して10分程度で春日大社表参道バス停に到着しますので下車します。ここから遊歩道北入口まで歩いて10分程度。南入り口は破石町バス停で下車します。

なお、奈良駅から徒歩でアクセスする場合、だいたいの所要時間は30分、東大寺(大仏殿前)から1だと、5分程度です。散策の目安にぜひ。

車でのアクセス方法

奈良の観光スポットが点在するエリアを通る

春日山の原始林へ車でアクセスする場合、いずれの方面から奈良へ向かっても、最終的には近鉄奈良駅前を通る国道369号線や奈良県の中心を縦断する国道169号線を目指します。奈良県庁を通り過ぎたら、春日神社方面へと道を進んでいくと、寺社が点在する春日山方面へと通じていきます。

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春日山の原始林そばの駐車場

駐車場は春日大社を利用しよう

春日山の原始林へ車でアクセスする場合、春日大社の駐車場を利用するのが最も便利です。駐車料金は、普通車で一日1000円となっています。もしも春日大社の駐車場を利用する場合、参拝だけは忘れずに。なお、春日大社近くには、駐車場などが点在していますので、とくに心配する必要はなさそう。

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春日山の原始林のトイレ情報

トイレを見つけたらいちおう入っておくように

奈良の春日山の原始林にはトイレが数か所ありますが、さほど多くあるわけではありません。ハイキングコースによって利用できるトイレが決まってきますが、近くを通ることがあったら必ず立ち寄るようにしましょう。

若草山ハイキングコースの北ゲートと南ゲートにはそれぞれトイレがあります。そこから、若草山の遊歩道るハイキングコースで、鎌研交差点付近にもトイレがあります。

また、春日山遊歩道には、ハイキングコースから名所である鶯の滝の方へと行ったところにトイレがあります。また、春日山遊歩道の名所のひとつである首切り地蔵のそばにもトイレがあります。さらに、南の入口近くにある南部交番所にもトイレがあります。

逢坂の道と呼ばれる東海自然歩道のハイキングコースには、飛鳥中学校の近くにトイレがあります。

春日山の原始林のハイキングコースとは

訪れたい見どころを厳選してまわろう

春日山原始林のハイキングコースには、2時間程度で散策できる春日山原始林から若草山を行くコース、世界遺産を訪ねる4時間半ほどの周遊コース、石仏を訪ねながら石畳を行く6時間半ほどのコースの3コースがあります。体力と経験などでコースを選ぶようにしましょう。また、コースの一部を組み合わせて訪れたいスポットを回るのもよし。

春日山の原始林のハイキングコース1:2時間コース

魅力的な景色の若草山へ

このコースは、若草山コースの南ゲートから水谷神社を経由して、鎌研交番所から料金所を通って、北ゲートへと下りていくコースです。若草山は、標高342mの山で、山全体が芝生で覆われ、三つの笠が重なったように見えることから三笠山とも呼ばれてきました。

若草山からの景色は、世界遺産と手つかずの大自然がひとつになった古都の雰囲気を一望することができます。山のあちこちで鹿を見ることができ、山頂からの夜景は、新日本三大夜景のひとつに数えられています。

なお、若草山は3月中旬から12月中旬まで閉山します。このため、冬季はこのコースのハイキングはできませんので注意しましょう。

春日山の原始林のハイキングコース2:4時間半コース

大自然の中を歩きたい

こちらのハイキングコースは、春日山遊歩道の南の入口からスタートします。スタート地点には破石町バス停があります。ここから滝坂妙見宮を通って首切り地蔵、芳山交番所を経て大原橋へ。春日山原始林の見どころのひとつである鶯の滝を見たい方は立ち寄り、鎌研交番所を経て、水谷神社へと下りていきます。

この世界遺産周遊コースでは、イヌザクラやイロハモミジを道中に楽しみながら進んでいきます。春には桜、秋には紅葉と、季節に応じて楽しみたいコースでもあります。

春日山の原始林のハイキングコース3:6時間半コース

趣のある石畳の上を歩いていくコース

こちらのハイキングコースも、破石町バス停がある春日山遊歩道の南の入口からスタートします。滝坂の道入口、夕日観音、朝日観音、そして首切り地蔵などの見どころを回り、春日山石窟仏、峠の茶屋でひと休みとハイライトを回ります。円成寺、ほうそう地蔵、芳徳寺を過ぎ、旧柳生藩家老屋敷へと通じます。帰りはトイレに立ち寄り、柳生バス停へ。

滝坂の道には、夕日に染まると美しく浮かんで見えるという夕日観音、高円山から昇る朝日を真っ先に浴びるという朝日観音など、春日山石窟仏の見どころがあるほか、道中の休憩所である峠の茶屋などがあります。

