「弘道館」は水戸藩の日本最大規模の藩校!歴史や見どころまで徹底ガイド!

弘道館は茨城県水戸の人気観光名所です。江戸時代後期に水戸藩主が設立した日本で最大級の藩校で、弘道館で学んだ水戸藩士は明治維新の原動力となりました。弘道館は梅の名所としても知られ、多くの観光客が訪れます。弘道館の見どころをたっぷりと紹介しましょう。

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目次

  1. 1水戸の人気観光スポット「弘道館」をご案内
  2. 2弘道館の歴史
  3. 3弘道館の見どころ
  4. 4弘道館周辺のおすすめイベント
  5. 5弘道館へのアクセス方法
  6. 6弘道館周辺のおすすめ観光スポット
  7. 7 弘道館で歴史観光を楽しもう

水戸の人気観光スポット「弘道館」をご案内

水戸市の弘道館は、茨城を代表する人気観光スポットです。江戸時代後期に常陸国水戸藩に作られた藩校で、当時の日本で最大級の規模を誇りました。

儒学教育を基礎に文武両道を目指した教育機関で、弘道館からは水戸学と呼ばれる思想が発展しました。この思想は、西郷隆盛や吉田松陰など幕末の志士たちに受け継がれていきました。

弘道館は残念ながら幕末の藩内抗争や太平洋戦争で、貴重な建物を焼失してしまいました。正門・正庁・至善堂など焼失を免れた建物は国の重要文化財に指定されています。また八卦堂や孔子廟は復元されていて、内部を見学できます。

弘道館の歴史

第9代水戸藩主の徳川斉昭は人材育成が国の安定につながると考え、1841年に水戸城の三の丸に弘道館を設立しました。弘道館は儒学・歴史・天文・数学をはじめ、和歌や音楽など幅広い学問を学ぶ場でした。

学問だけではなく武術にも力を入れ、剣術・槍術・柔術・馬術・兵学・鉄砲・水泳なども教え、最盛期には1000人を超す人が学んでいました。その様子はまるで現在の総合大学のようとも言われています。

弘道館の入学は15歳で、生涯教育を目的にしていたので卒業という概念はなかったようです。40歳になると、通学は任意となりました。

弘道館は明治の学制の発布により、廃校となりました。その後、県庁舎や学校の仮校舎として使われ、現在は公園として整備されています。

藩校設立の背景

弘道館を設立した水戸藩主の徳川斉昭は、天保の改革を行った江戸幕府の老中、水野忠邦に影響を受けたと言われています。崩れゆく封建体制を立て直すため藩政改革を推進しましたが、その一つが藩校の設立でした。

徳川斉昭は人材育成が急務と考え、それまで水戸城の三の丸に住んでいた重臣たちの引っ越しをさせ、広大な敷地に藩校を作りました。

藩校を卒業した水戸藩の志士

弘道館の初代の教授頭取には、思想家の会沢正志斎と儒学者の青山拙斎が就きました。また水戸藩士であり、儒学者の藤田東湖、水戸藩の家老で安政の大獄で切腹を命じられた安島帯刀、水戸藩の改革を進めた武田耕雲斎なども学んでいます。

弘道館はやがて尊王攘夷思想を重んじる水戸学の舞台となり、明治維新への原動力へと発展します。吉田松陰や西郷隆盛など、幕末の志士も水戸学に大きく影響を受けたと言われています。

弘道館の見どころ

弘道館は日本の歴史に興味のある人にとても人気がある観光スポットです。藩政を立て直そうとした徳川斉昭の意気込みを随所に感じることができます。

弘道館には見どころが多く、ゆっくり見学していると時間が足りないほどです。ここではその中から外すことができないおすすめのスポットを紹介していきましょう。

正門

最初に紹介する弘道館の人気観光スポットは正門です。弘道館の正門は戦争で焼失することがなく、弘道館が造られた当時の姿のままで、国の重要文化財に指定されています。

弘道館の正門は本瓦葺きのりっぱな四脚門で、水戸藩主が来館するときや特別な行事のときのみ開門したそうです。通常、学生や役人は正門の右側にある通用門を通って中に入りました。正門の柱には、1868年(明治元)に起きた「弘道館の争い」の際に付けられた弾痕があります。

左近の桜

続いて紹介する弘道館のおすすめスポットは左近の桜と呼ばれるヤマザクラの巨木です。今も毎年、美しい花を咲かせます。

水戸藩9代藩主徳川斉昭の正室は登美宮吉子で、夫人は宮家の出身です。降嫁の際、仁孝天皇から京都御所の紫宸殿(南殿)の桜の苗木3本を賜りました。桜の苗は最初、江戸の水戸徳川家・小石川藩邸に植えられましたが、弘道館の開校にあたり若芽を弘道館の正庁前に移植しました。

