釧路のそばはなぜ緑色?その秘密やおすすめの蕎麦屋を徹底調査!

そばと言えば、白い更科そばか、黒みがかった田舎そばを思い浮かべる人が多いことでしょう。けれど、多くの蕎麦屋が店を連ねることで知られる釧路では「そばは緑」が常識。多くの店で緑色のそばを提供しています。なぜ釧路では緑のそばが常識になったのか。その歴史を紐解きます。

釧路のそばはなぜ緑色?その秘密やおすすめの蕎麦屋を徹底調査!のイメージ

目次

  1. 1釧路のそばの歴史を探る
  2. 2釧路の緑のそぱのルーツ「東屋」の歴史
  3. 3緑色のそばが釧路で生まれた理由
  4. 4釧路に広がる緑のそば
  5. 5釧路のそばの名店1:竹老園東家総本店
  6. 6釧路のそばの名店2:東家川北分店
  7. 7釧路のそばの名店3:まるみ江戸東 新富士店
  8. 8釧路のそばの名店4:富士見東家
  9. 9釧路のそばの名店5:東家春採分店
  10. 10釧路のそばの名店6:そば処くしろ庵
  11. 11釧路のそばの名店7:東家文苑店
  12. 12釧路のそばの名店8:長寿庵 分店
  13. 13釧路のそばの名店9:東家ぬさまい
  14. 14釧路のそばの名店10:マルニ藪そば
  15. 15おすすめは緑のそば巡り

釧路のそばの歴史を探る

11375828 1872770656282496 1599696882 n
showakimo

釧路のそばの歴史を振り返る時、名店・東家(あずまや)の歴史に触れないわけにはいかない。北海道で最も古い蕎麦屋のひとつとして数えられる老舗蕎麦屋で、その歴史の始まりは明治7年。釧路のそばが緑色になったことと深く関わっている。そんな東家の歴史を振り返るとともに、緑のそばが食べられる蕎麦屋を紹介する。

釧路の緑のそぱのルーツ「東屋」の歴史

北海道で初めてそばを売った店

東家の始まりは1874年(明治7年)。初代伊藤文平が屋台でそばを売ったことに始まる。 小樽でのことだった。当時の屋号は「やまなか」。そして1897年に屋号を東屋に改称し、その後、函館へ移って店を構えた。ちなみに北海道で蕎麦屋を始めたのは伊藤文平が初めてだとされている。

東家の原型を作った2代目竹次郎

21295043 115485059152659 3586298400829603840 n
watahru41

不運なことに、1907年に発生した函館の大火で店舗を焼失したため、当時、景気の良かった釧路へ移り、1912年(明治45年)にそばを専門に扱う蕎麦屋として東家を創業した。当時、店を切り盛りしていたのは2代目となる伊藤竹次郎で、釧路で定番となっている緑色のそばは、この頃に出来上がったものとされている。

緑色のそばが釧路で生まれた理由

19985700 770524296459923 8049071310329872384 n
mayums15

緑色のそばが出来上がった理由は諸説あるが、最も有力なのが二代目竹次郎が「やぶそば」の淡い緑を取り入れたのではないかというもの。「やぶそば」とは、そばの実の外側の殻を取り除いた後、薄皮を残してひいた二番粉と呼ばれるそば粉を使用して作られるもので、まだ緑色が残る新そばを茹であげると、ややくすんだ緑色になる。

一方、竹老園東家総本店のそばは、一番粉と呼ばれるそばの実の中心部分だけを使用して作られた「更科そば」がベース。真っ白な麺で、のどごしの良さを特長に持つ。竹次郎は「やぶそば」の淡い緑色に憧れて、真っ白な「更科そば」を緑に着色することを思い立ったらしい。

20759300 162244237682508 6057407499575754752 n
z68i7

見た目もきれいな緑色のそばは、昭和20年代には着色料を使用して作られていたが、現在は、一番粉につなぎの小麦粉を合わせる際にクロレラを入れて着色されている。クロレラには味がないため、更科の風味とのどごしを生かしたまま着色できるという利点があるためだ。こうして緑色のそばが生まれ、東家の人気メニューとなっていった。
 

Thumbスパカツとは?釧路の名店を紹介!おすすめのご当地グルメを堪能しよう!
北海道は美味しいご当地グルメの宝庫です、その中でも、釧路市民に愛されてやまない「スパカツ」を...

