2019年07月25日公開
2019年07月25日更新
江戸城に天守閣がない理由を解説!将来再建される可能性はある?
江戸城と言えば多くの方がご存知のはずですが、なぜ天守閣がなく再建されないのか不思議に思う方もいるはずです。天守閣があった場所には天守台だけ残っていますが、江戸城の天守閣がないのには理由があります。その江戸城の天守閣がない理由をお伝えします。

目次
江戸城の天守閣がない理由をご紹介
江戸城と言えば、多くの方がご存知の有名な城です。江戸幕府の象徴と言っても間違いないほどで、日本人なら知っている方も多いはずです。しかし、江戸城には現在は天守閣はなく、天守閣を建てるための台だけが残されています。実は江戸城は、理由があって天守閣が造られませんでした。その理由をお伝えします。

江戸城の天守閣があった場所
江戸城の天守閣があった場所は、東京の皇居の敷地の一部で、皇居の東御苑にある天守台というのが江戸城の天守閣が建てられる予定だった場所で、再建しようとして、計画が中止になり、天守閣は再建されず、土台となる天守台だけが現在残っています。
東御苑は一般開放されていて、公園となっている場所で、訪れたことのある方もいるはずです。桜田門をはじめ、当時の江戸城の広さを実感でき、天守台や石垣の美しさをじっくりと見ている方も多くいます。
場所が皇居ですので、桜の開花時期に特別開放される乾通りの見学の際に訪れる方も多く、場所がら周りには東京の高層ビルがあり、歴史ある石垣と同時に見ると不思議な感覚ですが、歴史を感じるスポットとしてもおすすめの場所です。
歴史を感じる場所としてもおすすめ
東京の中心であり、皇居という場所というのもあり、訪れる方も多く、海外からの観光客も訪れるおすすめのスポットでもある東御苑ですが、江戸城跡というのもあり、歴史スポットでもあります。城が好きな方であれば特におすすめの場所でもあります。
美しい石垣にしても、すごく大きくて、当時の幕府の力の大きさを感じたり、歴史好きな方であれば、当時の様子を想像しながら見て歩くのも大変おすすめです。ちょっと高い場所にあるので、周りの景色を見ることもで出来るおすすめのスポットになっています。
天守台もその大きさを見れば、当時は運ぶだけでも大変だったのは想像できます。いろいろなことを感じれる場所で、一度は訪れるべきおすすめのスポットとして、この場所をおすすめする方も沢山います。
もともと小さな天守閣だった江戸城
江戸城というと、徳川家康や江戸幕府をイメージする方が多いはずですが、もともとはその大きさは大変小さく、1457年に建てられたのが江戸城のはじまりとなっています。最初に建てたのは上杉持朝の家臣だった太田道灌でした。
その後上杉家が所有し、1524年に北条氏綱、そして1590年に豊臣秀吉の小田原攻めの時に徳川家康が江戸に入り、江戸城に入ることになります。その時は現在の城跡のような大きさはなく、老朽化もあり、大変荒廃していて天守閣だけなく、敷地内も整備をします。
当時は水路などが近くにあり、敷地内には海水が流れていた場所もあったそうで、家康が江戸城に入る時に、仮にも豊臣秀吉の関八州である家康が、それなりの城でなければと増築、改装をしていきました。
江戸城の天守閣の大きさは国内最大に
江戸開府が1607年に始まると、徳川家康は江戸城の天守閣だけでなく、敷地内や、石垣、堀なども整備を更にして、増築もし、どんどん拡張されていきます。最初の天守閣が完成したのは1607年ですが、それから天守閣は合計3回増築改装されています。
江戸城の天守閣は、最初に完成した時から、その大きさは日本国内では1番大きな天守閣として知られ、江戸幕府の象徴と言っても良いほどの大きさでした。その日本で1番の大きさを誇る江戸城の天守閣は60mの高さがありました。
それだけの大きさの天守閣だった江戸城ですから現在再建したら良いのにと言う方も大変多くいます。そして、なぜ天守閣がなくなり、そして再建しなかったのかというのも疑問になるのですが、再建しないのには大きな理由がありました。
天守閣の存在と意味
城と言えば天守閣のその大きさや美しさは誰もが知るところです。実際に江戸城の天守閣は日本で1番大きなもので、天守台にしても、東京の皇居の敷地内にありますが、大変大きなものです。
天守閣の大きさは、当時は軍事力を表すものでもあり、大きな天守閣ほど力を持っていた証でもあります。そして江戸城においても、徳川家康から2代目の秀忠、3代目の家光と、江戸を守るため、そして戦を起こさせないためもあり巨大な天守閣を造りました。
