日本のストーンサークル31ヵ所!聖地の秋田など全国の人気スポットを紹介!

歴史の授業で習う「ストーンサークル」ですが、日本にどのくらいあるのかご存知でしょうか。実は日本各地にあり、調査も進められています。そこで日本のストーンサークルの中でも特におすすめの有名なものについて、そのおすすめポイントなどを紹介します。

日本のストーンサークル31ヵ所!聖地の秋田など全国の人気スポットを紹介!のイメージ

目次

  1. 1日本各地のストーンサークル人気スポットをご案内
  2. 2ストーンサークルとは
  3. 3ストーンサークルは日本だけ?
  4. 4縄文時代に作られたといわれるストーンサークルの謎
  5. 5北海道のストーンサークルおすすめスポット9選
  6. 6東北地方のストーンサークルスポット9選
  7. 7関東地方のストーンサークルスポット4選
  8. 8中部・近畿地方のストーンサークルスポット4選
  9. 9中国・四国・九州地方のストーンサークルスポット5選
  10. 10全国各地にあるストーンサークルの謎に挑戦してみよう

日本各地のストーンサークル人気スポットをご案内

「ストーンサークル」というものを知っていますか。ストーンサークル、その名前の通り石が丸く並べられたものなのですが、なんとも謎めいた姿で歴史ファンの人気が高い遺跡の一つです。では、日本にはストーンサークルはどのくらいあるのでしょうか。実際に見ることができるおすすめのストーンサークルについて紹介します。

ストーンサークルとは

恐らく多くの方は、教科書で「ストーンサークル」という言葉を習ったことがあるのではないでしょうか。ストーンサークルというのは、石(ストーン)を環状(サークル)に配列したものを言います。そのため日本語では「環状列石」「環状石籬」とも言います。

日本の場合、ストーンサークルと言われるのは圧倒的に縄文時代のものが多いです。縄文時代の中期から後期の時期のものがほとんどです。しかも場所は多くが北海道、東北地方にあるため、ストーンサークルというと東北や北海道の縄文時代の遺跡というイメージが強いのではないでしょうか。

日本では1886年に北海道の忍路環状列石が報告されたのが最初の発見とされており、近年では北東北、北海道の縄文時代の遺跡が世界遺産に指定されたことで、その構成資産に含まれたものもあります。

ストーンサークルは日本だけ?

ストーンサークルは日本以外の国にもあります。特によく知られているのがイギリスにある「ストーンヘンジ」です。こちらもユネスコの世界文化遺産に登録されていて、観光スポットとしても人気となっています。

ストーンヘンジの場合は、円陣のような形に石が並べられ、しかも石が直立しています。そしてそれを囲むように周囲に土塁があります。研究によるとこの石は紀元前2500年から2000年の間に、土塁と堀は紀元前3100年頃のものと言われています。

この時代は日本で言うとちょうど縄文時代に当たります。イギリスと日本という遠く離れた国でありながら、ちょうどこの縄文時代ごろに同じようなストーンサークルが作られたというのもなかなか神秘的です。

縄文時代に作られたといわれるストーンサークルの謎

さて、ストーンサークルの最も不思議な点として挙げられるのは「なんのためのものなのか」ということではないでしょうか。ストーンサークルが作られた縄文時代のことについては、古文書などがあるわけではありませんから、発掘の状況などをもとに考えていく必要があります。

現在言われているのは、「祭祀の場」という説です。特に大きなものは祭祀の場として使われていたという説が有力です。縄文時代の東日本には、環状集落という、中央に墓域を含んだ広場を作り、その周囲に住居を作る集落がありました。

この中央広場が非日常空間としてしっかり区分けされていく中で、祭祀の場、モニュメントとしてストーンサークルが作られるようになり、成立したと言われます。とはいえ、まだまだストーンサークルの謎は解明途上とも言えそうです。

北海道のストーンサークルおすすめスポット9選

それでは、具体的に日本にあるストーンサークルについて地域ごとに紹介していきましょう。まずはストーンサークルの中心地の一つである、北海道のストーンサークルについて紹介していきます。