釧路に広がる緑のそば

やがて竹次郎は、各町内に蕎麦屋を出店することを思い立ち「のれん分け制度」を取り入れる。それはフランチャイズ料を取らないばかりか、メニューや味にも一切の制限を付けないという異例のもの。自由に商売をしてもらうことで出店数を増やし、どこでも、誰でも、緑のそばが味わえるようにしたいという強い思いがあったからだった。

20968896 1983230388563047 6549516099208085504 n
umiwatarin

東家を名乗りながらも、それぞれの店で緑の色の濃さも、メニューも、食感も違う東家が釧路のいたるところに生まれることになったが、それゆえに多くの人たちが気軽に緑のそばを食べられるようになり、あっという間に緑のそばが釧路の定番となっていった。そしていまも20を超える東家が存在し、釧路の人たちから愛されている。

釧路のそばの名店1:竹老園東家総本店

19985700 770524296459923 8049071310329872384 n
mayums15

もともとは2代目竹次郎が隠居のために建てた豪邸。しかし、そば作りが忘れられずに、のちに東家本店として営業を開始し、1932年に豪華な庭も含めて竹老園東家本店と名付けた。見事な庭園と落ち着いた個室で味わうスタイルは、普段使いというよりは、特別な人との特別な時間を過ごす場所。昭和天皇をはじめ皇室も多く訪れている。

15534664 257612451325703 8690834927245066240 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
nobutaka675

釧路の緑のそばが広まるきっかけを作ったそばは、「藪そば」を意識したというだけあって、上品で、さわやかな若竹を思わせる色合い。味わいの深いつゆにそばをさっとくぐらせて口に運べば、更科特有ののどごしのいいそばが、するすると胃の中に納まっていく。そば作りに命を懸けた2代目竹次郎の想いが伝わってくるようだ。

20836980 251736495345081 4333598667106680832 n
k_yaguchi

おすすめは、卵黄をつなぎに使った「蘭切り蕎麦」、そばをご飯に見立てた「そば寿司」、かしわそばからそばを抜いた「かしわ抜き」、そして「茶そば」と、人気の味がすべて揃った竹老園特選品コース。中でも「蘭切りそば」は昭和天皇・皇后両陛下が釧路を訪れた際に、その美味しさに昭和天皇がおかわりをされたことで知られる絶品の味だ。

住所:北海道釧路市柏木町3-19
電話番号:0154-41-6291
 

Thumb釧路のグルメ特集!美味しい海鮮や寿司などおすすめ料理ばかり!
釧路にはおいしいグルメがたくさんあり、ご当地B級グルメを堪能することもできます。釧路にたくさ...

釧路のそばの名店2:東家川北分店

東家の味と様式を引き継ぐ正統派の暖簾分け店。総本店よりも味がいいという人もいるほどだ。おすすめは総本店でも人気の「ぬき」と「ざるそば」。鶏の油の旨みとコクが、総本店の深い味わいのある出汁と織り成す「ぬき」の味は絶品だ。営業時間は11時から21時まで。ただし月曜日は16時に、日曜日は20時に閉店する。定休日は火曜日。

住所:北海道釧路市川北町7-14
電話番号:0154-23-1750

釧路のそばの名店3:まるみ江戸東 新富士店

22582464 148632512538341 4096094264197382144 n
oyukoshi71

東家系の味とは一線を画するが釧路の人気蕎麦屋のひとつ。おすすめは、コシが強く噛み応えのある中太麺を濃い目のつけ汁でいただく「天ざる」。カラッと揚がった大ぶりの海老天と冷たいそばの愛称は抜群。地元民からも愛される一品だ。11時から19時30分までの営業。木曜日は15時で閉店する。月曜日が定休日。

住所:釧路市新富士3-1
電話番号:0154-51-9646

釧路のそばの名店4:富士見東家

東家の流れを汲む蕎麦屋のおすすめは「種込みそば」。「種込みそば」とは、釧路を中心に人気を集めるローカルフードで、海老天、かしわ(親鳥)、玉子をトッピングしたもの。一般的に、海老天とかしわの卵とじがそばの上に乗っている。少し甘味のあるつゆとあわせて食せば体が芯から温まる。営業時間は11時から19時まで。土曜日が定休日。

