新発田城の春は桜の人気名所に!アクセスやおすすめの観光見どころまとめ!

新潟県新発田市にある、新発田城は国指定の重要文化財です。新発田市を代表する観光名所で、見どころもたくさんあります。歴史あるお城で、江戸時代に今日まで残る新発田城の形が完成したようです。そんな新発田城の歴史や見どころやアクセス方法などを紹介します。

新発田城の春は桜の人気名所に!アクセスやおすすめの観光見どころまとめ!のイメージ

目次

  1. 1新発田城はどんなところ?
  2. 2新発田城の歴史
  3. 3新発田城の観光の見どころ
  4. 4新発田城は桜のスポットとして人気
  5. 5新発田城の基本情報
  6. 6新発田城までのアクセス方法
  7. 7新発田城周辺の観光名所
  8. 8新発田市はどんなとこ
  9. 9新発田城で花見を楽しもう!

新発田城はどんなところ?

新発田城(しばたじょう)は、新潟県新発田市にあります。城の定義にもよりますが、日本には約5万ほどのお城があるそうですが、そのように数ある城のなかで、新発田城は日本100名城の一つに数えられています。華麗なお城です。

歴史上で最初に新発田城が築城されたのは、鎌倉幕府の創設に貢献した佐々木盛綱の流れにあたる、新発田氏が築城したと推測されています。ただし、正確な築城年代は不明です。新発田城の周囲に菖蒲がたくさん咲いていることもあり菖蒲(あやめ)城とも呼ばれています。

新発田城の歴史

新発田城は代々、新発田氏の居城となっていました。しかし、天正9年(1581年)に、新発田重家が上杉景勝に対して反乱を起こし、天正15年(1587年)に、上杉景勝の攻撃で新発田城は落城して、それまで城主だった、新発田氏は滅亡しています。

この時に、それまでの新発田城は破壊されたようです。慶長3年(1598年)になると、豊臣秀吉の命で上杉景勝が会津に転封されます。その後に、加賀の大聖寺城から溝口秀勝が6万石の石高で新発田城に入城しています。

新発田城は江戸時代の承応3年に完成

溝口秀勝は新発田城入城とともに、城の再建を開始し、新発田城が完成したのは、江戸時代の(承応3年)1654年の頃と伝えられています。

当時の新発田城は、加治川の水利を利用し、外堀として使用していました。本丸を中心にして、北側に古丸、南側は二の丸として、本丸を囲み、その南側に三の丸がありました。櫓が1棟、主な門は5棟あったそうです。

完成後ほどなく、寛文8年(1668年)の大火で、鉄砲櫓と丑寅(うしとら)櫓を除いて、城郭のほとんどが焼失しています。さらに、翌年の大地震で城の石垣の多くも崩れました。

三階櫓は平成16年に再建

しかし、その翌年から復旧工事が開始され、辰巳(たつみ)櫓から、現在の三階櫓にあたる乾(いぬい)櫓の間がすべて切込接(きりこみはぎ)の石垣となっています。延宝7年(1679年)に、乾櫓の場所に三階櫓が建てられています。現在の三階櫓は本丸南東の辰巳櫓と同時期の平成16年(2004年)に復元されました。

新発田城には、江戸時代に出来上がった時から大阪城のような天守はなく、本丸の北西隅の三階櫓が中心的な建物になります。

現在の三階櫓は自衛隊の敷地内にあり、内部の見学はできません。丁字型の屋根に地座されている三匹の鯱(シャチホコ)の姿を、少し離れた場所からを観光することになります。

新発田城の観光の見どころ

新発田城には、他の城では見られない3匹のシャチホコが乗った櫓があります。また、国の重要文化財に指定されている建物もあります。他にも、極めて優れた建造技術で組まれた石垣があり、強度だけでなくデザイン性にも優れた壁もあります。新発田城は見どころがいっぱいです。

3匹の鯱

新発田城の最大の謎でもあり特徴でもあるのが、三匹のシャチホコ(鯱)です。三階櫓の最上階の屋根に三匹のシャチホコが鎮座されています。

平成16年(2004年)に復元された三階櫓の頂上に並んでいます。櫓が丁字路であるところから三匹のシャチホコが設置されたようですが、通常、城のシャチホコは二匹であるために、なぜ、新発田城がシャチホコを三匹にしたのか、正確な根拠は解明されていません。

外部から攻めてくる敵の目を狂わせる効果があるという説がありますが、定かではありません。確かに3か所にシャチホコがると、初めて見ると戸惑うかもしれません。

石垣と海鼠壁

新発田城の特徴の一つが「海鼠壁(なまこかべ)」です。海鼠壁は平瓦を並べて、瓦の継ぎ目の間に漆喰を盛り付けて塗った壁で、新発田城の外壁は海鼠壁でできています。継ぎ目部分の漆喰の盛り上がりが、海鼠(なまこ)に似ていることで「海鼠壁」という名前がついたそうです。雪国の城に多く採用されます。