今述べたように、日本のストーンサークルの多くは北海道と東北にあります。特に北海道や北東北のストーンサークルは、縄文時代の遺跡として、2021年「北海道・北東北の縄文遺跡群」という名称でユネスコ世界文化遺産登録の構成資産に含まれたものもあります。

北海道のストーンサークルは数も多く、ファンならぜひ一度見てみたいところが揃っています。ぜひ場所やおすすめポイントなどもチェックしておきましょう。

墳墓及環状列石(札幌市)

北海道札幌市にある「発寒神社」という神社の中に「墳墓及環状列石」というストーンサークルがあります。このストーンサークルは他のものと違い、10世紀ごろのものという新しいものですが、1932年に発掘されました。

神社の中にあるストーンサークルということで、近年人気の神社巡りを楽しむ方などにもおすすめであり、アクセスもしやすい場所にあります。お花見や参拝の時にぜひ見に行くことをおすすめします。

西崎山環状列石(小樽市)

北海道小樽市にある「西崎山環状列石」は余市町との境界あたりにあり、そのうちの一部を見学することができるようになっています。直径約1メートル前後の配石7基があり、河原石や柱状の石を日時計のように配置しています。

配石の地下からは縄文時代後期の土器片が出土し、人為的に掘った後があります。このことから約3500年前のお墓の跡だと推測されています。なお、「フゴッペ洞窟」という人気の遺跡も近くにあるので、一緒に見ることをおすすめします。

忍路環状列石(小樽市)

今述べたように、日本で最初に発見されたストーンサークルと言われるのが「忍路環状列石」です。三笠山という山の山麓にある河岸段丘上に作られていて、南北約33メートル、東西約22メートルの楕円形のサイズです。縄文時代後期のものと言われます。

外側に2、3メートル幅で環状に石が置かれ、その内側に高さ1、2メートルの石が配置されています。もともとの発見は1861年で、その後研究者により報告されました。区画墓という集団墓地だったとする説が一般的です。

地鎮山環状列石(小樽市)

忍路環状列石から1キロほどのところにある地鎮山の山頂にあるのが「地鎮山環状列石」です。12個の大石を約10メートル×8メートルの楕円形に配置しており、その南寄りに小さな円石を集めたもの、その下には穴が掘られ、下に円石が敷かれていたことがわかっています。

この遺跡は縄文時代後期の墓の一種と考えられているのですが、他と違って墓は一つしか出土しておらず、このことから個人の墓だったのではないかと推測されています。

神居古潭ストーンサークル(旭川市)

「神居古潭」は北海道旭川市にあり、その景観から観光スポットとして人気の場所となっています。ちょうど石狩川が流れていく渓谷のところで、アイヌの最大の難所であったとされ、「神の住む場所」を意味する「カムイコタン」という名前になったと言われます。

ストーンサークルは出土した土器の文様から縄文時代後期中頃の遺跡と言われており、全部で10群に分けられています。大型の板状角礫を隙間なく並べたり、棒状礫を間隔をあけて立て並べたりして作られていることがわかっています。人気観光スポットということで、観光ついでに見学するのもおすすめです。

音江環状列石(深川市)

北海道深川市にある「音江環状列石」は稲見山の台地上に作られています。現段階で13個が確認されていますが、実際にはもっと多かったのではと推測されています。そのうち北側は2メートルから5メートルほどのストーンサークルで、石の下には墓壙が掘られていました。

この中からは人骨も出たほか、翡翠の玉や黒曜石の石鏃なども出てきており、さらには朱漆で塗られ、樹皮状のひもが巻き付けられた弓も出土しました。その意味が注目されているおすすめの遺跡です。

曽我北栄環状列石(ニセコ町)

「曽我北栄環状列石」は、北海道ニセコ町にあった曽我牧場の土地の中にあったストーンサークルです。4基のストーンサークルが見つかっており、発掘調査により人骨や土器、翡翠の玉などが出土しました。そのため縄文時代の環状列石墓と言われています。

一方で、この場所は羊蹄山の山頂にある火口縁と同緯度にあるため、祭祀のための遺跡であった可能性もあり、まだはっきりした役割などは分かっていないようです。

鷲ノ木遺跡(森町)

