「マヌカハニー」はニュージーランド産高級蜂蜜！効能や選び方・注意点は？

ニュージーランド産マヌカハニーとは、ニュージーランドに自生するフトモモ科に属する常緑低木「マヌカ」の花から採取される蜂蜜です。マヌカの野生種は、12月頃に8～12mmくらいの小さく白い花を咲かせます。

花の咲いている期間は短く、わずか4週間しかありません。1年のうち4週間という短い期間しか採取できないため、生産量が非常に少なく貴重な蜂蜜となっています。

近年はマヌカハニーにさまざまな効能があることが分かり、「奇跡の蜂蜜」と呼ばれ、世界中で愛用されています。日本で販売していいるニュージーランド産マヌカハニーは値段が高いので、ニュージーランドを訪れたら、お土産にすると喜ばれるでしょう。

マヌカの木は花だけでななく、樹皮や葉にもさまざまな薬用効果があり、ニュージーランドの先住民・マオリ族は古くから、樹皮や葉、樹液などを採取し薬草として使用していました。

もともと、蜂蜜には高い殺菌効果があるグルコン酸という成分が含まれています。グルコン酸には雑菌を繁殖させない働きやビフィズス菌を増やす働きがあります。蜂蜜には殺菌作用の高い酵素も多く含まれているのですが、製造過程で加熱処理が行われているため、残念ながら酵素の働きは弱くなっています。

ニュージーランド産マヌカハニーと一般の蜂蜜との違いはマヌカハニーには上記の成分に加えて、「メチルグリオキサール」という殺菌成分が含まれていることです。メチルグリオキサールは一般の蜂蜜には含まれておらず、マヌカハニー特有の成分です。

メチルグリオキサールはマヌカの花蜜には含まれておらず、蜂が蜜を集め貯蔵する過程で作られると言われています。メチルグリオキサールは強い殺菌効果があることが分かっています。次にマヌカハニーの主な効果を見てみましょう。

マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは、インフルエンザなどのウイルスの増殖を抑え、除去する働きがあると言われています。そのため、マヌカハニーは感染症の予防に効果があるとされています。

マヌカハニーにはビタミンBやビタミンC、ミネラル、カルシウム、アミノ酸などの栄養成分も豊富で、風邪や病気の予防にもつながります。

最近の研究では、マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは、ピロリ菌に対しても効果があることが分かっています。ピロリ菌は胃癌や胃潰瘍などの原因になる強い菌です。

マヌカハニーは、ピロリ菌がによって生成される活性酸素を除去する働きがあると言われており、日常的にマヌカハニーを摂取することで、胃腸疾患の予防につながる効果が期待されています。

マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは、腸内環境の改善にも効果的があるとされています。腸内細菌の中でも悪玉菌だけを殺菌し、善玉菌は除去しないという優れた働きをします。

しかも乳酸菌などの善玉菌を活性化する働きもあり、下痢や便秘などの改善にもつながると言われています。さらに大腸菌やサルモネラ菌など、食中毒の原因となる有害な菌も抑制するとされています。

マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは、傷口の殺菌作用もあります。傷口のに増殖する雑菌の繁殖を抑える働きがあると言われており、傷や火傷にマヌカハニーを少量塗布すると治りが早いようです。

また、口腔内においては虫歯菌や歯周病菌などの増殖を抑える働きがあるとも言われています。歯垢や歯肉炎を軽減する働きもあり、抗炎効果があるので口内炎に塗ると治りが早いとされています。

日本でマヌカハニーを購入しようとすると価格が高いのですが、ニュージーランドでは日本よりも安い値段で販売されており、お土産として人気があります。

ニュージーランドではスーパーでも手軽にマヌカハニーが販売されているのですが、種類が多く、どれをお土産に選んでいいか迷ってしまうことがあります。そこで、お土産用のマヌカハニーを買うときの選び方についてみてみましょう。