黒い瓦の間を白い漆喰がしっかりと固めて、その結果、出来上がった格子状のデザインは、見た目も幾何学的な美しさがあります。また、敵の弾丸や弓矢による攻撃を防御し、雪や雨や強風等から壁へのダメージを軽減する効果も備わっているそうです。

切込み接ぎの石垣

新発田城では石垣も特徴のひとつです。「切込み接ぎ」と呼ばれる、築城当時の最新技術で作られた石垣です。石工の手により、整然とした形に成形された石材同士を高い精度で密着させています。きわめて強度が高く、石積みされた石垣の見た目の姿も美しくなります。隙間なく積まれたことで、水はけをよくするために排水溝があります。

表門と二の丸隅櫓

新発田城の「表門」と「二の丸隅櫓」は国の重要文化財に指定されています。2棟が昭和32年(1957年)に重要文化財に指定されています。

新発田城表門は、脇戸付櫓門、入母屋造り、本瓦葺です。二の丸隅櫓は、二重二階隅櫓、入母屋造り、本瓦葺です。2棟ともに江戸時代の建造物です。

新発田城は桜のスポットとして人気

新発田城は桜の名所ですが、新発田城が包含される新発田城址公園の桜も見事です。新発田城の美しい姿と、春に咲き誇る桜のコントラストが見事な春の新発田の風景になります。

城の周辺にも桜の木があり見事に咲き誇ります。と同時に、柴田城址公園内の多くの桜も咲き、新発田城を背景にして眺める桜は格別です。桜は城に良く似合う花です。

桜の見頃時期と混雑状況

例年、桜の見頃の時期になると、「新発田城址公園桜まつり」が開催されます。期間中は、夜桜のライトアップもあり、地元の物産展や飲食物の販売がされ、多くの人が見学にやってきます。

桜の見頃は気象条件によりますが、だいたい4月中旬です。ただし多少前後する場合もあります。夜桜のライトアップは18:00~21:00の時間帯に、ぼんぼりが点灯されます。「新発田城址公園桜まつり」の問合せ先は、新発田市観光協会(0254-26-6789)になります。

新発田城の基本情報

正式名称は新発田城になります。一部の建物は国指定重要文化財です。新発田城が開門され、見学ができるのは、4月~11月の期間のみになります。開門時間は午前9時~午後5時です。ただし、11月のみ午後4時30分で閉門となります。新発田城への入場料は無料です。城ファン待望の、日本100名城スタンプは表門にあるそうです。

現在の新発田城は、自衛隊の駐屯地になっています。本丸の北側半分と二の丸の2/3ほどの領域が陸上自衛隊新発田駐屯地として使用されています。

住所 新潟県新発田市大手町6丁目
電話番号 0254-22-9534(新発田市役所文化行政課)

新発田城までのアクセス方法

新発田城へのアクセスですが、電車を利用して、駅から徒歩で向かうか、タクシーを利用して新発田城にアクセスできます。

車でのアクセスは、無料駐車場も完備していて、アクセスに問題はありません。新発田城ではボランティアガイドさんがおられます。一緒に新発田城を見学すると所要時間は約90分になるそうです。

公共交通機関でのアクセス方法

電車で新発田城を観光する場合ですが、JR東日本(東日本旅客鉄道)の「新発田駅」が、新発田城の最寄り駅になります。「新発田駅」は、羽越本線と白新線の2路線が乗り入れています。新発田城へは、新発田駅より徒歩で約20分ほどです。約1.7キロメートル、少し歩くことになります。

車でのアクセス方法

車で新発田城にアクセスする場合ですが、日本海東北自動車道の聖籠新発田I.C.より約10分ほどです。新発田城には駐車場が完備しています。約100台の車が駐車できます。大型車も5台止めることができます。料金はかかりません。新発田城へは車でのアクセスに問題はありません。

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新発田城周辺の観光名所

新発田市は歴史ある城下町です。歴史的な観光名所が多く、見どころもたくさんあります。新発田城観光から少し足を延ばして、訪ねてほしい観光スポットがあります。

この章では、歴史的な見どころから、米どころ、お酒どころの新潟にふさわしい観光スポットの見どころまで5か所の紹介です。

新発田市の見どころ1:堀部安兵衛武庸銅像

日本の歴史の中でも、代表的な仇討が赤穂浪士です、その赤穂浪士に参加し、大活躍した剣客の堀部安兵衛(ほりべ-やすべえ)の銅像があります。新発田城址前の堀部安兵衛公園にあります。

