ユジノサハリンスク観光まとめ!行き方やおすすめの見どころ紹介!

ユジノサハリンスクと聞いて、サハリンを思い出す方は多くありません。北海道の北、ロシアのサハリン島にある都市です。第2次世界大戦の終戦まで約40年間、島の半分は日本領でした。そのため見どころも多くあります。治安もよく見どころ一杯のユジノサハリンスクの紹介です。

ユジノサハリンスク観光まとめ!行き方やおすすめの見どころ紹介!のイメージ

目次

  1. 1ユジノサハリンスクはロシアサハリンの都市
  2. 2ユジノサハリンスクは大変近い外国!
  3. 3ユジノサハリンスク観光おすすめ1:レーニン広場
  4. 4ユジノサハリンスク観光おすすめ2:ロシア正教会
  5. 5ユジノサハリンスク観光おすすめ3:サハリン州立郷土博物館
  6. 6ユジノサハリンスク観光おすすめ4:サハリン動物園
  7. 7ユジノサハリンスク観光おすすめ5:ガガーリン文化公園
  8. 8ユジノサハリンスク観光おすすめ6:サハリン州立美術館
  9. 9ユジノサハリンスク観光おすすめ7:チェーホフ書物博物館
  10. 10ユジノサハリンスク観光おすすめ8:鉄道歴史博物館
  11. 11ユジノサハリンスク観光おすすめ9:ユジノサハリンスク駅
  12. 12ユジノサハリンスク観光おすすめ10:勝利広場
  13. 13ユジノサハリンスク観光おすすめ11:栄光広場 (旧樺太神社跡)
  14. 14ユジノサハリンスク観光おすすめ12:日本人死没者合同墓碑
  15. 15ユジノサハリンスク観光おすすめ13:山の空気展望台
  16. 16ユジノサハリンスクの治安
  17. 17ユジノサハリンスクへの行き方
  18. 18ユジノサハリンスクは見どころいっぱい!

ユジノサハリンスクはロシアサハリンの都市

ユジノサハリンスクと聞いて、その場所が正確に説明できる人はそれほど多くないはずです。しかし、70代後半以上の方々には、樺太の豊原と聞いて思い出される方も多いはずです。北海道のさらに北、現在はロシアのサハリン州になっていますが、戦前までは旧樺太の主要都市でした。歴史的に日本と結びつきが強いユジノサハリンスクの紹介です。

ユジノサハリンスクは大変近い外国!

北海道の新千歳空港から約1時間のフライトで到着するロシアのサハリン州、戦前は樺太と呼ばれて島の半分は日本領でした。そのサハリン州の州都がユジノサハリンスク(露:Южно-Сахалинск、英:Yuzhno-Sakhalinsk)です。北海道とサハリン間は、宗谷海峡を挟んでわずか、42キロと日本に近い外国なのです。

ユジノサハリンスクは観光地としてはあまり知られていませんが、近年はその美しさから人気になっているロシアのあたrしい観光地です。日本統治時代の歴史遺構も多く、見どころがたくさん残っています。

ユジノサハリンスク治安は悪くなく、よく整備された大通りや、手の行き届いた公園など、ロシアだけにヨーロッパを彷彿させるスマートな街並みがあり、見どころがあふれています。親切なロシア人も多く、リピーターも増えている観光地です。

ユジノサハリンスクは日本の面影が残る

ユジノサハリンスクは、「南サハリンの町」の意味になります。日本統治時代の明治38年(1905年)から昭和20年(1945年)には、樺太庁が置かれていました。人口は約19万4千人で、サハリン州の州都であり、州内最大の都市です。周囲を山に囲まれた盆地で、市内をススヤ川が流れています。旧朝鮮系の人々も多く住んでいます。

ユジノサハリンスク観光おすすめ1:レーニン広場

レーニン広場(Lenina Square)と名前が付いている広場はロシア各地にあります。ユジノサハリンスクにもレーニン広場があります。ユジノサハリンスクのレーニン広場は、1970年のレーニン生誕100周年を記念して、ユジノサハリンスク駅前に造られた広場です。広場には「レーニン像」があります。

2010年にリニューアルし、レーニン像の裏に噴水広場が設けられました。しっかり手入れされた広場で、ユジノサハリンスクの最初の見どころです。

ユジノサハリンスク観光おすすめ2:ロシア正教会

「再構築」を意味するペレストロイカ(1986年~1991年)以降は宗教の自由が認められて、教会も再構築しています。ユジノサハリンスクのロシア正教会もその一つです。教会内の礼拝室には見事なイコンが飾られ、荘厳な内装で、多くの信者さんが訪れます。観光客もかならず訪ねる見どころが多い教会です。

ロシア正教の教会は独特の丸い塔が印象的です。ユジノサハリンスクのロシア正教会の教会も塔の最上部が丸く、しかも、青色と金色に塗り分けられていて、そのコントラストも見事です。ソ連時代の共産主義下でも、人々はロシア正教を信仰し続けていたようです。ロシアになり晴れて堂々と教会に通える喜びがあるようです。

