クレムリン観光の見どころ紹介!宮殿や武器庫など世界遺産の魅力満載!

ロシアのモスクワにはたくさんの観光名所がありますが、世界遺産にも登録されている赤の広場とクレムリンは観光客に大変人気があります。こちらでは城壁に囲まれたクレムリンの歴史やその見どころ、見学方法などについてご紹介していきます。

クレムリン観光の見どころ紹介!宮殿や武器庫など世界遺産の魅力満載!のイメージ

目次

  1. 1ロシアの世界遺産「クレムリン」を大調査
  2. 2「クレムリン」とは?
  3. 3「クレムリン」の歴史
  4. 4世界遺産「クレムリン」の見どころ1:塔
  5. 5世界遺産「クレムリン」の見どころ2:宮殿
  6. 6世界遺産「クレムリン」の見どころ3:聖堂・教会
  7. 7世界遺産「クレムリン」の見どころ4:イヴァン雷帝の鐘楼
  8. 8世界遺産「クレムリン」の見どころ5:鐘の皇帝
  9. 9世界遺産「クレムリン」の見どころ6:大砲の皇帝
  10. 10世界遺産「クレムリン」の見どころ7:武器庫
  11. 11世界遺産「クレムリン」の見どころ8:ダイヤモンド庫
  12. 12世界遺産「クレムリン」の見どころ9:大統領府
  13. 13世界遺産「クレムリン」の見どころ10:大統領官邸
  14. 14世界遺産「クレムリン」の入場券について
  15. 15赤の広場について
  16. 16世界遺産「クレムリン」観光に行こう

ロシアの世界遺産「クレムリン」を大調査

ロシアのモスクワにあるクレムリンはロシアの世界遺産です。ロシアには多くの観光地がありますが、クレムリンと赤の広場には毎日多くの観光客が訪れます。こちらではそんなクレムリンについて、クレムリンとはいったい何なのか、その歴史や観光の見どころなどについてご紹介していきます。

「クレムリン」とは?

クレムリンは昔からロシアの最高権力者の居城として、また国の最高機関の所在地として、ロシアにおいて大変重要な場所です。

クレムリンは例えばアメリカのホワイトハウスのようなところと言えばイメージが湧きやすいかもしれません。

また「クレムリン」という名前は「城塞」という意味から来ており、クレムリンはその敷地をぐるりと囲むように全長2キロ以上の城壁が築かれています。

クレムリンの城門は20、塔も20あり、クレムリンの敷地面積は26ヘクタールもあります。また、クレムリンの敷地内には大統領府、大統領官邸および大聖堂や武器庫などもあります。

「クレムリン」の歴史

クレムリンは12世紀ごろに城塞としてその原型が作られたといわれています。クレムリンがある場所はモスクワ川と、かつてあったネグリンナヤ川の合流点であり、ちょうど三角形のような形になっているため、地理的にも城塞を築くのに適していました。

最初にクレムリンの原型が作られた12世紀と言われています。その後14世紀には城塞が木造から石造りになり、15世紀後半にはルネサンス風に改築されました。

当時イタリアを中心に流行していたルネサンス形式の建築ですが、当時の皇帝は、わざわざイタリアから建築家をモスクワに呼び寄せて改築を行いました。

ルネサンス建築は、全体的にシンプルなデザイン、古代神殿風であること、クーポラと呼ばれるドーム型の天井などが特徴です。

そのため、クレムリン内にあるウスペンスキー大聖堂、ブラゴヴェシェンスキー大聖堂、アルハンゲリスキー大聖堂などはルネサンス形式の特徴を持っています。

1712年モスクワはピョートル1世率いるロシア帝国の一部になります。するとピョートル1世は首都をサンクトペテルブルクに移動させます。そのためモスクワのクレムリンはその重要性を失っていきます。

時は流れ、クレムリンが再び注目を浴びるようになったのは1917年のソビエト連邦の時代になってからです。

モスクワはソビエト連邦の首都となり、社会主義共和国の聖地となります。ソビエト連邦崩壊後、ロシア連邦の首都となったモスクワのクレムリンはソビエト連邦の時代よりもはるかに開放的になり、人気の観光地となりましたが、現在でも政治の中枢として大変重要な場所です。