住所:釧路市新富士3-1
電話番号:0154-51-9646

釧路のそばの名店5:東家春採分店

17882356 181150349071051 8666094764568870912 n
fieldnotekushiro

東家系列の店だが、本店よりも濃い緑色の麺が特長。おすすめの一品は「鳥ざる」。丼で供される冷たい麺を、親鳥の出汁が効いた温かいつけ汁で食べる。いわゆる日本そばのつけ麺で、1年を通して店で一番人気のメニューだ。ボリュームもたっぷりで、常連客の多くが必ずと言っていいほど注文する。営業時間は11時から20時まで。火曜日が定休日。

住所:北海道釧路市春採3-6-4
電話番号:0154-41-6608

釧路のそばの名店6:そば処くしろ庵

14717637 1048485361935911 5712711935707840512 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
miyakki22

店内に足を踏み入れると、香ばしい胡麻油の香りが食欲をそそる。そばはもちろん、天ぷらの美味しい店として知られている。おすすめは大きな海老天が2本入った天ぷらそば。この店一番の人気の品でもある。揚げ立てのサクサクの衣と、肉厚の海老のぷりっとした食感、そして、辛めのつゆに合う緑のそばが三位一体となって作り出す味がたまらない。

住所:北海道釧路市昭和中央3-21-16
電話番号:0154-51-9463

Thumb釧路のおすすめ観光スポット特集!子供に人気の動物園など見どころが満載!
釧路は北海道東部の太平洋に面しており、釧路湿原国定公園と阿寒摩周国定公園がある北海道らしい自...

釧路のそばの名店7:東家文苑店

23348217 1204236776343640 857202805729918976 n
mitsuru.kikuchi

淡い緑色の麺は竹老園東家総本店のそばを継承するもの。もちろん、メニューには緑色の麺が並ぶ。その中にあって店の看板メニューとして君臨しているのが、更科粉10割で打った「翁そば」。繊細で真っ白な極細面と東家の伝統を継ぐ緑のそばを食べ比べるのも楽しい。営業時間は11時から20時まで。火曜日が定休日。

電住所:北海道釧路市文苑2-15-14
話番号:0154-38-5878

釧路のそばの名店8:長寿庵 分店

16585524 136203080227867 7222303970004303872 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
active.yamada

「やぶそば」をベースにしたクロレラ入りの緑のそばを提供する。人気は平日限定でランチタイムに提供しているそば定食。かしわそばに、小鉢とライスが付き、さらに鶏唐揚げ、チキンカツ、自家製ザンギの中から一品を選べる。また、釧路湿原をイメージした「湿原そば」もおすすめだ。営業時間は11時から20時まで。火曜日が定休日。

住所:北海道釧路市昭和中央3-2-7
電話番号:0154-51-0320

釧路のそばの名店9:東家ぬさまい

10817767 490616781078163 1089068109 n
djtama

地元客で賑わう昔ながらの蕎麦屋。おすすめは「種込みそば」と並んで釧路のローカルフードと呼べる「無量寿そば」(むりょうじゅ)。そばが見えないくらいにネギと海苔を盛り付けて生卵を落とし、上から胡麻油とめんつゆを絡ませる。胡麻油のおかげで食べごたえのあるそばに仕上がっている。営業時間は11時から19時30分。火曜日定休。

住所:北海道釧路市南大通1-1-5
電話番号:0154-41-5768

釧路のそばの名店10:マルニ藪そば

15539021 1714830708847813 5493542297213599744 n.jpg? nc ht=scontent nrt1 1.cdninstagram
minorut1974

おすすめは「かわそば」。釧路特有の緑色の麺に親鳥の皮で出汁を取ったつゆを合わせたもの。鶏の脂肪の甘さと旨みが凝縮されたスープは絶品で、そのスープが絡む麺を手繰れば、口の中に美味しさが広がる。つゆと麺が別々になったつけ麺タイプの「かわせいろ」も人気の一品だ。営業時間は11時から19時まで。日・祝日は定休。

住所:北海道釧路市入江町14-19
電話番号:0154-24-9393

おすすめは緑のそば巡り

釧路にも緑色ではないそばを提供する蕎麦屋もある。また、東家を継承する店舗でも、緑色ではないそばを提供する店もある。けれども、せっかく釧路に足を運んだのならローカルフードを食しながら、地元の空気を味わうのがいい。また、店ごとに違う色合いや、味わいを食べ比べるのも楽しい。緑のそば巡りを楽しんでみてはいかが。

関連記事

関連するキーワード

Noimage
この記事のライター
さすらいびと

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