薩摩ボタンとは?販売店やブローチ・リングなどのアクセサリーの値段も紹介!

鹿児島の伝統工芸と言えば「薩摩切子」が有名ですが、もう一つ隠れた名品として海外に輸出されていた伝統工芸品に「薩摩ボタン」があります。海外にはコレクターもいる人気商品で、復刻された現在はアクセサリーなども販売されています。今回は、薩摩ボタンの魅力に迫ります!

薩摩ボタンとは?販売店やブローチ・リングなどのアクセサリーの値段も紹介!のイメージ

目次

  1. 1鹿児島の伝統工芸「薩摩ボタン」をご紹介!
  2. 2薩摩藩の財政を支えた2つの伝統工芸
  3. 3庶民には手の届かなかった贅沢品「白薩摩」
  4. 4直径1.5cmの芸術品「薩摩ボタン」とは?
  5. 5「薩摩ボタン」を復刻させた女性アーティスト
  6. 6室田志保さんの薩摩ボタン「薩摩志史」
  7. 7薩摩ボタン工房「薩摩志史」の営業時間
  8. 8薩摩ボタン工房「薩摩志史」へのアクセス
  9. 9薩摩ボタンのお値段はいくらぐらい?
  10. 10薩摩ボタンの製作体験を申し込むには?
  11. 11鹿児島で薩摩ボタンを販売しているお店1:仙巌園内桜華亭売店
  12. 12鹿児島で薩摩ボタンを販売しているお店2:薩摩伝承館浮見堂
  13. 13鹿児島県で薩摩ボタンを販売しているお店3:山形屋新館3階
  14. 14薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ1:高峠
  15. 15薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ2:道の駅たるみず
  16. 16薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ3:イルカが見えるレストラン
  17. 17鹿児島の伝統工芸品「薩摩ボタン」を探しにいこう!

鹿児島の伝統工芸「薩摩ボタン」をご紹介!

江戸時代、鹿児島県を統治していた薩摩藩。その第11代当主として就任した島津斉彬公は、西洋文明にあかるく、鹿児島の富国強兵に力を入れた幕末の名君です。

島津斉彬公が行った集成館事業の中には、鉄を鋳造する反射炉の建設などもありましたが、戦艦や大砲を作るための財源を確保するために重要な役割の一旦を担ったのが、薩摩の伝統工芸「薩摩焼き」です。

薩摩ボタンは、この薩摩焼きの技術を生かして誕生したアクセサリーで、ヨーロッパに愛好家もいるほどの人気商品でした。今回は、薩摩ボタンが誕生した歴史や薩摩ボタンを販売しているお店も含めて、気になる情報をまとめます。

薩摩藩の財政を支えた2つの伝統工芸

島津家第28代当主であった斉彬公は、昨年放映された大河ドラマ「西郷どん」でもお馴染みの鹿児島が生んだ偉人の一人。東京で育ち、幼い頃から洋学に興味を持った斉彬公は、薩摩藩をより強い藩にしようと、当主着任以来、次々と改革を断行します。

富国強兵を旗印に、鹿児島、そして日本を強い国にすることを夢見た斉彬公は、洋式の造船を試みたり、藩内に溶鉱炉や反射炉を建設。さらに、地雷、ガラス、ガス灯の開発・製作を指示するなど、日本の近代文明にも大きな影響を与える政策を進めます。

巨大な大砲や、戦艦を整備するために、たくさんの資金が必要となったため、この施策を実現するための手段として2つの産業が鹿児島で奨励されました。

一つは、今も鹿児島のお土産としてよく知られる「薩摩切子」。そしてもう一つは、秀吉の朝鮮出兵の時代から400年以上続く、薩摩の伝統工芸品「薩摩焼」です。

色付きのガラスに、特殊加工を施した薩摩切子の中でも、特に「赤」の色ガラスは貴重であったため、珍重され、高い値段で販売されていたそうです。

一方、薩摩焼には「黒もん」と「白もん」と呼ばれる2つの種類がありますが、こちらも、高い値段がついたのは、「白もん」と呼ばれる白薩摩。本記事でご紹介する「薩摩ボタン」は、高級品であった白薩摩を加工したアクセサリーでした。

