能郷白山登山ガイド!おすすめのルートや難易度まで徹底解説!

岐阜県と福井県の県境にある能郷白山は、この地域でも雪が長く残る山として知られる一方で、豊かな自然がある魅力的な山です。そこで能郷白山に登山をする場合のおすすめルートや難易度、また登山口までのアクセスなどについても紹介します。

能郷白山登山ガイド!おすすめのルートや難易度まで徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1岐阜と福井にまたがる名山「能郷白山」について解説
  2. 2能郷白山の見どころ
  3. 3能郷白山の登山難易度
  4. 4能郷白山のおすすめ登山ルート
  5. 5能郷白山へのアクセス方法
  6. 6野郷白山の周辺観光スポット
  7. 7能郷白山登山を楽しもう

岐阜と福井にまたがる名山「能郷白山」について解説

日本の雪山というと、いわゆる日本アルプスの山々や北海道の山々をイメージするのですが、実は岐阜県にもおすすめの山があります。それが岐阜県と福井県にまたがるところにある「能郷白山」(のうごうはくさん)です。能郷白山のおすすめ登山ルートや初心者でも登山ができるかについて紹介します。

能郷白山の見どころ

能郷白山は岐阜県と福井県にまたがる位置にある標高1617メートルの山で、両白山地に属しています。奥美濃と呼ばれる地域にあり、越美山地最高峰の山としても知られており、濃尾平野からもよく見える山でもあります。

718年、加賀白山を開いた泰澄上人により開基したと言われています。泰澄上人は加賀白山の山頂からこの山を見て白山権現の分祀を思いついたと言われており、山頂には能郷白山神社の奥宮があって、古くから白山信仰の山としても知られていました。

1976年、岐阜県側山域が「能郷白山自然環境保全地域」に指定され、亜高山性植物やブナの豊かな天然林が現在でも保存されています。また後で述べますが、現在2本の登山ルートがあり、近隣の登山を趣味とする方を中心に多くの方が楽しむ人気の山ともなっています。

現在能郷白山は日本二百名山、そしてぎふ百山の一つに指定されています。もともと日本百名山を選ぶ際に近くにある荒島岳と能郷白山が選定され、そこから荒島岳が百名山に選ばれ、能郷白山は二百名山になったと言われています。

では、そのような能郷白山が人気である秘密はどのようなところにあるのでしょうか。能郷白山への登山をするならば、ぜひおすすめしたい見学ポイントについてまずは紹介していきましょう。

美しい高山植物

能郷白山のおすすめポイントの一つは、なんといってもその豊かな自然です。今述べたように特に岐阜県側は「能郷白山自然環境保全地域」に指定されているのですが、ブナやミズナラといった自然林は第二次世界大戦後に伐採されてしまいました。

しかし、能郷白山は花の種類がとても多い山として知られており、特に山の上の方は季節ごとにいろいろな花が楽しめると評判が高いです。特にノウゴウイチゴは江戸時代の本草学者がここに生育していることを本に記したことからこの名前がついたと言われています。

雪解け後すぐに見られるイワウチワから有名なカタクリやザゼンソウ、さらに夏には数年に一度しか花をつけないコバイケイソウ、さらにはニッコウキスゲなどがかわるがわる開花します。そして秋には美しい紅葉が楽しめます。

さまざまな花が咲くことからこれらの花を見たいということで登山をする方も多く、後で述べるルート上にもそれらの花が楽しめる場所が何か所もあります。自然を楽しみたい方にとっては人気が高い、まさにおすすめの山と言えるでしょう。

また、この地域に生息しているカンムリレンズガイという巻貝は、能郷白山の周辺にしか生息していないと言われており、環境庁でも情報をあまり知らないほどと言われ、岐阜県のレッドリストの純絶滅危惧種に指定される珍しい生き物です。

白く染まる山の稜線

先ほど、能郷白山は雪山としてもおすすめと述べました。岐阜県というとあまり「雪山」のイメージはないかもしれませんが、実は能郷白山の周囲は豪雪地帯となっており、奥美濃の最高峰である能郷白山は一番遅くまで雪がある山でもあるのです。

能郷白山の雪を抱いた姿は濃尾平野からもよく見ることができ、季節のうつろいを見せてくれる山でもあります。雪を抱いた高貴な姿は人気が高く、写真などに撮影して楽しむ方も多く見られるそうです。

