青の交響曲(シンフォニー)は大人旅におすすめ!予約方法や座席・車内を紹介!

近鉄には話題を集める様々な特急がありますが、その中でも「青の交響曲」(シンフォニー)は新たな観光列車として大人気となっています。そこで「青の交響曲」について、おすすめのポイントやこれを使った観光プラン、予約の取り方などを紹介します。

青の交響曲(シンフォニー)は大人旅におすすめ!予約方法や座席・車内を紹介!のイメージ

目次

  1. 1奈良の青の交響曲(シンフォニー)について解説
  2. 2観光特急「青の交響曲」とは
  3. 3青の交響曲の座席・車内の様子
  4. 4青の交響曲のおすすめコース
  5. 5青の交響曲の運行料金・予約方法
  6. 6青の交響曲利用の注意点
  7. 7青の交響曲で優雅な旅を楽しもう

奈良の青の交響曲(シンフォニー)について解説

関西を中心にJR以外で最長の路線網を持つ近鉄には、さまざまな種類の特急列車が走っており、比較的安い料金で座席に座って旅が楽しめると人気です。中でも世界的に有名な観光スポットを結ぶ特急は列車そのものも魅力的と評判です。なかでも人気が高い「青の交響曲」(シンフォニー)について紹介します。

観光特急「青の交響曲」とは

近鉄には有名な「しまかぜ」をはじめとして、観光地までの列車旅そのものが楽しめる特急列車がさまざま運行されています。その近鉄の路線網の中でも奈良の吉野や明日香村などを通る吉野線には、大人旅におすすめの魅力的な観光スポットがたくさんあります。

そこで、この観光スポットを巡る「上質な大人旅」というコンセプトのもと、企画された観光列車が「青の交響曲」(シンフォニー)です。この路線には神社仏閣や歴史を感じさせるスポットが多いことから、大人同士の旅を楽しむための列車として企画されました。

「青の交響曲」(シンフォニー)という名前は、沿線の歴史や文化、自然、食などの観光資源と調和し響きあうというイメージからつけられました。ロゴにも吉野の美しい山々を表現した3本の曲線が描かれ、シンフォニーという言葉があらわす音の広がりも表現されています。

自然豊かな沿線に調和するように濃紺のボディカラーにゴールドのラインを使った塗装が施され、クラシカルな雰囲気を持つ外装となっています。そして近鉄では初めて全体にメタリック塗装が施されることで高級感あふれる車体となっています。

内装も木がふんだんに使われ、高級感あふれるデザインとなっており、列車旅そのものが楽しめるような工夫が随所に施されているため人気が高く、あっという間に予約がうまってしまうと言われるほどです。

運行ルートは「大阪阿部野橋」駅と「吉野」駅の間で、運転日は水曜日を除く週6日、1日2往復運転されています。そのためこのエリア内で日帰りや宿泊で旅をするのはもちろん、途中下車して観光を楽しむこともできます。

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青の交響曲の座席・車内の様子

近鉄の「青の交響曲」(シンフォニー)は3両編成となっており、1両目と3両目にサロン席とツイン席が、間の2両目にラウンジスペースとバーカウンターが設けられるという形になっています。大きく切られた窓から景色を楽しむのはもちろんですが、ラウンジでお茶やアルコールなどを楽しむこともできます。

そこで具体的に、「青の交響曲」(シンフォニー)の車両編成と、それに伴ってそれぞれの座席や調度の特徴などについて、もう少し詳しく紹介していきましょう。

豪華な緑色のシート(1・3号車)

1号車と3号車は座席スペースになっています。座席は2列と1列のデラックスシートで、2列の方が3人から4人で利用できるサロン席、1列の方が2人用のツイン席もあります。カップルや家族、グループなどで利用したい場合はこちらがおすすめです。

このツイン席、サロン席は座席の間にテーブルが置かれ、向かい合った座席になっているので、ゆっくり会話などを楽しむことができます。

座席は高級感あふれるグリーンのシートで、3列ということもあって、新幹線のグランクラスのようなゆとりのある座席となっています。床には「丹後緞通」のカーペットが敷かれ、高級ホテルのような雰囲気です。車内にはミュージックホーンからハイドンの交響曲が流れ、シンフォニーという名前にぴったりです。

ラウンジ(2号車)

2号車のラウンジは20席ほどのラウンジスペースと大型バーカウンターがあります。木を基調にゆとりのあるソファーが並び、特に大阪阿部野橋発のほうはあっという間に座席が埋まってしまうほどの人気となっているそうです。

窓も大きく切られており、シャンデリアもとてもきれいで高級感があるので、まさに高級ホテルなどのラウンジにいるような雰囲気があります。車窓には美しい奈良の景色が流れ、旅の気分が高まります。

