清水寺の歴史を簡単に解説!観光前にチェックしたい豆知識や背景とは?

京都屈指の観光名所である清水寺は長い歴史をもつ由緒ある寺院です。見どころとしては崖に張り出した舞台が有名ですが、その他にもたくさんの見どころや歴史的な背景をもつ行事があります。今回は清水寺の歴史のあらましや、寺院に関する豆知識をご紹介します。

清水寺の歴史を簡単に解説!観光前にチェックしたい豆知識や背景とは?のイメージ

目次

  1. 1京都・清水寺の簡単な歴史や豆知識をご紹介!
  2. 2京都・清水寺は歴史ある観光地
  3. 3京都・清水寺の簡単な歴史と豆知識
  4. 4京都・清水寺最大の見どころ「舞台」の簡単な歴史と豆知識
  5. 5京都・清水寺の歴史が感じられる行事
  6. 6京都・清水寺の見どころの簡単な歴史と豆知識
  7. 7京都・清水寺以外にも舞台のある寺院がある!
  8. 8簡単な豆知識でも歴史を知れば京都・清水寺に行きたくなる!

京都・清水寺の簡単な歴史や豆知識をご紹介!

京都市の東山区にある清水寺(きよみずでら)は、言わずと知れた京都の代表的な観光地です。山号を含めた正式名称は「音羽山 清水寺」といい、「古都京都の文化財」の構成要素の1つとして世界遺産にも登録されています。

長い歴史をもつ清水寺ですが、そのあらましはあまり知られていません。また、清水寺は舞台が有名ですが、広い境内には他の見どころもたくさんあります。

そんな清水寺の歴史的背景や見どころについて、簡単な豆知識を交えてご紹介していきます。まだ清水寺に行ったことがない人は観光の前の予備知識として、すでに行ったことがある人は振り返りや再度訪問する時の参考にしていただければと思います。

京都・清水寺は歴史ある観光地

京都屈指の観光名所であり、国内外から年間300万人を超える人が訪れる清水寺ですが、壮大な舞台をはじめとした建築物や由緒ある仏像、桜や紅葉などには大きな関心を向けられますが、清水寺の歴史やその背景にはなかなか着目されません。

しかし、清水寺の歴史は1400年を超えるもので、さすが京都の代表的な寺院に恥じない長い歴史をもっています。応仁の乱などで度々炎上の憂き目にあった清水寺の歴史を振り返ると、坂上田村麻呂、徳川家光など歴史上の有名人物が重要な役割を果たしていることが分かります。

清水寺歴史的背景や見どころについての豆知識を知れば、観光も通り一遍のものではなくなることでしょう。

Thumb清水寺のアクセスや最寄り駅は?電車・バス・地下鉄の行き方や時間解説!
日本人なら誰もが知っている「清水寺」。日本を代表する京都の観光名所です。清水寺に向かうのに便...

京都・清水寺の簡単な歴史と豆知識

この項では、京都・清水寺の簡単な歴史やその背景、豆知識をご紹介します。奈良時代から1400年余りにわたる長い歴史をもつ清水寺の歩みには、有名な歴史的人物も登場します。

また、数々の歴史的事件も有名な寺院である清水寺の歴史に大きな影響を与えています。京都の中心地にある清水寺の歴史は日本の歴史とシンクロしているのです。

奈良時代

清水寺の歴史は、奈良時代の778年に遡ります。興福寺の僧であった賢心という僧侶が夢のお告げでこの地にやって来て、年齢が200歳にもなるという行叡という修行者に出会います。

行叡から後を任された賢心が、渡された木に千手観音像を刻み、行叡の庵跡に建てたお堂に安置したのが清水寺の歴史の始まりとされています。

鹿を追って坂上田村麻呂がこの地にやって来るのはその2年後の780年のことです。賢心から殺生の非を諭された坂上田村麻呂は観音を祀る本堂を寄進しました。戦勝祈願をし、無事東国を平定した彼は本堂の改修や観音像の脇侍の仏像を祀りました。歴史的人物である坂上田村麻呂は清水寺の歴史に大きく関わっているのです。