北海道茅部郡森町にある「鷲ノ木遺跡」は縄文時代後期前半のストーンサークルと竪穴墓域、竪穴住居などがあります。30センチから40センチほどの石が平行な環状に並べられていて、外環と内環の二重構造になっています。外環のサイズは約37メートル×約34メートルです。

ストーンサークルの南にある竪穴墓域は7基の土坑と4基の小さな穴(ピット)があり、縄文時代後期後葉から北海道の道央、道東に見られるようになる周提墓との関係から重要な遺跡と考えられています。

斜里朱円周堤墓群(斜里町)

「斜里朱円周堤墓群」は、北海道斜里町にある縄文時代後期の遺跡です。直径28メートルと直径32メートルの円形の土堤をめぐらした中に周堤墓と呼ばれる墓が作られています。竪穴を掘り、その土で堤が築かれています。

周提墓の内側には石積みの墳墓があり、そこからは人骨や土器、装飾品、そして編布などの副葬品も出てきています。これらからこのストーンサークルは墓地として使われたと推測されています。

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東北地方のストーンサークルスポット9選

ストーンサークルというと、「大湯環状列石」をご存知の方も多いでしょう。実は日本でストーンサークルが最も数多く残っているのが秋田県です。秋田県には日本にあるストーンサークルのうち、約4割があるのです。

また、今述べたように青森県、秋田県、岩手県の北東北には縄文時代の遺跡が多く、ユネスコの世界文化遺産に指定されるなど、縄文時代の歴史を知りたい方には人気の高い場所となっています。

伊勢堂岱遺跡(秋田/北秋田市)

秋田県北秋田市にある「伊勢堂岱遺跡」は縄文時代後期前半の遺跡で、こちらも世界文化遺産の構成資産の一つです。4つものストーンサークルがあり、その他に掘立柱建物や土壙墓、貯蔵穴などの遺構も見つかっています。

この4つのストーンサークルはサイズが30メートルから最大45メートルもあり、隣接して4つストーンサークルが並ぶところは他にはありません。土偶やいろいろな形の土器、土製品が出てきていて、祭祀、儀礼の空間だったと推測されています。

また、大館能代空港や秋田内陸線の駅、インターチェンジなどが半径3キロ以内にあることから比較的アクセスがよく、その点でも行きやすいおすすめの遺跡です。

大湯環状列石(秋田/鹿角市)

日本のストーンサークルと言ったら一番に名前があがる「大湯環状列石」は秋田県鹿角市にある縄文時代後期の遺跡です。1931年に発見され、万座環状列石と野中堂環状列石が道路を挟んで位置しています。

特に万座環状列石の方はその直径が約46メートルもあり、日本で最大のストーンサークルです。このストーンサークルを中心に掘立柱建物や貯蔵穴、土壙墓などが同心円状に配置されていること、また祭祀などに使う道具が出土していることから、祭祀儀礼の場として使われたと推測されています。

さらに2つのストーンサークルの中心の石と日時計上の組石は一直線に並び、夏至の日没方向ともほぼ一致することから、これらが関連付けて構築されたという説も一般的になっています。秋田を代表する遺跡なので、ぜひおすすめします。

小牧野遺跡(青森/青森市)

青森市にある「小牧野遺跡」は縄文時代後期前半の遺跡で、世界文化遺産の構成資産の一つです。ストーンサークルは遺跡の中で最も高いところの斜面を平らに造成し作られています。直径2.5メートルの中央帯、29メートルの内帯、35.5メートルの外帯があり、さらに外側にも石が並びます。

さらにその場所からは土壙墓群や捨て場、湧水遺構のほか、たくさんの土器や石器が出土しています。特に三角形岩板が400点以上も出ていることから、ストーンサークルを中心に祭祀などが行われたと考えられています。

三内丸山遺跡(青森/青森市)

日本を代表する縄文時代の遺跡として知られる「三内丸山遺跡」は、六本柱建物やその規模の大きさから人気の遺跡となっているのですが、道の跡周辺からストーンサークルも出土しています。これは環状配石墓ということで、ムラの長の墓とも推定されています。

また、この石の並べ方が小牧野遺跡のものと共通していることから、関係に注目する向きもあります。出土品にも板状土偶など日本最多の2000点を超える土偶など、祭祀に関する道具類が大量にあり、長期間にわたり多くの住民が住み、長期間にわたり祭祀などの儀礼を継続していたと考えられているのです。

