平安京の内裏跡を観光しよう!京都御所などおすすめのスポットをご紹介!

今から1300年以上も昔、日本にあった平安京は、現代にあってもその遺構が京都のあちこちに残っています。特に京都御所は、平安京の姿が今でもうかがいしれると人気です。そこで平安京が感じられる場所をいくつか紹介し、合わせてそこへのアクセスなどについても紹介します。

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目次

  1. 1京都 平安京の内裏跡を観光しよう
  2. 2平安京の歴史を簡単に復習
  3. 3平安京の大内裏と内裏の違い
  4. 4平安京のおすすめのスポット
  5. 5平安京の場所と行き方
  6. 6京都御所見学で平安京体験
  7. 7平安京の人気スポットを散策してみよう

京都 平安京の内裏跡を観光しよう

日本の有名観光地である京都は、その昔平安京という都があった場所です。もちろん今は平安京という都はないのですが、京都には1300年以上も経った現在でも平安京の遺構が残っており、内裏の跡などを見ることができるのです。そこで平安京が感じられるおすすめ観光スポットを紹介します。

平安京の歴史を簡単に復習

さて平安京という都ですが、いったいどのような都だったのでしょうか。まずは平安京の歴史について復習してみましょう。実は平安京は今の京都市市街地であり、現在の京都は平安京の街路をほぼそのまま使うことで現在の街並みがかたちづくられているのです。 

今から遠く1300年以上昔、当時の桓武天皇はそれまで都が置かれた大和国を離れ、新たなところに都を築こうと考えました。まずはじめに造ったのは現在の京都府向日市などにかかる山城国乙訓郡で、平城京の欠点であった大きな川が近くを流れる、水運が利用できる地でした。

784年、桓武天皇はこの地に都を築き、「長岡京」と名づけます。ところがそのあとすぐ、長岡京造営の中心人物である藤原種継が暗殺され、それに伴い多くの人々が処罰されます。さらにさまざまな変事が起こったため、桓武天皇は再遷都を決めます。

再遷都の土地として選ばれたのは長岡京から10キロほど離れた山背国葛野郡、愛宕郡の地でした。「日本紀略」という書物には、現在の将軍塚からこの地を眺めた桓武天皇が、「山や川が麗しく、交通、水運の便もよいところ」と述べたと伝わります。

桓武天皇はさっそく、この地に都の造営を始めます。お手本にしたのは唐の首都長安城でした。まずは大内裏と呼ばれる宮城部分を造営し、それから市街地の造営を行ったと言われています。まず平安京の中央を貫くように朱雀大路が作られ、その北端に大内裏が作られ、南端には有名な羅城門が作られました。

さらにこの朱雀大路を中心にして、東西南北に走る「町」が作られました。大路、小路により碁盤の目のように区画された、約120メートル四方の町は、さらに東西に並ぶ町を4つ集めて「条」、南北を「坊」と名づけられました。

さらに、東西を流れる鴨川、桂川には津が整備され、物資の輸送が行われ、全国から集まった物資は東市、西市に集められて庶民の生活に供されました。一方で官立寺院は東寺、西寺のみが認められました。このうち西寺はなくなりましたが、東寺は現在も観光スポットとなっています。

このようにして造られた平安京は794年に桓武天皇が遷り、詔を発することで正式に都となりました。それまでの都は長岡京のように地名「京」でしたが、「平安」という言葉が使われている点は、世の平安を願う桓武天皇の意思が込められているとも言われます。

こうして作られた平安京は、広い京域を持っていたことから、平安京の時代に条坊の中がすべて埋まることはなかったと言われます。さらに右京の南の方は湿地帯で人が住むのには適しておらず、律令制が形骸化して行く中で少しずつ荒廃していったのです。

貴族の邸宅などは左京周辺に集まり、庶民の家は京域を外れて鴨川の東に広がりました。さらに鴨川東岸に貴族の別邸、寺院などが建つなど、市街地は東に広がっていきます。さらに980年には羅城門が倒壊します。

こうして、平安京の範囲は当初よりも全体に東に広がっていき、これがもとになり中世、そして近世の京都が作られるようになりました。御所から南を見て左、つまり左京がいわゆる「洛中」と呼ばれるようになっていきます。

鎌倉幕府などが作られるようになることで、いわゆる行政府としての機能はだんだんと失われていきますが、それでも平安京は日本の「都」としての位置づけが続きます。そして明治に入り1869年、明治天皇が東京に遷ることで、平安京は都としての役割を終えることとなるのです。

平安京の大内裏と内裏の違い

ところで、今説明した平安京の歴史の中で、「大内裏」という言葉が出てきました。また、おひなさまなどで「お内裏さま」という呼び方も出てきます。大内裏と内裏とはどのような違いがあるのでしょうか。