平安時代から江戸時代

平安時代に入った805年、寺は朝廷公認の寺院になり新たな歴史を刻み始めます。その時の寺名は「北観音寺」でした。観音霊場として信仰を集めた寺の賑わいは、『枕草子』や『源氏物語』などにも記述されるほどでした。

しかし、寺は1063年の災禍を皮切りに、江戸時代まで歴史の記録に残るだけでも9回、寺は火災に見舞われています。現在の清水寺の本堂は、江戸時代に3代将軍・徳川家光により再建されたもので、他の建築物の多くもこの時代のものです。

明治時代以降

明治初期もまた清水寺の歴史にとって受難の時期でした。廃仏毀釈で仏教界全体が荒廃した上に、東京遷都という歴史背景もあり、皇室や公家などの寄進者の多くが京都を離れてしまったからです。

明治期の終わりにやっと古寺社保存法が成立し、国宝の指定を受けたり本堂の修理を行うことができました。

清水寺の宗旨は法相宗、真言宗、そして再度法相宗と変遷してきましたが、北法相宗という現在の宗旨になったのは昭和期の1965年のことです。長い歴史に比するとごく最近のことなのです。

京都・清水寺最大の見どころ「舞台」の簡単な歴史と豆知識

清水寺といえば、何といっても本堂から張り出している「舞台」が有名です。高さ約13メートル、4階から5階建てのビルほどもある清水寺の舞台から下を覗くと足がすくみます。

この清水寺の「舞台」は、傾斜地に張り出して造る舞台造り(懸造り)という建築方法で造られています。使われているのは18本のケヤキの丸太で、太いものは周囲が2メートルほどもあります。

釘は1本も使われておらず、木材同士が支え合って建っているということを豆知識として覚えておくと、「舞台」の凄さが一層感じられることでしょう。ちなみに「舞台」の床はヒノキ材が使われていて、まさに檜舞台なのです。

「清水の舞台から飛び降りる」という言葉は、決死の覚悟をもって実行する際に広く使われる慣用句ですが、歴史的な背景に基づいたものです。江戸時代には本当にこの舞台から飛び降りる人が多くいたのです。ここから飛び降りれば願いが叶う、運悪く命を失っても成仏できると信じられていたためです。

江戸時代には、命を失った人こそ少なかったようですが、200件を超える飛び降りがあったと伝わっています。飛び降り禁止令が出て舞台に柵が設けられたのは明治に入ってからになります。

今では信じられないような歴史的事実をもつ「舞台」ですが、ここから子安塔の優美な姿や、京都の町並みを眺めるのは清水寺観光のハイライトです。存分に堪能してください。

京都・清水寺の歴史が感じられる行事

由緒ある京都・清水寺では、歴史的・宗教的背景をもったたくさんの年中行事があります。

この項では、清水寺で行われる年中行事のなかからいくつかを簡単にご紹介します。観光の際に日にちが合わせられると肌でその雰囲気を味わうことができるでしょう。

修正会

「修正会(しゅうしょうえ)」とは、多くの寺院で行われている新年の行事で、前年を省み、これからの1年が平和で穏やかに過ごせるよう祈念するものです。

清水寺でも元旦から7日間にわたって世界平和から五穀豊穣、参拝者の家内安全や商売繁盛などを祈ります。この期間に参拝した人は額に朱印を押してもらったり、「御香水」が授与されたりして無病息災を祈願してもらえます。

青龍会

古代中国から日本に伝えられた考え方の1つに東西南北を守る四神(守護神)があります。四神の1つである青龍は東の方角の守護神なのですが、その青龍が清水寺の境内にある音羽の滝に毎晩やって来て水を飲むという言い伝えがあります。

霊験あらたかなその青龍が地域の守護と厄難退散を願って町を練り歩くのが3月と4月、そして9月に行われる「清流会」です。法螺貝の音を合図に町を練り歩く清流は長さ約18メートルの堂々たるものです。龍の前後には夜叉神、四天王、十六善神が従います。

