アウクスブルクのおすすめ観光スポット11選!クリスマス市は見どころ満載!

南ドイツのアウクスブルクは紀元前からの古い歴史をもつ町です。中世には金融都市として繁栄し、フッガー家などの大富豪も誕生しました。また、アウクスブルクは賑やかで美しいクリスマス市でも人気です。今回はアウクスブルクの観光スポット11選とクリスマス市をご紹介します。

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目次

  1. 1ドイツのアウクスブルクをご紹介
  2. 2ドイツのアウクスブルクはどんな町?
  3. 3ドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポット【教会・公共施設】
  4. 4ドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポット【宮殿・その他】
  5. 5ドイツ・アウクスブルクのクリスマス市をご紹介
  6. 6ドイツ・アウクスブルクと一緒に観光したい都市
  7. 7ドイツ・アウクスブルクに行ってみよう!

ドイツのアウクスブルクをご紹介

南ドイツのアウクスブルクは古い歴史をもつ町で、ドイツの人気観光ルートである「ロマンチック街道」沿いにあるため、毎年国内外から多くの観光客が訪れます。

長い歴史を物語るように、アウクスブルグには歴史的な観光スポットが多いのですが、大規模なクリスマス市も有名、かつ美しいと人気です。

今回はアウクスブルグのおすすめ観光スポット11カ所と共に、有名なクリスマス市をご紹介します。

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ドイツのアウクスブルクはどんな町?

アウクスブルグはドイツ南部のバイエルン州の都市で、ミュンヘンの北西に位置しています。「アウクスブルグ」の名は、古代ローマの初代皇帝アウグストゥスがローマ軍の駐屯地を開いたことに由来します。つまりアウクスブルグは2000年の歴史をもつ、ドイツでも2番目に古い都市なのです。

アウクスブルグの繁栄は15世紀から16世紀、フッガー家などによりもたらされ、金融都市として発展しました。そのためアウクスブルクは「フッガーシュタット(フッガーの都市)」と呼ばれることもあります。ルターの宗教改革の舞台としても知られています。

現在のアウクスブルクは人口約27万人で、バイエルン州では3番目に大きな都市になっています。

ドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポット【教会・公共施設】

この項ではドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポットのうち、教会や公共施設5カ所をご紹介します。

長い歴史をもつ町だけに、アウクスブルクには重要な教会がいくつかあります。また、中世の繁栄を象徴するような公のスポットや、財を成した豪商によって整備された公共施設もあります。

大聖堂

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、教会・公共施設の1つ目は「大聖堂」です。10世紀から14世紀にかけて何度も増築や改装をされゴシック様式の外観を呈していますが、ロマネスク様式の基礎構造が残っている部分を見学することもできます。

アウクスブルグの「大聖堂」の最大の見どころは1140年に制作された世界最古といわれるステンドグラスです。丸天井に見られるこのステンドグラスには、ダビデ王ら5人の預言者が描かれています。

また、1000年以上前に作られた青銅の扉や、アウクスブルグ出身であるハンス・ホルバインの絵画なども人気の見どころになっています。大聖堂に併設されている博物館には青銅の扉のオリジナルも展示されています。

聖ウルリヒ&アフラ教会

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、教会・公共施設の2つ目は「聖ウルリヒ&アフラ教会」です。聖ウルリヒと聖アフラというのは、この教会に葬られた2人の司教の名前です。

同じ敷地内に宗派の違う2つの教会があり、16世紀に建てられた聖ウルリヒ教会はカトリック、アフラ教会の方はプロテスタントです。

11世紀はじめまでアウクスブルクの司教は「聖ウルリヒ教会」に葬られるのが習慣でした。一方「聖アフラ教会」の方は、アウグスブルクでプロテスタント(ルター派)が認められた、世界史でも有名な宗教和議を記念して建設されたものです。

大聖堂と同じく重要な「聖ウルリヒ&アフラ教会」は、アウクスブルグがカトリックとプロテスタントの和議が成された地であるという、歴史を象徴するスポットでもあるのです。内部の装飾は見応えがあるので、是非ゆっくり時間をとって見学してください。

聖アンナ教会

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、教会・公共施設の3つ目は「聖アンナ教会」です。1321年に建てられたというこの教会は、アウクスブルクで最も格式のあるプロテスタント教会です。教会の内部はロココ調の華麗な装飾がなされています。

「聖アンナ教会」はフッガー家を繁栄を築いたヤコブ・フッガーやその親族の墓所があることでも知られています。また、宗教改革者ルターは宗教裁判中この教会に滞在していました。ルターが宿泊していた部屋は宗教改革記念室として公開されていますので、そちらにも足を運んでみてください。

