横浜弁の特徴とは?「じゃん」や「だべ」などの使い方や訛りを紹介!

東京のすぐ近く、横浜にも横浜弁という方言があります。テレビなどでタレントの方が使っていることもあり、耳になじみがある方言の一つと言えるでしょう。この横浜弁について、どのような特徴がある言葉なのか、またどのような言葉があるのかについて紹介します。

横浜弁の特徴とは?「じゃん」や「だべ」などの使い方や訛りを紹介!のイメージ

目次

  1. 1横浜に方言ってあるの?
  2. 2普段から使っていたかもしれない横浜弁
  3. 3横浜発祥の横浜弁はない?
  4. 4横浜弁の特徴
  5. 5横浜弁の語尾の訛りと特徴
  6. 6横浜弁の方言と使い方
  7. 7結構身近な方言だった横浜弁

横浜に方言ってあるの?

近年方言がブームになっており、訛りがかわいいランキングなどを目にする機会が多くなりました。しかし方言というとやはり地方のものであり、東京近辺ではあまり意識する方はいないのではないでしょうか。実は横浜にも「横浜弁」という方言があります。どんな方言なのでしょうか。

普段から使っていたかもしれない横浜弁

横浜弁は方言の中では群馬や埼玉など「西関東方言」の中の「神奈川県方言」に分類されます。東京からすぐ近くである神奈川県にもちゃんと方言はあるということ、そのことそのものに初めて気づいたという方も多いでしょう。

神奈川県方言は地域ごとにいろいろな呼ばれ方をしているのですが、音韻やアクセント、語彙など、他の西関東方言にも近く、また東京方言とも近いのが特徴です。しかも横浜などの場合、東京と隣接していることもあって、他の地域以上にいわゆる「横浜弁」というのは薄らいでいるというのが特徴と言えるでしょう。

一方で、この地域出身のタレントなどがテレビで横浜弁を使うことで、「じゃん」「だべ」と言った言葉が全国的に広まり、標準語のように使われる面もあります。横浜弁と知らずに全国的に使われている言葉も多いのが特徴です。

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横浜発祥の横浜弁はない?

このように、横浜弁は神奈川県方言の一つとされています。神奈川県方言は丹沢山地を挟んで南北に、さらに相模川を挟んで東西で訛りの違いがあると言われます。しかしその中で横浜弁は戸塚区西部が南部相模川東部方言、残りの全域は東京都区部とともに東京・横浜方言とされています。

ただ一方で、横浜弁と言われる「じゃん」などは横浜発祥ではなく、どうやら東海地方から東海道を通って横浜に入り、そこから東京、全国に広がったと言われるなど、厳密に「横浜発祥の横浜弁」というのはないという説もあります。

横浜は言うまでもなく、東海道の宿場町であり、また港町でもありますから、古くから多くの人々が往来してきました。その中でいろいろなところからの言葉が入ってきて、現在の横浜弁を形成して行ったのかもしれません。

横浜弁の特徴

では次に、横浜弁とはどのような特徴がある言葉なのかという点について紹介していきましょう。今述べたように、横浜弁は基本的には東京弁と同じグループに入るところが多いのですが、特に語尾や訛り方などに違いが見られます。

そこでまずは、横浜弁の特徴ということで、地域による違いや逆に横浜弁がルーツになった言葉のことについて紹介していきましょう。横浜弁はいろいろな言葉を取り入れている反面、横浜ならではの理由から言葉のルーツになったものもあるのです。

地域により違いがある

先ほど横浜弁は東京都区部と共に横浜・東京方言と言われると述べました。一方で横浜市戸塚区周辺は先ほど述べた南部相模川東部方言のグループに入っており、相模原市や大和市などと近い訛りなどがあると言われます。

一方、横浜市の大部分が入るという横浜・東京方言のグループには、このほかに川崎市も入ります。川崎市、横浜市はいずれも東京からのアクセスも非常に近いため、人の流動も大きいです。そのために言葉の訛りなども一体化していると言えるでしょう。

ルーツを辿ると横浜弁

また、横浜発祥の横浜弁はなさそうと述べたのですが、逆に横浜から生まれて全国に広まった言葉があります。これらは横浜の「方言」というより、横浜生まれの言葉と言えるかもしれません。

横浜生まれの言葉というのはどういうことかというと、外国人の言葉がもとになった言葉があるという点です。幕末に横浜が開港され、多くの外国人がやってくると、英語での会話を日本人が耳にする機会が増えました。しかし当時の英語は日本人には耳慣れない言葉であり、それを耳で聞いた音であらわしたことで新たな言葉ができたのです。

