「グリュック王国」は帯広の廃墟!心霊スポットでも有名な現在の状況を調査!

帯広にあるグリュック王国は、ドイツの町並みをそのまま再現したクオリティの高さが人気のテーマパークでした。しかし2007年に閉園となり、現在は廃墟、心霊スポットとして知られる場所となっています。グリュック王国とはどのようなテーマパークだったのか紹介します。

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目次

  1. 1グリュック王国という「王国」があった
  2. 2グリュック王国とは
  3. 3グリュック王国はどこにあった?
  4. 4グリュック王国へのアクセスは?
  5. 5グリュック王国に駐車場はある?
  6. 6ドイツのテーマパークグリュック王国
  7. 7グリュック王国のコンセプト
  8. 8グリュック王国は本格的なテーマパークだった
  9. 9グリュック王国はなぜ廃墟に?
  10. 10グリュック王国の現在
  11. 11グリュック王国は心霊スポット?
  12. 12グリュック王国の中に入ることはできる?
  13. 13グリュック王国はこれからどうなる?
  14. 14グリュック王国の周辺観光スポット
  15. 15グリュック王国で廃墟体験

グリュック王国という「王国」があった

外国の街をイメージして作られたテーマパークは、一時は日本各地に作られ、たくさんの人々が遊びに行きました。しかし、それらのテーマパークのいくつかは今、廃墟となり、中には心霊スポットと言われるようになっているところもあります。そんなテーマパークの一つ、グリュック王国を紹介しましょう。

グリュック王国とは

グリュック王国というのは、かつて北海道にあったテーマパークです。ドイツ語ではGlücks Königreichと言います。いずれもドイツ語で、Glücksは「幸せ」、Königreichは「王国」ですから、直訳すると「幸せの王国」ということになります。

中世のドイツをモチーフにして作られたテーマパークで、1989年1月に開園しました。しかし資金繰りの悪化などから、2003年から休園となり、2007年に営業再開を断念し、閉園となりました。

閉園後、建物などは競売にかけられることになっていたものの、そのまま放置される状態となり、廃墟となってしまいました。そしてその後、心霊スポットではないかという噂から不法侵入者などが相次ぎ、問題となったこともあります。

グリュック王国はどこにあった?

グリュック王国があったのは北海道の帯広市です。グリュック王国がテーマパークとして計画され、作られたころ、北海道では帯広からのびる当時の国鉄広尾線が廃線になるなど、北海道内の観光基盤の弱体化が問題となっていました。一方で、1980年代は好景気の時代でもありました。

このような状況を背景に、帯広周辺の観光スポットの一つにするべく計画されたのがグリュック王国でした。観光による町おこしを目ざしてテーマパークを作るということは、この時期よく計画されたものでもあったわけです。

グリュック王国へのアクセスは?

グリュック王国があったのは現在の住所で言うと北海道帯広市幸福町です。帯広市に行ったことがないと言う方でも「幸福」という地名で思い浮かべる駅はないでしょうか。そうです、有名な「幸福駅」がすぐ近くにあるのです。

幸福駅は先ほど述べた国鉄広尾線の駅です。2つ帯広駅よりに「愛国」駅があったことから、「愛国から幸福へ」ということで1973年にテレビで取り上げられ、一大ブームを巻き起こしました。先ほど紹介したようにこの駅そのものは広尾線が廃線となった時にいずれも廃止されましたが、今でも「幸福駅」の切符のレプリカなどがあります。

グリュック王国ができた時には既に幸福駅はなくなっていたので、最寄り駅という駅は当時からありませんでした。しいて言えば「帯広」駅が当時から現在に至るまで最寄り駅ということになります。帯広駅は根室本線の駅で「スーパーとかち」を利用して札幌駅からアクセスすることになります。

グリュック王国にはさらに最寄りの公共交通機関があります。それは「帯広空港」です。実はグリュック王国は帯広空港の目の前に作られました。帯広空港からは車で5分ほどで、もちろん空港から見える場所にあったのです。

現在廃墟となってしまっているグリュック王国ですが、帯広空港はもちろん、帯広空港へのアクセスである109号線にも案内板がそのまま残されています。ですからグリュック王国に行ってみようと言う方は帯広空港に行き、そこから車を利用してアクセスすると楽に行くことができるでしょう。

グリュック王国に駐車場はある?

