『鞍馬山』は京都で大人気のパワースポット!登山や観光の見どころは?

京都市の北部にある鞍馬山は、牛若丸と鞍馬天狗の伝承で知られている人気観光スポットです。鞍馬山は、山全体がパワースポットになっていて、鞍馬寺という観光スポットがあります。登山コースがあり、マイナスイオンを浴びながら、ハイキングを楽しむのもおすすめです。

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目次

  1. 1京都の強力なパワースポット鞍馬山をご案内
  2. 2鞍馬山に伝わる伝説
  3. 3鞍馬山の観光の見所
  4. 4鞍馬山のおすすめ登山コース
  5. 5鞍馬山のおすすめグルメ
  6. 6鞍馬山・鞍馬駅へのアクセス方法
  7. 7鞍馬山を訪れた人の感想
  8. 8鞍馬山に登って強力なパワーを貰おう

京都の強力なパワースポット鞍馬山をご案内

鞍馬山は京都市左京区に位置し、標高584メートルあります。昔から神の宿る山として厚い信仰を寄せられており、京都の強力なパワースポットとして有名です。鞍馬天狗や義経の伝説が残り、神秘的な雰囲気が漂います。

貴船神社から鞍馬山までのハイキングコースは、美しい自然が楽しめる京都の人気コースです。特に初夏から夏にかけて川床料理も楽しむことができ、日帰り観光にもおすすめです。京都の鞍馬山を訪れてみませんか。

鞍馬山に伝わる伝説

叡山電鉄を利用して鞍馬駅で降りると、大きな天狗の顔のオブジェが迎えてくれます。京都の鞍馬山は、日本に天狗伝説発祥の地として知られており、天狗伝説に欠かせない人物が源義経です。

義経の幼名を牛若丸といい、牛若丸と鞍馬天狗の伝説はよく知られています。鞍馬山にはもう一つ、宇宙からやってきた魔王サナト・クマーラの伝説があります。

牛若丸と鞍馬天狗の伝承

牛若丸は父・源義朝が平治の乱で亡くなり、鞍馬寺に預けられます。幼い牛若丸は、鞍馬山で鞍馬天狗・僧正坊と出会い、平氏打倒のために厳しい修行を経て、剣術を学びました。

鞍馬天狗には、モデルになった人物がいたのかどうか詳しいことは分かっていませんが、山に残された牛若丸にとって、鞍馬天狗はかけがえのない存在だったとされています。

青年になった牛若丸は名を義経と変え、京都の五条の橋の上で弁慶と出会います。義経は兄の頼朝に従い、源平合戦で平氏を滅ぼすのですが、頼朝と仲たがいをし自刃します。

魔王サナト・クマーラの伝説

サナト・クマーラはインド神話に登場する魔王の一人で、大昔に金星から鞍馬山に降臨したと伝えられています。鞍馬寺の本尊の護法魔王尊は、この魔王サナト・クマーラと同一視されています。

鞍馬寺はもともと毘沙門を祀っていたのですが、現在は新宗教・鞍馬弘教の総本山となっています。鞍馬弘教が設立された際、魔王サナト・クマーラと護法魔王尊が関係するという説が生まれました。

鞍馬山の観光の見所

鞍馬山の観光スポットといえば、鞍馬寺です。鞍馬寺は、奈良時代末期、唐招提寺の鑑真の高弟・鑑禎が草庵に羅沙門を安置したことに始まります。平安時代には文芸の山として栄え、女流文学者も多く来山し、紫式部や清少納言などが鞍馬山を描写しています。

戦国時代には勇猛な僧兵を多く抱え、武田信玄や豊臣秀吉、徳川家康などが訪れ必勝祈願をしました。江戸時代には桜の名所として知られ、全国から多くの参拝者が訪れるようになりました。

鞍馬山には古代からの神道や陰陽道、山岳信仰、修験道などさまざまな要素が含まれており、 昭和22年に新しい宗教の形として鞍馬弘教を設立し、現在に至っています。

仁王門

鞍馬山駅を降りると天狗のオブジェがあり、長い階段を上ると、立派な仁王門が現れます。鞍馬山は山全体が信仰の対象になっており、仁王門が俗界と浄域への結界となります。

仁王門には、鎌倉時代有名な彫刻家、運慶の長男にあたる湛慶(たんけい)が彫った仁王像が安置されています。仁王門は明治44年に再建されたもので、左側の扉だけはオリジナルで、1182~4年頃に作られたものです。

仁王門の前には狛犬ではなく、寅の像が鎮座しています。開祖の鑑禎が夢のお告げで鞍馬山に登った際、鬼女に襲われて羅沙門天に助けられたという逸話があり、その日が寅の日・寅の刻だったからと言われています。

仁王門をくぐったところに、鬼一法眼社があります。鬼一法眼は平安時代末期の陰陽師で、武芸の達人です。牛若丸は鬼一法眼から書物を盗んで、兵法を会得したと言われています。牛若丸が書き写した書物は、鞍馬寺に保管されています。

