「飛露喜」は人気の日本酒!純米大吟醸など種類や値段・販売店は?

2000年代の日本酒ブームの火付け役の一つとなった「飛露喜」。かつてほどではないものの、現在でも入手困難で、定価での購入が難しいほどの人気の日本酒です。今回は、人気の日本酒「飛露喜」のおすすめの種類や値段、販売店などをご紹介します。

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目次

  1. 1日本酒「飛露喜」が人気!
  2. 2人気の日本酒「飛露喜」とは?
  3. 3日本酒「飛露喜」が人気の理由
  4. 4日本酒「飛露喜」の種類
  5. 5日本酒「飛露喜」の販売店
  6. 6日本酒「飛露喜」のおすすめの飲み方
  7. 7日本酒「飛露喜」の口コミ
  8. 8人気の日本酒「飛露喜」を購入してみよう!

日本酒「飛露喜」が人気!

最近では、国内はもちろん海外でも人気となっている日本酒。日本酒にはたくさんの銘柄がありますが、その中でも入手困難で幻のお酒ともいわれているのが「飛露喜」です。いろいろな種類が揃っていますが、1本1本の完成度が高く、どんな料理にも合います。フルーティーでスッキリとした飲み口で、和食だけでなく洋食にもおすすめです。

この記事では、人気の日本酒「飛露喜」の特徴や魅力をご紹介します。純米大吟醸をはじめとするおすすめの種類や値段、販売店、口コミなども併せてご紹介しますので、「飛露喜」に興味のある方や日本酒好きの方はぜひチェックしてみてください。

人気の日本酒「飛露喜」とは?

まず最初に、「飛露喜」がどんな日本酒なのかということをご紹介しましょう。「飛露喜」の読み方ですが、「ひろき」と読みます。福島県の会津坂下(あいづばんげ)町という町にある小さな蔵元「廣木酒造」で醸造されている日本酒です。無濾過生原酒や純米大吟醸、純米吟醸生詰など、さまざまな種類の商品がラインナップされています。

最近では、2019年10月23日に開催された天皇陛下の即位礼正殿の儀の際に、安倍晋三元首相夫妻主催の夕食会で出席した外国元首らに「飛露喜」の純米大吟醸が提供されたことでも注目を集めました。日本だけでなく、海外の方にも品質が認められているのです。

廃業の危機から復活

「飛露喜」を醸造している蔵元「廣木酒造」がある会津坂下町は、福島県会津地方に位置する町です。会津若松と新潟を結ぶ越後街道沿いにあり、古くから交通の要所として知られていて、かつては宿場町として栄えていたそうです。全国でも有数の米どころで良質な水にも恵まれているため、酒造りも盛んで、町内には老舗の酒蔵が3つあります。

そのうちの1つが「廣木酒造」です。「廣木酒造」は江戸時代から続いている酒蔵ですが、現在の蔵元杜氏・廣木健司さんが9代目を就任した当初は、経営が赤字続きで廃業寸前でした。起死回生のきっかけとなったのが、「飛露喜」の無濾過生原酒だったのです。

酒蔵の立て直しを模索していたときに、先代である父親が急逝。廃業するか迷っていたときにドキュメンタリー番組に取り上げられ、偶然視聴した東京の地酒専門店「小山商店」からの後押しを受けて、本気で酒造りに挑んだ末に無濾過生原酒が誕生したのです。

人気のきっかけとなった無濾過生原酒

「小山商店」が「廣木酒造」の無濾過生原酒を売ってみたところ、たちまち評判となり、全国の地酒専門店から注文が入るようになりました。「小山商店」が主催した関係者向けの利き酒会でも、見事に「廣木酒造」の無濾過生原酒が1位になりました。

無濾過生原酒が誕生し、「飛露喜」と名付けられたのは1999年です。「廣木酒造」は江戸時代から続いている酒蔵ですので、「飛露喜」も昔からある銘柄かと思ってしまうかもしれませんが、実は1999年に登場して一気に全国的な人気を獲得した日本酒なのです。

無濾過=濾過をしていないこと、生=熱処理をしていないこと、原酒=割水をしていないこと。つまり、無濾過生原酒とは、濾過も熱処理も割水もしていない絞ったままのお酒ということです。当時は熱処理前のお酒は保存が難しいので商品化しないのが常識でしたが、酒造りの経験が浅かったからこそ日本酒の新しいジャンルを確立できたのです。

決まった販売店でしか取り扱っていない

「飛露喜」の人気を一過性のものにしないために、その後も試行錯誤を続け、無濾過生原酒以外にも特別純米や純米大吟醸などいろいろな種類のお酒を誕生させていきました。日本一美味しい市販酒を決める「SAKE COMETITION」の第1回大会では、「飛露喜」の特別純米生詰が純米酒部門で第1位を獲得し、その後も10位以内の常連となっています。