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庶民には手の届かなかった贅沢品「白薩摩」

1592年、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、朝鮮半島から日本へ連れてこられた陶工たちの一部が、現在の鹿児島県日置市(旧東市来町)のあたりに移り住みます。

この陶工たちが、朝鮮半島から持ち込んだ焼き物の技術が、鹿児島の「薩摩焼き」の源流となっています。「白薩摩」は、白地の陶器に美しい色錦絵を焼き付けた豪華なデザインが特徴で、金、赤、緑、紫など、カラフルで華やかな焼き物です。

それに対し、庶民の食器であった「黒薩摩」は、名前の通り陶器の表面が真っ黒で、厚みがあり素朴な焼き物です。

黒薩摩は、元々庶民が食事に使う湯のみや茶碗、そして焼酎を飲むために作り出した「ぢょか」という器などを作るのが主流です。質素なデザインで、今も鹿児島県のお土産として各地で販売されています。

華やかは錦絵を施した「白薩摩」は、藩主向けの御用窯で焼かれる大変贅沢な焼き物で、庶民には手の届かない高級品でした。特に、苗代川周辺の美山と呼ばれる地域は、鹿児島県の中でも有数の白薩摩の産地です。

1867年パリ万博に、白薩摩が出品され、以来「磁器はIMARI」「陶器はSATSUMA」と言われるほど、薩摩焼きは有名になります。

白薩摩の伝統を受け継ぐ「沈寿官窯」は、日置市美山地区に15代続く名窯で、明治時代に活躍した第12代沈寿官は、薩摩焼きの総師を務めた家柄です。白薩摩について知りたい方におすすめの窯元です。

直径1.5cmの芸術品「薩摩ボタン」とは?

秀吉の朝鮮出兵から400年、そして薩摩藩の集成事業の一環でますます生産が盛んになった白薩摩の技術を生かして、洋服のアクセサリーとして販売された「薩摩ボタン」。

巨大な花瓶や絵皿など、白薩摩は、次々と海外のコレクターが買い付けに来る人気商品となっていたようですが、小さくてより繊細なデザインの薩摩ボタンは、高級アクセサリーのような存在で、珍重されていたそうです。

直径わずか1.5cmの小さな陶器に、1ミリ単位で絵つけを行う「薩摩ボタン」は製作方法が難しく、その技術は一度廃れてしまいました。

「薩摩ボタン」を復刻させた女性アーティスト

薩摩藩の財政を支えるために、高級品として販売されていた薩摩ボタン。海外にはコレクターもいるというほどの人気商品ですが、その技術は一時途絶えてしまいます。

この美しい芸術品を再び鹿児島で復活させたのが、薩摩ボタンアーティストの室田志保さん。元々、薩摩焼の窯元で働いていたという室田さんは、雑誌を通して鹿児島の歴史と文化が詰まった薩摩ボタンについて知ることとなります。

その美しさと繊細さに魅せられ、イタリアのフィレンツェ、そして日本の金沢での陶芸修行を経て、現在は鹿児島県大隅半島にある垂水市に工房を構えています。

室田志保さんの薩摩ボタン「薩摩志史」

白い素地に下書きをするところから始めて7つの工程を経て完成する薩摩ボタン。気の遠くなるような緻密な作業の繰り返しから生まれます。

この小さな宇宙のような芸術品を生み出す室田さんの工房「薩摩志史」は、桜島を挟んで大隅半島の入り口にある垂水市の大野原にあります。

アトリエでは、薩摩ボタンのアクセサリー製作などを行っている他、体験レッスンも実施しているそうです。また、アクセサリーの販売もしているようですので、気になる方は、現地まで行ってぜひお店をチェックしてみてください。