そうはいうものの、車でアクセスしたからといって、駐車場があるのかというと疑問なところです。一番の問題はなんといっても現在閉鎖されている施設であるという点です。それでも北海道ですから車で旅を楽しむ方も多く、開園している時は車で来園する方もいたわけですから、車を停める場所はあります。

ドイツのテーマパークグリュック王国

最初に紹介したように、グリュック王国は中世のドイツをモチーフとしたテーマパークとして作られました。これからおいおい紹介していきますが、グリュック王国はかなり本格的なテーマパークであり、中に入ると中世ドイツの町並みを体験できる施設として人気がありました。

グリュック王国のコンセプト

グリュック王国は中世ドイツをモチーフにするということで、ドイツの町並みが精巧に再現されました。建物はもちろん、地面も石畳にしたり、中世のドイツのお城などを内装まで忠実に再現したりと、単なるテーマパークの飾りにとどまらず、本当にドイツの王国に来ているような感じを与えるようなコンセプトでテーマパーク作りが行われていました。

そして、中世のドイツということで、グリム童話の世界観も忠実に再現されており、本物のドイツを味わえるテーマパークというコンセプトが大事にされていたようです。

グリュック王国は本格的なテーマパークだった

しかもグリュック王国のテーマパークとして徹底していたのは、表面上だけ飾りつけているのではなく、できる限り本場ドイツのものを使って施設を作り上げていたという点でした。

ドイツに古くから伝わる「ウトレヒトの出窓」など、ドイツらしい独特の装飾などは、ドイツから取り寄せた建材を利用し、ドイツから呼んできた職人が手掛けることで、本格的なドイツの町並みを再現させることに成功しました。

さらにハーナウ市庁舎前にはハーナウ市から取り寄せたグリム兄弟の銅像が置かれたほか、舗道の石畳の石は東ベルリンのフリードリヒ通りに敷かれていたものを取り寄せるなど、とにかく本場にこだわり本物にこだわったのです。

さらにドイツのビュッケブルクにあるビュッケブルク城もまた、外装はもちろん内装や壁画までも忠実に再現され、中を「シュロスホテル」というホテルにし、ドイツの城館に泊まるという体験ができるようにもしていました。この城は地元でも「街道の貴婦人」と呼ばれる名城であり、ホテルとしても人気だったようです。

このように徹底して本物にこだわって作り上げられたグリュック王国は開園当初から数年は約70万人もの人が訪れる、北海道でも人気の観光スポットとなったのでした。

なお、北海道という場所に造られたこともあり、ホテルを除くグリュック王国は観光シーズンが始まるGW前から開園し、寒さが厳しい冬期間は休業するという方法での運営が行われました。

グリュック王国はなぜ廃墟に?

ところが、この徹底したこだわりが最終的には首をしめることにつながります。開園当初から数年の間、数十万の人が訪れていたグリュック王国でしたが、その後は入場者数が減少し、1997年には年間約30万と、ピーク時の半分以下に落ち込みました。

そこで1998年にはグリュック王国の東側に「ブルーハワイアン」という屋内プールを作り、夏に北海道を訪れる観光客を誘致しようとしたほか、さらに地元帯広出身のマンガ家の美術館を開設する、そのこだわった建物などをテレビドラマやPVなどのロケ地として貸し出すなどのテコ入れを行うなどの計画が立てられました。

しかしその一方で建物の外壁や設備機器の補修が必要となり、そのための費用をねん出する必要が出てきたため、2003年には営業再開を延ばし、ホテルや遊具を貸し出して営業継続を図ろうとしました。さらには新しいスポンサー企業を探そうとしましたがことごとく不調に終わり、2007年に営業を断念し、閉園することとなったのです。

閉園した後、土地建物は競売にかけられることになっていたのですが、こちらもうまくまとまらなかったようで、結果的にグリュック王国はそのまま残され、廃墟となったのです。

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グリュック王国の現在

先ほども触れたように、現在でも帯広空港などグリュック王国があった周辺にはその案内板などがそのまま残されています。また競売がうまくいかなかった結果として、現在もその建物などは残されており、閉園から10年以上が経つ現在、文字通りの廃墟となっているとのことです。

2011年ごろ、つまりグリュック王国が閉園して数年が経ったころ、いわゆる「廃墟ブーム」が起こりました。当時閉園してさほど経っていなかったグリュック王国もまた、この廃墟ブームで「人気の廃墟」スポットとなり、無断で入り込む人が大勢現れました。

さらにグリュック王国の場合、競売などがうまく行かなかった結果として、遊園地部分なども含めほぼ開園していた時のままで建物などが劣化した状態になっています。そのあたりもいわゆる廃墟マニアの人にはたまらない魅力があるようで、北海道外からも訪れる人がいるようです。

グリュック王国は心霊スポット?