江戸幕府にとって江戸城は内乱などを起こさせないために力を見せつける意味もあり、軍事力の大きさを見せつけ、戦をさせないようにする意味が天守閣の大きさにはありました。
江戸城の天守閣がなくなった理由
日本でも巨大な天守閣を持つ江戸城は、1657年の明暦の大火で焼失します。この明暦の大火によって日本で1番の大きさをもつ江戸城の天守閣は焼失、そして江戸城だけでなく、城下町にも大変な被害がありました。
明暦の大火の跡、当然焼失した江戸城の天守閣の再建の計画もあがり、全国から大勢の人々が集まり、焼失した天守閣の再建へと動き出します。そして再建の計画通りに、まずは天守閣の土台である天守台から造られます。
この天守台は今も、東京の皇居の東御苑にあり誰でも見に行くことが可能です。この天守台は当時の加賀藩主であった前田綱紀が5千人もの人々を使い、瀬戸内から御影石を運び、大変素晴らしい天守台を作っています。
江戸城の天守閣を再建しなかった理由
そして立派な天守台が出来たところで、次は焼失した天守閣の再建ですが、天守閣を再建しようとしたこの時に会津藩主であった保科正之が焼失した天守閣の再建に、待ったをかけます。この保科正之が何も言わなければ、現在、東京に江戸城の天守閣があったかもしれません。
保科正之は、徳川家光と異母兄弟の弟にあたり、家光が亡くなったあと4代目である徳川家綱の後見人だった人物で、当時、家綱はまだ17歳だったので、再建や、復興の指示をするには無理でした。そのため当時の幕政に保科正之はすごく大きな存在でした。
徳川家光までは、まだ内乱があり、天守閣の存在は大変重要なものでしたが、4代目の家綱の時代には、それもなく、戦が起こる心配がほとんどないと言うことで、莫大な費用や労力を使うなら城下町の復興が優先とし、焼失した天守閣の再建をやめました。
江戸城の天守閣再建よりも城下町復興
天守閣を造るには、当然費用も時間も、労力も必要になります。しかし、この当時は戦が起きる心配などなく、歴史の中でもご存知の方も多いですが、大変平和であったことから、天守閣の必要性に疑問を持った保科正之が再建中止を持ちかけます。
天守閣は、武力などの力の大きさを表すためや、武器を保管しておく武器庫、籠城などしか使い道はないので、当時の状況からみて、焼失した天守閣再建よりも、その前に城下町の復興に労力や資金を使うほうが有意義だと、当時の幕府の閣僚たちは判断しました。
このことがきっかけで、それまでは武力や軍事力を見せつけ、力で抑えつけていた武断政治というものから、天守閣をなくすことで力ではなく、法制度を充実させて社会を安定させる文治政治というものに政治が変わっていきました。
江戸城の天守閣がないことの意味
江戸に天守閣がないというのは、それまであった江戸城がない景色になるため、当時は違和感があったとは感じますが、それまであった江戸城の大きな天守閣の存在がなくなることで、平和になったと感じる人々も多かったようです。
それまでは、天守閣があり、いつ戦があっても良いように武器が保管され、そして戦などを起こしても無駄を感じさせるための存在でもあった巨大な天守閣がなくなることで、戦に対しての不安がないという意味も、城下町に住む人々には大きく感じたのではないでしょうか。
それまで天守閣は必要な建物でしたが、当時には非日常的な存在で、日常的に全く必要性がない存在になった時代が来ていたというのもあり、天守閣を再建しなかったということで本当の平和がきたということでもありました。
平和になった証
現在は城がある街に住む方であれば、城の存在は観光スポットでもあり、街のシンボルでもあり、そしてその街に住む人々の誇りにもなっているはずです。しかし当時は街のシンボルであっても、城はある意味権力や、武力の大きさを示すための存在でもありました。
それは、まだ侍がいて、戦や内乱が多くあったため、それを起こさないようにするためで、江戸城も徳川家康から3代目の家光まで、それをする必要があったため、江戸城を増築し、天守閣も増築、再建をしてその武力の強大さを見せつける目的もありました。
焼失ということで徳川家康の時から見てちょうど50年経ち、そのような戦のない平和な時代になっていた証でもあり、江戸幕府になり、平和な時が続いていたから再建する必要がなかったということでもあります。
江戸城は天守閣のないままに
