2020年03月31日公開
2020年03月31日更新
「エンジェルフォール」は南米の秘境!979メートルの落差は世界最大?
南米ベネズエラにある、世界的な観光地、エンジェルフォールは、最後の秘境といわれるおすすめの人気観光地です。エンジェルフォールは南米で、行き方も大変です。そんなエンジェルフォールについて見どころやツアーやエンジェルフォールがあるギアナ高地についても紹介します。

目次
南米の秘境「エンジェルフォール」とは?
南米のベネズエラにある、世界最後の秘境といわれるギアナ高地、その中心にとなるカナイマ国立公園内にあるエンジェルフォールは落差が979メートルもあり、東京タワー3個分の高さにもなる大瀑布です。落差世界一の滝は、最近、日本のマスコミでもしばしば取り上げられる、今が旬な人気の秘境観光スポットです。
「エンジェルフォール」ってどこにある?
そもそも、エンジェルフォールがあるのは、赤道に近い南米のベネズエラのカナイマ国立公園です。ベネズエラはブラジルの北側にあり、カリブ海や大西洋に面しています。
ベネズエラのカナイマ国立公園は、総面積約3万平方キロメートル、四国の約1.6倍に相当する日本では想像できない広大な公園です。
エンジェルフォールは、英語ではAngel Falls、スペイン語はSalto Ángelになります。この滝がエンジェルフォールと呼ばれるようになったのは、1937年に、米国人パイロットのジェームズ・エンジェル氏によって発見されたことによります。天使の滝のようにも見えますが、正確には発見者の名前から名付けられたようです。
秘境・ギアナ高地のカナイマ国立公園内
ベネズエラのカナイマ公園内には熱帯雨林が生い茂っています。カナイマ公園の特徴はテーブルマウンテンで、山の形状がテーブルのように頂上部分が平らになっています。
そんなテーブルマウンテンの数が100以上もあります。そのなかのテーブルマウンテンの一つで、標高が約2560メートルのアウヤン・テプイから流れ落ちる滝がエンジェルフォールです。
「エンジェルフォール」のおすすめポイント
何といっても人気の「エンジェルフォール」は、ギアナ高地最高の見どころです。延々と岩だらけの道を登って、急に視界が開けた場所にあるのがエンジェルフォールです。
世界最大の落差が979メートルのエンジェルフォールは、滝の水が落下途中で全て霧になります。日本の滝でみられる滝壺はありません。
とにかく、エンジェルフォールは見どころ満載ですので、後でもう少し捕捉しますが、エンジェルフォールを見るだけでなく、カナイマ国立公園には、地球最古の姿といわれる、日本では見られない、おすすめの感動いっぱいの絶景が見られます。
おすすめポイント(1) 落差世界一の滝
エンジェルフォール(Angel Falls)は、1000メートル以上の高地が続くギアナ高地にある、世界最大級の落差がある滝です。行政上の区分は、ベネズエラのボリバル州グランサバナのカナイマ国立公園内にあります。
世界最大の落差979メートルの滝で、滝の水は途中で岩にぶつかることなく直下に落下すし、その距離も807メートルあります。
ギアナ高地にある最大のテーブルトップマウンテン、テプイのアウヤンテプイから流れ落ちています。落下する途中に水が分散して、地上に近い場所では暴風雨のようになっています。世界に類を見ない滝で人気の秘密です。
おすすめポイント(2) 道中での自然を堪能できる
エンジェルフォールの観光は、エンジェルフォールに近い、滝の北西にあるカイマナの街から、木製ボードで約4時間乗船していく行き方になります。
ボートクルージングの終点から、熱帯雨林の中を約200メートル登るトレッキングです。まず、日本では体験できないジャングル紀行になります。
最後はジャングルを進む行き方
ボートの終点であるラトンシート島に上陸すると、直ぐにジャングルの中の道になります。背丈よりも高い木々が生い茂り、足元は大木の根がいっぱいです。天候にもよりますが、ぬかるんだ道が続くこともあります。
約1時間半のジャングル探検で歩いてようやくたどり着けます。かなりハードな行き方になります。行程の最後の20~30分は急峻な岩だらけの登り道になります。救いは、季節により道の端に咲く熱帯の色鮮やかな花が目を惹きます。ただし、安全のために触らない方が良いようです。
「エンジェルフォール」へ行くのにベストシーズンは?