開園していたころのまま「朽ち果てる」という状態にあるグリュック王国は、心霊スポットとしても知られるようになりました。特にこれらのマニアの人たちが内部の写真などを紹介したことから、グリュック王国が心霊スポットであるということはさらに広がったと言われます。

実際、それらの写真を見てみると、もともとがドイツの建物を内装まで再現しているせいもあるのか、何とも言えない廃墟感とともに、いわゆる洋風のお化け屋敷にも通ずるような雰囲気が漂っています。食堂にはパーティーに参加した「幽霊」が心霊写真のように写りこみそうな雰囲気もありますし、寝室などもその雰囲気を残します。

また、外に生い茂る木もまた、月日の経過とともに整備されないままに成長しており、建物にもからみついているため、うっそうとした雰囲気を漂わせています。このあたりも心霊スポットだと噂される原因かもしれません。

もちろん、ここが心霊スポットで何か出たという噂が多くあるわけではないようですが、やはりこの廃墟のような雰囲気がその心霊スポット感を強めているということも言えます。

グリュック王国の中に入ることはできる?

これらのいわゆる廃墟マニアの中には、グリュック王国の中に入り、盗難をしたり、園内を荒らしたりする人もいて、それらの被害が目立つようになってきました。そのため現在、グリュック王国に入ることはできないようになっています。

入り口には立ち入り禁止という警告を書いた看板が立ち、地元の警察なども巡回しているということが書かれています。次に述べますが、グリュック王国は心霊スポットという噂も流れており、北海道内はもちろん、道外からもこちらのマニアからも注目されつつありますが、いずれにしても中に入るのはやめましょう。

グリュック王国はこれからどうなる?

グリュック王国はこのように中に入ることが許可されていないのですが、外から見ることは可能です。グリュック王国の周囲は空港の他は畑となっているため、うっそうとした森の中に先ほど紹介したビュッケブルク城などの建物が外から見えるのです。

グリュック王国の東側を走る道路からは城の全容が見ることができ、西側からは遊園地施設などがよく見える状態になっています。周辺の畑との調和もさほど悪くなく、遠目からだとまずまずの景観が楽しめます。

特に北海道ということでおすすめなのが冬です。冬になると木の葉が落ち、そこに雪化粧するため、廃墟や心霊スポットとは思えない幻想的な景色を楽しむことができるそうです。ライトアップなどは当然ありませんので、見てみたい方は昼間のうちに行くとよいでしょう。

一方で、閉園から10年以上の月日が流れ、建物などの劣化も激しくなってきました。立ち入り禁止になっているのは建造物の劣化に伴い、思わぬ事故が起こる危険もあるためです。

グリュック王国の建物はどれもかなりのこだわりを持って建てられていたこともあり、PVや写真集などで使われたこともあったようです。なんとかうまく利用できる方法を期待したいところではありますが、そのための時間は刻々と失われつつあるのが現在の状況のようです。

グリュック王国の周辺観光スポット

最後に、グリュック王国の周辺にある観光スポットを紹介しましょう。帯広市には観光スポットというのはそれなりにあるのですが、帯広空港は市内から少し離れています。ですからせっかくここまで来たからにはということで、まずは幸福駅を紹介しましょう。

幸福駅については先ほど触れたように、1987年に広尾線が廃線となったので、駅としての役割はここで終わっています。しかしその名前のために現在でも有名な駅であり、入場券や乗車券が販売されているという、珍しい「駅」です。

幸福駅廃止後も駅はそのまま残され、帯広市により観光地化されていました。さらに観光客がくることからバスも停められる駐車場やホーム、駅名標などもそのまま残されています。ただ、駅舎に関しては老朽化が進んだことから2013年に建て替えが行われました。

さらに廃止後、ホームの入口に「幸福の鐘」が、そして小屋が作られ、イベントなどの時のために使われています。夏の観光シーズンなどを中心に結婚式風のイベントなども行われるほか、この駅を訪れた人にクリスマスカードを送るなどのイベントも行われているとのことです。

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グリュック王国で廃墟体験

グリュック王国は本格的なドイツ体験ができるテーマパークとして作られたのですが、現在は廃墟となっており、中に入ることはできません。しかし競売などで施設が壊されなかったことと、周辺の環境のために、現在でも外観だけは見ることができます。帯広空港を利用する際にでも、ぜひそのドイツらしい建物の雰囲気を外から見てみてください。

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この記事のライター
茉莉花

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