「べるもんた」で寿司と絶景を楽しむ!予約方法やおすすめの見どころ紹介!

富山を走る観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」通称「べるもんた」を知っていますか?「走るギャラリー」というコンセプトのもと、乗車中に楽しめるこだわりが満載の列車です。今回は、そんな「べるもんた」の魅力を詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

「べるもんた」で寿司と絶景を楽しむ!予約方法やおすすめの見どころ紹介!のイメージ

目次

  1. 1富山観光で人気の「べるもんた」とは?
  2. 2「べるもんた」の正式名称とコンセプト
  3. 3「べるもんた」のルートと見える景色
  4. 4「べるもんた」の車両の特徴や魅力
  5. 5「べるもんた」で富山グルメに舌鼓
  6. 6「べるもんた」に乗ったらお土産を買おう
  7. 7「べるもんた」に乗車するならネット予約がおすすめ
  8. 8「べるもんた」の基本情報
  9. 9沿線の見どころスポットにも行ってみよう
  10. 10「べるもんた」に乗って列車から富山の魅力にふれよう

富山観光で人気の「べるもんた」とは?

移動の時間も観光の一部にしてくれる観光列車。富山にも、人々から愛される観光列車が走っています。その列車の名前は「ベル・モンターニュ・エ・メール」通称「べるもんた」です。もともと期間限定の運行だったこの列車ですが、高い人気があったため、そのまま運行続行となった経緯があります。

今回は、そんな「べるもんた」の魅力を余すことなく紹介します。気になったら、ぜひ実際に乗ってその魅力を体感してみてください。

城端線と氷見線を土日限定で走る人気の観光列車

「べるもんた」は通常の電車のように毎日走っている訳ではなく、土日限定で走る観光列車です。土曜日は高岡・新高岡~城端の城端線を、日曜日は新高岡・高岡~氷見の氷見線を走ります。

ほかの観光列車と違い、祝日は運行しないので注意しましょう。また、年末年始や車両点検で運行しない時もあるので、予定を立てる時はHPを確認するのがおすすめです。

どちらの路線も、1日2往復だけの限定運行。沿線の見どころスポットも観光予定なら、それも計画に含めてピッタリの時間帯に乗車すると良いでしょう。

車内では絶景を眺めながら握り寿司や地酒が堪能できる

「べるもんた」はなんと、寿司職人が同乗しているというユニークな観光列車。車内には寿司カウンターがあり、地元・富山湾で獲れた新鮮な海の幸を使った握り寿司を味わうことができます。握りたての寿司を車窓を眺めながら味わえるという贅沢…。ワンランク上の時間を過ごせそうです。

また、沿線の地酒を味わえるセットもあるので、お酒好きにはたまりません!運転をしないでいい列車旅だからこその贅沢さを、存分に味わいましょう。

「べるもんた」の正式名称とコンセプト

富山を代表する観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」こと「べるもんた」。もちろん、この名前にもきちんとしたコンセプトがあります。城端線と氷見線という2路線を走ることから、それにふさわしい意味がきちんと込められているのです。その理由を知れば、この可愛らしい名前に納得します。

正式名称と「べるもんた」という名前

「ベル・モンターニュ・エ・メール」こと「べるもんた」は、城端線と氷見線の特徴である「美しい山と海」をフランス語にしたもの。山にあたるのが「モンターニュ」で、海にあたるのが「メール」の部分です。

正式名称は少し長くて呼びづらいので、親しみを込めて「べるもんた」という愛称が付けられました。まさに、山側を走る城端線と海側を走る氷見線の両方を走るこの列車にピッタリの名前です。

「べるもんた」のコンセプト

また、列車自体のコンセプトは「走るギャラリー」です。絵になる車窓からの眺めもそうですが、列車の内装にも数々のこだわりが詰まっていて、とてもお洒落な空間になっています。列車の中だということを忘れてしまいそうな雰囲気が、旅の気分をさらに高めてくれることでしょう。

「べるもんた」のルートと見える景色

山側と海側という両極端の路線を走る「べるもんた」は、車窓からの景色も当然ながら路線ごとにまったく違います。観光列車の醍醐味は、車内から見る沿線の美しい景色にあるといっても過言ではありません。山側の城端線と海側の氷見線、それぞれの路線で楽しめる景色を紹介します。

城端線(土曜日運行)

まずは、富山の山側を走る城端線から紹介します。城端線で楽しめる車窓風景の魅力は、やはり北アルプスの一端である立山連峰の山並みです。富山県民の心のよりどころでもある立山の美しさは、格別なもの。山頂に雪をまとった山の姿は、自然の雄大さを抱かされます。

また、砺波駅周辺の砺波平野に差し掛かると、広大な田んぼ群と散居村の姿が現れます。この田んぼで収穫されるお米は、かつて加賀百万石の半分を占めていたんだとか。それほど昔から水が豊富で、お米がよく育つ土地だったということです。そんな歴史の折に触れることができるのも、城端線の魅力の一つといえるでしょう。