この車両がおすすめなのは、何といっても飲食が楽しめるという点です。スイーツや飲み物、食事などが供されており、ゆったりとした座席に座って車窓に見える奈良の景色を楽しみながら、お酒などを楽しむという「大人旅」ができるのです。

オリジナルスイーツ

「青の交響曲」(シンフォニー)で人気が高いものとして外せないのがスイーツです。そもそも大阪阿部野橋駅から吉野駅までは1時間20分ほどであり、フランス料理のフルコースのようなものは提供されていません。しかし軽食やスイーツ、ドリンク類はラウンジカーで楽しむことができます。

中でもオリジナルスイーツは人気が高く、車内限定、季節ごとにメニューが変わるケーキセットや、奈良吉野の名産品である柿を使ったスイーツセットなど、奈良周辺の名産品がふんだんに使われたものです。

これらのスイーツは沿線の有名ホテルのパティシエが考案したもので、中にはサミットの時のデザート担当のパティシエのものもあり、これを食べるだけでも青の交響曲に乗った意味があるのではという一品です。ぜひこちらも堪能することをおすすめします。

車内サービス

「青の交響曲」(シンフォニー)には専属アテンダントが乗車しており、ラウンジでスイーツやドリンクなどの提供などさまざまなサービスを行っています。また車内では青の交響曲オリジナルのグッズや吉野杉を使ったものなど、ここでしか手に入らないお土産品などもたくさん取り扱っています。

また、青の交響曲に乗車した方に人気が高いのが「記念乗車証」です。これは裏面に青の交響曲の写真、表面に乗車日と列車のトリビアが記載されています。この写真は便により違う図柄となっているため、コレクションにもおすすめです。

青の交響曲のおすすめコース

それでは近鉄観光特急「青の交響曲」(シンフォニー)を使ったおすすめの観光プランをいくつか紹介していきましょう。今述べたように青の交響曲は大阪阿部野橋駅から奈良の吉野駅まで運行されており、沿線には多くの観光スポットがあります。

そこで、青の交響曲を利用してお出かけしたい、大人旅のプランについていくつか紹介していきましょう。沿線の奈良の歴史や文化、自然などがたっぷり堪能できるプランがいろいろ揃っています。

吉野の名所&グルメ巡り

「青の交響曲」の旅を楽しむならば、やはり「吉野」駅まで乗っていき、吉野の観光を楽しむのが人気です。吉野はとにかく見どころが多いのですが、まずはロープウェイで吉野山に行きましょう。ここでユネスコ世界遺産にも登録されている「金峯山寺」や「吉野神宮」などの寺社巡りを楽しみます。

春に乗った場合、絶対に外せないのが「吉野山の桜」です。吉野山にはなんと約200種、3万本もの桜があり、下千本、中千本、上千本、奥千本に分けられ、少しずつ見頃の場所が移り変わっていきます。さらにライトアップなどもあります。

美味しい吉野のグルメも外せません。吉野の名水で打ったそばや、吉野葛で作ったお菓子などは大人旅にぴったりの趣ある味わいであり、日本の四季のうつろいを感じることができるという点でも人気です。

飛鳥の歴史探訪

2021年はあの有名な聖徳太子の1400年遠忌に当たる年ということで、おすすめしたいプランが「飛鳥巡り」です。「青の交響曲」で「飛鳥」駅に降りたら、周遊バスやレンタサイクルなどを使いながら、聖徳太子ゆかりの場所を回ってみましょう。

蘇我馬子の墓と伝わる石舞台古墳、聖徳太子が創建したと伝わる「橘寺」などがありますし、また有名なキトラ古墳や高松塚古墳なども近くにあるので、特に古代の歴史に興味がある方には魅力的な場所がたくさんです。

また、飛鳥駅前には道の駅もありますし、近くには野菜をたっぷり使ったランチが楽しめる店など、女性人気高いお店があります。もしチャンスがあったら「蘇」にもチャレンジしてみてください。

自然あふれる渓谷と温泉

ハイキングなどが好きで奈良の自然を堪能したいという方におすすめしたいプランが、「下市口」駅からタクシーと徒歩を利用して「みたらい渓谷」を巡り、「洞川温泉」で宿泊するというものです。

みたらい渓谷は奈良県吉野郡天川村にある渓谷で、エメラルドグリーンの透明度の高い水と、四季折々の自然の変化が感じられるということで人気です。ハイキングコースがあり、滝を上から眺められるつり橋などもあるので、その雄大な自然の美しさをたっぷり堪能できると人気です。

特に11月上旬から中旬の紅葉の時期は見どころが多く、「錦秋」という言葉がぴったりの景色が広がります。そして冬の時期は水墨画のような一面の雪景色が堪能できるのです。