世界遺産「クレムリン」の見どころ1:塔

クレムリンは周囲を城壁に囲まれている城塞ですが、その城壁には17世紀ごろに作られた塔が数か所あります。いずれの塔にも名前がついており、主要な塔のてっぺんには赤い星が付けられています。この赤い星はルビーで作られており、電気で光るようになっています。夜に見ると赤く光っているのがわかります。

クタフィヤ塔

クタフィヤ塔は塔という名前がついていますが、塔と言うよりも関所のような場所です。観光客がクレムリンに入場する場合にはトロイツカヤ塔かボロヴィッツカヤ塔から入場するのですが、こちらのクタフィヤ塔はトロイツカヤ塔の手前にあります。

観光客はここで荷物荷物のチェックがあります。セキュリティー上、A4サイズより大きい大きな荷物やバックパックなどは持ち込み禁止ですので、入場前に荷物預かりで預けなくてはいけません。

トロイツカヤ塔

トロイツカヤ塔はクレムリンの北西の城壁の中央にあります。トロイツカヤ塔の高さは約80メートルあります。この門を通るとクレムリンの内部に入場したことになります。

クレムリンには20の塔があるのですが、こちらのトロイツカヤ塔が一番高い塔になります。こちらの塔は観光客の入り口としても利用されています。

前述の通り、こちらの塔のてっぺんにはルビーの赤い星が付けられているのですが、以前は帝政ロシアのシンボルとして鷲のオブジェが付いていたそうです。

その後1937年にロシア革命20周年を記念して赤い星になったそうです。これらの星はそれぞれの塔の大きさにより微妙に大きさが異なります。

下から見ているとわかりずらいんのですが、星の大きさはいずれも3メートル以上あり、1トン近くの重量があります。塔を通るときにぜひよく見てみてください。

ボロヴィツカヤ塔

ボロヴィツカヤ塔はクレムリンの南側に位置する塔です。こちらも観光客の入り口として使用されています。

ボロヴィツカヤ塔の高さは54メートルあり、こちらの塔にもてっぺんに紅い星が付けられています。

こちらの塔の見どころはなんといってもそのユニークな塔の形です。このピラミッド型の塔は1490年にイタリアの建築家によってつくられました。

世界遺産「クレムリン」の見どころ2:宮殿

クレムリンはもともと居城として使用されていた時代もありますので、宮殿と呼ばれるたてものがいくつかあります。現在は観光スポットとして公開されていたり、政治活動の拠点となったりしていますが、以前は限られた人しか入ることが許されない秘密の場所でした。そのようなことを想像しながら観光すると感慨深いです。

クレムリン大会宮殿

クレムリンの長い歴史の中で、この建物は1959年から1961年にかけてできた建物ですので、比較的新しい建物と言えるでしょう。

宮殿という名前がついていますが、実質的には政治的な会議場であったり、ボリショイバレエの劇場として使われるなど、イベント会場のような役割を果たしています。

グラノヴィータヤ宮殿

こちらのグラノヴィータヤ宮殿も宮殿と言う名前がついていますが、宮殿というイメージ程の豪華絢爛さはありません。

この宮殿は1487年から1491年ごろにかけて建設されました。シンプルでありながら特徴的なファサードを持つこの宮殿もイタリア人建築家によってデザインされたものです。

宮殿のファサードが特徴的な多面体の石で装飾されているため、「多面」を表す「グラノヴィータヤ」とう言葉をもとに名前が付けられました。

テレムノイ宮殿

テレムノイ宮殿は古いロシアの言葉で「高級な住まい」という意味です。この建物は1635年から1636年にかけて造られた建物です。

ここはロシア歴代皇帝が住んでいた場所で、当初2階建てだったたてものは増築を繰り返し、現在は5階建てになっています。

内部は一般公開されていませんが、インターネットなどの情報によると、内部はまぶしいほどに大変きらびやかな装飾がされているようです。

クレムリン大宮殿

モスクワ川の対岸からもよく見えるクレムリン大宮殿は1838年から1849年にかけて建てられた建物です。

クレムリンの中でも大変重要な場所であり、その大きさは全長125メートル、奥行き63メートルもあります。

こちらの建物はソビエト連邦が成立する前まではロシア皇帝がモスクワ滞在中に居城としてし応していました。

こちらも入場して観光することはできませんが、公開されている宮殿内部の写真を見ると、どこまでも続いているような階段の廊下、いくつもの豪華なシャンデリアが並ぶホールなど、豪華な内装にため息が出るほどです。