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能郷白山の登山難易度

さて、この能郷白山ですが、最初に述べたように標高1617メートル、奥美濃では最高峰と言われています。最高峰と言われると登山をするのは難しいと考えがちですが、実は初心者でもしっかり装備を整えさえすれば登山が可能な山でもあるのです。

では、能郷白山の登山をする場合には、その難易度はどのくらいなのでしょうか。また登山にかかる時間はどのくらいで、宿泊などは必要なのでしょうか。まずは能郷白山の登山の難易度や所要時間などについて紹介していきましょう。

初心者でも日帰り登山が可能

まず、結論から言うと、能郷白山への登山は初心者でも十分に可能であるということになります。しかも所要時間はルートにもよりますが、山頂まで約2時間から3時間30分ですから、宿泊の必要がない、日帰りで登山ができる山でもあるのです。

なぜ1617メートルもあるのにこれほどの短時間で登山が可能なのかというと、登山口の場所がそれなりに高い位置にあるためです。詳しい登山ルートについては次に述べますが、所要時間が短い方のルートであれば登山口の場所は標高1020メートルのところであり、しかも国道の道路沿いで、車を駐車してすぐに登山を始められるのです。

もちろん初心者とは言っても登山の装備は必要ですし、また地図を読むことができることが望ましいレベルではあるので、まったく山に行ったことがないという方は少し大変かもしれません。

また、登山ルート上には急な坂を登る場所もありますから、初心者で高山植物などを見てみたいという場合は、登山の経験がある方に一緒に行ってもらうなどしたほうが安全に登山が楽しめるのでおすすめです。

また、能郷白山は日帰り登山ができる山ということもあり、トイレの設備や山小屋などがありません。ですから、携帯トイレを持参するなどの準備も必要となります。特に初心者の方はしっかりと準備を整えて能郷白山登山にチャレンジすることをおすすめします。

能郷白山のおすすめ登山ルート

それでは次に、能郷白山登山のおすすめルートを紹介します。野郷白山の登山ルートは2つあります。1つめは福井と岐阜の県境にある温見峠から行くルート、もう1つは岐阜県側の能郷谷からスタートするルートです。同じルートを往復してもよいですし、行きと帰りと別ルートを通るのもおすすめです。

人気コース①温見峠日帰りコース

それでは1つめの人気ルートである、温見峠をスタートする方から紹介していきましょう。こちらのルートは片道2時間で行くことができるルートで、往復の距離は6キロ弱となります。温見峠から稜線伝いに登っていくルートで、能郷白山登山のルートとしては最短コースとなります。

まず、温見峠の登山口は標高1020メートルの国道157号の道路沿いになります。ここからブナの木々の間を通る比較的整備された道を進みます。1492メートルくらいまでは急な坂が続き、途中ロープを使いながら登っていきます。

ここを過ぎると山頂までは比較的緩やかで、展望も開けてくるので、景色を楽しみながらゆっくりと進んでいけば山頂までたどり着くことができます。山頂から少し歩くと、先ほど述べた能郷白山神社奥宮もあり、参拝するのもおすすめです。

こちらのルートは距離も比較的短く、初心者の方であまり登山に慣れていない方でも比較的楽に進んでいくことができます。特に山頂近くの緩やかなところに入ると、先ほども述べたきれいな花々も見られるなど楽しみも多く、初心者にも人気のルートとなっています。

注意点としては、後で詳しく述べますが、温見峠までのルートです。国道157号は石川県金沢市から岐阜県岐阜市を結ぶ主要ルートなのですが、豪雪地帯にあることもあり、冬季は閉鎖となります。またそれ以外の時期でも通行が困難です。注意しましょう。

人気コース②能郷谷登山コース

もう1つのルートは野郷谷をスタート地点とするルートです。こちらは片道3時間20分、距離は往復で約10キロというルートであり、1つめのルートに比べ距離がかなり長くなります。初心者よりも健脚な方向けのルートとなっています。

まず、登山口は標高710メートルほどのところにあります。野郷谷林道ゲートで通行止めになっている場合もあり、その場合登山口まで1時間ほど歩きます。そこから前山まで山腹の旧坂を進み、そこを抜けたら稜線を進んでいきます。先ほどのルートでは山頂から少し進んだところにあると述べた奥宮を、こちらのルートでは経由して山頂へ向かいます。

こちらのルートでは、特に登山道に入ってすぐのあたりに何か所か沢を渡るところがあるため、前日までの天候によっては濡れる可能性もあります。こちらも稜線を進むところに来ると緩やかになるので、そこまで頑張って進んでいきましょう。