城端線は、海が見える氷見線と比べると人気という点では負けてしまうそう。ですが、城端駅からは、世界遺産である五箇山・白川郷に向かうバスが出ているということで、「べるもんた」以外の観光を考えている人にはおすすめの路線です。美しい合掌造りの見学を考えているなら、ぜひ「べるもんた」の城端線を利用してみてください。

氷見線(日曜日運行)

氷見線は、伏木駅を過ぎた辺りから富山湾を眺める車窓が楽しめるため、とても人気のある路線です。特に、雨晴駅からすぐの雨晴海岸は「日本の渚百選」にも選ばれている人気の観光スポット。万葉集にも登場する風光明媚なこの場所は、フォトジェニックな写真が撮れるとプロ・アマ問わず多くのカメラマンが訪れます。

また、またこの海の後ろには、標高3000m級の山々が連なる立山連峰の姿も伺えます。海と山を同時に望むことができるのは、世界中でも珍しい光景だそう。そんな美しい風景を車内から見ることができるのだから、氷見線が人気なのも頷けます。

また、発着駅の氷見は寒ブリで有名なところ。富山湾で獲れた“きときと”の寒ブリは、一度は堪能してみたいところです。

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「べるもんた」の車両の特徴や魅力

「走るギャラリー」がコンセプトの「べるもんた」は、車内のあらゆる所に乗客を楽しませる工夫が施されています。その車内の特徴や魅力についても詳しく見ていきましょう。座席からつり革のデザインに至るまでこだわり抜いているので、乗車したらまずは、細部にまで至るこだわり部分に注目しながら車内を見て回ってみてください。

座席はボックス席とカウンター席の2タイプ

「べるもんた」は、ゆっくり座れるボックスタイプの座席と車窓を存分に楽しめるカウンタータイプの座席の2種類を用意。座席の色は、車体と同じグリーンが基調となっています。ボックス座席は、向かい合わせになっていて折り畳みのテーブル付き。流れ行く車窓を眺めながら、ドリンクや駅弁をゆっくり楽しめます。

カウンター座席は、景色が眺めやすいように窓側を向いた造り。車窓を存分に楽しめるようにと、窓は額縁のようなデザインでスペースも広めにとられています。

雄大な立山連峰や富山湾をすぐ目の前に見ることができるので、景色をゆっくり楽しみたい人はカウンター座席がおすすめです。反対に、グループでワイワイと富山グルメを楽しみたい人はボックス座席をチョイスすると良いでしょう。

銅箔で仕上げたつり革の持ち手

列車につきもののつり革にも注目しましょう。「べるもんた」のつり革には、伝統工芸の高岡銅器を彷彿とさせる銅箔で、砺波・高岡・氷見・南砺の沿線4市を表すイラストが施されています。持ち手の部分は上品で滑らかな木製で作られていて、シックな雰囲気が演出されています。

合掌造りなど富山の観光をモチーフにした「井波彫刻」

座席を仕切るつい立には、伝統工芸の「井波彫刻」で作られた8作品が取り付けられています。井波彫刻とは、江戸時代から続く彫刻技法で、浮き彫りになった図柄が特徴。「べるもんた」には、五箇山の合掌造りや花といったデザインの彫刻が、車内のインテリアとして大きな存在感を放っています。

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砺波市の伝統工芸品の展示

観光列車といえば、記念スタンプが置いてあるのが一般的。「べるもんた」も例にもれず、車内に記念スタンプが用意されています。記念スタンプは、カウンター座席の中間あたりくらいに用意。

スタンプが置かれている台は、ガラス張りになっていて、中には沿線の砺波市が誇る伝統工芸「庄川挽物木地」の茶碗や「越中三助焼」の湯呑みが展示されています。スタンプを押しつつ、匠の技で作られた一品を鑑賞しましょう。

「べるもんた」で富山グルメに舌鼓

さて、富山といえば新鮮な海の幸が有名。富山湾では、寒ブリをはじめ様々な魚介類が豊富です。また、城端線で登場する砺波平野に広がる田んぼで収穫できるお米と水も潤沢なので、富山では日本酒造りも盛んです。寿司をはじめとする富山グルメを、車窓と一緒に楽しむ贅沢なひと時を過ごしましょう。

ぷち富山湾鮨セット(2,000円)

先に紹介しましたが、「べるもんた」では寿司職人が握る出来たての寿司が味わえます。事前予約をすれば、富山湾で獲れたネタを使った寿司5貫と、氷見のはと麦茶がセットになった「ぷち富山湾鮨セット」が堪能できます。料金は税込2000円。予約なしでも注文できるそうですが、数量限定のため、確実に寿司を楽しみたい人は予約しましょう。