遺跡の整備も進んでおり、新幹線の「新青森」駅からのアクセスも比較的よいので、観光スポットとしても人気が高く、おすすめの遺跡と言えるでしょう。縄文時代の歴史を知りたい方にはぜひおすすめします。

太師森遺跡(青森/平川市)

青森県平川市にある「太師森遺跡」は縄文時代後期前半のストーンサークル、石棺墓、土器棺墓などが共存するという珍しい形式の遺跡として知られています。周囲にある集落が共有していた聖域、多目的祭祀施設として使われていたと推測されています。

ここのストーンサークルの面白い点は、組石状の石棺墓があるのに、ストーンサークルは未完だったと推測されている点です。山の上を平らに整地し、そこを列石がぐるりと囲み、組石が点在するような形です。日時計のような形をしているものが多く見られ、周辺との交流がここからも推測されています。

大森勝山遺跡(青森/弘前市)

青森県弘前市の「大森勝山遺跡」は、縄文時代晩期初頭の、大型のストーンサークルを中心にした遺跡です。この遺跡はストーンサークルの中では最も新しいものであり、丘陵が整地され、組石が設置されるまでの構築過程が明らかになった遺跡として注目されています。

また、ストーンサークルの周辺に集落として一定期間居住が行われていたことも判明し、ストーンサークルを含めた縄文時代の実態解明につながるとして重要とされ、世界文化遺産の構成資産の一つにもなっています。

また、遺跡の場所は冬至に太陽が岩木山山頂に沈む地点にあり、祭祀遺跡としても注目されています。ストーンサークルを見るならぜひおすすめしたい遺跡の一つです。

釜石環状列石(岩手/八幡平市)

岩手県八幡平市にある「釜石環状列石」は縄文時代末期のもので、中央部は直径12メートルほどでそのさらに中央に火を炊いた後がある石囲いがあります。中央部の石組みからは岩手山の山頂部が見渡せます。少なくとも大小7基のストーンサークルが見つかっています。

ただ、発掘された場所は現在埋め戻されていて、隣接する公園にレプリカがあるだけです。なお、こちらから発掘された土偶と、個人が所蔵していた土偶が接合することが2012年にわかり、大ニュースとなりました。

樺山遺跡(岩手/北上市)

「樺山遺跡」は縄文時代中期の遺跡で、北上市の市街地から近くの北上山地の麓に作られています。標高80メートルと100メートルの二段になっていて、その下の段にストーンサークルが、上の段に竪穴式住居跡が見つかっています。

ストーンサークルは現在32基が見つかっていますが、耕作などで破壊されたものもあると言われます。直径1.2メートルほどに石を敷き詰め、一端に立石を置く形が典型的です。石の下に土坑があり、墓ではないかと推測されています。

湯舟沢環状列石(岩手/滝沢市)

「湯舟沢環状列石」は滝沢市役所の比較的近くにある、縄文時代後期の遺跡です。20メートル×15メートルの範囲にさまざまな形の組石が並んでいて、石の下には人為的に掘った穴の跡が出てきています。一方近くには集落がなく、墓域と住まいがわかれていたことを示すものとされます。

また、春分の日にストーンサークルの中心に立つと、谷地山山頂に沈む夕日が見えることから、この場所が祭祀の点で選ばれたとする説もあります。

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関東地方のストーンサークルスポット4選

北海道や秋田県のストーンサークルはとても有名なのですが、いざ行くとなるとやはり距離が遠くなかなか大変という方も多いでしょう。ストーンサークルそのものは実は関東地方にもいくつかあり、それらもまた歴史ファンに人気となっています。

関東地方のストーンサークルは比較的アクセスがよいところにあるものも多く、電車などで近くまで行けるというところもあります。気軽に歴史探訪をしたいという方にもぜひおすすめです。

桜ヶ丘組石遺跡(埼玉/深谷市)