簡単に言うと、大内裏の中に内裏があるという位置づけになります。このように述べると、今の京都御所が大内裏なのかと思ってしまいますが、実は現在の京都に「大内裏」は残っていません。そればかりか、現在の京都御所は「内裏」の場所ではないのです。

もともと平安京ができたころ作られたその場所は「宮城」と呼ばれていました。宮城の中には天皇が住む現在でいう皇居と、政務を行うための官庁街のようなものが作られました。この皇居部分、つまり天皇が居住するスペースを「内裏」と呼んだのです。ですから大内裏の中に内裏があるという形になります。

大内裏の中は、朱雀大路の端である朱雀門を入ると、中央に大極殿があり、内裏は後方の東側に置かれていました。この大極殿が日本の朝廷の正殿であり、いわゆる即位の大礼などの儀式や行事が行われていたようです。

ところが12世紀ごろになると、この天皇が住まいする内裏を「大内裏」と呼ぶことが行われるようになり、さらに14世紀になると、この宮城全体を指して大内裏と呼ぶ呼び方が定着していきました。

内裏には外郭と内郭があり、外郭の正門が建礼門、内郭の正門が承明門となっていて、外郭は築地塀、内郭は回廊が囲んでいました。実は平安時代中期以降には、天皇は実際には里内裏と呼ばれる場所に住むことが多くなったのですが、それでもずっと本来の天皇の居住地とされ続けます。

この大極殿および大内裏は、政変や失火などが起こるたびに焼失を繰り返します。1227年に起こった火災ではついに大内裏の建物のほとんどが焼失してしまい、跡地は内野と呼ばれる廃墟になってしまいました。後に豊臣秀吉が聚楽第を建てたのがこのあたりなのです。

ということは、現在の京都御所も、実は平安京の時代に内裏があった場所ではありません。現在京都御所がある場所というのは、平安京のころには左京の北の端に近い場所だったのです。

現在の京都御所はもともと、里内裏の一つであった土御門東洞院殿で、1392年の南北朝合一以来正式の皇居となり、明治まで続くこととなるのです。

平安京のおすすめのスポット

もちろん現代の日本に平安京がまるまる残っているわけではなく、実際に京都を訪れたとしても、平安京の街並みがそのまま体験できるわけではありません。しかし、京都御所など、いくつかの場所には今でも平安京の姿を感じさせてくれる場所があります。そんなおすすめの人気観光スポットをいくつか紹介します。

清涼殿

清涼殿は内裏の中にあり、天皇が居住している場所です。特に平安時代中期になると、天皇はここに住まいし、日常の政務、四方拝などの行事を執り行っていました。九間四面の規模で入母屋造檜皮葺の建物で、中には天皇が日常に居住する昼御座、后妃の部屋、殿上人がいる部屋などがありました。

先ほど述べたように、鎌倉時代の火災で内裏が焼けた後、再びその場に再建されることはありませんでした。そこで清涼殿は里内裏に清涼殿代として再建され、そこで儀式の場として使われるようになっていきます。中世になるとほぼ儀式の場となりました。

この清涼殿は現在、京都御所の中にあり、1855年に古式に則って再建されたものです。儀式の場として使われており、白砂を敷き詰めた庭、天皇が出座する御帳台など、そのままに現在に伝わります。

なお、星稜殿は現在、京都御所の参観のルートに入っており、実際にその様子を見ることができます。もちろん人気のおすすめ観光スポットでもあるのですが、比較的簡単に参観できるため、京都に来る機会があったなら参観をおすすめします。

京都御所紫宸殿

清涼殿が天皇の日常の住まいであるならば、儀式の場となったのが紫宸殿です。内裏の正殿であり、特に平安時代中期に大極殿が燃えたあとはこの紫宸殿が正殿であり、即位礼などの儀式が行われる場所にもなりました。

紫宸殿は正面九間の母屋に四方に庇があるという造りで、その外側には高欄がある簀子がありました。そして中央には天皇が着座する高御座が置かれていました。天皇は儀式や政務の際にここに着座したのです。

さらに南庭には東に桜、西に橘が植えられ、東に左近衛、西に右近衛が置かれました。おひなさまの飾りで「左近の桜、右近の橘」というのはここから来ています。現在の京都御所の紫宸殿でもこの場所に桜と橘の木が植えられていて、当時の雰囲気を今に伝えます。

ちなみに、先ほど述べたように、現在の京都御所はもともと里内裏だったところにあり、平安京のころの紫宸殿があった場所は現在の京都市上京区田中町になります。当時の南庭中央部にあたる場所に説明板が配置されています。

また、京都の観光スポットとして人気が高い仁和寺ですが、この仁和寺の金堂は1613年に建立された紫宸殿を江戸時代に移築したものであり、現存最古の紫宸殿ということになります。国宝指定となっていますが、近世の寝殿造として当時の建築の雰囲気をよく伝えるものなので、ぜひ見学をおすすめします。