ほろ酔いセット(1,500円)

「車窓を見ながらちょっと一杯…」なんて時には「ほろ酔いセット」がおすすめ。沿線で作られている地酒6種類の中から1種類を選んで堪能できます。おつまみに、魚介類など沿線の特産品の盛り合わせ4品付きです。料金は税込1500円で、日本酒は2杯目以降は追加料金が必要になります。こちらも事前予約をしておきましょう。

飲み比べセット(1,500円)

もっとたくさん日本酒を堪能したいお酒好きには「飲み比べセット」がおすすめ。人気のおすすめ地酒3種を、丸い銅製のぐい飲みで頂きます。ディーゼル列車の心地よい振動に身を任せ、ゆっくりと富山のお米と水が織り成すハーモニーを味わいましょう。料金は税込1500円で、事前予約制です。

「べるもんた」に乗ったらお土産を買おう

旅行といえばお土産は必須です。「べるもんた」の車内でも、寿司カウンターの横に車内販売コーナーが設置されているので、そちらで城端線と氷見線沿線の特産品を購入することができます。乗車中のお供にするのも良いですし、帰宅後のお楽しみにもピッタリ。乗車中にお土産ショッピングを楽しんでください。

おみやげセット(1,500円)

たくさんお土産があってどれにしようか迷ってしまうなら、事前に「お土産セット」を予約するのもおすすめです。4種類のお土産がセットになっていて、料金は税込1500円。時期によってセット内容は変更になりますが、人気の特産品がギュッと詰まっていてお得です。

ちなみに、今紹介したグルメやお土産の予約先は、「べるもんた」のHPを確認してください。HPから予約サイトに飛ぶことができます。ただし、座席の予約とは別になるので気を付けてください。

「べるもんた」に乗車するならネット予約がおすすめ

気になる「べるもんた」の予約ですが、乗車日の1ヶ月前の10:00から購入可能です。全国のJR主要駅みどりの窓口や旅行会社を通して購入できるのですが、なにしろ「べるもんた」は人気の観光列車。特に、人気の氷見線は予約開始直後に売り切れてしまうこともザラです。

予約開始時にみどりの窓口で買うのは大変なので、そんな時はネットで購入するのがおすすめです。予約が始まる前に購入画面を準備して、開始後すぐに購入できるようにしましょう。

詳しい予約方法

ネットで予約する時は、JR西日本の「JRおでかけネット」の予約サイト「e5489」から予約できます。「べるもんた」は全席指定席なので、乗車券と別に座席指定券の購入が必要です。

乗車券は乗車区間によって料金が変わってきますが、座席指定券は大人520円・子ども260円とリーズナブル。座席指定券がお手頃価格なのも、この列車が人気の理由の一つです。

「べるもんた」の基本情報

ここまで紹介してきた「べるもんた」ですが、深緑を基調にした車体にゴールドのラインが入り、シックで上品な雰囲気を持つ観光列車です。もともと、2015年に北陸新幹線が開通したことを記念して実施された「北陸デスティネーションキャンペーン」の一環で、2016年までの運行予定でした。

乗車すると、発車後に記念乗車証も配られるそうです。中には記念スタンプを押す欄があり、乗車切符を挟める欄もあります。車掌さんが切符に「べるもんた」のスタンプを押してくれるそうなので、車内に設置された記念スタンプと共に、切符も記念乗車証に挟んで大切に保管しておきましょう。思い出に残るお土産になります。

沿線の見どころスポットにも行ってみよう

「べるもんた」に乗ったら、車内でゆったり車窓を眺める旅も良いですが、沿線周辺の観光スポットにも足を延ばしてみましょう。高岡駅から徒歩約12分のところにある御車山会館では、「御車山」を一年を通して見学することができます。

御車山とは、豊臣秀吉が当時の天皇と上皇を迎える時に使った御所車に鉾を立てたもので、高岡に住む職人たちの手で豪華絢爛な装飾が施された山車です。この御車山を使った「高岡御車山祭」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているそう。時間があれば、その歴史と豪華な姿に圧倒されてみてください。

城端駅からバスで約1時間15分の白川郷も、訪れてみたいところの一つ。白川郷といえば、合掌造りが有名な集落。昔ながらのレトロな雰囲気が人気の場所で、まるでタイムスリップしたかのような気分が味わえる場所です。今でも人が住んで生活しているという所に、ロマンを感じられます。少し遠いですが、足を延ばしてみるのがおすすめです。

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「べるもんた」に乗って列車から富山の魅力にふれよう

いかがでしたでしょうか?限定運行から運行延長になるほど人気の「べるもんた」。乗車人数39人ということから予約が困難な観光列車ではありますが、乗るだけの価値がある列車です。人気の氷見線は特に予約が難しいので、予約開始になったらすぐにネット予約することをおすすめします。

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