「船岡温泉」は京都の隠れた名スポット!料金やアクセス・営業時間は?

京都の「船岡温泉」は、100年近い歴史をもつ老舗の銭湯です。リーズナブルな料金で露天風呂をはじめとした多くの湯が楽しめるのが人気なのですが、豪華でレトロなそのしつらいも大変話題になっています。今回は京都の隠れた名スポット「船岡温泉」をご紹介します。

「船岡温泉」は京都の隠れた名スポット!料金やアクセス・営業時間は?のイメージ

目次

  1. 1京都・「船岡温泉」をご紹介!
  2. 2京都・「船岡温泉」とは
  3. 3京都・「船岡温泉」でおすすめの見どころ
  4. 4京都・「船岡温泉」の基本情報
  5. 5京都・「船岡温泉」経営のゲストハウス
  6. 6京都・「船岡温泉」近くの「さらさ西陣」にも注目!
  7. 7京都・「船岡温泉」周辺のおすすめスポット
  8. 8京都に行ったら「船岡温泉」で湯浴みをしょう!

京都・「船岡温泉」をご紹介!

京都市の北区にある「船岡温泉」は、大正から昭和にかけての雰囲気を残したレトロ感あふれる老舗銭湯です。そのノスタルジックな雰囲気が人気で話題になることが多いのですが、電気風呂やジェットバスなどの近代的な浴槽の他に露天風呂もあり、銭湯としても大変魅力あるスポットです。

今回は京都・「船岡温泉」の見どころやおすすめポイント、料金などの基本情報から、「船岡温泉」が経営するゲストハウス、一緒に訪ねたい周辺のスポットまでを総合的にご案内します。

京都・「船岡温泉」とは

「船岡温泉」は、京都市北区の、金閣寺へもほど近い船岡山の麓にある老舗の銭湯です。「温泉」という名が付いていますが、地下から湧出する普通の温泉ではなく、電気風呂という「特殊温泉」をもって「温泉」という称号をもった銭湯です。

老舗銭湯「船岡温泉」の歴史は大正期の1923年に始まります。はじめは銭湯ではなく「船岡楼」という料理旅館でした。初代は庭石屋を営んでいたのですが、庭好きが高じて庭が重要な構成要素になる旅館を始めたというわけです。風呂は単に旅館付属の浴室だったのです。

「船岡楼」のお得意さんは西陣エリアの若旦那衆だったため、建物の造りや装飾は贅を尽くし豪華絢爛にしつらえました。その名残が、今は観光スポットとしても人気の「船岡温泉」の外観や内装に残されているというわけです。

「船岡楼」から「船岡温泉」と名称が変わったのは昭和初期の1933年のことです。2代目が電気風呂を導入し、「特殊温泉」の許可を取ったのです。この電気風呂は日本で初めてのものでした。

「船岡温泉」が銭湯専用施設として始動したのは第2次大戦後の1947年のことです。それから50年を経た1998年には洗い場を増築するなど大改修が行われました。

現代は5代目の経営になっていますが、代々の主人は庭や建物に手を入れることが好きな性格が引き継がれているため、この老舗銭湯は常に手が加えられ、進化を続けています。手頃な料金で気持ちの良いお湯と、独特の雰囲気を味わえると人気のスポットになっています。

京都・「船岡温泉」でおすすめの見どころ

京都市内には、府の浴場組合に加盟してるだけでも97の銭湯があります。「船岡温泉」のある北区だけ見ても15軒の銭湯がありますが、1928年に造られた唐破風屋根の入口に枝ぶりの良い松が色を添える「船岡温泉」の外観は、群を抜いて重厚な老舗感があふれています。

それもそのはず、「船岡温泉」の建物は京都府で現役の銭湯の中では唯一、国の登録有形文化財に指定されているのです。

人気の見どころは外観だけではありません。中の造りや装飾も素晴らしく、観光スポット顔負けの見応えなのです。この項では、「船岡温泉」で外観や内観でおすすめの見どころや、露天風呂をはじめとした銭湯エリアをご紹介します。

脱衣場

京都・「船岡温泉」のおすすめの見どころの1つ目は「脱衣場」です。誰しもが、初めて「船岡温泉」の脱衣場に入るとその雰囲気の特異性に圧倒されます。天井はケヤキ材に漆を塗った格天井。それだけでも老舗の風格を十分に感じるのですが、天井の真ん中には牛若丸と鞍馬の天狗の彫刻が据えられています。

若き日の源義経(牛若丸)が、「船岡温泉」からもさほど離れていない鞍馬山で修行をしているところがモチーフになっているのですが、大きく鼻が突き出た真っ赤な顔の天狗の迫力や、躍動感あふれる牛若丸の姿にしばし見とれてしまいます。