ユジノサハリンスク観光おすすめ3:サハリン州立郷土博物館

サハリン州立郷土博物館(Sakhalin Regional Museum)は、日本領時代の昭和13年(1938年)に樺太庁博物館として建てられた建物が、現在も使われています。日本の城郭のようなどっしりとした佇まいは、ロシアになったユジノサハリンスクでもひと際目を惹く建物で、ユジノサハリンスク観光の目玉観光地といえます。

館内にはサハリンの大自然やサハリン開拓の歴史資料が多数展示されています。サハリン先住民族のニブヒなどの、少数民族に関する資料もあります。日本統治時代に設定された北緯50度線に設置されていた国境の標石は、日本にも陸上の国境線があった証として見ものです。

サハリン州立郷土博物館の1階には、サハリンに棲息する動物たちのリアルなはく製が展示されています。尚、開館時間は11:00から18:00までで、月曜日が休館日です。

ユジノサハリンスク観光おすすめ4:サハリン動物園

ユジノサハリンスク観光の見どころとして外せないのが、サハリン動物園(Sakhalin Zoo)です。本物の北の国の動物園です。サハリン州で唯一の公立動物園です。主にサハリンに生息する動物が飼育、展示されています。エゾシカ、トナカイ、スノーフォックスなど、日本の動物園ではあまり馴染みのない動物たちに出会えます。

サハリン動物園の最大の見どころが、絶滅危惧種のアムールトラです。とにかく美しさと気高さがとびぬけたタイガーです。ユジノサハリンスクの子どもたちにも人気が高い動物です。ヒグマやツキノワグマもいます。園内の整備も行き届いていて、地元の家族連れも観光客も楽しんでいます。

ユジノサハリンスク観光おすすめ5:ガガーリン文化公園

「地球は青かった」で有名な、1961年に人類初の宇宙飛行士となった、ユーリイ・アレクセーエヴィチ・ガガーリン氏を記念して造られた公園です。名称は、ガガーリン文化公園(Yuri Gagarin ParkПарк)は、日本統治時代は豊原公園と呼ばれていました。現代では、市民の憩いのスポットとして、多くのユジノサハリンスクの人々に親しまれています。

公園内には遊園地もあり、テニスコート、サッカー場、ゴーカート場、観覧車、子供鉄道などがあります。たくさんの子供たちが楽しんでいます。公園の中央には池があり、池の周りには桜の木がたくさんなります。春先には桜の花が咲き誇ります。サハリンでも最大規模の公園です。

ユジノサハリンスク観光おすすめ6:サハリン州立美術館

ユジノサハリンスク駅の北東、徒歩で5分ほどのところにある石造りの建物がサハリン州立美術館(Sakhalin Regional Art Museum)です。戦前の昭和5年(1930年)に北海道拓殖銀行豊原支店として建てられたものです。美術品だけでなく、サハリン先住民の日用品や工芸品なども飾られています。開館時間は、10:00~18:00までです。

ユジノサハリンスク観光おすすめ7:チェーホフ書物博物館

ユジノサハリンスクに、ロシアを代表する文豪、アントン・チェーホフの資料館があります。チェーホフ書物博物館(Chekhov Book Museum)です。1890年にチェーホフは、観光旅行と銘打って、当時は未開の地といわれたサハリンを訪れています。ユジノサハリンスクに滞在して、サハリンの情報を収集し、それをもとに『サハリン島』を執筆しています。

チェーホフが書籍として公開した情報は一部だけで、公開されなかった貴重な資料を保管、管理し公開する場として、チェーホフ書籍博物館が設立されています。館内には、チェーホフの生涯や家族の資料や、実際にチェーホフがサハリンを旅した時に残した記録などが保管されています。

さらに、実際にチェーホフが使用していた日用品や旅行カバンなども展示されています。チェーホフファンには見どころ満載の博物館です。ロシア文学が感じられる博物館になっています。開館時間は、11:00~18:00までになっています。

ユジノサハリンスク観光おすすめ8:鉄道歴史博物館

ユジノサハリンスク駅のすぐ横にある鉄道歴史博物館(Railway Musuem in Yuzhno-Sakhalinsk)です。日本時代から現在までのサハリンの鉄道歴史が理解できる博物館です。最大の見どころは、日本の蒸気機関車D51が展示されているところです。

他にもJR東日本から寄贈されたキハ58系気動車や、旧ソ連時代の蒸気機関車やディーゼル機関車、タンク車など、多くの車両が並べられています。特に鉄道ファンにおすすめです。開館時間は8:30~17:30までです。

ユジノサハリンスク観光おすすめ9:ユジノサハリンスク駅

ロシア国鉄のユジノサハリンスク駅(Yuzhno-Sakharinsk train station)は、現在はガラス張りで近代的な駅舎になっていますが、戦前は樺太の豊原駅でした。ユジノサハリンスク観光の拠点となる駅です。売店も多く取扱商品も豊富で、お土産を買い求めることもできます。意外なサハリン土産が見つかるかもしれません。

サハリンはどこでも写真撮影ができるわけではありません。駅舎の外観は自由に撮影できますが、構内は一定の制約があり、その場でその都度確認しましょう。駅前にはレーニン広場が広がります。大きなレーニン像があり、待ち合わせスポットとしてもおすすめできます。