市庁舎とペルラッハの塔

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、教会・公共施設の4つ目は「市庁舎とペルラッハの塔」です。17世紀ルネサンス様式の市庁舎は1996年に再建されたものですが、北方ヨーロッパの最高傑作とうたわれた建築を現代に見せてくれています。

左右対称の市庁舎の中央に羽を広げる鷲の紋章は、アウクスブルグがローマ帝国の中で「自由都市」という特別な立場であったことを表しています。

市庁舎は中を見学することができ、金とフレスコ画で華やかに装飾された天井をもつ「黄金の間」などが人気の見どころになっています。

アウクスブルク市庁舎と隣接している高さ70メートルの塔が「ペルラッハの塔」です。市庁舎との調和が考慮されたこの塔は、12世紀に建築されたものが基礎になっていますが、現在のデザインになったのは17世紀になってからと言われています。

「ペルラッハの塔」には260段近い階段があり、上からアウクスブルクの町並みとアルプスを見ることができます。この塔の鐘は、未だに手動で鳴らされています。

フッガーライ

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、教会・公共施設の5つ目は「フッガーライ」です。「フッガーライ」は世界最古の社会福祉住宅といわれるもので、大富豪のフッガー家が16世紀に低所得者のために建設したものです。

「フッガーライ」には3階建の家が67軒、147の住居があり、1つの町を形成しています。域内には教会をはじめ噴水や城門などがあり、現在でも人々が生活をしています。アウクスブルグの市民であること、カトリックの信者であることなどの入居条件がありますが、家賃は創建当初から変わらず、今の通貨に換算すると1ユーロ足らずだそうです。

観光客のために「フッガーライ」では13番の住居を博物館として開放していて、住居の設備などを見学することができます。

ドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポット【宮殿・その他】

この項では、ドイツ・アウクスブルクのおすすめ観光スポットの内、宮殿や上のカテゴリーに入らなかったもの6か所をご紹介します。宮殿といっても王族のものではなく、商売で財を成した銀行家が建てたものだというところが商業都市アウクスブルクを象徴しています。

また、有名な作曲家モーツァルトの父がアウクスブルク出身のため、モーツァルトのルーツを垣間見られるスポットもあります。

シェッツラー宮殿

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の1つ目は「シェッツラー宮殿」です。この宮殿は銀行家として財を成したベネディクト・アダム・リーベルトが建てたロココ建築で、現在は美術館として公開されています。

美術館となっている「シェッツラー宮殿」は、展示されているデューラーやホルバインなどの絵画も見応えがありますが、何といってもマリー・アントワネットを招くためにと装飾された建物そのものが見どころです。

フランスに嫁ぐ前のマリー・アントワネットが踊ったという祝祭の間は、女性に人気の可憐なロココ様式で彩られています。絵画が飾ってある他の部屋はそれぞれに趣が違う暖房器具が目を引きます。

アウグストゥスの噴水

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の2つ目は、市庁舎広場にある「アウグストゥスの噴水」です。大理石と青銅という2つの素材を組み合わせて造られているこの噴水には、古代ローマの初代皇帝アウグストゥスの像が載っています。

アウクスブルクには他にも、町で1番美しいと言われる「ヘラクレスの噴水」や、商人や旅行者の守護神であるマーキュリーをかたどった「メルクリウスの噴水」があり、「アウグストゥスの噴水」と共にアウクスブルグの3大噴水と言われています。

操り人形博物館

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の3つ目は「操り人形博物館」です。ここはキステ人形劇団という人気劇団の本拠地で、博物館では劇団で使われていた人形が展示されています。

「操り人形博物館」には劇場も併設されていて、ここでキステ人形劇団の公演が行われます。公演は大変な人気で、チケットは予約だけでほとんどが売れてしまうとか。博物館で人形を見るだけでも満足感は得られますが、人形劇に興味のある人は事前の手配がおすすめです。

モーツァルト・ハウス

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の4つ目は「モーツァルト・ハウス」です。17世紀に建てられたという可愛らしいレンガ色の建物は、誰でもが知っているアマデウス・モーツアルトの父、レオポルト・モーツアルトの生家です。

レオポルト・モーツアルトはザルツブルク宮廷楽団のバイオリン奏者で、アマデウスに音楽教育を施し、世に送り出した教育パパとして知られています。

「モーツァルト・ハウス」にはレオポルト・モーツァルトの作品や彼の生涯についての展示があり、それらを見ることで、レオポルドの子である天才アマデウス・モーツァルトのルーツを垣間見ることができます。このスポット最大の見どころは、親子が練習で使用していたというフォルテピアノです。

