泡盛とは?原料や作り方・焼酎との違いやおすすめの美味しい飲み方まで紹介!

沖縄の名産として、今や全国的にも人気が高いお酒が「泡盛」です。しかし、泡盛とは一体どのようなお酒なのでしょうか?今回は、泡盛の原料や製法、焼酎との違い、おすすめの飲み方など、泡盛とは一体何なのか?という疑問にお答えします。

泡盛とは?原料や作り方・焼酎との違いやおすすめの美味しい飲み方まで紹介!のイメージ

目次

  1. 1沖縄の酒・泡盛とは?
  2. 2そもそも泡盛とはどんな酒?
  3. 3泡盛とは1:定義
  4. 4泡盛とは2:歴史
  5. 5泡盛とは3:原材料
  6. 6泡盛とは4:黒麹を使用
  7. 7泡盛とは5:製法
  8. 8泡盛とは6:名前の由来
  9. 9泡盛とは7:古酒
  10. 10泡盛とは8:アルコール度数
  11. 11泡盛とは9:泡盛を使った料理
  12. 12泡盛とは10:焼酎との違い
  13. 13泡盛のおすすめの飲み方
  14. 14泡盛におすすめのおつまみ・料理
  15. 15泡盛とは沖縄そのもの

沖縄の酒・泡盛とは?

沖縄のお酒として有名な「泡盛」は、沖縄の食文化に欠かすことができないものです。沖縄県民はもちろん全国的にもファンが多い泡盛ですが、泡盛とは一体どんなお酒なのかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、泡盛の基礎知識をはじめ、泡盛を使った料理などのアレンジメニュー、泡盛のおすすめの飲み方をご紹介します。

そもそも泡盛とはどんな酒?

泡盛とは、琉球諸島で作られる蒸留酒です。蒸留酒とは、醸造酒を蒸留して作る酒のことで、泡盛だけでなく焼酎・ウイスキー・ブランデーなども蒸留酒の仲間です。泡盛は約600年前から作られており、日本で初めて作られた蒸留酒であると言われています。

主に沖縄県で作られている泡盛ですが、中には他県で製造されている商品もあります。沖縄県産の泡盛にのみ「琉球泡盛」と表示することが許されているので、沖縄県産の泡盛にこだわりたい方は商品ラベルに「琉球泡盛」の表記があるか確認することをおすすめします。

泡盛とは1:定義

泡盛には4つの定義が定められており、これらの定義を満たすものだけが泡盛として認められています。4つの定義さえ満たしていれば原産地は問われないため、沖縄県外で生産される泡盛もあるのです。

泡盛の定義は、原料と製法に関して定められています。その定義とは、「原料に米を使用していること」「黒麹菌を用いること」「仕込みが1回だけの全麹仕込みであること」「単式蒸留機で蒸留していること」です。これらを満たすものが泡盛であり、日本酒や焼酎との違いとなっています。

泡盛とは2:歴史

泡盛は約600年の歴史があると言われていますが、その詳細は定かではありません。シャム国(現在のタイ)から琉球に、蒸留技術や蒸留器・タイ米・貯蔵用の甕が伝わったのは、14世紀後半から15世紀頃だと言われています。当初は植物を原料にした酒が作られていましたが、琉球の風土に合わせた改良が行われ、泡盛になったようです。

15世紀から19世紀には、泡盛が中国や日本の江戸幕府などの権力者への献上品として贈られていた記録が残っています。

20世紀の第二次世界大戦では沖縄が戦場となり、多くの酒造所が被害を受けたそうです。終戦の翌年にあたる1946年には官営酒造所が開設、1949年には民営の酒造所も許可されるようになったものの、原料の米が不足し、チョコレートやソテツの実などの代替品で泡盛の製造を余儀なくされた時期がありました。

戦後、泡盛の製造が再開しても物資の不足は深刻で、アメリカ軍で不要になった酒瓶を再利用するなどして窮地を凌ぎました。

その名残で、通常540mlで販売される三合瓶に600mlの瓶が使われていたり、現在も泡盛を洋酒のような茶色の瓶に入れて販売する酒造所が一部に残っています。

泡盛とは3:原材料

泡盛の原料は、「米」です。米を原料としている点では日本酒も同様ですが、泡盛の特徴はタイ米を原料にしていることです。

なぜタイ米を原料にしているかについては諸説ありますが、地理的にジャポニカ米(日本米)が入手しづらかったことや、沖縄はタイ米を保存する温度に適していたからではないかと言われています。製造工程においても、サラサラしているタイ米は黒麹との相性が良く、黒麹菌が菌糸を伸ばしやすいという特徴があります。

かつては米以外の雑穀なども原料として使われた時代がありましたが、現在は泡盛の原料は米のみとして定められています。

泡盛とは4:黒麹を使用

タイ米と共に、「黒麹」も泡盛特有の原料です。黒麹は、黒麹菌(アワモリコウジカビ)を使用した米麹です。黒麹菌はクエン酸の生産力が高く、もろみが腐りにくいという効果があります。

