世界三大がっかりスポットを徹底調査!がっかりの理由や観光客の口コミも!

海外の観光名所に「世界三大がっかり」といわれるスポットがあります。マーライオン、小便小僧、人魚姫像なのですが、それらはなぜ人々をがっかりさせてしまうのでしょうか。今回は「世界三大がっかり」の理由や背景を詳しくご紹介します。

世界三大がっかりスポットを徹底調査!がっかりの理由や観光客の口コミも!のイメージ

目次

  1. 1世界三大がっかりスポットをご紹介
  2. 2世界三大がっかりスポットとは
  3. 3世界三大がっかりスポット1:マーライオン
  4. 4世界三大がっかりスポット2:小便小僧
  5. 5世界三大がっかりスポット3:人魚姫像
  6. 6「世界三大がっかり」以外にもまだある!世界のがっかり
  7. 7それでもやっぱり見たい世界三大がっかり

世界三大がっかりスポットをご紹介

旅行はいつでも心躍るものです。見たことのない景色に有名な名所、初めてのグルメ…特に海外旅行となればなおさらなのは誰でも同じです。

せっかく時間とお金を掛けて旅行に行くのですから、やはり期待外れでがっかりしたくはないものです。が、情報があふれる現代においては事前情報で期待が膨らみ過ぎ、実際に見た時にがっかりしてしまうスポットも少なくありません。

今回は、多くの人が「がっかりした」という世界三大がっかりスポットをご紹介します。それはどこなのでしょうか。また、気になるがっかりの理由とは?一方、そのスポットについて詳しく知れば、がっかり度が軽減されることもあるというのもまた事実です。

世界三大がっかりスポットとは

多くの人が実際に見るとがっかり感を感じる「世界三大がっかりスポット」は、ずばりシンガポールの「マーライオン」、ベルギー・ブリュッセルの「小便小僧」、そしてデンマーク・コペンハーゲンの「人魚姫像」です。

世界三大がっかりはすべて有名な像です。ガイドブックや旅行パンフレットには必ず登場するので、旅行前には大きく期待が膨らみます。それは多分に写真うつりが良いからで、実際に見た時には写真のイメージと違うということでがっかりしてしまうのです。

わざわざ海外まで出かけてがっかりとは残念ですが、がっかりでも有名になるにはそれなりの理由があるはずです。

そしてその理由を知れば、像を見た時にそれなりの感慨が湧き、がっかり度が軽減されるはずです。ですので、今回は世界三大がっかりについて、なぜ有名なのかという点もできる限り詳しくお伝えします。

世界三大がっかりスポット1:マーライオン

ライオンの上半身と魚の下半身をもつ「マーライオン」はシンガポールのシンボルです。シンガポールという国名自体がサンスクリット語で「ライオンの町」を意味する「シンガプーラ」に由来しています。

マーライオンはシンガポール建国の伝説に深く関わる生き物です。11世紀にマレーシアの王族が対岸に見える島を目指した時、海が大荒れになりました。王族が身に付けていた王冠を投げたところ海は穏やかになり、無事島に到着することができたのですが、その時に現れたライオンが彼に島(シンガポール)を統治することを許可したというのです。

マーライオンの頭部はこのライオンを表し、魚の下半身はシンガポールが「海の町」であることを象徴したものです。マーライオンの「マー」とは「海」の意味です。マーライオンはシンガポールの象徴でもあり、守り神でもあるのです。

がっかりの理由

シンガポールのシンボル、マーライオンの像は公式のものだけでもシンガポール国内に6つあります。が、観光客が訪れる名所は、本家といわれるマリーナ地区の「マーライオン・パーク」にある像です。ガイドブックなどに写真が載って紹介されるのはこのマーライオンです。

本家マーライオンは高さ8.6メートル、3階建てのビルくらいの大きさです。シンガポールという国を代表するアイコンであり、かつライオンのイメージですから、もっと大きなものを想像して訪れるため、がっかりしてしまう人が多いと思われます。

また、今はきれいになりましたが、水を吹き出す口元が苔で汚れていたり、メンテナンス期間中で水が止まっていたり、はたまたシートが被されて像自体が見えないこともあったようで、そんな口コミがネットを通して広がっています。

シンガポールの南部のセントーサ島には以前、高さ37メートルの巨大なマーライオンが建っていました。展望台があり上ることもできましたし、目からレーザー光線などを放っていたりライトアップされたりして観光名所として存在感があったのですが、残念ながら島の再開発のため取り壊されることになっています。これも違う意味でがっかりです。

本家マーライオンの後ろには高さ2メートルのミニマーライオンが立っています。こちらも公式のマーライオンなのですが、小さくてインパクトに欠けるため、やはりがっかりとの声があがります。