由岐神社

鞍馬山の仁王門からは少し山道を登ると、鞍馬山の鎮守社である由岐神社があります。もとは皇室の守護として京都御所内に鎮座していましたが、940年に京都の北側の鎮守社として、鞍馬山の現在の場所に移動しました。

拝殿は、割拝殿という中央に通路がある珍しい様式で、豊臣秀頼によって再建されたものです。国指定の重要文化財です。由岐神社は鞍馬山のパワースポットの一つで、商売繁昌や縁結び、火災除けのご利益があります。毎年10月22日には「鞍馬の火祭」が盛大に行われます。

九十九折参道

九十九折参道は、鞍馬山の表参道で、仁王門から本殿金堂まで坂道を登るように続いており、距離にして約1キロあります。参道の両側に様々な観光スポットがあります。

牛若丸が住んでいた東光坊の跡地には源義経の供養塔が建てられています。川上地蔵堂は、遮那王(源義経の稚児名)が、修行の際に参拝に訪れたお堂で、遮那王の守り本尊である地蔵尊を祀っています。

双福橋は九十九折参道にある朱色の小さな橋で、橋の両側にそれぞれ大黒天と恵比寿を祀る祠があります。中門はもともと仁王門のそばにあったもので、中門をくぐると阿弥陀仏を安置する転法輪堂や貞明皇后が鞍馬山御幸の際に休憩した寝殿などがあります。

本殿金堂

九十九折参道を登りきると、いよいよ本殿金堂が現れます。鞍馬寺金堂には、毘沙門天・千手観世音・護法魔王尊の3柱が祀られています。金堂の前の床には、六芒星が描かれており、宇宙のエネルギーが集中するパワースポットとされています。

六芒星の三角マークの上に乗ると、尊天の波動を感じられるとも言われています。強力なパワースポットなので、エネルギーをチャージしましょう。本尊は秘仏で一般公開されていません。60年に一度、丙寅の年に御開帳となります。次回は2046年の予定です。

本堂前も狛寅が鎮座しています。これは、毘沙門天のお使いが寅とされていることにちなんでいます。金堂の奥に霊宝殿があり、国宝に指定されている毘沙門天像を拝観できるので、訪れてみましょう。

木の根道

仁王門から本殿金堂まで坂道を歩いて登ると、暑い日は汗だくになるのですが、まだ力が残っている方は、貴船へ向かう「木の根道」を歩いてみるのもおすすめです。

牛若丸が天狗とともに修行をした場所と言われており、木の根がごろごろと露出した山道となっています。うっそうとした杉林で、神秘的な空気が感じられるパワースポットです。

魔王殿

魔王殿は鞍馬山の奥の院で、本殿からさらに奥の院参道を登ったところにあります。まるで本格登山のような険しい山道なので、鞍馬山を訪れても奥の院を訪れる人はあまりいません。魔王殿を進むと貴船神社に着くので、登山道を歩いてみるのもおすすめです。

魔王殿には、650万年前に金星から鞍馬山に降臨したサナト・クマーラが祀られています。サナト・クマーラが降り立ったとされる磐座があり、パワースポットとして知られています。

魔王殿は神聖な空気が漂う静かで落ち着いた場所です。パワースポットとしてだけではなく、自分と向かい合うのおすすめの場所です。

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鞍馬山のおすすめ登山コース

鞍馬山を観光で訪れたら、周辺の登山コースも歩いてみましょう。京都の強力なパワースポットである貴船神社から鞍馬山の登山を経て、くらま温泉に向かう登山コースがあります。

貴船神社をスタートとするか、くらま温泉をスタートするか迷うところですが、一般的には鞍馬寺の表参道から鞍馬山の奥院を訪れ、貴船神社に抜けるコースが正式ルートとされています。

しかしこの登山コースでは、くらま温泉へ行くことができないので、貴船神社から鞍馬山登山、くらま温泉へ向かう逆コースもおすすめです。

貴船神社からくらま温泉へ向かうコース

貴船神社からくらま温泉へ向かうコースがおすすめの理由は、くらま温泉が山のふもとにあるのんびりとした雰囲気の露天風呂で、登山の後にリラックスするのにぴったりのスポットだからです。予約不要で、昼食・夕食も味わえます。

逆コースがおすすめのもう一つの理由は、バスの便です。貴船神社から京都へ向かう最終バス時刻は、18時半と早く、少しゆっくりしていると最終バスを逃してしまいます。しかし、くらま温泉からは鞍馬駅までのシャトルバスがあり、最終電車の23時までゆったりと過ごせます。

登山口の鞍馬寺西門から鞍馬山を登り、鞍馬山寺の参拝をして境内を出るまでの所要時間は、1時間半から2時間です。最初の30分間くらいは険しい登山道ですが、それを過ぎると比較的平坦な山道となるので、初心者にもおすすめです。

※くらま温泉は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2021年1月から臨時休業しています。営業状況をご確認の上、訪れてください。