京都の伝統工芸職人の技が結集されている行列の人々の衣装も見もので、華麗な歴史絵巻を見ているようなスケールの大きな行事です。

千日詣り

「千日詣り」は毎年8月のお盆の前後に行われている行事です。1日の参拝で1000日分のご利益が得られるという、観音様の特別な功徳を受けられる期間です。

この時期に合わせて清水寺では夜間拝観や普段は公開されていない場所の特別拝観などが行われることもあり、地元の参拝者だけでなく全国から多くの観光客も訪れます。

「千日詣り」の期間は献灯をすることができます。その灯りと夜間拝観期間のライトアップで浮かび上がる本堂や舞台は言葉に尽くせないほど幻想的です。

日想観

「日想観」とは、沈みゆく太陽を見つめて極楽浄土を想うという、毎日誰もがどこででも簡単にできる修行です。太陽が沈む方向は西で、仏教の教えでは西に極楽浄土があるとされているのです。

清水寺の西門からは京都の町が一望でき、夕方にはその向こうに沈む太陽が見られる夕陽の名所として知られるスポットです。日没時にはたくさんの人たちが西門で夕日を見つめ、意識するとしないとにかかわらず日想観をおこなっています。

夜間特別拝観

清水寺では1年に3回「夜間特別拝観」を行っています。お盆の前後に行われる「千日詣り」の期間は上に紹介しましたが、その他に春、秋にも行われます。春は桜、秋は紅葉と境内が美しく染まる時期で、夜桜や夜紅葉の鑑賞が楽しめます。

「夜間特別拝観」の期間は500基のライトで境内がライトアップがされ、建物や木々が夜に浮かび上がり幻想的な雰囲気が漂いますが、それだけでなく一筋の青い光が放たれます。この青い光は観音様の慈悲を表す光で、非常に印象的な演出です。

Thumb京都・清水寺ライトアップの期間や時間は?料金や混雑予想も解説!
京都にある清水寺では夜の特別拝観と題して、春に夏、秋の3回にわたり期間限定でライトアップイベ...

京都・清水寺の見どころの簡単な歴史と豆知識

この項では、京都・清水寺の主な見どころと、それに関する簡単な歴史背景や豆知識をご紹介します。

これらを知っておけば観光の折にはより一層興味をもって清水寺の境内を回ることができるでしょう。

仁王門

京都・清水寺の見どころの1番目は重要文化財の「仁王門」です。境内の入口に建つ朱塗りの門で、清水寺の正門になります。

「仁王門」は高さ14メートル、幅10メートル、奥行き5メートルという堂々たる大きさで、左右に高さ3.6メートルを超える1対の仁王像(金剛力士像)を安置しています。

清水寺の「仁王門」に関する豆知識を2つご紹介します。1つ目は門の手前に鎮座する1対の狛犬です。通常は1方が口をあけ、もう1方が口を閉じているのですが、清水寺では2匹とも口を開けています。

これは仏の教えを大きな声で唱えている姿を表しているとも、辛い思いをして坂を上り寺にやって来る参拝者をユーモラスに和ませるためとも言われています。

明治時代に献納されたこの狛犬は、奈良・東大寺のものをモデルにしていると言われていますが、その東大寺の狛犬がどちらも口を開けているのも事実です。

「仁王門」に関する豆知識の2つ目は、この門が「目隠しの門」と言われる由縁です。高台にある清水寺の舞台からは京都の町が見晴らせるのですが、天皇が住んでいた京都御所も見下ろせてしまいます。それは不敬に当たるということで、舞台から京都御所が見えない位置に仁王門を建てたと伝わっています。

ちなみに、現在の「仁王門」は戦国時代に焼失したあと、16世紀前半に再建されたものという歴史的背景をもっています。

三重塔

京都・清水寺の見どころの2番目は「三重塔」です。仁王門とその先にある西門をくぐった先にある高さ31メートルの塔で、三重塔としては日本最大の大きさになります。平安時代に建設されましたが、焼失を経て1632年に再建されたという歴史をもっています。

「三重塔」が新しく見えるのは、1987年に解体修理され、外側の極彩色が復元されたためです。非公開ですが、中には大日如来像が祀られ、四方の壁は極彩色の曼荼羅絵で彩られています。

「三重塔」の豆知識は東南の鬼瓦です。他の方角の鬼瓦は全て文字通り鬼の顔をしていますが東南方向の鬼瓦だけは3層とも龍の形をしています。これは龍が防火の神とされいるためだと考えられています。