しかし本家マーライオンの方は、2010年にマリーナ・ベイとその周囲のビル群がオープンし、マーライオンの背景になったため、がっかりの声が減りつつあります。特にマリーナ・ベイの夜景とマーライオンのライトアップで夜景の新名所になっています。

旅行者の口コミ

シンガポールのマーライオンに関する旅行者の口コミを見ると、がっかり関係は「予想以上に小さかった」など、やはり大きさに関するものが多く見られます。

また、いつでも観光客が多く、かつマナーの悪い人たちも少なくなくてがっかり、という意見も見られました。周囲に日影がなく暑かったという意見も、赤道直下の国シンガポールを訪問する際の参考になります。

反対に、マーライオンの像に好感をもった口コミも多く見られました。それは、背景のマリーナ・ベイとのコラボが素晴らしいというものです。特にマリーナ・ベイでライティングショーが行われる時間を狙って行けば、必ずや思い出に残る素晴らしい光景が見られることでしょう。

「マーライオン」と合わせて観光したい周辺スポット

シンガポールは小さな国なので、国全体がマーライオンの周辺スポットのようなものです。動物園や植物園を観光したり、アフタヌーンティーやショッピングを楽しんだり、チリクラブやペーパーチキンなどのグルメを楽しんだり…。清潔で安全、便利な南国で都会的な時間が過ごせます。

そのような観光も良いのですが、せっかくなら本家以外のマーライオンを探してみてはいかがでしょうか。色々なマーライオンを見れば、きっとマーライオンに対する愛着の気持ちも湧いてくることと思います。

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世界三大がっかりスポット2:小便小僧

「世界三大がっかりスポット」の2つ目は、ベルギーの首都・ブリュッセルにある「小便小僧」です。世界で最も美しい広場といわれる観光名所・グランプラスに近く、世界中からの観光客がその愛らしい姿を見に訪れます。

「小便小僧」は「世界三大がっかり」などと芳しくない評が立っていますが、有名なのにはちゃんとした理由があります。この像は「ブリュッセルの最長老市民」であり、「ジュリアン君」という愛称もあります。ブリュッセルの町を反政府軍が爆破しようと投げた爆弾の導火線の火を、ジュリアンという少年が放尿して消したという逸話があるからです。

ブリュッセルの「小便小僧」は世界一衣裳持ちの像としても知られています。日本を含め、世界の各国から贈られた衣装は1000着にものぼります。「小便小僧」には公式の着付け係もいて、年間に130日ほどは衣裳をつけた姿をお披露目しています。

がっかりの理由

ブリュッセルの観光名所「小便小僧」が「世界三大がっかりスポット」に入る理由は、何といってもそのサイズです。高い位置に立っているとはいえ、全身55センチはいかにも小さく拍子抜けしてしまいます。周囲には柵があるのでさほど近くに寄ることもできず、写真には小さくしか映らないのもがっかりです。

そして、実はこの「小便小僧」像はレプリカなのです。1619年に彫刻家により制作された本物は、盗難防止のため博物館に置かれています。今まで2度、盗難の憂き目にあっている「小便小僧」なのでこのような措置が取られているのです。

小便小僧モチーフの像は、世界にたくさんあります。日本にも徳島県の祖谷渓にあるものが観光名所になっていたりしますが、本家本元といわれるブリュッセルの「小便小僧」が小さい上にレプリカ、となればやはりがっかりする気持ちになってしまうのでしょうか。

旅行者の口コミ

ブリュッセルの「小便小僧」に関する旅行者の口コミを見ると、がっかり派ではやはり「小さい」という理由が圧倒的です。小さいのでセルフィ―に入れにくいし、しっかり写真を撮ろうとすると望遠のレンズが必要になります。

また、有名な名所なので昼夜を問わず人が多く、見えにくい、写真が撮りにくいといった状況になりがちといったがっかりの理由もあります。

一方、好意的な口コミとしては像そのものがキュート、衣裳が可愛いというものがほとんどです。駅やグランプラスに近いというアクセスの良さを挙げる意見もありました。初めて見た時の感想は人それぞれですが、「これがあの有名な…」という感動は誰にでも沸き起こるはずです。

「小便小僧」と合わせて観光したい周辺スポット

「世界三大がっかり」の1つといわれる「小便小僧」はブリュッセル観光の中心地である世界遺産のグランプラスに近く、周囲には観光スポットがたくさんあります。

グランプラスに面している王の家(ブリュッセル市立博物館)には「小便小僧」の衣装が展示されています。ヨーロッパ最古のアーケード「ギャルリーサンチュベール」はその雰囲気を味わいながら歩いてみたいスポットです。ゴディバをはじめ、本場のベルギーチョコを食べ歩くのも楽しみです。小便小僧の形をしたチョコレートも見かけます。