エンジェルフォール観光のベストシーズンですが、どのようなエンジェルフォールが見たいのかで異なってきます。
エンジェルフォールがあるアマゾンは、例年4月中旬から11月中頃が雨季になります。12月から3月頃までが乾季のシーズンです。それぞれ異なるおすすめのエンジェルフォールが楽しめます。
ツアーのベストシーズンとなると、ツアーの内容によります。各シーズンでそれぞれ、その時期ならではのエンジェルフォールの楽しみ方があります。現状では、雨期にエンジェルフォールの観光に訪れる人が多いようで、人気を集めています。
「エンジェルフォール」への行き方
エンジェルフォールへツアーなどで人気の高い行き方が、アウヤンテプイの北西の村カナイマから、木製ボートでエンジェルフォールを目指すルートです。
まず、「カナイマ」という村へ行かなくてはなりませんが、通常はベネズエラのシモン・ボリーバルという町からセスナで移動します。あまり大きくない飛行機で少し怖いようです。サービスも1日1便だそうです。
カナイマはギアナ高地を流れるカラオ川が4つの滝となり流れ落ちる、カナイマラグーンに面した村です。カナイマは、外界と繋がる道路は無いので、アクセスは航空機のみが移動手段です。街も小さな規模です。
木製ボートで川を遡る行き方
カナイマからは、ボートでエンジェルフォールへ向かいます。早朝5時頃にホテルからトラックバスで、カラオ川の滝の上流にあるボート乗り場へ移動します。川の状況にもよりますが、そこから丸木舟の様なボートに乗って、カラオ川を遡上します。
途中、浅瀬が続く場合は下船して陸地を歩き、再び乗船することもあります。7時頃にオルキデア島に到着します。そこで朝食を取り、支流のチュルン川に入ります。水しぶきを浴びながら、さらに上流へと進んで行きます。
ただし、カラオ川は雨期、乾季により川の水量の増減があります。このルートでのアクセスがスムーズか厳しいか、シーズンや天候にもよります。雨季のシーズンは6月中旬から11月中旬の間で、水量が安定するのでかなりの確率でエンジェルフォールがまで近づくことができます。
最後はジャングルをトレッキングする行き方
最後は、ジャングルをトレッキングしてエンジェルフォールへアクセスします。歩いて滝の下のライメ展望台(Mirador Laime)まで行きます。トレッキング中は、南米を代表する毒蜘蛛、タランチュラや蛇に遭遇することもあるそうです。
道中はドロドロの泥道であったり、川を渡ったり、大きな倒木の下をくぐったりと険しい道のりで、冒険です。
ちなみに、このボートですが、平たい板の座席で、そこに座り約4時間のクルーズになります。程度は差があれ濡れるのは覚悟しましょう。それにしても、エンジェルフォールまではかなりハードな行き方になります。
遊覧飛行もある
遊覧飛行により、上空からエンジェルフォールを眺めることもできます、場合によっては、かなり高地を流れる滝なので、雲に隠れて見えないケースもあります。逆に、エンジェルフォールの全景を眺められる醍醐味はあります。
さらに、遊覧飛行の場合は、エンジェルフォールだけでなく、ギアナ高地の雄大な景色を楽しむことができます。ただし、空の旅は天候次第で、雲の発生だけでなく、そもそも飛べないこともあります。
ギアナ高地は乾季になると川の水量が減り、エンジェルフォールに水路でたどりつくことが難しくなることもあります。また、エンジェルフォールにたどりついても、滝の水量が少ないと迫力が今一歩になることがあります。それはそれで、魅力とも言えます。
ツアーを利用しての行き方がおすすめ
エンジェルフォールへ行く場合ですが、現地のカナイマからボートツアーが出ています。さらに、日本国内の旅行代理店のおすすめのエンジェルフォールツアーでは、最初から遊覧飛行のついた2泊3日のツアーが一般的で人気のツアーになっています。
現地、ベネズエラで直接交渉してボートツアーに参加するのは困難な場合もあります。やはり、最初からツアーの内容を確認して、国内のおすすめ人気旅行代理店が主催するエンジェルフォールへ行くパックをおすすめします。
「エンジェルフォール」へのツアーってどこで申し込めるの?