「桜ヶ丘組石遺跡」は埼玉県内には珍しいストーンサークルということで人気のある遺跡です。住宅街の中にある広場のようなところに並べられた石を見ることができます。

地面を40センチから50センチ掘り込んで、その上に10センチほどの石を積み重ねて作られています。埋葬の跡、祭祀の跡などの説はありますが、まだ確定的な説は出ていません。住宅街の中にあるので、行きやすい遺跡と言えるでしょう。

田端環状積石遺構(東京/田町市)

東京都町田市にある「田端環状積石遺構」は縄文時代中期から晩期のストーンサークルと、約150軒の竪穴住居跡が出土しています。ストーンサークルは大小約900個の石を集めていて、9メートル×7メートルの楕円形をしています。

この場所からは丹沢山地、富士山が眺望できたと言われているほか、冬至には蛭ヶ岳の真上に太陽が沈む様子が見えると言われます。このような位置関係でこの地にストーンサークルが営まれたと考えられているのです。

京王相模原線「多摩境」駅から徒歩5分とアクセスがとてもよい点がおすすめポイントであり、歴史ファンの方にとっては見学しやすいストーンサークルと言うことで人気があります。ぜひおすすめします。

ビオトピア ストーンサークル(金子台遺跡)(神奈川/大井町)

「ビオトピア ストーンサークル」は縄文時代中期から晩期にかけての遺跡です。大小25基ものさまざまなサイズのストーンサークルが出てきたことで、一躍知られるようになりました。下には穴が掘られ、遺体が埋められたとされており、当時の共同墓地だったと推測されています。

さらにこの墓地の東に住居跡が出てきていることから、当時の人が住居と墓地を分けていたことがわかる遺跡であり、本格的な墓地の形成を知る上で重要な遺跡の一つとして考えられています。

第六天遺跡(神奈川/川崎市)

神奈川県川崎市宮前区の、矢上川右岸の丘陵端にあるのが「第六天遺跡」です。縄文時代後期の遺跡で、集落跡とともにストーンサークルが出てきていることで知られます。

ここからはいくつかの時代の土器の他に石斧や石鏃なども出土しており、このストーンサークルは祭祀用のものではないかと推測されています。周囲にストーンサークルがあまりないところでもあり、特に関東周辺の方にはぜひおすすめします。

中部・近畿地方のストーンサークルスポット4選

中部、近畿地方にはストーンサークルはさほど多くはないのですが、こちらにもいくつかのストーンサークルがあります。特に山梨県にある牛石遺跡は富士山への信仰とのかかわりで注目を集めています。

数としてはあまり多くないので、知らない方も多いかもしれませんが、北海道や秋田まで行くのは大変という方でも実物のストーンサークルを見ることができるので、こちらもおすすめの遺跡です。ぜひ近くの方は一度足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

上原遺跡(長野/大町市)

長野県の大町温泉から黒部ダムの入り口である扇沢方面に進んだ途中にある田園地帯に、「上原遺跡」はあります。縄文時代前期中葉の遺跡で、竪穴住居の跡のほか、2基のストーンサークルが発掘されました。

このストーンサークルの意味などについてはまだ判明していないのですが、場所的には後立山連峰を望む絶景の地としても人気があるので、これも立地場所として関係があるのではと言われています。

阿久遺跡(長野/原村)

「阿久遺跡」は縄文時代前期の遺跡であり、現在のところ日本で最も古いストーンサークルがこの遺跡にあると言われています。長径120メートル、短径80メートルの環の中央に長さ120センチの立石、それを大小24個の角柱石、さらに半径1メートルの8個の平石が囲みます。

さらにこの場所の南と東に竪穴住居の跡が出てきており、この地域の集落群が集まってこの施設を作ったものと推測されています。立石は蓼科山を拝望できるようになっています。

牛石遺跡(山梨/都留市)

山梨県都留市にある「牛石遺跡」は河岸段丘上の平坦地にあり、正面に富士山が見えます。時期は縄文時代中期末葉で、ちょうど富士山周辺に遺跡が増える時期と重なることから関係が気になる所です。

東半分は奈良時代から平安時代の遺跡が、西半分からは縄文時代の遺跡が出土しており、ストーンサークルは東西南北に配置された小サークルと、20メートルから30メートルの列石、内側に沿って組石上配石が並んでいます。中には土器、周辺には住居跡などもあります。