紫宸殿の桜は平安時代から続く天皇家の象徴とも言えるもので、このことから天皇家と水戸徳川家のつながりが深かったことが分かります。尊皇攘夷を唱えた水戸藩の弘道館に、天皇家から授かった桜の苗を植えたことは、大きな意味があったと考えられています。

正庁

続いて紹介する弘道館のおすすめ観光スポットは正庁です。正庁は学校御殿とも呼ばれています。正庁は弘道館の中心的な存在で、文武の試験や儀式が行われました。玄関には徳川斉昭の自筆による「弘道館」と書かれた扁額が掛けられています。

正庁には水戸藩主が座って試験などを見学した正庁正席の間、武術の試験が行われた対試場、来館者の控えの間・諸役会所などがあります。諸役会所には、水戸藩の藩医で能書家の松延年による「「尊攘」の掛け軸がかかっています。

至善堂

次に紹介する弘道館のおすすめ観光スポットは至善堂(しぜんどう)です。至善堂とは、徳川斉昭が儒教の経典から名付けたものです。もともとは藩主の休憩場所で、身分の高い武士の子供たちが学ぶ場でもありました。

徳川斉昭の息子で、のちの徳川幕府15代将軍になる徳川慶喜も若い頃は弘道館の至善堂で学びました。徳川家最後の将軍となった徳川慶喜は5歳から11歳まで、弘道館で教育を受けたそうです。

徳川慶喜は大政奉還の後、水戸で謹慎することになりましたが、その時、謹慎生活を送ったのが弘道館の至善堂です。

徳川慶喜は、幼い頃学んだ部屋で4ヵ月にわたる謹慎生活を送りました。徳川慶喜の思いが偲ばれるような静かな部屋です。謹慎が解除されると、徳川慶喜は静岡に居を構えました。

鹿島神社

続いて紹介する弘道館の見どころは鹿島神社です。鹿島神社は本庁の隣に鎮座しています。弘道館の開校にあたり、水戸藩主の徳川斉昭が仁孝天皇の勅許を得て建立しました。現在の茨城県にある常陸国一ノ宮鹿島神宮から分霊された武甕槌命(たけみかづちのみこと)を祀っています。

その際、「葵くずし八雲鍛え」と呼れる太刀を奉納し、御神体として祀っています。本殿は戦争中に焼失してしまい長く仮殿でした。昭和49年の伊勢神宮の第60回の式年遷宮の際に、皇大神宮の別宮である風日祈宮の宮殿一式が特別授与され、再建されました。

鹿島神社の本殿は、神明造りという伊勢神宮以外では見られない由緒ある造りになっています。主神の武甕槌命は武芸の神様で、武道上達・競技必勝・合格祈願・商売繁昌などのご利益があります。

社務所で御朱印をいただくことができます。偕楽園の梅まつりの際には、梅の印が押されている限定御朱印をいただくことができます。

鹿島神社の境内には多くの見どころがあります。徳川斉昭の自筆による石碑、弘道館記碑が奉納されている八卦堂、弘道館の学生に時を知らせるために鳴らした学生警鐘などがあります。境内は梅の木がたくさん植えられていて、見頃を迎える2~3月には、多くの観光客が訪れます。

孔子廟

弘道館の次のおすすめの見どころは孔子廟です。孔子廟は、弘道館の建学の精神「神儒一致」の教義に基づいて建てられたもので、儒学の祖である孔子を祀っています。通常は非公開ですが、門の部分のみ見ることができます。

孔子廟は、中国の孔子廟の本殿である大成殿を模し、入母屋造りになっています。孔子廟の屋根には鬼犾頭・鬼龍子という架空の動物が、孔子の生地の中国山東省曲阜市の方角を向いておかれています。孔子廟には孔子神位の木牌が奉納されています。

常陸水戸藩の第2代藩主である水戸光圀に大きな影響を与えたのが、中国の明から亡命した儒学者・朱舜水です。水戸と儒学は切っても切れない関係にあります。

展示スペース

弘道館の正庁の展示スペースには、さまざまな展示が行われています。印鑑、写真、絵図など水戸徳川家に関するものが多く展示されていて、日本の歴史に興味のある人に人気のスペースとなっています。

中でも吉田松陰が水戸に立ち寄った際に書いた漢詩は、歴史ファンにとても人気があります。徳川慶喜が家族と一緒に獲った写真もおすすめです。

現在、展示スペースとして使用されている国老詰所には、水戸光圀が編纂をはじめた大日本史の実物が展示されています。大日本史は完成までに260年を要した大作で、全402巻にも及びます。

弘道館周辺のおすすめイベント

ここからは水戸の弘道館周辺のおすすめイベントを紹介しましょう。弘道館がある水戸で最も人気がある行事といえば、水戸の梅まつりでしょう。毎年水戸の梅まつりには、全国から多くの観光客が訪れます。家族そろって楽しめるおすすめのイベントです。