たとえば建物の上の「上屋」(うわや)は英語の「ウェアハウス」、昔の言葉で洋犬を「カメヤ」というのは英語の「カムヒア」から、などはそれではないかと言われているそうです。いかにも横浜らしい言葉と言えるかもしれません。

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横浜弁の語尾の訛りと特徴

横浜弁の特徴としてよく取り上げられる言葉に「じゃん」とか「だべ」という語尾が挙げられます。このような語尾の訛りは耳につくこともあり、横浜弁と言えば「じゃん」「だべ」を連想するという方は多いでしょう。そこで次に横浜弁を特徴づける語尾の訛りや特徴について紹介します。

「~べ」「~だべ」

「じゃん」や「だべ」がイメージされるのは、それが語尾にあることとともに、横浜弁ではその語尾を少し強めに話すため、それだけ横浜弁のイメージとして定着しやすいという面もあります。

「だべ」はアイドルタレントがテレビで使うようになり広まった横浜訛りです。「だろう」よりも断定的なニュアンスで使われることが多いです。アクセントの付け方で問いかけや断定などさまざまなニュアンスが付け加えられます。

また応用編として「だべ」単体で使ったり「やばいべ」というように言葉の後ろに「べ」だけをつけて使うこともできます。いずれにしても「べ」「だべ」そのものに意味があるというよりは、ニュアンスを強めるのに使うことが多いようです。

「ねー」「さー」「よー」

「じゃん」「だべ」と並び横浜弁の語尾の特徴として挙げられるのが「ねー」「さー」「よー」などです。これらの言葉は東京方言など西関東方言の語尾にはよく使われる言葉ですが、東京などに比べて「ねー」などと語尾を伸ばすように発音することが多いと言われます。

また独特のイントネーションで発音されることが多いというのも特徴の一つと言えます。また湘南の方では前に述べた「べ」「だべ」に「よ」を付けて「だべよー」という語尾を使うことも多く見られます。

「~っしょ」

「でしょう」という同意を求める意味で使われる「っしょ」もまた、実は横浜弁の語尾の一つです。「でしょう」と問いかける場合に比べ、同調することを前提として使われる傾向にあり、同じ気持ちを共有したい、当たり前のことを問いかける場合のことが多いです。

ただ、「っしょ」自体は横浜弁と言っても横浜だけで使われる方言ではなく、神奈川県全域はもとより他県でも使う方が多いため、特に違和感なく使っているという方も多いかもしれません。

「~じゃん」

横浜弁を代表する言い方のもう一つが「じゃん」です。「でしょう」という意味で使われる終助詞ですが、こちらも横浜周辺出身のタレントなどがよく使ったり、ドラマなどでも使われているため、よく知られた横浜弁の一つと言えます。

一般的には断定をあらわす意味として使われることが多いのですが、イントネーションを変えることで相手の言葉をいったん否定してから肯定するなど、高度な会話で使うこともあります。気持ちの動きを加えられるので使いやすい言葉でもあります。

実はこの「じゃん」ですが、横浜弁としては新しい言葉と言われています。「じゃん」は昭和初期から使われ始めた言葉であり、1980年代に広まりました。さらに横浜を舞台とするドラマやマンガ、横浜出身のタレントなどにより全国的に横浜弁として広まったのです。

横浜弁の方言と使い方

方言や訛りというと、その地域独自の言葉を連想する方は多いでしょう。中には自分が地元で使っていた言葉を他の土地で使って、違う意味にとられたり、意味がわからないと言われたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。

横浜弁にも他の方言と同様、横浜弁ならではの言葉があります。そこで次に、横浜弁独自の言葉と言われている言葉について紹介していきましょう。

よこはいり

「横入り」はもともと「よこいり」と言われていたのが、横浜弁で「よこはいり」と言われるようになったという説もあります。とはいえ、「よこはいり」は全国的によく使われている言葉なので、意味を知らない方は少ないのではないでしょうか。

言うまでもなく、行列などの途中に許可なく割り込むことを意味しており、子供の時から普通に使っている方が多い言葉です。比較的新しい横浜弁とも言われていますが、いまさら横浜弁と言わなくてもいい、全国通用の言葉と言っていいかもしれません。

よこっちょ

「よこっちょ」「さきっちょ」などの「ちょ」は「先端」をあらわす横浜弁です。「よこっちょにある」などでその場所の横の方にある事をあらわします。しかし「よこっちょ」「さきっちょ」とは言いますが、「後ろっちょ」という言い方はあまりしません。

「ちょ」そのものは先端をあらわすと言っても、意味として特別に加えられる内容があるというわけではありません。ですから、「よこにある」でも「よこっちょにある」でもあまり意味としては変わらないのです。かわいらしい方言というイメージが強い言葉かもしれません。