柳生藩とは、江戸時代、現代の奈良市柳生地区を治めていた藩で、代々、将軍家の剣術の指南役として重鎮とされていたのだとか。旧柳生藩家老屋敷は、紅葉のころになると庭園が美しく、当時の武士の生活を垣間見ることができます。

春日山原始林の見どころ1:若草山

山焼きは迫力がある

若草山は、奈良県奈良市の奈良公園の東端にある標高342mの山で、山頂に鶯塚古墳があることから鶯山という別称もあります。また笠のような山が三つ重なったように見えるため、三笠山とも呼ばれ、山頂から見える夜景は新日本三大夜景のひとつとして有名です。

若草山は日本芝の一種であるノシバが自生する近畿地方では唯一の自生地としても知られています。ノシバの種は硬く、シカが食べると、その胃液や体温で殻が溶け、未消化の種がフンといっしょに山に散布されて発芽するのだとか。国の天然記念物に指定されている野生動物の奈良のシカとの共生によって生まれる自然の不思議ここにあり。

また、若草山は、毎年1月になると山焼きが行われます。本焼きの前に花火が上がるなど、冬の風物詩のひとつとしても人気の行事です。見どころの多い若草山、ぜひ散策してみたいです。

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春日山原始林の見どころ2:鶯塚古墳

若草山の鶯塚古墳にも足を運びたい

若草山三重目の頂上にある古墳時代中期の前方後円墳である鶯塚古墳。全長103mで標高300m以上の山頂にある古墳としては最大級に属するというめずらしい古墳で、かの清少納言の『枕草子』に出てくる「鶯陵」ではないかと言われています。

古墳の前方部では円筒埴輪列が確認され、さまざまな形の埴輪が出土し、墳丘には葺石が認められています。4世紀末~5世紀初頭に築造されたと言われる国の指定史跡です。ぜひ足を延ばしてシカなどの動物と触れ合いながら悠久の時を感じたい見どころのひとつ。

春日山原始林の見どころ3:鶯の滝

鶯の声に似ているという鶯の滝

江戸のころから名所として知られていた鶯の滝。水が落ちてくる音が鶯が鳴く音に似ているということでこの名がついたのだとか。奈良の町に歌碑がいくつもあることで知られる佐保川の源流にある滝で、落差10mほどの小さな滝ですが、奈良県のやまとの水に選ばれている清澄な水としても知られています。

ハイキングコースで近くを通ったら、ぜひ足を延ばして鶯の声とやらを聴いてみたいものです。

春日山原始林の見どころ4:春日山石窟仏

800年以上前の作品はぜひ見るべき

春日山原始林の石切峠のちかくにある大規模な磨崖仏で、穴仏とも呼ばれている春日山石窟仏。国の史跡に指定され、大日如来、阿弥陀仏如来、観音、地蔵、天部など20体ほどの石仏が彫られた見どころの多い洞窟です。

東西ふたつの洞窟があり、東窟の西壁には、錫杖を持たない地蔵菩薩立像4体と天部像1体、東壁には頭部などが失われた観音菩薩立像3体と天部像1体、中央の石柱には如来坐像4体が残されています。

西窟には、かつては宝生如来や阿閦如来などもあったと考えられていますが、風化が激しく、現在では、阿弥陀如来、不空成就如来、大日如来坐像の3体と多聞天立像1体が残されているとのこと。ちなみに、西窟には久寿2(1155)年と保元2(1157)年と刻まれていることから、平安時代末期の作品だと考えられているのだとか。

春日山原始林の見どころ5:地獄谷石窟仏

国の史跡に指定されている洞窟

柳生街道の滝坂の道に点在する石窟仏で、聖人窟(しょうにんくつ)とも呼ばれています。石を切り出すための岩盤をくり抜いた洞窟の壁に描かれ、釈迦如来像の左右に薬師如来と十一面観音、右壁に如意輪観音、左壁に阿弥陀如来坐像と千手観音の6体が彫られています。

平安時代に作られたとされ、退色している部分が見られるものの、色鮮やかな跡が見られるのが特徴。1924(大正13)年に国の史跡に指定されました。歴史を感じる春日山原始林の見どころですので、ぜひ散策してみましょう。

春日山原始林の見どころ6:首切り地蔵

首切り地蔵は春日山原始林の見どころのひとつ

春日山原始林の滝坂の道の終わり近くにある首切り地蔵。首のところが二つに割れているのは、江戸時代の武士で剣豪と呼ばれた荒木又右衛門によって試し切りされたという伝説が残っているのだとか。鎌倉時代の作と言われ、かなり大きく存在感のある地蔵です。