日本からエンジェルフォール観光へ出かける場合ですが、日本からの国際線はベネズエラの首都のカラカスまで飛んで、そこから国内線で約1時間、シウダーボリーバルまたはプエルトオルダスへ飛びます。
そこからセスナ機で約1時間かけて、エンジェルフォール観光の拠点になるカナイマ村にたどり着きます。
さらにボートで川を遡り、約4時間ほどかけてエンジェルフォール直近のスポットに着き、さらに歩きます。一般的にはカナイマ滞在だけで2泊3日がおすすめです。
国内でツアー申込がおすすめ
エンジェルフォールのツアーは大手旅行会社から、南米系の中小の旅行会社まで取り扱っています。現在、ベネズエラは若干政情不安もあって、できる限り日本の大手の旅行会社のツアーがおすすめです。現地でツアーに参加することもできますが、言葉の問題もあり、ベネズエラ旅行初心者は避けた方がよいようです。
「エンジェルフォール」へ行った人の感想
エンジェルフォール観光へ実際に行った人は、日本ではそれほど多くないはずです。それだけに、実際に南米のベネズエラまで出かけて、エンジェルフォール観光を経験した人々の口コミは大変参考になります。そのような貴重な観光体験をされた方の口コミから参考になるおすすめの書き込みを紹介します。
冒険と言えるエンジェルフォールの旅の口コミ
落差世界一の人気の滝を見に行かない?との誘いに、軽い気持ちで出かけました。ベネズエラの首都カラカスから、現地の旅行会社でツアーを申し込みました。国内線を乗り継ぎ、カナイマに1泊して、ボートと徒歩でエンジェルフォールにようやく着きました。たどり着いたエンジェルフォールはすごい絶景で、まさに冒険でした。
一度は自分の目で現場で見たかったエンジェルフォール、その滝の姿をセスナ機から眺めました。実際にセスナの機の真下のテーブルマウンテンの光景は、全く日本とは異なる植物が広がる世界でした。
ここでしか体験できない旅行の口コミ
エンジェルフォールは壮大で本当に素晴らしいです。さらに行き方や、キャンプサイトのハンモック泊、滝へのトレッキングや現地のBBQ、どれをとってもここでしか体験出来ないツアーでした。本当に来てよかったと思える体験でした。
木々が生い茂るアウヤンテプイの山頂は手つかずのジャングルのままです。さらに流れ落ちるエンジェルフォールの勇壮な姿は、美しいという言葉では表現し尽くせません。
ベネズエラでの観光旅行の体験は、ロライマトレッキングもエンジェルフォールも今までの他の旅に比べてもまったく別物の素晴らしい最高の旅でした。
ちょっとした注意事項の口コミ
カラオ川でもチュルン川での移動時でも、ライメの展望台に行くときでも、幸い蚊などの虫はいないのですが、藪の中を歩くので、擦り傷や切り傷ができます。長袖がおすすめです。
ボートクルージング時は激しくしぶきが掛かるので、カメラに防水用のビニール袋があった方が良いです。そして雨合羽も必要です。
エンジェルフォールがあるギアナ高地
エンジェルフォールがある世界最後の秘境ともいわれる「ギアナ高地」は、南米北部にあり、ベネズエラ、ブラジル、ガイアナなど6つの国や地域にまたがる高地です。
そんなギアナ高地の中心に位置するのが、ベネズエラのカナイマ国立公園です。面積は30000平方キロメートルで、そのほとんどが未開拓で「世界最後の秘境」とも呼ばれ、多くの人が魅力に感じる人気観光名所です。
ギアナ高地は、100を超えるテーブル・マウンテンといわれる巨大なテーブルのような台地が点在しています。長年かけて、風雨が浸食していき、硬い地質だけがテーブル状に残ったものです。
世界最後の秘境
ギアナ、または、ガイアナは水の国という意味があります。その名の通りに、ギアナ高地は年間4000ミリを超える大量の降水量があります。その雨が、エンジェルフォールの雄大な姿を演出しています。
テーブルマウンテンの標高は高いものは約3000メートルにもなります。テーブルマウンテンは平坦なために、ヘリコプターでアクセスするツアーもあります。テーブルマウンテンの頂上は、長年、下界と隔離されたことで、独特の生態系が生成され、独自の進化を遂げた動植物が生き残っています。まさに最後の秘境と言える場所です。
ベネズエラはこんな国
ギアナ高原やエンジェルフォールがある国、ベネズエラは、正式には、ベネズエラ・ボリバル共和国です。ベネズエラは通称です。南アメリカの北部にある連邦共和制国家です。ガイアナとコロンビアとブラジルに国境を接しています。
北はカリブ海、大西洋に面しています。首都はカラカスです。南アメリカ大陸でも自然の宝庫として、大自然が残る国として知られています。さらに、原油埋蔵量は3008億バレルといわれ、世界最大と言われていますが、近年は原油生産が低迷し、政情も少し不安定です。

ベネズエラの人気観光スポット「エンジェルフォール」へ行ってみよう!
世界が認める人気観光スポット、ベネズエラの「エンジェルフォール」について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。エンジェルフォールへの行き方や見どころや、ギアナ高地についても言及しています。最後の秘境と呼ばれるおすすめの観光地、エンジェルフォールへ出かけてみましょう。
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