日本酒好きなら一度は試してみたい銘柄ですが、「飛露喜」は決まった販売店でしか取り扱っておらず、どこでも買えるわけではありません。通販サイトにも出品されていますが、高額で取引されていますので、やはり正規の販売店での購入がおすすめです。

日本酒「飛露喜」が人気の理由

続いては、「飛露喜」の人気の理由についてご紹介しましょう。「飛露喜」は1999年に登場して以来、爆発的に人気となり、2000年代の日本酒ブームの火付け役にもなりました。日本酒の口コミサイトなどでも、日本酒好きから高評価を獲得しています。

日本酒にはいろいろな銘柄がありますが、福島県の日本酒の中ではトップクラスの人気です。では、「飛露喜」はなぜこんなにも人気となっているのでしょうか?人気の理由はいろいろと考えられますが、ここでは主な理由を2つほどご紹介していきます。

食卓の主役になる日本酒

「飛露喜」が人気となっている理由の1つ目は、食卓の主役になる日本酒だということです。一般的に日本酒は、アルコール度数が高くて甘みもあるため、食事との相性は良くないといわれています。「飛露喜」は料理に負けない存在感がありながらも、後味はスッキリとキレが良く、どんな料理にも合わせることができる日本酒です。

特に和食との相性は抜群で、味を邪魔することなく、料理との調和を楽しむことができます。天ぷらなどの揚げ物と合わせるのもおすすめです。また、白ワインのようにフルーティーな味わいが特徴となっていますので、和食だけでなく洋食ともよく合います。

限定販売の貴重な日本酒

限定販売の貴重な日本酒であることも「飛露喜」が人気となっている理由の1つといえます。「廣木酒造」では、常に変わらない味わいにこだわり、一年を通して同じ品質でお酒を出荷しています。出荷量は多くはなく、幻のお酒といわれるほど入手困難です。自社の公式通販サイトなどもなく、正規の販売店でも品薄完売が続いている状態です。

通年商品という位置付けの純米大吟醸や特別純米生詰などでも市場に出回る数は限られています。純米大吟醸や特別純米生詰以外に、特別純米かすみ生酒や純米吟醸愛山、純米吟醸山田錦といった季節限定の種類もありますが、もちろんこれらも入手困難です。

日本酒「飛露喜」の種類

続いては、「飛露喜」の種類についてご紹介しましょう。「飛露喜」には定番酒から限定酒までさまざまな種類が揃っていて、販売時期は種類によって異なります。通販サイトでは高額な値段で販売されていますが、定価だと2000円台から4000円台のものが多いです。

自分で入手するのが難しい場合には、お酒にこだわる飲食店で「飛露喜」が飲めることもありますので、もし見かけたら注文してみましょう。「特別純米無濾過生原酒」や「純米大吟醸」など、「飛露喜」のおすすめの種類を5つご紹介します。

特別純米無濾過生原酒

「特別純米無濾過生原酒」は、「飛露喜」の名前を世に知らしめるきっかけとなったお酒で、「無濾過生原酒」という日本酒の新しいジャンルを広めたお酒でもあります。

「特別純米無濾過生原酒」の原材料は山田錦や五百万石で、精米歩合は麹米50%、掛米55%です。アルコール度は17.2度、日本酒度は+2.5、酸度は1.7です。冬季限定の商品で、12月~3月頃に販売されます。1800mlで値段は2860円です。

純米大吟醸

天皇陛下の即位礼正殿の儀の際の安倍晋三元首相夫妻主催の夕食会では、出席者にこの「純米大吟醸」が乾杯酒として提供されました。透明感のあるすっきりとした飲み口のお酒で、料理と一緒に味わうのも単体で味わうのもおすすめできます。

「純米大吟醸」の原材料は山田錦100%で、精米歩合は麹米40%、掛米50%です。アルコール度数は16.1度、日本酒度は+3.5、酸度は1.4です。720mlで値段は2970円です。「純米大吟醸」は四合瓶のみの商品となっています。

純米吟醸生詰

「純米吟醸 生詰」は、「飛露喜」の定番酒の中で最高峰とされている商品です。雑味が少なくて味のバランスが良いので、食中酒として頂くのもおすすめできます。

「純米吟醸 生詰」の原材料は山田錦や五百万石で、精米歩合は麹米40%、掛米50%です。アルコール度数は16.1度、日本酒度は+2、酸度は1.6です。8月頃から販売されます。1800mlで値段は3740円です。