脱衣場を取り囲んでいる欄間の透かし彫りも芸術作品のようです。京都三大祭りの1つに数えられる葵祭の行列や、ほど近いところにある今宮神社の祭礼、上賀茂神社の賀茂競馬などの様子が彫られているのですが、男女の脱衣室の間の欄間は日中両軍が衝突した「上海事変」をモチーフにしたもので、特に人気です。

上海事変をモチーフにした欄間には、大砲を操作している人や電話を掛けている人、軍用犬などが彫られていて、戦闘の1場面を見ているようです。当時の戦争の様子を知ることができる資料としても価値がありそうです。

「船岡温泉」の脱衣場にはマヨルカタイルというカラフルなタイルが埋め込まれ、これが豪華な雰囲気を演出しているのですが、このタイルについては後項で詳しくご紹介します。

渡り廊下

京都・「船岡温泉」のおすすめの見どころの2つ目は浴室へと続く「渡り廊下」です。この渡り廊下は本物の石造りの橋の欄干で、下にはコイが泳ぐ池になっています。

渡り廊下として使われている石の橋は1932年に京都市電の開通と共に壊されるはずだった、船岡温泉近くにあった「菊水橋」です。取り壊されると聞き、当時の主人が譲り受け、銭湯の渡り廊下にしたというものです。

洗面所

京都・「船岡温泉」のおすすめの見どころの3つ目は「洗面所」です。渡り廊下の途中にある洗面所では、ふんだんに使われいる鮮やかな色のタイルに圧倒されます。

脱衣場にも使われているこの特徴的なタイルは「マヨルカ(マジョリカ)タイル」と言われるものです。

「マヨルカタイル」は大正時代から昭和初期に流行したタイルで、表面に凹凸があるため立体的な迫力があります。マヨルカ島を経由してイギリスに運ばれたスペイン産の色彩陶器が由来ですが、当時は日本から輸出するほど国内生産量がありました。

「マヨルカタイル」は型に粘土を押し込んで成型、焼いた後に彩色してもう1度焼くという高級タイルで、「船岡温泉」の洗面所のようにふんだんに使われているスポットは、今ではあまり見られなくなりました。

風呂

京都・「船岡温泉」のおすすめの見どころの4つ目は露天風呂をはじめとした「風呂」です。外観をはじめ、脱衣場や洗面所など、老舗浴場らしいレトロなしつらえの「船岡温泉」ですが、浴室はとても近代的です。

「温泉」の名称を得るために導入した電気風呂は今でも健在、その他、露天風呂、ジェットバス、くすり風呂、遠赤外線サウナなど豊富な種類の浴槽が用意されています。男女の浴室はレイアウトが違うため、利用できる浴場を日替わりで入れ替えています。

「船岡温泉」の浴室では、近代的な中にも懐かしさを感じるものもあります。赤(湯)と青(水)が別になった水栓、竜やライオンの形をした湯口などです。露天のある庭には石像などもあり、面白いもの探しをしながらの入浴も楽しいものです。

露天風呂

露天風呂は何といっても「船岡温泉」でイチオシの浴槽です。東側浴室に付いている露天風呂は岩風呂で、西側浴室の露天風呂はヒノキ風呂です。男女日替わりで楽しめます。

露天風呂の内、岩風呂の方は銘石である「貴船(きぶね)石」で組まれています。「貴船石」は花崗岩の一種で、庭石などに用いられることも多い高級石材ですが、水をかけると七色に変化するという不思議な石です。

「船岡温泉」では、露天風呂だけでなく、外の石垣も貴船石で組まれているので注目してみてください。

ドリンク

京都・「船岡温泉」のおすすめの見どころの5つ目は「ドリンク」です。入浴後の喉を潤すドリンクは楽しみの1つですが、「船岡温泉」の冷蔵庫には老舗にふさわしい懐かしさを感じさせるローカルなドリンクが並べられています。

京都以外ではほとんどお目にかかれない瓶入りの「冷やし飴」や、昔懐かしいメロン味のフルーツサワーなど、かなりレア感のあるラインアップが密かな人気です。ちなみに「冷やし飴」とは、麦芽水飴と生姜の絞り汁を使った飲み物で、キャンディー類ではありません。

京都・「船岡温泉」の基本情報

京都の老舗銭湯「船岡温泉」は、基本的には年中無休で営業しています。営業時間は月曜日から土曜日が15:00から25:00、日曜日は8:00から25:00なので朝風呂が楽しめます。

「船岡温泉」は京都中学生以上の大人料金が430円、小学生料金は150円、未就学児以下の料金は60円です。京都府公衆浴場業生活衛生同業組合のメンバーのため、他の銭湯と同じ料金で運営されているのです。