また8月1日に行われる弘道館仮開館記念イベントでは、特別講座などが開講され、弘道館や水戸の歴史について詳しく知ることができます。歴史に興味のある人にもおすすめです。

水戸の梅まつり(2月中旬~3月)

水戸の梅まつりは茨城の水戸を代表する人気イベントです。120年以上もの歴史を持つ行事で、日本三名園のひとつに数えられる偕楽園を中心に開催されます。偕楽園は徳川斉昭が領民の休養の場所として作った庭園です。

偕楽園には約100品種3,000本もの梅の木があり、早咲きは1月中旬から、中咲きは2月上旬~3月中旬、遅咲きは3月上旬~4月上旬頃と、種類によって異なる見頃を迎えます。水戸梅まつりは例年2月中旬~3月下旬に開催され、多くの観光客が訪れます。

水戸の梅まつりの開催中は夜間のライトアップが行われ、チームラボによるプロジェクトマッピングが行われます。武道の披露や写真コンテスト、水戸のひな流し、キャラクターショーなど楽しいイベントがたくさん行われ、観光客で賑わいます。

弘道館仮開館記念イベント(8月1日)

弘道館仮開館記念イベントも弘道館の人気イベントの一つです。弘道館が1841年8月1日に開校したのを記念して、弘道館で毎年8月1日に行われます。

至善堂で「弘道館記」の書写体験、記念講座などが開催されます。書写体験は予約が必要です。詳細は弘道館のホームページで確認してください。

弘道館へのアクセス方法

ここからは弘道館を訪れたい人のために弘道館へのアクセス方法を紹介しましょう。弘道館は、茨城の県庁所在地である水戸にあります。

水戸へは電車や車で訪れることができます。都心からのアクセスもよく、日帰り観光スポットとしても人気があります。

公共交通機関でのアクセス

弘道館の最寄駅はJR水戸駅になります。JR水戸駅は常磐瀬の駅で、上野駅から水戸駅までは普通列車で1時間50分です。上野からは特急が運行されていて、利用すると1時間20分で水戸駅に着きます。

偕楽園は水戸駅北口から徒歩8分です。水戸駅からは案内板が出ているので、あまり迷わずに行くことができるでしょう。

車でのアクセス・駐車場

水戸の弘道館へは車でアクセスするのもおすすめです。車でのアクセスは、常磐自動車道水戸ICから約30分となります。

弘道館には無料駐車場がありますが、収納台数が13台と狭いので、茨城県三の丸庁舎駐車場を利用するのがおすすめです。こちらの駐車場は収容台数が150台と広く、弘道館を見学すると3時間まで無料で利用できます。

水戸の梅まつりの際は駐車場が大変混雑するので、早い時間帯に訪れるか、公共交通機関を利用して訪れるのがおすすめです。

住所 茨城県水戸市三の丸1-6-29
電話番号 029-231-4725

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弘道館周辺のおすすめ観光スポット

弘道館周辺には、日本の歴史に興味がある人におすすめの観光スポットがいくつもあります。ここからは、弘道館を訪れた際におすすめの観光名所を紹介しましょう。

弘道館周辺には偕楽園や水戸城跡などの見どころがります。また水戸市内には徳川ミュージアムもあり、さまざまな観光スポットを巡ることができます。

偕楽園

偕楽園は徳川斉昭が領民の休養の場所として作った庭園で、現在は梅の名所として知られています。徳川斉昭が自ら手掛けた好文亭など、見どころが満載です。

偕楽園は梅の名所として有名ですが、桜やつつじ、秋の萩など年間を通して散策が楽しめます。好文亭は徳川斉昭が文人墨客を集め慰安会を催した場で、多くの見どころがあります。

住所 茨城県水戸市常磐町11
電話番号 029-244-5454

水戸城跡

水戸城跡は水戸徳川家の居城で、御三家にふさわしい風格がありました。丘陵地に築かれた日本でも最大級の平山城でしたが、現在は土塁や本丸の表門である橋詰門などが残されているのみとなっています。

これまでに大手門が復元され、2021年には二の丸角櫓が復元される予定なので、見どころも多くなるでしょう。水戸城跡は日本100名城の一つに選定されています。

住所 茨城県水戸市三の丸6
電話番号 029-224-1111

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弘道館で歴史観光を楽しもう

弘道館は水戸藩主、徳川斉昭が作った藩校で、多くの水戸藩士が学び、明治維新の際にも大きな役割を果たしました。敷地内には見どころが多く、日本史に興味のある人に人気の観光スポットとなっています。

弘道館周辺には水戸偕楽園や水戸城跡、徳川ミュージアムなど歴史好きにおすすめの観光スポットがあります。後楽園とともに訪れて楽しんでください。

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Momoko

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