ちなみに、清水寺の境内には「子安塔」というもう1つ三重塔があります。サイズ的には小さなものですが、舞台から正面に見えること、安産のご利益があると言われることで見逃せないスポットです。

音羽の滝

京都・清水寺の見どころの3番目は「音羽の滝」です。「音羽山・清水寺」の名前の由来になった神聖なスポットで、今でも霊水が3本の筋になって流れ落ちています。

「音羽の滝」の豆知識は、3筋の霊水はそれぞれにご利益が違うということです。向かって右から延命長寿、縁結び、そして学業成就のご利益となりますので、願いに従った水を飲んで祈願してください。

明治初期の1870年代、音羽の滝の水を使ったビール醸造所が建設されましたが、当時ビールはなじみがなかったためか売り上げが伸びず、わずか3年で閉鎖されてしまったという歴史エピソードもあります。

その他

その他清水寺の境内には、胎内巡りができる「随求堂」、期間限定で公開される名庭をもつ「成就院」、京都各所から運び込まれた地蔵像が林立する「千体石仏群」、有名な「舞台」と同じ造りをもつ「奥の院」などなど、見どころがたくさんあり、それぞれに歴史的背景をもっています。

さらに、清水寺周辺には高台寺、円山公園、八坂神社などの観光名所、それらをつなぐ産寧坂、二年坂、ねねの道など趣のある道が通っていて見どころには事欠きません。是非ゆっくりと時間を取って観光を楽しんでください。

Thumb清水寺『音羽の滝』の意味やご利益は?飲み方や順番を解説!
国内外から多くの観光客が足を運ぶ京都の清水寺。その境内にある清水寺の名の由来となる「音羽の滝...
Thumb 清水寺周辺の観光スポット&お土産特集!インスタ映えのスイーツもあり!
京都を代表する観光スポットである清水寺が素晴らしいのはもちろんのこと、周辺にもいろいろな観光...

京都・清水寺以外にも舞台のある寺院がある!

舞台で有名な京都・清水寺ですが、実は全国には舞台をもつ寺院が他にもいくつかありますので、豆知識として簡単にご紹介します。

1つ目は名前も似ている東京・上野にある「清水観音堂」です。京都の清水寺に見立てたお寺で、有名な寛永寺の1部です。

比較的コンパクトな東京・上野の「清水観音堂」の舞台の高さや広さは本家に比べようもありませんが、江戸時代初期に建立され、幕末の戦禍や関東大震災にも耐えてきた貴重な建物で、重要文化財に指定されています。

2つ目は「笠森観音」と呼ばれる千葉県の「笠森寺」です。この寺院の観音堂は日本で唯一の「四方懸造り」で、四方すべてが京都・清水寺の舞台のような趣になっています。舞台の高さは地上から30メートル、「天空の寺院」とも称され、重要文化財に指定されています。

舞台のある寺院の3つ目は京都の「狸谷山不動院」です。250段の階段を上った先に見えてくるのが、清水寺と見紛うばかりの懸造りの舞台です。御本尊を安置する洞窟を囲むように造られた建造物で、その歴史は18世紀前半に始まると言われています。

Thumb千葉『笠森観音』は黒招き猫が有名なパワースポット!御朱印やアクセスを紹介!
千葉と言えば「成田空港」「ディズニーランド」が有名ですが、千葉のほぼ中心に位置する強力なパワ...

簡単な豆知識でも歴史を知れば京都・清水寺に行きたくなる!

以上、京都・清水寺の簡単な歴史や豆知識をご紹介しました。有名な「舞台」だけでなく、境内には多くの見どころがあり、それぞれに特徴やエピソードがあることがお分かりいただけたことでしょう。

清水寺にはご紹介しきれなかった見どころや、興味深い謂れや歴史背景をもったスポットがたくさんあります。清水寺に行ったことがある人もない人も、ちょっとした豆知識を知ると現地を訪ねてみたくなるはずです。

また、観光を何倍も楽しく有意義なものにするためにも、できる限りたくさんの豆知識を入れていくと良いでしょう。

関連記事

関連するキーワード

Noimage
この記事のライター
MinminK

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