現在では叙勲式や外国からの使やVIPなどとの謁見としてや会議の場として使用されています。

グラノヴィータヤ宮殿とテレムノイ宮殿、そしてこのクレムリン大宮殿は隣接しており、これらを合わせて、「クレムリン大宮殿」と呼ぶ場合もあります。

世界遺産「クレムリン」の見どころ3:聖堂・教会

クレムリンはロシアの政治の中心地でありますが、ヨーロッパの政治において宗教は切っても切れない関係にあります。クレムリンは政治の中心地でもあり、宗教的にも重要な場所の一つでした。こちらではクレムリンの敷地内にある宗教施設をご紹介していきましょう。

ウスペンスキー大聖堂

ウスペンスキー大聖堂(生神女就寝大聖堂)は1479年にイタリアの建築家により建築されました。教会の内部は、教会特有のイコンやフレスコ画が鮮やかに描かれています。

これらの装飾は1000人もの修道士により行われたといわれており、かつては皇帝一族の結婚式や戴冠式などのイベントが行われた重要な場所です。

ブラゴヴェシェンスキー大聖堂

クレムリンでは15世紀ににイタリアから建築家を招き、当時流行していたルネサンス形式の大聖堂がいくつか建てられました。

こちらの大聖堂もそんなルネサンス形式の大聖堂の一つですが、このブラゴヴェシェンスキー大聖堂(生神女福音大聖堂)はロシア人の建築家が建物です。

この大聖堂はイヴァン大帝が私的な聖堂として作らせたものですが、その後も歴代の皇帝が個人的な聖堂として使っていました。

アルハンゲリスキー大聖堂

アルハンゲリスキー大聖堂もイタリア人建築家によってつくられたものです。ルネサンス形式の様式の中に、ロシアの伝統的な建築様式を取り入れた独特な建物です。

1505年から1508年に建てられたこちらの大聖堂は、ロシア帝国のピョートル1世が首都をサンクトペテルブルクに移動させる以前の歴代のモスクワ皇帝などの納骨所となっています。

世界遺産「クレムリン」の見どころ4:イヴァン雷帝の鐘楼

高さ86メートルあるイヴァン雷帝の鐘楼は、以前はモスクワで一番の高さを誇る建物でした。最初に建てられたのは16世紀の初旬に建てられたこの鐘楼は16世紀中ごろに増築され、見張りの為の建物として活躍していました。

イヴァン雷帝と言えば、16歳で在位してから約50年間もの間、専制政治により当時の貴族や反対勢力、テロなどを制圧し領土を広げていったので、その恐ろしさから「雷帝」と呼ばれています。

モスクワは、1812年に一時的にナポレオンに侵略され、鐘楼は破壊されてしまったのですが、1819年には再建されました。

世界遺産「クレムリン」の見どころ5:鐘の皇帝

イヴァン雷帝の鐘楼前に、ひと際大きな鐘が置かれており、多くの観光客が記念撮影を行っています。

この鐘の大きさは高さ、直径ともに6メートル以上あり、重量も200トンという巨大さです。この鐘が作られたのは1733年から1735年のことです。

本当は鐘楼に吊るされる予定だったのですが、作られた後に、モスクワに大火災が起こり、その消火活動の中で水をかけたところ、鐘の一部が割れて使えなくなってしまったものです。

鐘の本来の役目は果たしていませんが、その大きさで国力を表しているところがロシアらしい展示物です。

世界遺産「クレムリン」の見どころ6:大砲の皇帝

こちらの巨大な大砲は16世紀末に作られました。作られた当時は890ミリメートルと言う口径は世界最大のものでした。重さはなんと40トンもあります。

本来はスパスカヤ塔の門を守るのが目的だったそうですが、今までに一度も使われたことはないそうです。

大砲の前には弾のイミテーションが置かれていますが、こんな大きな弾を撃ち込まれたら大変なダメージを受けるでしょう。こちらも観光客の撮影スポットとして人気です。

世界遺産「クレムリン」の見どころ7:武器庫

クレムリンの武器庫はクレムリン最大の見どころと言う人も多いほど人気の観光スポットです。武器庫には4世紀から20世紀のロシア、ヨーロッパ、東ヨーロッパなどの職人によってつくられたものが展示されています。