このあたりの石畳は、柳生方面から奈良へ向かって日用品などを運んだときに使われたもので、昭和のはじめごろまで使用されていたのだとか。

春日山原始林でやってはいけないこと

春日山原始林では焚火や花火はNG

ゴミなどの汚物を捨てたり放置したりすることはNG。出したゴミはすべて持ち帰ること。また、樹木や植物の採取、土地の形質を変更することも禁止されています。鳥獣類、魚類、指定された昆虫類の採取や殺傷はいけません。立ち入り禁止区域に入ったり、指定された場所以外に駐車したり侵入したりすることも禁止されています。

休憩所など灰皿のある場所での喫煙は問題ありませんが、それ以外の場所での喫煙もNG。もちろん、焚火や花火はいけません。ペット同伴の旅の場合、イヌを放すのも控えましょう。球技などの遊びも控え、自然を大切にする意識を持つように。

春日山の原始林の紅葉

春日山に秋を見つけに行こう

春日山原始林の紅葉は、例年、11月中旬から12月上旬のころ。手つかずの豊かな自然がそのまま残っていて実に多様な植物が生息し、紅葉のころになると色鮮やかに旅人の心を癒してくれます。紅葉ポイントがいくつかありますので、春日山原始林散策の足でその紅葉の美しさも満喫しましょう。

月日休憩所付近の紅葉

休憩しながら秋に包まれたい

月日休憩所とは、若草山の方へ向かう南ゲートから春日奥山遊歩道を歩いた途中にある休憩所。幹の中が空洞になっている洞の紅葉が有名。休憩所でくつろぎながら、美しい紅葉を楽しむにはもってこいのポイントです。

五色もみじ付近の紅葉

赤や黄や緑とさまざまに彩る紅葉の美しさ

春日奥山遊歩道の南部交番所から妙見宮の間あたりに、五色もみじと呼ばれる紅葉スポットがあります。その名のとおり、美しい紅葉の葉が、茶、赤、黄、黄緑、緑と、五色に彩り、まるで絵具のパレットのような紅葉を描きます。

妙見宮の紅葉

一面真っ赤な絨毯と化する紅葉

妙見宮とは、1909(明治42)年、龍光院日昭上人によって創立された日蓮宗の修行所で、長い参道を上っていったところに本堂があります。このあたりの紅葉は実に美しく、沢沿いに紅葉した葉が落ちて一帯を赤く染めます。神聖な空気が流れる春日山原始林にあって、ひっそりと赤い紅葉の世界が広がる姿は実に幽玄そのもの。

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春日山の原始林に生息する動物たち

春日山原始林にはどんな動物がいるのか

奈良の春日山原始林と聞くと、動物ではシカのイメージがとても強いものですが、実際には1000種類以上の動物が暮らしているのだとか。原始林の中を散策する際は、動物の存在をも意識すると、めったに見られない動物に出会えるかもしれません。

オオセンチコガネは小さいけれど立派な動物

オオセンチコガネはきれいな色の小さな動物

瑠璃色に輝く昆虫で、フンコロガシの仲間であるオオセンチコガネは、春日山原始林に住んでいる動物の一種。春日山に生息するシカやイノシシのフンを分解し、土地を改良するという立派な働きもしています。

モリアオガエルといえば春日山原始林に多い動物

春日山原始林で池を見つけたら要注意

モリアオガエルは、一日のほとんどを木の上で過ごす珍しい動物。池に張り出した木の枝に卵を産み、卵からかえったオタマジャクシはそのまま池に落下して成長するのだとか。初夏に春日山へ訪れる方は池の近くで木の上の方を見上げてみたら卵が見られるかも。

奈良を代表する動物と言えば二ホンジカ

野生のシカはめったに見られない

奈良の動物といえばあちこちにいるシカをイメージしてしまいますが、春日山の原始林に生息しているシカは、奈良公園などに多く住んでいるシカとは異なります。警戒心が強く、人の前に姿をなかなか見せません。春日山の原始林の中でシカを見かけたら、それはかなりレアな瞬間かも。

春日山原始林のそばの奈良の世界遺産とは?