建礼門

次は建礼門です。建礼門は平安京内裏の外郭門の一つで、南正面にあり、先ほど述べたように外郭の正門の役割を持っていました。建礼門を通り、承明門を抜けて内裏に入るというルートになります。東西に39間の築墻が設けられ、檜皮葺、切妻屋根の四脚門となっていました。

門の前で白馬節会が行われたことから「青馬陣」、内裏南にあることから「南端門」などの呼び名がありますが、いずれにしても特別な時に使われる格式の高い門であることは間違いありません。現在の京都御所でも南面正門は建礼門です。

平安京の時代の内裏があった際の建礼門跡は、現在の京都市上京区中務町となっており、こちらも看板で場所がわかるようになっています。

なお、平安京の時代の建礼門は特別な時の門と述べましたが、その点は現在も変わらず、現在の京都御所の建礼門も最も格式の高い門とされており、天皇の通行および国賓来訪の時などにしか使われません。また京都御所参観の際には開門はしませんが、近くで見ることができるのでこちらもおすすめです。

なお、歴史ファンの方の中には、建礼門院徳子という名前を思い浮かべる方もいるかもしれません、徳子は平清盛の娘ですが、子どもが即位し安徳天皇となったことから院号として「建礼門院」を称したのです。

朱雀大路

朱雀大路は平安京を南北に貫く中央の大路です。「朱雀」というのは、「四神」という、東西南北を守る神の一つで、南を守る神獣とされていました。首都の正門の羅城門から大内裏の正門にあった朱雀門まで延びていました。

平安京の朱雀大路は幅は82メートルあり、外国使節への示威の意味もあったほか、軍隊の出立、大嘗祭での神餞運び込みなど、朝廷の力を示すためにも使われました。また朱雀大路の両脇は築地塀が続いていました。

しかし時代が進むにつれ朱雀大路は荒廃し、戦国時代になると市街地から切り離され、一部が下京、上京になり、さらに豊臣政権の御土居の一部にとり込まれますが、復活することはありませんでした。現在では同じ場所に千本通が通っています。

一方、平城京が置かれた奈良では、人気観光スポットである平城京跡歴史公園の中に「朱雀門ひろば」が作られ、朱雀門の南北約250メートルに朱雀大路が復元されています。もし朱雀大路がどんな感じだったか見てみたいならば、奈良の平城京跡へ行ってみることをおすすめします。

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平安京の場所と行き方

さて、今から1300年以上昔にあった平安京は、このように場所や形を変えてですが、現在の京都の人気観光スポットとして今でもその姿を見ることができます。それであれば実際に行くためのアクセス方法について紹介していきましょう。

まず、京都の街は京都御所から見て、つまり南を向いて左手側が「左京」、右手側が「右京」となります。上から俯瞰する地図では右左が逆になります。区名もこれがもとになって左京区、右京区などとついています。

まず、今の時代にその姿が一番よく伝わっているのが京都の代表的な人気観光スポットの一つである「京都御所」です。京都御所の見学については次に述べますが、京都駅から京都市営地下鉄烏丸線を利用し、「丸太町」駅もしくは「今出川」駅を下車するのが最も便利です。

二つの駅のちょうど中間あたりにある「蛤御門」を入り、そこからまっすぐ進むと「建礼門」があります。門そのもののあたりはふつうに見られるので、ほかの観光スポットを見学するついでに寄ることもできます。

また、先ほど触れた仁和寺は京福電鉄(嵐電)の「御室仁和寺」駅から3分ほどです。京都御所と組み合わせるなら烏丸線で四条に出、そこから阪急に乗り換え、「西院」駅で嵐電に乗り継ぐといいでしょう。タクシーなども使えますが、渋滞することもあるので電車がおすすめです。

京都御所見学で平安京体験

平安京の姿を知りたいという方にはやはり京都御所の参観がおすすめです。以前は京都御所の参観は事前申し込みがいるなど面倒でしたが、現在はそれが不要となり、人気の観光スポットとして多くの方が訪れるようになっています。

京都御所を参観したい方は休止日を確認し、好きな時間に清所門に行くと入ることができます。職員による案内もあるので、できたらこの時間がおすすめです。また手荷物検査があり、大きい荷物は持ち込めないので、荷物は少なくしていくのがおすすめです。また砂利道なので歩きやすい靴にすることをおすすめします。

京都御所は人気観光スポットでもあり、多くの方が参観に訪れます。また御所の外も季節によっては梅や桜なども楽しめる人気スポットです。ゆっくりと平安京の昔に思いをはせるのもいいでしょう。

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平安京の人気スポットを散策してみよう

京都には人気の観光スポットが多くありますが、その中でも平安京の昔をしのばせてくれる場所は、歴史の雰囲気を今に感じさせてくれることで特に人気が高いです。京都御所のほかにも当時の遺構をしのばせる場所はいろいろありますので、ぜひゆっくり時間をとって京都観光をお楽しみください。

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この記事のライター
茉莉花

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