黒麹菌は沖縄県の桑の木に生息しており、沖縄では古くから黒麹を使った酒作りが行われてきました。黒麹を用いた酒作りは世界的にも珍しく、他の菌を使わずに黒麹菌のみで酒造しているのは世界規模で見ても沖縄県のみだと言われています。

泡盛とは5:製法

泡盛の製法は、非常にシンプルです。まず、原料の米を洗って浸水させた後に蒸し、黒麹菌を種付けします。黒麹菌によって米のデンプンが糖化されて「もろみ」が作られると、酵母とアルコールを加え、一度だけ蒸留し、熟成させるのです。

製造工程自体はシンプルですが、糖化や熟成にどのくらいの日数をかけるのか、どういった酵母を加えるのかは、それぞれの製酒所によって異なります。これらの製法のちょっとした違いが、各銘柄の風味の違いにつながっています。

沖縄土産「もろみ酢」にも注目

沖縄土産として知られる「もろみ酢」は、泡盛の酒粕を酢酸発酵させた酢です。泡盛作りに使われる黒麹菌がクエン酸を生成する能力が高いことを利用した酢で、健康効果やダイエット効果があると評判になっています。泡盛と合わせて、ぜひ沖縄のもろみ酢を味わってみてはいかがでしょうか。

泡盛とは6:名前の由来

泡盛という名前が残る最古の記録は、17世紀の目録にあります。1671年に琉球王国の尚貞王が江戸幕府の四代将軍・徳川家綱へ献上した品のひとつとして、泡盛の名が記されています。

泡盛という名前の由来には、諸説あります。まず、かつて米と共に粟が原料に用いられていたことに由来する「粟盛り」。そして、古代インドのサンスクリット語で酒を意味する「アワムリ」が転じたというもの。そして、江戸幕府へ献上するにあたって薩摩藩が名付けたという説があります。

最も有力だと言われているのが、細かい泡が盛り上がる様が由来だという説です。かつて蒸留酒は、酒の出来を調べるために泡を立てていたそうです。出来が良い酒は細かい泡が盛り上がることから、泡盛という名前になったと考えられています。

泡盛とは7:古酒

3年以上の長期にわたって保存した泡盛は、「古酒(クースー)」と呼ばれます。泡盛は大切に熟成させれば、100~200年もの古酒に育てることができるのが特徴です。

100年以上の古酒のほとんどは、残念ながら第二次世界大戦で焼失してしまったそうです。しかし、奇跡的に戦火を免れた150年ものの古酒も現存しており、戦後に作られた泡盛も数十年クラスの古酒に育ちつつあります。

泡盛は、適切な管理を行えば、家庭でも古酒に育てることができます。興味がある方は、古酒づくりに挑戦してみてはいかがでしょうか。

ウイスキーやブランデーなどの洋酒も、20~30年ほど貯蔵した古酒が存在します。洋酒の場合は、樽で保存することで樽の成分をもらって熟成します。ところが泡盛には樽は必要なく、泡盛の成分そのものが変化するのが特徴です。そのため、瓶に入った状態でも古酒を作ることが可能なのです。

泡盛とは8:アルコール度数

一般的な泡盛のアルコール度数は、30度です。3年以上の長期にわたって貯蔵した古酒は度数が高く、40度程度のものが多数あります。近年では、25度以下のマイルドタイプも多く販売され、人気を集めています。

泡盛はアルコール度数が高いイメージがありますが、酒税法にてアルコール度数は45度以下であることが定められています。そのため泡盛は、酒税法の範囲内の度数で製造されています。

泡盛とは9:泡盛を使った料理

シンプルな風味が特徴の泡盛は、飲用だけでなく料理にも使用することができます。伝統的な沖縄料理には泡盛を使うものが多く、沖縄料理特有の風味を生み出す重要な役割を果たしています。「らふてー」「沖縄そば」など定番の沖縄料理にも泡盛が使われており、泡盛があれば沖縄の味を家庭で再現することも可能です。

中でも「豆腐よう」は、豆腐を米麹・紅麹・泡盛を使って発酵させた沖縄料理で、お酒のおつまみとして人気の珍味です。泡盛に漬け込んで作るため、沖縄料理でも特に泡盛の風味が漂う料理です。泡盛のおつまみにも最適です。興味がある方は、ぜひ泡盛と合わせてお召し上がりください。

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泡盛とは10:焼酎との違い

日本の伝統的な蒸留酒と言うと、「焼酎」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。続いては、泡盛と焼酎の違いについてご紹介します。

酒税法では泡盛は「単式蒸留焼酎」に分類されており、焼酎の一種であると言えます。しかし泡盛と焼酎は、原料や製法の点で多くの違いがあります。泡盛と焼酎は一体どんな違いがあるのか、1点ずつ詳しく見ていきましょう。