フッガーホイザー

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の5つ目は「フッガーホイザー」です。フッガー家は中世アウクスブルクを代表する豪商です。「フッガーホイザー」はそのフッガー家の住居や商館だった多くの建物を1つのファサードにまとめたものです。

「フッガーホイザー」の所有は今でもフッガー家になっていますが、多く建物にはレストランや土産物店などのテナントが入っています。美しい中庭をもつレストラン「ダーメンホーフ」は中でも人気のスポットです。

マキシミリアン通り

アウクスブルクのおすすめ観光スポット、宮殿・その他の6つ目は「マキシミリアン通り」です。この通りは旧市街の目抜き通りで、トラムも通っています。

通り沿いには市庁舎、シェツラー宮殿、聖ウルリヒ&アフラ教会など主だった人気観光スポットが集中していますので、まずは「マキシミリアン通り」に沿って歩くのが観光の基本になります。また、この通りにはカフェやレストラン、ギフトショップなども並んでいて大変便利です。

ドイツ・アウクスブルクのクリスマス市をご紹介

ヨーロッパの町では、クリスマスの1か月前くらいからクリスマス市が立ちます。市庁舎前の広場に展開するアウクスブルクのクリスマス市は500年以上の歴史があり、ドイツで最も美しいクリスマスマーケットとも言われています。この項では、アウクスブルクのクリスマス市の様子をご紹介します。

屋台

大きなクリスマスツリーが設置される市庁舎広場には、たくさんの屋台が出ます。寒い冬の楽しみはやはりお酒で身体を温めることなのか、ホットワインを販売する屋台も目立ちます。ホットワインを飲む陶器製のカップは返却するとデポジット金が戻ってきますが、町の名前や風景など店独特のデザインで、お土産にする人も少なくありません。

食べ物の屋台も大賑わいです。ドイツ名物のソーセージはもちろん、ステーキサンドやドイツ料理、チョコレートの量り売りやお菓子などさまざまで、食べ歩きが楽しめます。クリスマスの飾りやドイツらしい雑貨の屋台ではお土産探しもできます。

演奏会

アウクスブルクのクリスマス市を有名なものにしているのが演奏会です。一般的な合唱や演奏はクリスマス市の期間中毎日行われますが、金・土・日曜の夜には「エンゲルシュピール(天使の演奏会)」という特別な演奏会があります。市庁舎のバルコニーに24人の天使たちが現れ、広場に美しい歌声を響かせてくれるのです。

天使たちの清らかな歌声は、クリスマスが楽しいばかりのお祭りなのではなく、厳かな宗教行事だということを再認識させてくれます。

その他

アウクスブルクのクリスマス市には、クリスマスツリーと同じくらい目立つものが登場します。それがクリスマスピラミッドです。

元々はロウソク立てで家庭の卓上などに置かれていたものですが、今では大きなサイズのクリスマスピラミッドが多くの都市のクリスマス市で見られるようになりました。

アウクスブルクのクリスマス市では、大きなアドベントカレンダーも見られます。アドベントカレンダーとはクリスマスまでの日をカウントダウンしていくもので、毎日1つずつ窓を開けていくと、その中に写真やイラスト、時にはお菓子やプレゼントが入っているというお楽しみグッズです。

家庭用のアドベントカレンダーはクリスマスに関連したグッズの形をした箱が多いようですが、アウクスブルクのクリスマス市では建物の窓を利用しています。毎日窓が開かれるたびに窓の向こうに見えるカラフルなイラストが増えていきます。

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ドイツ・アウクスブルクと一緒に観光したい都市

アウクスブルクがあるバイエルン州の州都はミュンヘンで、2つの町は鉄道が30分ほどで結んでいます。ですので、ミュンヘンを起点に日帰りでアウクスブルクを訪問することも十分可能です。

また、アウクスブルクは「ロマンチック街道」沿いの町でもあるので、車などを借りて街道沿いにあるローテンブルク、ディンケルスビュール、ヒュッセンなど人気の町めぐりもおすすめです。

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ドイツ・アウクスブルクに行ってみよう!

以上、南ドイツのアウクスブルクのおすすめ観光スポット11か所と、ドイツのクリスマスマーケットの中でも人気の高いクリスマス市についてご紹介しました。

アウクスブルクはさほど大きな町ではないので、初めてドイツ旅行をする人はあまり訪問しませんが、多くの魅力にあふれた町です。ドイツリピーターなら、是非足を向け、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
MinminK

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