ユジノサハリンスク観光おすすめ10:勝利広場

勝利広場(Pobeda Square)は、ユジノサハリンスク市街地の東部、勝利大通り(ポビェディ通り)の終点に位置する広場です。1975年に建設されました。広場中央に旧ソ連製の戦車「T-34」が展示されています。高台にあり、ユジノサハリンスク市の中心街へ一直線に下るポビェディ通りが一望できる、ベストビュースポットです。

ユジノサハリンスク観光おすすめ11:栄光広場 (旧樺太神社跡)

栄光広場(Slava Square)には、大きな広場中央に、終戦記念碑が設けられています。手入れの行き届いた花壇が並んでいます。また、日本統治時代に樺太神社があった場所としてよく知られ、樺太神社跡の旧参道も残っています。2013年に栄光広場は、それまでの並木を残して、旧樺太神社時代の参道を踏襲した形で整備されています。

ユジノサハリンスク観光おすすめ12:日本人死没者合同墓碑

日本統治下の時代、サハリンで無くなられた日本人の方々が埋葬されている合同墓地です。ユジノサハリンスク中心部から30分ほどの郊外にあります。昭和20年(1945年)の終戦まで、約40年間樺太島の半分は日本であったことの、確実な歴史のもニューメントでもあります。

ユジノサハリンスク観光おすすめ13:山の空気展望台

ユジノサハリンスク市内の勝利広場からロープウェイに乗って、標高601メートルのボリシェビキ山の頂上にある、山の空気展望台(旧旭ヶ丘)へ出かけましょう。スキー用のリフトにもなる8人乗りのロープウェイです。展望台からは、碁盤の目のようなユジノサハリンスクの街並が一望できます。絶景が楽しめます。

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ユジノサハリンスクの治安

ユジノサハリンスクの治安については、概して良好といわれています。明るい時間帯の観光地や表通りや公園、広場、商業施設の治安は極めて安全に保たれています。一般的に地元のこどもたちが多く遊んでいる街は治安が良好といえます。

ユジノサハリンスクには、多数の防犯カメラが配置されており、警備員も配置されています。また、ユジノサハリンスクはロシアの国策もあってか、警察官や軍人も多く見かけることが多く、治安面には大きな問題はないようです。

ユジノサハリンスクは地域経済の状態も良く、失業者も少なく、最近は治安が大幅に良くなっているといわれています。

ただし、ユジノサハリンスクは海外です。日本の治安の常識は通用しません。人気が無い場所や、夜間の一人歩きは避けましょう。犯罪者から見れば、小柄な日本人は狙われやすいのです。 

ユジノサハリンスクだけではありませんが、サハリンではロシアの国の考え方があり、国策上、機密政策が採られてい場所があり、日本のようにどこでも自撮りするわけにはいきません。写真撮影が禁止されている場所が多くあります。気をつけましょう。

撮影許可が下りていないところで写真撮影をすると、身柄を拘束されるケースも予想されます。治安はよくても、国の規則に逆らってはいけません。治安が維持されていることは、決まりを遵守することです。

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ユジノサハリンスクへの行き方

日本から近い外国になるロシア、サハリンのユジノサハリンスクへは、飛行機を使って行く行き方が一般的です。北海道の千歳空港からと、成田からの直行便のフライトがあります。さらに、意外と知られていませんが、船でサハリンへ行く行き方もあります。2つの行き方の紹介です。

行き方1:船でユジノサハリンスクへ行く

ユジノサハリンスクへの行き方として、船を使うのですが、日ロ定期航路が、平成7年(1995年)に開通しています。当初は小樽からも出航していましたが、現在は、稚内とコフサコフ(旧大泊)の間を、6月から9月の観光シーズンの期間、船が航行しています。

稚内からおよそ5時間半の船旅です。船旅を楽しむにはちょうどよい時間のようです。着いたところは、ロシア、ヨーロッパの香りもします。観光だけでなく、釣りを楽しんだり、バイクでのツーリングを楽しむ乗客もいます

コルサコフからユジノサハリンスクへは、バスの便になります。バスステーションから乗車して約1時間でユジノサハリンスクへ行けます。この経路が、船でユジノサハリンスクへの行き方になります。

行き方2:飛行機で行く行き方

飛行でユジノサハリンスクへの行き方ですが、日本からは直行便があります。ユジノサハリンスク空港(ホムトヴォ空港)へは、現時点で新千歳空港から週2便、約1時間20分のフライト便があります。また、成田(東京)からも、クーチア航空が週2便就航しており、約2時間10分のフライトです。

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ユジノサハリンスクは見どころいっぱい!

ユジノサハリンスクは、比較的行き方も簡単で、極めて近くにある外国です。治安もよく、手軽に海外旅行が楽しめます。ロシアですからヨーロッパの雰囲気も十分に楽しめます。日本の歴史遺構も残っていて、見どころはたくさんあります。近くて楽しいユジノサハリンスクへ出かけましょう。

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この記事のライター
yuribayashi

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