ニュージーランドでは、マヌカハニーの偽物や低品質品の流通を防ぐため、品質管理を厳しく行っており、「ブランドマーク」と呼ばれる規格を付けています。「UMF」「MGO」「MGS」の3つのブランドマークのいずれかが付いていれば、正規品となります。

このブランドマークには数値が示されており、数値が高いほど効力が高いものとなります。ブランドマークの意味を理解しておくと、お土産用のマヌカハニー選び方の参考になります。

ブランドマークの数値が高いものはニュージーランドでも値段が高いのですが、数値が低いものはスーパーでも安い値段で手に入ります。

またマヌカハニーが含まれた蜂蜜も販売されていますが、マヌカハニーの含有量は少なく、値段は安いものの効果はあまり期待できません。お土産の選び方では、ブランドマークの数値が高いものがおすすめです。

UMFはUnique Manuka Factorの略で、マヌカハニー特有の殺菌・消毒効果を医療用消毒液フェノール溶液と比較した値になります。UMF10+は、フェノール濃度10％という意味になります。

UMF5+から25+まであり、数値が高いほど効果が高くなります。UMFは、UMFマヌカハニー協会の加盟するメーカーのみ使用することができ、ニュージーランドでも信用度の高い機関として人気があります。

MGOはMethyl Gly Oxalの略で、メチルグリオキサールの含有量を示しています。マヌカハニー1kg中に含まれる含有量を示しており、例えばMGO100+の場合はマヌカハニー1kg中に100mgのメチルグリオキサールが含まれていることを意味します。

MGOは、100+、100+、400+、550+などがあり、数値が高いほど高い効果があります。MGOはManuka Health社の登録商標で、MGOの使用は制限があります。

MGSはMolan Gold Standardで、ピーター・モラン博士が2009年に定めた新規格です。いくつかの新基準を設けており、マヌカハニーの3つのブランドマークの中で最も厳しいとも言われています。

MGSの認定は受けたマヌカハニーは、現在のところ流通量が少なく、希少性が高くなっています。高品質のマヌカハニーが欲しい時は、MGS認定のものを選ぶという選び方もおすすめです。

マヌカハニーは、たくさん食べれば食べるほど体にいいというわけではありません。マヌカハニーは抗酸化作用が強く、また糖分が多いので食べ過ぎは禁物です。

マヌカハニーは1日15mlほどが適量と言われています。スプーン1杯分くらいを1日に3～4回に分けて食べるのがおすすめです。毎日、少しずつ継続的に摂取するようにしてください。

マヌカハニーは、ほのかな苦味やハーブのような香りがあります。苦手と感じる方は、ヨーグルトのトッピングにしたり、トーストしたパンに塗って食べたりすると食べやすくなります。ホットミルクなど、ドリンクに溶かすのもおすすめです。

ニュージーランド産マヌカハニーの選び方や人気商品をご紹介します。マヌカハニーの選び方でもご紹介したように、選び方のポイントはUMFやMGOなどの値をチェックすることです。

選び方のポイントとしてはUMFやMGOなどの値が高いもののほうが効果が高くなります。選び方の参考にしてください。

ハニーバレーはニュージーランドで人気の高いマヌカハニーメーカーです。砂糖を加えない無添加のピュアな蜂蜜で、無農薬なため安心して食べられます。

ハニーバレーのマヌカハニーはねっとりした濃厚な蜂蜜で、黒蜜やキャラメルに似た風味があります。そのため、今までマヌカハニーが食べにくいと感じていた方も、食べやすいと好評です。ただし、甘さが強いので、そのまま食べるよりはドリンクやヨーグルトなどに混ぜて食べるのがおすすめです。

ハニーマザーは創業20年以上の日本の老舗蜂蜜専門店で、ニュージーランドの生産者から直接輸入した蜂蜜を販売しています。通販でお取り寄せができるので、お土産にもおすすめです。