実は「小便小僧」から歩いて15分ほどのところに「小便少女」の像もあります。こちらは女の子の像で、小便小僧ほど愛らしくないせいか、観光客が少ない穴場スポットになっています。

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世界三大がっかりスポット3:人魚姫像

「世界三大がっかりスポット」の3つ目は、デンマークの首都・コペンハーゲンにある「人魚姫像」です。町の中心部からやや離れたところにあるにもかかわらず、ひっきりなしに観光客を乗せたバスがやってくる、コペンハーゲン随一の観光名所です。

コペンハーゲンの「人魚姫像」は、1913年に彫刻家エドワード・エッセンにより制作されたもので、モデルは王立劇場のプリマドンナです。これが縁になり、エッセンとプリマドンナは結婚したというロマンスも生まれました。

「人魚姫像」は人魚姫といいながら、足首の辺りまで人間で、その先がわずかに魚の尾になっています。これは、モデルの足があまりに美しく、ウロコで覆うのがしのびなかったためと言われています。

「人魚姫像」は今までに何度もペンキで塗られたり、破損されたりといった災難に見舞われ、そのたびに修復されてきました。

がっかりの理由

コペンハーゲンの「人魚姫像」が「世界三大がっかりスポット」に入る理由は、マーライオンや小便小僧と同じく、そのサイズです。高さ125センチで、周囲が開けているためとても小さく見えます。

「人魚姫像」が置かれている背景もがっかりの要因になっています。工場なので、美しさや人魚姫の物語の悲哀や郷愁を感じにくいのです。周囲がもっと趣あるスポットなら、像の小ささを補ってくれるのかもしれません。

旅行者の口コミ

「人魚姫像」を見てがっかりした旅行者の口コミでは、大きさに関するもののほかに多かったのが「印象に残らない」というものです。特に奇抜な像なわけでもなく、単なる銅像と言えばそれまでなのです。とはいえ、有名な名所なので人は多く、写真を撮るのが一苦労という口コミも少なくありません。

一方、好意的な口コミとしては、人魚姫の哀愁を帯びた表情が良いという意見が目立ちました。像の周囲にはサクラが植えられていて、春にはお花見もできます。また、観光客目当ての屋台が出ていて、お土産などを買えて楽しかったという口コミもありました。

「人魚姫像」と合わせて観光したい周辺スポット

「世界三大がっかり」の1つといわれる「人魚姫像」ですが、周辺スポットと一緒に観光をすれば、満足感も高まるはずです。「人魚姫像」の近くにはカステット要塞跡を整備した公園や、デンマーク唯一の英国教会である聖アルバ二教会があります。

コペンハーゲン市内では世界最古の遊園地でイルミネーションやガーデンも評判の良い「チボリ公園」や、運河沿いにカラフルな家が並ぶ「ニューハウン」の観光はマストです。「ストロイエ」でショッピングやお土産探しもおすすめです。

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「世界三大がっかり」以外にもまだある!世界のがっかり

シンガポールの「マーライオン」、ベルギー・ブリュッセルの「小便小僧」、デンマーク・コペンハーゲンの「人魚姫像」が「世界三大がっかり」と言われているスポットですが、世界の名所といわれる場所にはまだまだがっかりスポットがたくさんあります。

よく取り上げられるのがオーストラリア・シドニーの「オペラハウス」です。ヨットの帆をイメージした斬新なデザインで世界遺産にもなっていますが、年月が経ち外壁が黄ばんでしまっており、そこにがっかりする人が多いようです。

パリのルーブル美術館にある「モナリザ」は意外な小ささと、絵を見ようと群がる人の多さや順番待ちにがっかりする人が多くいます。

ペルーの「ナスカの地上絵」は大きすぎて展望台から見ても分からない、セスナに乗って上空から見ても薄くてよく分からない、とがっかりスポットに挙げる人が少なくありません。

ローマにある「真実の口」は『ローマの休日』の映画のイメージが浸透し過ぎていて、実際に見ると作り物みたい、周りが地味でわくわく感がない、などががっかりの理由に挙げられています。

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それでもやっぱり見たい世界三大がっかり

以上、「世界三大がっかり」といわれるスポットと、世界三大には入っていないものの、がっかりという意見が多いスポットのいくつかをご紹介しました。

「世界三大がっかり」はいずれも像なのでスケールが小さく感じることががっかりの主な理由ということがお分かりいただけたでしょう。しかし、有名な名所だけあってそれぞれの像にはストーリーがあります。周辺スポットもセットで観光すれば、満足度もアップするはずです。

「世界三大がっかり」は見るとがっかりするかもしれませんが、見なければそれ以上に後悔の念が沸き起こるはずです。いくらがっかりでも「見た」という満足感、気が済んだ感はとても重要なことです。やはり現地にいったら訪れるべきスポットなのです。

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この記事のライター
MinminK