鞍馬山の入山料金・ケーブルカー料金

鞍馬寺や山全体がパワースポットなので、エネルギーを感じながら登るのがおすすめなのですが、参道は険しいので足に自信がない方は、ケーブルカーを利用するといいでしょう。ただしケーブルカーに乗ると由岐神社は通り過ぎてしまうのでご注意ください。

鞍馬山ケーブルカーは山門駅から多宝塔駅を約2分で結びます。足腰の弱い方やお子様でも参拝できるよう、鞍馬山が運営しているもので、営利目的ではないため、料金は寄進という形になっています。料金は大人200円、小学生以下100円です。

鞍馬山の入山料金は300円です。拝観料ではなく、「愛山費」と呼ばれています。霊宝殿の入館料は200円で、月曜日と12月~2月は休館です。

鞍馬山のおすすめグルメ

鞍馬山を観光したら、グルメスポットで休憩をしましょう。ここからは、鞍馬山のおすすめグルメスポットを2選、ご紹介します。

鞍馬山のお土産として欠かせない名物「牛若餅」を販売する多聞堂と、本格精進料理が味わえる雍州路の2店になります。

多聞堂の名物「牛若餅」

多聞堂は鞍馬山駅から鞍馬山の仁王門の間にあるお店で、名物「牛若餅」を販売している人気店です。地元産の栃の実を手間をかけて加工しお餅にしたもので、中に餡が詰まっています。

素朴な味のお饅頭で、その他にも麦まんじゅうや餡が入っていない蓬餅などがあります。売切れてしまうことが多いので、早めに買うといいでしょう。

ランチは雍州路の「くらま山 精進膳」

鞍馬山の観光に訪れたら、おすすめのランチスポットで楽しみましょう。雍州路は、鞍馬山の山門前にある、おしゃれな精進料理のお店で、旬の食材を使った本格精進料理が味わえます。

ランチのおすすめは「くらま山 精進膳」で、たき合わせ、白和え、胡麻豆腐、三色田楽の他、季節のごはん、ととろろそばが付きます。水物まで付いて豪華な内容になっています。

鞍馬山・鞍馬駅へのアクセス方法

鞍馬山の観光を楽しみたい方のために、アクセス方法をご紹介します。鞍馬山は、京都の市街地の北部にあり、電車でアクセスするのがおすすめです。

起点となるのが叡山電鉄「出町柳駅」となります。出町柳駅からは、展望列車「きらら」が運行されており、車窓から景色を楽しみながら訪れることができます。明るく大きな窓で、窓に向かってシートが並んでいる座席もあります。

※2021年5月現在、叡山電車の市原〜鞍馬間は2020年に発生した土砂崩れの影響で運休しています。市原から京都バスで鞍馬駅にアクセスできます。

電車でのアクセス

鞍馬山の最寄駅は、叡山電鉄鞍馬駅になります。鞍馬駅は、叡山電鉄「出町柳駅」から約30分、料金は大人430円です。「出町柳駅」へのアクセスはいくつか方法があります。

京都駅からアクセスする場合、JR奈良線で東福寺駅で下車、京阪電車に乗り換え出町柳駅にアクセスします。京都駅から東福寺駅までの料金は150円、東福寺駅から出町柳駅までの料金は270円です。

祇園からアクセスする場合は、京阪電車「祇園四条駅」から「出町柳駅」へアクセスできます。料金は220円です。

地下鉄でアクセスする場合は、東西線 「三条京阪駅」で降り、地下の連絡通路から京阪電車「三条駅」へ向かい、「出町柳駅」へアクセスします。料金は220円です。

バスでのアクセス

JR京都駅からバスで鞍馬山へアクセスする場合も、出町柳駅が起点となります。京都駅からは京都バス17系統・大原ゆきに乗車し、出町柳駅前下車し、叡山電車鞍馬駅へアクセスできます。料金は直接、バス会社にお問い合わせください。

または地下鉄京都駅から烏丸線国際会館駅で下車し、京都バス・鞍馬温泉行きに乗車し、鞍馬で下車します。所要時間は約25分です。関西国際空港、大阪国際空港から出町柳駅まで高速バスが運行されています。料金はバス会社でご確認ください。

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鞍馬山を訪れた人の感想

鞍馬山は京都のパワースポットとして大変人気があり、京都の市街地とは違って人が少なく、神聖な雰囲気が味わると好評です。

山門から本殿までは距離があるので、ハイキングを楽しめるという口コミもたくさんあります。京都の自然を楽しみたい方にもおすすめの観光スポットです。

鞍馬山に登って強力なパワーを貰おう

天狗発祥の地とも言われ、京都のパワースポットとして有名な鞍馬山には、常に神秘的な空気が流れています。自然の中でゆっくりと癒されたい方にもおすすめです。

鞍馬山は登山やハイキングにもおすすめです。周辺には貴船神社などの観光スポットがあるので、合わせて訪れてみるといいでしょう。

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この記事のライター
Momoko

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