六甲ストーンサークル(兵庫/神戸市)

六甲山にある「六甲山カンツリーハウス」の中に、なんとストーンサークルと磐座があります。丘を登っていくと、丘の一番上のところに巨石があり、その場所が古代の祭祀場とされる「磐座」ですが、この磐座の奥にストーンサークルがあります。

少し盛り上がった場所に大きな石が配置されており、中央部に複数の石があることがわかります。いつの時代のものなのか、またなぜ作られたのか不明な部分が多いのですが、西に開けていることから、この位置が選ばれた可能性もありそうです。

中国・四国・九州地方のストーンサークルスポット5選

ストーンサークルは中国、四国、九州地方にもあります。こちらも数としてはあまり多くないのですが、北海道や秋田県などのものと少し違った石の形状のものもあるため、歴史ファンなら一度は見ておきたいところも多いでしょう。

特に珍しい形のものとして、「佐田京石」は人気があります。秋田や北海道のストーンサークルを見た方にはぜひこちらも見て、形の違いなどチェックしてみることをおすすめします。

ダルガ峰ストーンサークル(岡山/西粟倉村)

岡山県にはいくつかのストーンサークルがあるのですが、県の最北端である西粟倉村にある「ダルガ峰ストーンサークル」は、山の頂上付近の斜面に作られています。

看板があり、荒れてはいますが道があるので、登山ができる方であれば行くことは可能です。今ストーンサークルとして知られる場所の他にも周辺に倒れた石がいくつもあることから、他にもあった可能性もあります。また周囲からは炻器や弥生式土器などが出土しています。

楯築遺跡(岡山/倉敷市)

観光地として人気の高い倉敷市にある「楯築遺跡」は「楯築墳丘墓」とも呼ばれ、弥生時代後期の首長の墳丘墓と言われている遺跡です。当時の墳丘墓としては日本最大のものと言われているのですが、この丘の上にストーンサークルがあるのです。

高さ1.5メートルから3.5メートル、幅30センチから60センチほどの石が同心円状に並べられていて、その大きさはかなりのものです。ここからはたくさんの副葬品も出てきており、古代吉備王国との関わりでも注目されています。

唐人駄場遺跡(高知/土佐清水市)

「唐人駄場遺跡」は高知県土佐清水市から足摺半島に向かう途中にあり、花崗岩の巨石が多く見られる場所として知られます。この一角に縄文時代早期から弥生時代にかけての遺跡があり、石器や土器片などが多数出土しています。

特にこの遺跡にあるストーンサークルは世界最大級とも言われており、直径が150メートルを超えるサイズとされます。外周には今も多数の石が残っており、先ほど述べた巨石の上からみることもできるため、その点でも人気が高まっています。

佐田京石(大分/宇佐市)

大分県宇佐市の米神山のふもとにあるのが「佐田京石」です。ここには高さ2メートルから3メートルほどもある柱状の巨石が並べられ、天に向かって立っています。祭祀のためなのか、鳥居の跡なのか、いろいろな説はあるのですが、まだはっきりした理由はわかっていません。

またこの佐田京石の周辺にも同じような巨石が林立した場所があることから、この地をパワースポットとする説も強く、パワースポット巡りをする方にも人気が高いです。

猪群山(大分)

大分県豊後高田市にある「猪群山」は標高458メートルの山で、以前は女人禁制だったのですが、現在ではハイカーなどにも人気の高い山として多くの方が訪れます。それらの人々が目指す場所となるのが頂上にあるストーンサークルです。

今から1800年前のものとされるストーンサークルは、高さ4.5メートル、直径2.5メートルの巨石を中心に置き、その周囲33メートル×42メートルの楕円形に16個の石が配置され、土塁が巡っています。ここからの景色もいいので、ぜひこちらもおすすめします。

全国各地にあるストーンサークルの謎に挑戦してみよう

ストーンサークルというと北海道や東北のイメージがありますが、実は日本の各地にあり、なぜ作られたのかという謎もたくさん残っています。ストーンサークルはまだまだ神秘的なものと言えるでしょう。ぜひ近くのストーンサークルで、その昔の謎やロマンに思いをはせてみてください。

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この記事のライター
茉莉花

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