奈良を代表する世界遺産は8資産ある

奈良県で世界遺産に指定されているのは、法隆寺地域の仏教建造物、古都奈良の文化財、紀伊山地の霊場と参詣道です。このうち、春日山原始林が登録されているのが、世界遺産の中でも古都奈良の文化財として登録されているものです。

奈良の世界遺産の中の古都奈良の文化財として登録されているのは8つの資産です。この8つの世界遺産には、国宝建造物があって敷地が史跡に指定されている東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺のほか、特別史跡や特別天然記念物に指定されている平城宮跡や春日原始林があります。

奈良の大仏で知られる東大寺

もはや知らない人はいない奈良の東大寺

東大寺は奈良時代の代表的な寺院で、大仏殿は世界最大級の木造建築物。世界遺産として登録される価値のある建築物です。743(天平15)年、聖武天皇が発令し、751(天平勝宝3)年に大仏殿が完成しました。

東大寺は、都が長岡へ移った後も保護を受けましたが、1180(治承4)年に伽藍の大半を焼き払われ、再興されたものの1567(永禄10)年にふたたび消失し、江戸時代に再興されて現在に至ります。

独特な配置で知られる薬師寺

華麗で美しい薬師寺

680(天武天皇9)年に発願され、飛鳥の藤原京に造営された薬師寺。平城遷都の後、718(養老2)年に現在の地に移転されました。荘厳な雰囲気漂う金堂、講堂などを中心に、東塔と西塔のふたつの三重塔を構成するという独特な配置は、薬師寺式伽藍配置と呼ばれているのだとか。薬師寺も数々の火災に遭い、当時の姿を残すのは東塔のみ。

薬師寺は、双塔伽藍という日本初の形式を持ち、インドや唐(中国)の影響を強く受け、世界遺産に登録される価値のあるすばらしい建築物です。春日山原始林を訪れる旅ではぜひこうした建築物もゆっくりと観光することをおすすめします。

神仏習合の名残が残る春日大社

朱色が美しい春日大社

春日大社全国に1000社ほどある春日神社の総本社で、768年、のちの藤原氏である中臣氏の氏神を祀るために創建された神社。神話に出てくる武甕槌命(タケミカヅチ)が白いシカに乗ってきたとされることから、シカを神使としているのだとか。

また、春日大社は、神様と仏さまが共存していた名残が多く残っていることから、神仏習合としても知られています。春日大社のすぐ隣に興福寺があるのはその名残。

春日大社は縁結びのパワースポットとして女性から人気が高いのだとか。気になる方は世界遺産を見学しながらぜひパワーをいただきに足を運びましょう。

日本初の考古遺跡である平城宮跡

迫力のある復元された朱雀門

平城宮とは古都平城京の大内裏のことで、天皇の住まいや宮公庁が集まっていた場所。いまから1300年ほど前に作られた都で、当時、最も文化が進んでいた唐の長安にならって造営されたのだとか。

平城京の入口には羅生門があり、この門を抜けると巨大な朱雀大路が伸び、その先には平城京の正門である朱雀門がそびえ立っていた様子が復元され、また、平城京の東側に張り出した東院跡にも当時をしのばせる庭園が復元されました。

考古遺跡としては日本ではじめて世界遺産として登録された平城宮跡。発掘成果などが見られる資料館もありますので、ぜひ大人の社会科見学へと足を運びましょう。

唐出身の鑑真が創建した唐招提寺

国宝や重要文化財が多い唐招提寺

中国の唐の出身の僧である鑑真が建立した寺院が唐招提寺です。国宝の金堂は、奈良時代建立の寺院金堂としては唯一現存するものであるのだとか。日本最古の肖像彫刻であるとされる鑑真の肖像彫刻が安置される御影堂など、多くの国宝や重要文化財を有しています。

日本最古の寺院であった元興寺

日本最古の仏教寺院である元興寺

蘇我馬子が飛鳥に建立した日本最古の仏教寺院であった法興寺(飛鳥寺)を平城京内に移転した寺院のこと。かつては南部七代寺のひとつとして力を持っていて、広大な寺域には金堂、講堂、唐、僧坊などがありましたが、時とともに勢力が衰えていき、現在では僧坊の一角が現存しているのみ。

1300年以上の歴史がある興福寺

奈良のシンボルここにあり

南部六州のひとつである法相宗の大本山、興福寺。南部七大寺のひとつに数えられ、藤原氏の祖である鎌足とその息子である不比等ゆかりの寺院としても知られています。藤原氏の氏神で、1300年以上の歴史を誇り、多くの国宝や重要文化財を擁していることでも知られています。730年に建てられた奈良のシンボルである五重塔があるのも興福寺。

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春日山の原始林から世界遺産を訪ねる旅へ

春日山の原始林から道は続く

春日山の原始林は、古都なら文化財として登録されている世界遺産の中でも異色の資産です。神聖な山として手つかずの自然と触れ合うことができますので、ゆっくりと原始林の中をハイキングするすばらしい旅にしたいです。さらにのんびりとした時間が過ごせる方は、ぜひほかの世界遺産にも足を延ばしましょう。

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この記事のライター
水木まこ

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