武器庫という名称の通り、武器はもちろんのこと、美術品などの数々、王冠、宝珠、王笏などのロシア皇帝の収集品などもあります。

武器庫には皇帝の身の回りのものも展示されているのですが、有名なのはモノマフの帽子です。帽子と言ってもの黄金と宝石とクロテンの毛皮からできた豪華な帽子です。

他にも、イヴァン雷帝の象牙の玉座、女帝のドレス、馬具、ロシアのお土産としても人気のインペリアル・イースターエッグの本物もあります。

世界遺産「クレムリン」の見どころ8:ダイヤモンド庫

武器庫に併設されたダイヤモンド庫もまたクレムリンの見どころの一つです。このダイヤモンド庫には世界最大のダイヤモンドである「オルロフ」、ダイヤの粒で作ったロシアの地図をはじめ、女帝エカテリーナ2世の王冠なども有名です。

女帝エカテリーナ2世の王冠は特に豪華で、5000のピンクダイヤモンドと75粒の大きな新種、世界で2番目に大きいスピネルが頂点についています。

ダイヤモンドのコレクションと言うと、ペルシャ王のコレクションや英国王室のコレクションも素晴らしいのですが、それらよりも貴重で素晴らしいダイヤモンドや宝石、財宝などを目にすることができます。

世界遺産「クレムリン」の見どころ9:大統領府

大統領府は1776年から1788年にかけて元老院として建てられたもので、建物は三角形になっています。ソビエト連邦の時代には内閣が置かれており、レーニンが執務した部屋もありますが一般公開はされていません。現在もプーチン大統領が在館しているときには旗があがります。

世界遺産「クレムリン」の見どころ10:大統領官邸

黄色っぽい壁と白の柱のコントラストが上品なこの建物には官邸職員が出入りしていますが、観光客は立ち入り禁止です。

建物自体はソビエト連邦時代に建設されたもので、ソビエト連邦時代にはこの場所で、最高会議が開催されていた場所でもあります。ロシアの政治の中心でもあるこの場所ですが、クレムリン内の宮殿や大聖堂に比べると質素なつくりです。

世界遺産「クレムリン」の入場券について

クレムリンを見学するには入場券が必要です。クレムリンの見どころをすべてを見て回るのであれば、500ルーブルの共通チケット、700ループルの武器庫チケット、500ルーブルのダイヤモンド庫チケットの3種類を購入します。

逆に武器庫だけ、ダイヤモンド庫だけを見たい場合はそちらだけを購入すると良いでしょう。

ちなみに武器庫のチケットは1日の入場回が4回でそれぞれの時間が決まっていますので、武器庫のチケットを購入する場合は、入場時間を決めてチケットを購入します。

ダイヤモンド庫のチケットは武器庫で販売されているため、通常のチケット売り場では購入できませんので注意しましょう。

赤の広場について

クレムリンは赤の広場とともに世界遺産に登録されています。赤の広場の「赤」は社会主義を意味する「赤」ではなく、ロシア語で「美しい」という意味からきた「赤」です。

赤の広場はもともと商業地だったものを整備して作られたものですが、ロシアの歴史の中で軍事パレードなどが行われる重要な場所でもありました。

現在では人気の観光地になっており、広大な石畳の広場自体の雰囲気、レーニンの遺体が公開されているレーニン廟、ロシアの高級百貨店「グム」、そして余りにも有名な聖ワシーリー寺院など見どころがたっぷりです。

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世界遺産「クレムリン」観光に行こう

いかがでしたでしょうか。モスクワの世界遺産クレムリンについてご紹介してみました。現在では観光地として人気のクレムリンですが、本来は時代の権力者たちだけが入ることのできた聖域です。ロシアの長い歴史を思い起こしながら、クレムリンを散策すると、感動もひとしおです。

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この記事のライター
akkey

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