ここから7.4キロほどありますが、遊歩道を進んでいくと、奈良の修業の山である大峯山から発する洞川温泉に到着します。「関西の軽井沢」と呼ばれる冷涼な気候のこの地には20軒ほどの温泉旅館もあり、ゆっくりと旅の疲れを癒すことができます。

また、下市口駅から洞川温泉までは「青の交響曲」貸し切りタクシープランもあり、電車の時間に合わせて温泉まで観光案内付で行くこともできます。往路だけですが事前予約制で、前日までの予約が必要となります。温泉からは下市口駅までバスが出ているので帰りはこちらを利用してもよいでしょう。

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青の交響曲の運行料金・予約方法

このように「青の交響曲」(シンフォニー)は電車そのものも魅力的ですが、周辺にもたくさんの観光スポットがあるため、奈良観光には欠かせない電車と言ってもいいかもしれません。しかしこれだけ贅沢な調度の電車であれば、いったいどれくらい料金がかかるのか心配になるところです。

そこで次に、青の交響曲の料金と、電車を予約する方法について紹介します。特に料金については途中下車、途中乗車する場合の料金も含めて確認しておくことをおすすめします。

「青の交響曲」(シンフォニー)の料金は?

関西は私鉄が多く、特急なども多くの私鉄で運行しています。しかしその中で特急料金がかかる私鉄はあまり多くありません。その中で近鉄は、特急の場合座席が指定になる一方で特急料金がかかる私鉄となっています。

では「青い交響曲」のような特別な特急の場合、料金はどうなるのか心配になるところですが、青い交響曲の乗車料金は乗車券の料金に大人730円、小児370円がプラスとなります。このうち520円(260円)が特急料金、210円(110円)が特別特急料金です。

特急料金は近鉄特急を使う時は必ずかかる料金ですから、「青の交響曲」に乗る「ため」には大人でわずか210円しかプラスにならないということになります。車内の充実した設備などを考えると決して高い料金ではありません。

なお、いうまでもなく、乗車券の料金は乗る区間により違います。例えば飛鳥観光をする方は「飛鳥」駅までの乗車券代となります。また、京都方面から来る方は無理に大阪まで出なくても「橿原神宮前」駅から乗ることもできます。

インターネット予約方法

次に「青の交響曲」の座席予約方法です。青の交響曲の座席予約方法はネットでの予約と、最寄りの近鉄駅窓口での購入と2種類があります。ネット予約は「近鉄電車 インターネット予約・発売サービス」を利用します。

これは近鉄のチケットレスサービスで、乗りたい特急を選び、クレジットカードもしくは積立金カードで支払いをするものです。特急券は乗る1ヶ月前の10時30分から購入することができ、特急発車時刻までの間なら3回まで変更ができます。

購入したチケットはスマホやPCの画面に情報がでるので、それを使って乗ることができるのでなくしたり忘れたりする心配もありません。ふだんネットを利用している方ならばこちらがおすすめです。

近鉄駅窓口での購入方法

ふだんネットは使わないという方や、スマホを使っていないという方ならば、近鉄の駅の窓口で直接購入するのがおすすめです。販売開始はネットと同じで、窓口のほか自動券売機でも購入することができます。ふだんチケットを購入する時と同じ手順なので、特に問題なく購入することができるでしょう。

また、ネットが使えない、しかも近鉄の駅は近くにないという方の場合は、旅行代理店での購入もできるので、こちらを利用するのもおすすめです。この場合も販売開始は同じです。

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青の交響曲利用の注意点

最後に「青の交響曲」(シンフォニー)を利用する際の注意点についてです。青の交響曲は全車指定の電車であり、切符が購入できないと乗ることができません。青の交響曲は人気の観光特急ということもあって、早めに予約が埋まる傾向にあります。

ですから、乗る予定が決まったらなるべく早くチケットを購入することをおすすめします。変更もできるので、ほぼ決まりという状態になったら予約を取るという方法でもいいかもしれません。

また、2021年8月現在、感染症の影響で特急列車の一部運休などがあります。そのため切符の発売が2週間前と短くなっているほか、酒類の提供がないなど、変更があります。特に切符に関しては、前もって確認してからとることをおすすめします。

青の交響曲で優雅な旅を楽しもう

「青の交響曲」(シンフォニー)はその名前通りに優雅な鉄道旅を楽しむことができる観光特急列車です。中の調度や座席などを見て、ラウンジでケーキセットなどいただいていたら、あっという間に終着になりそうなほどに楽しみが多いです。ぜひ青の交響曲で、大人の旅を楽しんでください。

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この記事のライター
茉莉花

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