堀部安兵衛は、正式名は「堀部武庸(ほりべ たけつね)です。もともとは新発田藩、溝口氏家臣でした。理由は明らかになっていませんが、父親が櫓失火の責任を取らされ、堀部家は浪人になったようです。高田馬場の決闘でも知られ、剣客です。

住所 新潟県新発田市大手町 

新発田市の見どころ2:新発田城址公園

新発田城址公園は、新発田城を含む新発田市の市街地の中心にある広い公園です。国の重要文化財である「新発田城表門」、「旧二ノ丸隅櫓」と、新発田城のお堀が当時のままの姿で残されています。そして、復元された「三階櫓」と「辰巳櫓」もあります。新発田城は柴田城址公園の一部といえ、アクセスはすぐです。

桜の開花時期には、ぼんぼりが設置され、ライトアップで夜桜が楽しめます。新発田城のお堀に映える夜桜は何ともロマンチックです。ライトアップされた新発田城のコラボレーションも魅力いっぱいです。

新発田城址公園の春は桜、夏はお堀のハスの花、秋には紅葉、そして、冬は雪国越後ならではの、一面の雪景色が楽しめます。新発田市民の憩いの場となっている公園です。桜の本数は染井吉野が約260本、ヤエザクラは約60本ほどあります。

住所 新潟県新発田市大手町6丁目

新発田市の見どころ3:清水園

清水園は、旧新発田藩・藩主溝口侯の下屋敷があった跡地です。近江八景に倣った、大名式回遊庭園で、遠州流の縣宗知が作庭したと伝えられています。

立って見た庭園の景色と、立ち止まり腰を落として、目線を低くして見た庭園の景色は、それぞれ趣を異にする美しさがあります。往時の庭園技術の高さに感心させられます。清水園の営業期間は4月~10月が9時~17時、11月~3月が9時~16時30分までになっています。 

住所 新潟県新発田市大栄町7-9-32 

新発田市の見どころ4:諏訪神社

新発田市にある諏訪神社は、新発田藩の歴代領主の崇敬を受け、新発田地区の総鎮守とされ崇められています。御祭神は「神建御名方命」です。

諏訪神社の創建は大化4年(648年)と伝えられています。信州信濃国から移住した人々が、諏訪大社より御分霊を勧請したのが、新発田の諏訪神社の起源とされています。1400年近い歴史がある神社です。元々の神社は諏訪山にあったのですが、現在の新発田城のそばへ遷座されたそうです。 

住所 新潟県新発田市諏訪町1-8-9

新発田市の見どころ5:市島酒造

新発田市の二百余年の歴史がある老舗酒蔵、市島酒造は、酒どころ新潟でも良く知られた蔵元です。日本酒に大切な「新発田の美味しい米と水と、新発田の気候と、杜氏の技術を生かした、品質の高い清酒を造り続ける」を、酒造りの理念に挙げています。良質で芳醇で、とてもまろやかな口当たりのよい、美味しい新潟清酒がいただけます。

市島酒造の工場見学は、通年で、9:00~16:00です。日曜、祝日も開放されています。工場見学の所要時間は、約20分程度です。

住所 新潟県新発田市諏訪町3-1-17
電話番号 0254-22-5150

新発田市はどんなとこ

新潟県新発田市は越後平野の北部、新潟市の北部に位置しています。新潟県北部の中核都市です。新発田市北西部には日本海に面した白砂浜海岸が広がります。新発田市の東部は山岳地帯で、市街地から眺めることができます。

また新発田市は水利にも恵まれ、広く水田が広がっています。新潟県を代表する人気のお米、コシヒカリの一大産地としても知られています。

新発田市は新発田藩の城下町として栄えた歴史があり、新発田城を代表とする歴史的建築物が多くあります。現在でも、城下町の面影が残り、区割りや道路や新発田川などの水路が、往時の姿を残しています。

新発田の由来

新発田城や新発田市に使われる「新発田」=「しばた」ですが、その新発田の由来が気になります。諸説ありますが、新発田の地名の由来は、この地方が海岸州に近かったことから「洲端(すばた)」が「しばた」に変化したという説があります。

さらに、「新田開発」に由来する、荒れ地を開墾してできた土地であり、そこから「しばた」になったという説もあります。また、アイヌ語で「鮭のとれる場所」という意味にあたる、「シビタ」から来たという説もあります。

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新発田城で花見を楽しもう!

新潟県新発田市の新発田城について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。観光名所であり歴史的な建造物でもあります。新発田城を含めて、城下町として見どころが多い観光スポットになっています。駐車場もあり車でのアクセスもできます。桜の名所でもある新発田城で花見もお城観光も楽しみましょう。

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この記事のライター
yuribayashi