明暦の大火で焼失したことをきっかけに天守閣の存在を議論し、焼失後の再建計画も途中でやめたため、天守台だけが、当時と同じ場所に、そのまま残されています。恐らく当時、まだ戦などがいつ起きてもおかしくない、または心配がある時だったら、焼失した天守閣は再建されたことでしょう。
そして、現在は焼失後に造られた天守台だけが残り、焼失後の再建しようとしていた江戸城の大きさを知ることが出来ます。そしてその江戸城の天守閣を再建しようとする団体もあり、活動をしています。
東京の観光で皇居へ行き、東御苑に行かれ、天守台のある場所をみて、その大きさを感じ、当時をイメージする方も多くいます。そして中には、この場所に江戸城を再建したらと考える方も実際に多くいます。
江戸城の天守閣は再建されるのか
東京の皇居の一部にもなっている江戸城の跡地ですが、天守台があることからも、天守閣の再建を望む方もいます。そして江戸城天守の再建する会というNPO法人もあり、天守閣の再建を目的に活動する人たちもいます。
当初は2020年の東京オリンピックに間に合うようにというのを目標にしていましたが、宮内庁との関係やいろいろな問題もあり、まだ現実味はないですが、ウェブサイトでは署名も集めており、様々な活動をしています。
実際に江戸城の天守閣が再建となれば、場所は当然天守台の上に再建されるのですが、その再建における費用なども350億円かかると言われています。しかし、それ以上の様々な利益や効果があると言われており、再建はまだ出来なくともCGで再現していたり、ARアプリで再現しようとされています。
江戸城の天守閣が再建されたら
もし江戸城の天守閣が再建されたら、計画ではすべて当時と同じ技法で木造で再建されるそうで、そうなると5階建ての天守閣ですので、約60mの木造建築になり、日本はもちろん、世界でも最大級の木造建築になります。
そして350億円かかるとされる費用も、東京という場所もありますが、日本国内だけでなく海外からの観光客に対しても東京の観光の目玉となり、1000億円の経済効果があるとされていて、実際に再建されれば大きな存在になるのは間違いありません。
さらに、城がある街に住む方であればわかるはずですが、城があると街のシンボルというだけでなく、街の誇りにもなり、江戸城が再建されれば、東京という場所だけでなく、日本のシンボルにもなり、日本人の誇りにもなると言われています。
江戸城の天守閣がおすすめ観光スポットに
数字的にも、江戸城の天守閣が再建されれば、間違いなく場所的にも東京の観光でのおすすめスポットになることでしょう。そして再建を望む方も実際にいますし、国民が望めば再建することも可能ということで、署名を集めています。
現在は天守台のある場所に再建するための署名と同時に、天守台をスマホで見れば天守閣が再現して見れるARプリの寄付などをNPO法人で集めていますが、この天守台のある場所に訪れた人を中心に多くの方が署名していて、天守閣再建に興味を持っているのは確かです。
再建の可能性は無いわけではなく、いずれ天守台のある場所に、皇居の東御苑の場所に江戸城の天守閣が建つ日が来るかもしれません。もし再建されれば、間違いなく東京のおすすめの一大観光スポットになることでしょう。
江戸城の天守閣が日本の誇りに
もし江戸城の天守閣が再建されたなら、約360年ぶりに天守閣が復活ということになります。約60mという高さの天守閣ですから東京のおすすめスポットになるのは間違いないでしょう。そして海外の方たちにも、日本のイメージのひとつとして挙げられる存在になるはずです。
おすすめの観光スポットというだけでなく、焼失前とほど同じ大きさの木造建築の天守閣を、当時と同じ技法で再建するのです。当時はすでにその技法があり、それだけの木造建築をつくる技術を持っていたという部分でもすごいことです。
現在でも日本の木継ぎの技術は特に評価が高いですが、当時の木継ぎでそのような大きさの天守閣が建てられたことや、誰もが知る江戸城が実際にあれば、それは日本人にとっても大きな存在になるはずです。
江戸城の天守閣を想像してみよう
江戸城の天守閣は今は天守台だけが残っています。今はまだ再建というのは正直現実味は薄いように感じますが、もし再建されたらその影響は大変大きく、日本にとっても、日本人にとっても大きな存在になることでしょう。
もし再建されたらどうなるか、今は天守閣のあった皇居の東御苑に行き、天守台の上に建つ天守閣を想像してみましょう。
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