抗生物質を蜂に与えず、オーガニック養蜂で生産しているピュアなマヌカハニーです。ブレンド蜂蜜は使っておらず、マヌカの花蜜のみとなっています。キャラメルのような濃厚で甘い蜂蜜で、UMF値も高く、高い効果が期待できます。

TCNはマヌカハニー専門の通販ショップです。ストロングマヌカハニーは、日本人養蜂職人がニュージーランドで1995年から生産している蜂蜜です。生産から販売まで全て日本人によって管理されており、高い品質が人気を集めています。

ストロングマヌカハニー MGO1050+は一般には流通していない高濃度のマヌカハニーで、2021年にはモンドセレクション「金賞」を受賞しています。高い効果を期待したい方におすすめです。

マヌカヘルス社はニュージーランドの人気マヌカハニーメーカーで、日本でもよく知られたブランドの一つです。マヌカヘルス社はMGOを数値化した会社で、製造過程で何度も検査を繰り返し、精度の高いマヌカハニーを生産しています。

無添加のピュアなマヌカハニーで、安心して食べることができます。濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、マヌカハニーが初めての方でも食べやすいと人気があります。甘さが強いので、ドリンクなどに混ぜて摂取するといいでしょう。

ニュージーランド産ののマヌカハニーは健康によいとされ、毎日摂取する人も増えています。体にいいとされていても、間違った食べ方をすると逆効果になり場合があります。

ここではニュージーランド産ののマヌカハニーを食べる時に注意したい点をいくつかご紹介しましょう。

体にいいとされるニュージーランドのマヌカハニーですが、食べる時は金属製のスプーンは避け、プラスチック製や木製のスプーンを使うのがおすすめと言われています。

金属製のスプーンを使うと、蜂蜜によって金属が酸化し、マヌカハニーの抗菌活性成分MGOが化学変化を起こして効果が薄れるからだと言われています。

しかし実際には、マヌカハニーとスプーンが接触している時間は短時間で、わずかな時間で反応が起こるとは考えにくいとされています。また金属スプーンのほとんどが腐食に強いステンレス製でできており、短時間では酸化はほとんど起きないとされています。

金属製のスプーンでマヌカハニーを食べても問題はないのですが、口当たりや雰囲気を考えるなら、木製のスプーンがおすすめです。

マヌカハニーだけではなく、蜂蜜にはボツリヌス菌が混入していることがあります。大人には問題がないのですが、腸の発達が未熟な1歳未満の赤ちゃんには蜂蜜を与えてはいけないことになっています。

ボツリヌス菌は強く、通常の加熱や調理では殺菌できません。1歳未満の乳幼児が誤って食べると、乳児ボツリヌス症や食中毒を起こすことがあるので、加熱したものでも与えないようにしてください。

マヌカハニーは高価が高く、健康を維持するのにおすすめとされていますが、カロリー・糖質ともに高い食品なので食べ過ぎには注意してください。

マヌカハニーのカロリーは100gあたり約300kcal、糖質量は80gあります。食べ過ぎるとカロリーや糖質量の取り過ぎとなり、太る原因にもなってしまいます。糖質の高い食品を多く取ると、血糖値が急激に上昇します。その結果、体に脂肪が蓄積しやすくなります。

マヌカハニーは世界中で人気があり、日本でも粗悪品や偽物が多く販売されています。混合物が含まれているものもあるので、注意してください。毎日健康のために食べるなら、品質のよい本物のマヌカハニーを食べましょう。

ニュージーランド政府は粗悪品を避けるために、政府公認の証明書を発行しています。ニュージーランドでお土産として購入する場合は、政府公認の証明書の有無や、MGOやUMFの表記の有無をチェックするのがおすすめです。

ニュージーランドのマヌカハニーの効果や選び方などをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。選び方のところでもご紹介したように、お土産には効果の高いマヌカハニーを選ぶのがおすすめです。

選び方のポイントとしては、MGOやUMFの表記をチェックすることが大切です。適切なマヌカハニーを選んでお土産にしてみてはいかがでしょうか。