泡盛と焼酎の違い1:原料

泡盛と焼酎の大きな違いに「原料」があります。泡盛がタイ米を原料としていることは上述のとおりですが、焼酎は日本米(ジャポニカ米)を原料としています。これは、日本米が手に入りやすい本土と手に入りにくかった沖縄という、地理的な事情が大きかったようです。

また、焼酎は「芋焼酎」「そば焼酎」などに代表されるように、米以外の原料でも作れることが特徴です。

泡盛と焼酎の違い2:麹

酒造りに欠かせない麹も、泡盛と焼酎では異なります。泡盛が黒麹を使用するのに対して、焼酎は「白麹」を使用しているのです。

実は焼酎のように白麹を使った酒造りの方が一般的で、黒麹で作る泡盛の方がレアケースなのです。泡盛づくりに黒麹が利用されているのは、クエン酸生成能力がある黒麹が沖縄の温暖な気候に適していたという背景があります。

泡盛と焼酎の違い3:仕込み

酒造りの重要な工程である仕込みにも、泡盛と焼酎の違いがあります。泡盛は、「全麹仕込み」という原料すべてを麹にする方法で作られています。一方の焼酎は「二次仕込み」で、最初に米麹・水・酵母を合わせてもろみを作ってから、水と原料である米や芋などを加えて発酵させます。

仕込み方法の違いにも、沖縄特有の温暖な気候が影響しています。泡盛の全麹仕込みは、暑さでもろみが劣化・腐敗するのを防ぐのです。

泡盛と焼酎の違い4:蒸留

蒸留においても、泡盛と焼酎は異なります。泡盛は、原料の個性を引き出して深みのある香りに仕上がる「常圧蒸留」を採用しています。一方の焼酎は「減圧蒸留」で、この減圧蒸留で造られた酒は、ほんのりとした香りとあっさりした飲み口に仕上がります。

泡盛と焼酎は似ているように見えますが、それぞれの地域性を生かした製法や原料が用いられているという違いがあります。また、「原料」「黒麹」「全麹仕込み」「蒸留」といったこれらの違いは、泡盛の定義にもつながっていることがわかります。

泡盛のおすすめの飲み方

泡盛は、ベーシックな水割りやお湯割りで飲むのはもちろんのこと、カクテルのベースにも使用できるほど自由度が高く、様々な飲み方ができるお酒です。柑橘系のフルーツとの相性が非常に良いので、シークァーサーやライムを加えると、より一層爽やかな風味を楽しむことができ、おすすめです。

沖縄で最も一般的な飲み方は、水割りです。アルコール度数が30度の泡盛の場合、泡盛3:水7の比率が飲みやすくおすすめです。沖縄料理はもちろん、和洋中どんな料理にも合うのが特徴です。

水割りと共にシンプルな飲み方が、お湯割りです。泡盛は、お湯で割っても薄まりづらく、最後までしっかりと風味を味わうことができます。水割りと同じく、泡盛3:お湯7の比率がおすすめです。

泡盛の風味をより深くじっくり味わいたい方には、オン・ザ・ロックがおすすめの飲み方です。泡盛のオン・ザ・ロックのおつまみには、意外にもチョコレートが合うという口コミもあります。

炭酸飲料やフルーツジュースとの相性が良いのも、泡盛の特徴です。爽やかな炭酸割りには、炭酸水をはじめ、トニックウォーターやジンジャーエールとの相性も抜群です。シークァーサーやライムなどの柑橘系の果物を添えると、さらに爽快感が増します。

カクテルベースにもなる泡盛は、柑橘系のジュースやリキュールとの相性が抜群です。柑橘系以外にも、パイナップルやグアバ、アセロラのジュースや、梅酒とも良く合います。ウーロン茶・緑茶・牛乳を使ったカクテルにも使えるので、ぜひ様々な飲み方をお楽しみください。

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泡盛におすすめのおつまみ・料理

泡盛に合う飲み方に続いて、泡盛に合うおつまみをご紹介します。一般的に酒はその土地の料理と相性が良いため、泡盛にも沖縄料理が非常に良く合います。「豆腐よう」や「島らっきょう」などの珍味から、「らふてー」「ゴーヤーチャンプル」のような料理にもピッタリです。

他県で泡盛を飲む場合など、沖縄の食品が入手できない場合には、豚肉料理がおすすめです。とんかつや豚の角煮なども、泡盛との相性が良い料理です。

泡盛とは沖縄そのもの

いかがでしたか。沖縄の気候に合った原料や製法を用い、長い年月にわたって造られ続けてきた泡盛は、まさに沖縄の歴史そして食文化そのものと言える存在です。かと言って、高級すぎるわけではなく、誰でも気軽に飲める点が魅了と言えます。ぜひ、様々な飲み方や料理などで、泡盛の風味をお楽しみください。

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この記事のライター
canariana

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