純米吟醸山田錦

「純米吟醸 山田錦」は、酒米の王といわれる兵庫県産山田錦を使用した季節限定商品です。フルーティーで上品な吟醸酒で、口に含むとほのかな酸味と甘みが感じられます。

「純米吟醸 山田錦」の原材料は山田錦100%で、精米歩合は50%です。アルコール度は16.1度、日本酒度は+2、酸度は1.6です。7月頃に販売されます。1800mlで値段は3780円です。

特選純吟

「特選純吟」は、不定期で販売される数量限定商品です。年によっては販売されないこともあります。ラベルに高級感があり、日本酒好きの人への贈り物にもおすすめできます。

「特選純吟」の原材料は山田錦で、精米歩合は麹米40%、掛米50%です。アルコール度は16.1度、日本酒度は+1.5、酸度は1.4です。720mlで値段は2625円です。

日本酒「飛露喜」の販売店

続いては、「飛露喜」の販売店についてご紹介しましょう。「飛露喜」の蔵元である「廣木酒造」では、お酒の品質を劣化させないために流通方法にもこだわっています。計画の段階で出荷量や割り当てを決めておき、特約店だけに「飛露喜」の販売を任せています。

そのため、スーパーや特約店以外の酒屋などでは、「飛露喜」を購入することができません。正規ルートで「飛露喜」を購入したいときには、「廣木酒造本店」または特約店を利用するしかないですが、常に品薄完売状態で入手は難しいです。「廣木酒造本店」や特約店へ行っても、必ず「飛露喜」を購入できるわけではないのでご注意ください。

地元の販売店

「飛露喜」の特約店は全国各地にありますが、「飛露喜」の地元である福島県の会津には特にたくさんのお店があります。「廣木酒造」から直に仕入れているため、もちろん定価での購入が可能です。ホームページやブログなどに発売日や予約のお知らせを掲載するお店もありますので、購入したい方は見逃さないようにチェックしておきましょう。

「廣木酒造」には、創業時から醸造している「泉川」という地元優先出荷の銘柄もあります。「泉川」であれば地元の販売店で入手しやすいですので、もし地元の販売店へ行ってみて、「飛露喜」がなかったときには「泉川」を買ってみるのもおすすめです。

オンライン

もし定価での購入にこだわらないのであれば、Amazonや楽天市場などの通販サイトを利用するという手もあります。Amazonや楽天市場などにも「飛露喜」が出品されていますが、プレミアム価格が付いていて、高額での販売が行われているので要注意です。

特約店の中にも日本酒の通販を行っているお店がありますが、「飛露喜」の在庫はなく、入荷しても店頭販売のみというお店も多いです。定価で購入できるまで待てない、高くてもいいから早く飲みたいという方は、Amazonや楽天市場などを利用しましょう。

定価の倍以上の価格で販売しているお店が多いですので、あらかじめ「飛露喜」の定価を調べておき、価格に納得したうえで購入するようにしてください。また、中には品質管理を徹底していない出品者もいるかもしれませんのでその点でも注意が必要です。

日本酒「飛露喜」のおすすめの飲み方

続いては、「飛露喜」のおすすめの飲み方についてご紹介しましょう。「飛露喜」の飲み方は冷酒がおすすめですが、常温や燗酒でも美味しく味わえます。日本酒は温度を変えると味わいも変わりますので、自分の好みの飲み方を見つけましょう。濃い味付けの料理にも合い、和食だけでなく洋食や中華料理などと一緒に頂くのもおすすめです。

日本酒の保管温度は、0℃~-5℃が理想といわれています。特に生酒や生詰といった種類の日本酒は、常温で保管すると品質が変化してしまいますので、必ず低温で保管しましょう。日本酒の保管に適した日本酒専用セラーも販売されています。

日本酒「飛露喜」の口コミ

最後に、「飛露喜」の口コミについてご紹介しましょう。「飛露喜」は人気の銘柄なだけあって、日本酒の口コミサイトやSNSにもたくさんの口コミが書き込まれています。入手困難な日本酒で入荷してもすぐに売り切れてしまい、気軽に試せる銘柄ではありませんので、購入する前に口コミもチェックしておくことをおすすめします。

詳しい口コミを見ると、「安定感のある美味しさ」「五味のバランスが良い」「軽妙に飲める」「フルーティーな味わいで日本酒が苦手な人にもおすすめ」といった口コミがあります。味わいは種類によっても違いますが、高評価の口コミが多いです。

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人気の日本酒「飛露喜」を購入してみよう!

人気の日本酒「飛露喜」の特徴や種類、値段、販売店、口コミなどをご紹介しました。「飛露喜」は、決まった販売店でしか取り扱っておらず、通販サイトなどではプレミアム価格が付いています。定価購入するのが難しいほどの人気ぶりですので、定価で見かけたら即購入がおすすめです。機会があったら、ぜひ「飛露喜」を飲んでみてください。

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Bambu

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