これだけの料金で露天風呂を含めた気持ちの良い風呂と芸術作品のようなしつらいが楽しめるのですから、人気なのもうなずけます。

アクセス

「船岡温泉」へのアクセスは、バスが便利です。京都駅からなら市バス206系統の「千本鞍馬口停留所」で下車し、そこから徒歩約5分になります。

電車を利用する場合は地下鉄烏丸線の「鞍馬口駅」が最寄りですが、そこから徒歩で20分ほどかかります。車で訪問する人のためには、駐車場が11台分用意されています。

住所 京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1
電話番号 075-441-3735

京都・「船岡温泉」経営のゲストハウス

旅館からスタートした「船岡温泉」は、現在では銭湯専用の施設になっていますが、他の場所にゲストハウスをもっています。このゲストハウスは京町屋を改装したもので、1日1組の1棟貸しになっています。

ゲストハウスには和室3間の他、簡易キッチン、バス、トイレが揃っています。2名利用時1泊の料金は18000円、3名の料金は21000円、最大人数9名の料金は39000円と、人数が増えるほど1人当たりの料金は安くなります。

タオル類やアメニティーは自分で用意する必要がありますが、2名でも1人9000円、ビジネスホテル並みの料金で宿泊することができるのでおすすめです。ゲストハウスの宿泊者は「船岡温泉」での入浴が1回無料になるという特典も人気です。ゲストハウス自体には駐車場がありませんが、「船岡温泉」のスペースを借りられます。

京都・「船岡温泉」近くの「さらさ西陣」にも注目!

レトロ感が人気の京都の老舗銭湯「船岡温泉」に行くなら、セットで訪問するのがおすすめのスポットがあります。それが「船岡温泉」から徒歩約3分のところにある「さらさ西陣」です。

「さらさ西陣」は以前「藤森湯」という銭湯だった建物を利用しているカフェなのですが、「船岡温泉」と同じような雰囲気が感じられる人気のスポットです。

「さらさ西陣」の見どころ

元は銭湯だったカフェ「さらさ西陣」は、唐破風をもつ木造建築で、「船岡温泉」と同様に国の登録有形文化財になっています。浴室だったスペースを飲食スペースにしていますが、壁を覆う華やかなマヨルカタイルに目を奪われます。洗面所にもふんだんにマヨルカタイルが使われています。

「さらさ西陣」が使っている建物は1930年、船岡温泉が施主として建てたものです。なので嗜好や雰囲気が似ているのは当然のことなのです。

「さらさ西陣」は、ボリュームのある美味しいメニューも人気です。ランチタイムは週替わりで内容が変わりますが、おかずセット、うどんセット、パンセットのいずれかがドリンク付き940円で提供されています。

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京都・「船岡温泉」周辺のおすすめスポット

老舗銭湯「船岡温泉」のある通りは通称「船岡温泉街」と呼ばれ、「さらさ西陣」をはじめなかなかディープな店が点在し、地元の人や観光客に人気です。

2棟の町家から成る「藤森寮」にはハイセンスなものづくりをしている9店が入っています。ガラス制作体験などができる工房もあります。「手打ち蕎麦かね井」はミシュランで星を獲得したこともある京都を代表する名店で、京町家づくりの建物も風情があります。

おばんざいのバイキングがいただけるカフェ「ひよこ」、地元で人気の天然酵母使用、添加物不使用のベーカリー「トムソーヤ」、京都をはじめ日本全国の地場産の素敵な雑貨を扱っている「puree kyoto」などもおすすめです。

有名観光スポット

「船岡温泉」のから少し足を延ばせば、京都を代表する有名観光スポットもあります。「金閣寺」は言わずと知れた、日本を代表する観光名所です。「大徳寺」は臨済宗大徳寺派の大本山で、一休和尚や千利休ともゆかりのある、京都で最大級の禅寺です。

「建勲神社(たけいさおじんじゃ)」は、織田信長を主祭神としている神社で、建物の多くが国の登録有形文化財になっています。

「北野天満宮」「京都御所」「下賀茂神社」「上賀茂神社」など、京都を代表する有名観光スポットもさほど遠くない距離にあるので、「船岡温泉」を訪問する際には是非セットで観光を計画してみてください。

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京都に行ったら「船岡温泉」で湯浴みをしょう!

以上、創業から100年近い歴史をもつ、京都の老舗銭湯「船岡温泉」と、その周辺をご紹介しました。

日本文化の一端を担う「銭湯」は、単なる入浴の場としてだけでなく、人々の集いの場であり、主人の趣味や嗜好をしつらいに活かす場であり、職人たちの技を残す場でもあります。

石垣や唐破風など昔ながらの構えや、マヨルカタイルや欄間彫刻などの工芸品など老舗ならではの雰囲気と、サウナや露天風呂など気持ちの良い入浴施設をリーズナブルな料金で堪能できる「船岡温泉」は、京都の隠れた名所としておすすめのスポットです。

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MinminK

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