薩摩ボタン工房「薩摩志史」の営業時間

薩摩ボタンの工房兼販売アトリエとなっている「薩摩志史」。営業時間は10:00から17:00までとなっています。オーナー兼アーティストの室田さんは、個展などで海外出張されていることもあるようです。

また、お休みも不定休となっているようですので、おでかけの際は、事前に電話で確認しておくことをおすすめします。

作品はオーダーメイドの受注生産が中心となっているようで、ホームページからカタログを見て注文できるようです。値段は作品やデザインによって異なります。

薩摩ボタン工房「薩摩志史」へのアクセス

鹿児島市内から垂水市の「薩摩志史」までのアクセス方法は、大隅半島を陸路で回るルートと、垂水フェリーで直行するルート、そして、桜島を周回する3つのルートがあります。

おすすめは桜島フェリーで桜島へ渡り、そこから島を半周して垂水市内に抜けるルートで、こちらのルートでアクセスした場合、鹿児島市内から「薩摩志史」の所要時間は約1時間30分。

錦江湾に浮かぶ雄大な桜島の絶景を一望しながらのドライブは最高です。途中、無料で浸かれる足湯や、桜島の観光スポットも合わせて回るのがおすすめです。

薩摩ボタンのお値段はいくらぐらい?

非常に高価なアクセサリーとして海外にもコレクターのいる人気商品「薩摩ボタン」。気になるのは、そのお値段です!

オーダーメイドによる受注販売のみとなっているそうですが、ホームページ上のカタログを見る限り、ボタン自体のお値段は1個22000円からとなっています。

この他、加工にかかる代金として、29000円ほどかかるようで、注文したいアクセサリーの形やボタンの大きさ、図案によってお値段が変わるようです。好きなデザインを相談できるので、特別なギフトなどにもおすすめです。

薩摩ボタンの製作体験を申し込むには?

室田さんのアトリエ「薩摩志史」では、薩摩ボタンの絵つけ体験レッスンも開催しています。出張イベントなどもあります。体験レッスンについては、ブログで詳細を発表し、ホームページで受付されているようです。

2018年3月に開催された2日間のワークショップは、定員20名で満席と大人気。体験レッスンのお値段は1名4000円で、小学校高学年から参加可能でした。料金にはアクセサリーの加工費も含まれます。

未成年者は保護者同伴が条件で、大人は老眼鏡などをかけて細かい作業ができるぐらいの視力がある方とのことです。ご年配の方は、拡大鏡を持って参加されることをおすすめします!

鹿児島で薩摩ボタンを販売しているお店1:仙巌園内桜華亭売店

加工費まで入れると1個のお値段が50000円を越える高価なアクセサリー「薩摩ボタン」。実際に手にとって商品を見てみたいけど、垂水市まで行くのは難しいという方も多いのではないでしょうか?

そこで、ここからは、人気の薩摩ボタンが販売されている取扱い店が鹿児島のどこにあるのか、観光情報も交えつつご紹介していきます。

最初の販売スポットは、鹿児島の世界遺産にも認定されている「仙巌園」。島津家の別邸として建てられた美しい日本庭園を持つ屋敷跡には、明治の産業遺産の一つである「尚古集成館」もあります。

鹿児島の近代化に大きく貢献した島津斉彬をはじめ、島津家800年の歴史を知ることができる、大変人気のあるおすすめの観光スポットです。

薩摩ボタンは、仙巌園内にある桜華亭売店でも販売のお取り扱いがあります。値段は、アトリエで販売されているものと同じです。

仙巌園には、鹿児島名物「両棒餅」(ジャンボ餅)もありますので、お買い物や観光の休憩におすすめです。

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鹿児島で薩摩ボタンを販売しているお店2:薩摩伝承館浮見堂

鹿児島の観光スポットとして大人気の指宿市。薩摩半島最南端にあるこの市にも、薩摩ボタンを販売しているお店があります。「薩摩伝承館」は、指宿白水館の創始者下竹原弘志が親子2代に渡って収集してきた美術品を集めた美術館。