ばっくれる

「ばっくれる」も横浜弁の言葉です。「ばっくれる」というのは「逃げる」という意味なのですが、どちらかというと任務などから「逃げる」いわゆる「とんずらする」というような場合に使うことが多いようです。

「ばっくれる」というと、任務がある時などにそれをせずに逃げるという場合に使うことが多いため、あまりいい印象で使われる言葉ではないかもしれません。またこの言葉は東京に浸透し、東京でも使う方が多い言葉でもあります。

かったるい

「かったるい」というのは「だるい」「面倒くさい」という意味の言葉で、よく学生が使うことが多い、若い方の横浜弁という印象の言葉です。「だるい」というのは平安時代に「だゆし」という言葉があり、そこからできたと言われます。

一方、「かっ」というのは「かっとばす」などのように「飛ばす」ことを強調し、爽やかなイメージにする働きがあります。そのため「かったるい」は「だるい」状態を爽やかに飛ばすイメージがあります。どちらかというと体の不調よりもやる気が出ないような時に使うことが多いようです。

また、「るい」の部分は「りー」ということも多く、「かったりー」という使い方をすることも多いです。「かったるい」「かったりー」ともにメンタル面で上がらない時の横浜弁と考えるとよいでしょう。

ぶっとばす

「ぶっとばす」も横浜弁が全国に広まった言葉として知られます。横浜を舞台にしたヤンキーが出てくるドラマなどでバイクを「ぶっとばす」シーンなどで使われることが多いため、車やバイクなどをスピードを出して「飛ばす」という意味で使われます。

しかし本来の横浜弁の意味としては「ぶん殴る」時に使う言葉で、先ほどのドラマなどでもケンカのシーンで「ぶっとばす」とも使っています。いずれにしてもわりと荒っぽい言葉と言えるでしょう。

うそんこ

「うそんこ」は「嘘つき」という意味の言葉です。特に小さな子供たちが遊んでいる際に「うそんこ」というふうに言う使い方で使うことが多いようです。横浜弁のなかでもこちらは古い言い方と言われており、近年ではあまり聞かないという方もいます。

「嘘つき」という意味なので、相手に「うそんこ」というとネガティブな印象を与えてしまうので、使い方には注意が必要です。一方で「嘘つき」というよりも言葉が柔らかいため、親しい人に冗談めかして使う方法もあります。

したっけ

「したっけ」というと「しましたか」のような疑問文の語尾に使うというイメージがありますが、横浜弁の場合は文中もしくは文頭につけて「したら」という意味で使います。文頭ならば「そうしたら」という意味ですし、文中ならば「したら」となります。

文頭や文中に来るので、疑問文という感じはあまりしないかもしれませんが、同じ言葉でも場所により意味が違うという方言の一つと言えるかもしれません。

かたす

「かたす」も全国で使われる言葉で「片づける」という意味で使われています。片づけるよりもてきぱきしたイメージの言い方ということもあって、ビジネスの場などでものを片づける時や、忙しい時にさっさと片づけるなどの時に「かたす」と使うことが多いようです。

生活の中で「片づける」ものはいろいろありますが、「かたす」という言葉は「もの」について使われることが多いようです。おもちゃや日用品などを片づける場合に使い、「宝石をかたす」というように高級品にはあまり使われないと言われます。

あるってくる

「あるって」というのはそのまま「歩いて」です。もともと「歩いて」は「歩く」という言葉が「歩きて」になり、「き」が「い」に変化したものですが、このイの段の音が「ッ」に詰まる、促音便の言葉となります。

近年、あるアーティストの曲の中で「あるっていこう」という言葉が使われました。この歌詞では単に「歩く」よりも恋愛感情と自分の今までの人生の歩みを重ね、告白をする言葉として使っており、このことから愛の告白の言葉として使うという使い方が見られるようになっています。

うっちゃる

「うっちゃる」というと、相撲ファンの方は「うっちゃり」という決まり手を連想する方もいるかもしれません。横浜弁で「うっちゃる」というのは意味がいろいろあり、多様な使い方ができる言葉です。基本の意味は「捨てる」「投げる」です。

ものを捨てるという場合に使われることが多いのですが、仕事で「うっちゃる」なら「放置する」という意味になります。そのため、横浜弁の中でも比較的よく使う言葉ですし、聞く機会も多い言葉と言えるでしょう。

結構身近な方言だった横浜弁

横浜弁は東京から近いこともありますし、タレントなどが使うことも多いため、「じゃん」「だべ」に代表されるようによく聞く機会がある言葉と言っていいかもしれません。

訛りも比較的きつくないので、わかりやすい言葉でもあります。身の回りの横浜弁探しをしてみるのも楽しいかもしれません。

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この記事のライター
茉莉花

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