能郷白山へのアクセス方法

それでは次に、野郷白山へのアクセスについて紹介しましょう。今述べたように、野郷白山への登山ルートは2つあり、それぞれ場所が違います。そこで特に初心者の方に人気の高い温見峠側の登山口へのアクセスを中心に、両方のアクセスルートについて紹介していきましょう。

電車でのアクセス

まず結論から言うと、野郷白山へのアクセスは公共交通機関で行くのはかなり大変です。どちらの登山口を通る場合であっても、公共交通機関を利用する場合はまず樽見鉄道で「樽見」駅まで行くことになります。この樽見鉄道は岐阜県の第三セクターの電車です。

遠方から来る方はJRで「大垣」駅まで行くと、ここで樽見鉄道と接続することになります。樽見駅は終点ですから、そこまで乗っていきましょう。そこが公共交通機関で野郷白山に最も近い場所となります。

バスでのアクセス

問題はこの樽見駅からなのですが、ここから野郷白山の登山口まで行く方法はバスなどがなく、車でのアクセスしかありません。ここから温見峠まではタクシーなど車を利用して約1時間かかります。

なお、野郷谷の登山口は温見峠よりも樽見駅に近い場所にあります。こちらもやはりバスでのアクセスはできないので、タクシーを使うことになります。ですから、遠方からアクセスする方は大垣周辺でレンタカーなどを借りるのがおすすめです。

車でのアクセス・駐車場

では次に、車でのアクセスについて紹介します。すべてを車でアクセスするという場合、先ほども触れたように岐阜市から石川県金沢市に抜ける国道157号線を通ってのアクセスとなります。温見峠はこの国道沿いに、野郷谷の登山口は野郷谷林道ゲートまで行ったらそこから4キロほど歩いて登山口に到着することになります。

この国道157号線までは、名神高速道路「岐阜羽島」ICが最寄りとなります。ここからそれぞれの登山口までは約1時間45分から50分ほどかかります。

しかし車の場合、実はこの国道157号線こそが一番の難関でもあります。実はこの国道157号線は「酷道」と呼ばれ、そちらのファンの方には「人気」となるほどの場所です。そもそも冬季閉鎖となるルートですが、その期間が約半年にも及びます。

加えて道路にはアップダウンがあり、道も狭いです。その上途中には「洗い越し」という、川が道路をそのまま横断して流れている場所まで数か所にあります。ガードレールがなく、崖から落ちそうなところまであります。

もちろん運転初心者の方には決しておすすめできないルートであるのですが、加えて冬季以外でも土砂崩れなどで通行止めになっていることも多いので、まず車で行くことができるのか、必ず確認することをおすすめします。

また、このような状態のところでもあるので、駐車場もそれほどスペースはありません。車は5台から6台程度しか停められないのですが、それ以外の車に関しては道路に縦列駐車をして利用しているようです。邪魔にならないよう、スペースを上手に使って駐車してください。

野郷白山の周辺観光スポット

最後に、能郷白山周辺にある人気の観光スポットをいくつか紹介しましょう。まず能郷白山登山に行くなら、必ず行っておきたいのが「能郷白山神社」です。先ほども述べたように、山頂に奥宮があるのですが、この里宮がちょうど能郷谷の登山口にあたり、ここで登山届を出して行くようになっています。

もともと奥宮が本宮だったのですが、地元の人の参拝の便を考えて里宮が作られているため、御朱印などもいただけるので、神社巡りをする方にも人気です。また毎年4月の例大祭では国の重要無形民俗文化財である能、狂言が行われます。

また、能郷白山の登山の疲れを癒したいという方に人気なのが麓にある「うすずみ温泉」です。なんと伊勢湾の太古の海水が源になった温泉と言われており、日帰りはもちろん、宿泊での利用もできます。温泉でゆっくりと足を伸ばすこともおすすめします。

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能郷白山登山を楽しもう

福井県と岐阜県の県境にある能郷白山は、一番遅くまで雪が残ると言われる豪雪地帯ですが、それだけに春から夏のさまざまな高山植物や秋の紅葉など見どころも多いところです。また初心者でも準備さえしっかりすれば、日帰りで登山を楽しむことができる山でもあります。ぜひ能郷白山の豊かな自然を、実際の登山を通して楽しんでください。

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この記事のライター
茉莉花

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