薩摩焼きや掛け軸の他、鹿児島の偉人「西郷隆盛」ゆかりの品など、約3000点のコレクションが常設されています。

この薩摩伝承館に併設するミュージアムショップ「浮見堂」で薩摩ボタンが販売されているようです。お値段は、柄にもよりますが15mmボタンだと9000円前後の商品もあるようです。

指宿市には、全国の温泉ファンが詰め掛ける人気施設「砂蒸し風呂」や、お釜の蓋をかぶって参拝するユニークな「釜蓋神社」など、インスタ映え間違いなしのおすすめ観光スポットがいっぱいあります。

また、本文の最初の方でご紹介した白薩摩の大家「沈寿官窯」は、鹿児島市内から指宿方面へ向かう途中にありますので、合わせて観光するのもおすすめです。

鹿児島県で薩摩ボタンを販売しているお店3:山形屋新館3階

最後にご紹介する薩摩ボタンの販売所は、鹿児島市内にあるデパート「山形屋」。こちらの新館3階の美術品コーナーで販売されているようです。

少し大きめの帯留めなどの作品の場合は、お値段が一つ32000円前後。どれも手書きで一点一点製作しているため、デザインや色の発色が微妙に異なります。

山形屋の周辺は、天文館という鹿児島随一の繁華街となっています。黒豚ももちろんおすすめですが、鹿児島ラーメンや奄美大島の郷土料理「鶏飯」なども人気です。お買い物が終わったら、ぜひ、ランチスポットにもおでかけください。

薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ1:高峠

最後に、ドライブをかねて、薩摩ボタン工房までおでかけされる方のために、「薩摩志史」周辺のおすすめ観光スポットや見どころをいくつかご紹介しておきます。

垂水市の観光スポットとして人気を集めているのが市の北東に位置する「高峠」。標高550メートルの高さにある小さな丘は、ツヅジの名所として知られています。

大隅半島、薩摩半島、そして桜島と錦江湾のすべてを見渡せる360度の大パノラマが圧巻で、ツヅジが見頃を迎える4月下旬から5月上旬にかけてのゴールデンウィークの時期に観光するのがおすすめです。

薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ2:道の駅たるみず

続いてご紹介するおすすめスポットは、「道の駅たるみず」。鹿児島市内から桜島を軽油して、垂水方面へ抜ける途中にある道の駅で、ここには、桜島と錦江湾の絶景を見ながらのんびりできる無料の足湯があります!

物産館やレストランも併設された道の駅には、大浴場と露天風呂も備えた温泉も完備。入浴料は大人350円、子供200円とびっくりするほど安いお値段です!

物産館で人気のお土産は、なんと「温泉水」。垂水市は、名前の通り水が豊富な地域で、ご当地のプレミアム焼酎「森伊蔵」なども人気があります。

薩摩ボタン工房「薩摩志史」周辺の見どころ3:イルカが見えるレストラン

最後にご紹介する「薩摩志史」周辺の見どころは、先にご紹介した「道の駅たるみず」にある「イルカが見えるレストラン」。

垂水市は、全国でも有数のブリとカンパチの養殖地でこちらのレストランでは、ブリとカンパチをたっぷり使ったご当地グルメが人気です。刺身定食や海鮮丼は、どれもお値段1000円前後とリーズナブル。

錦江湾は、一年中イルカが観察できることでも知られていますので、運が良ければこちらのレストランからイルカの姿を見ることができるかもしれません。

鹿児島の伝統工芸品「薩摩ボタン」を探しにいこう!

鹿児島の歴史と伝統が、ギュッと詰まった高級アクセサリー「薩摩ボタン」をご紹介致しました。

明治維新に大きく貢献した「薩摩ボタン」。その豪華で繊細なアクセサリーは、一度は歴史の舞台から姿を消してしまいました。

一人の女性アーティストの手によって、見事蘇った美しい芸術品を探しに、鹿児島の垂水市まで出かけてみませんか?

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この記事のライター
Yukilifegoeson

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