室堂平はアルペンルートの最高所!登山・トレッキングのおすすめルート紹介!

富山にある室堂平は、立山黒部アルペンルートの中にあるスポットで、特に紅葉の時期などにはたくさんの方が訪れる観光地でもあります。そこで室堂平へのアクセス方法や見どころ、またトレッキングなどの際のコースについても合わせて紹介します。

室堂平はアルペンルートの最高所!登山・トレッキングのおすすめルート紹介!のイメージ

目次

  1. 1アルペンルートの最高所?室堂平とは?
  2. 2室堂平のおすすめの時期
  3. 3室堂平のおすすめ登山・トレッキングルート
  4. 4室堂平の見どころ
  5. 5室堂平のおすすめ登山・トレッキングルートを巡った人の感想
  6. 6室堂平周辺の観光スポット
  7. 7【富山】人気の室堂平へ行ってみよう!

アルペンルートの最高所?室堂平とは?

春から夏、秋の時期になると、トレッキングや登山に出掛ける予定を立てる方も多いのではないでしょうか。

そのような方に人気の場所の一つが、立山黒部アルペンルートにある室堂平(立山室堂)です。室堂平のおすすめのトレッキングコースや見どころの場所や時期について紹介します。

室堂平のおすすめの時期

室堂平というのは飛騨山脈北部、立山連峰の弥陀ヶ原溶岩台地にあります。標高は2450メートルで、富山を代表する観光スポットの一つである立山黒部アルペンルートの中心地となっており、ここから立山や剣岳への登山やトレッキングを楽しむ方も多く見られます。

では、室堂平にトレッキングや観光で行くのに特におすすめの時期はいつごろなのでしょうか。まずはそのあたりから紹介していきましょう。

新緑の夏

室堂平がおすすめの時期は、4月から11月末頃までと言われます。とはいえ、4月ごろはまだ雪が残り、雪山登山に慣れている方向けの時期であり、トレッキングなどを楽しみたいというのであればもう少し後の新緑の時期からがおすすめとなります。

雪解けが進むにつれて、室堂平は新緑の季節へと時期を進めます。室堂平あたりは標高が高いこともあって新緑の時期と言ってもおすすめの時期は7月下旬ごろであり、快適なトレッキングを楽しむのにおすすめの時期となっています。

また、室堂平あたりはライチョウの生息地であり、さまざまな高山植物も楽しめるところです。初夏の時期には高山植物が開花し始めますし、運がよければライチョウがいるのを見ることもできるかもしれません。

紅葉の秋

標高の高い室堂平は7月下旬に初夏の時期を迎えると、あっという間に紅葉の時期に近づきます。実は室堂平あたりの紅葉は、北海道の大雪山と並び、日本でも最も早く始まると言われていて、なんと9月中旬ごろから始まります。

ちょうどこの時期はチングルマやイワイチョウなどの草紅葉も見頃を迎えます。周辺には遊歩道が整備されているため、気軽にハイキングを楽しむことができるのもいいところです。ナナカマドやミネカエデなどもきれいに色づき、一面の紅葉の絨毯を楽しむことができるでしょう。

特に10月中旬頃には、立山の頂上付近の雪の「白」、室堂平あたりから広がる紅葉の「赤」や「黄」、そして標高の低いところの「緑」の三段グラデーションが美しいと評判が高く、この時期を狙って観光に訪れる方も少なくありません。

室堂平のおすすめ登山・トレッキングルート

それでは次に、室堂平へのアクセスとおすすめの登山やトレッキングのルートについて紹介します。先ほど述べたように、室堂平は立山や剣岳への登山口となっている場所でもあるため、登山客なども多く利用しています。

立山黒部アルペンルートは、さまざまな乗り物を乗り継ぐことで、ほとんど歩かずにアクセスすることもできますから、自分の行きたい場所にあわせて途中まで乗り物で行き、そこから登山を楽しむ、また室堂平までまっすぐ行き、周辺をトレッキングするなど、さまざまな楽しみ方もできます。

そこでまずは室堂平までのアクセス方法について紹介します。それから室堂平をのんびりトレッキングしたい方におすすめのルートと、その所要時間についての情報も紹介しましょう。

室堂平へのアクセス

まず、室堂平へのアクセスについてです。室堂平には、富山県の立山側からアクセスするコースと、長野県の信濃大町側からアクセスするコースの2通りがあります。室堂平のトレッキングを目的にしたいのであれば、富山側からのアクセスの方が近いです。

まず、電鉄富山駅から富山地方鉄道や車などを利用して「立山」駅まで行きます。ここから立山ケーブルカーで「美女平」まで登ります。美女平からは弥陀ヶ原を経由し、室堂まで立山高原バスでアクセスすることになります。

なお、7月、8月の登山シーズンには富山駅からの直行バスが出ることもあります。また、立山有料道路もありますが、マイカー規制があるため、自家用車で直接乗り入れることはできません。

室堂平周遊コース

室堂平はバスなどを利用してそこまでまっすぐ行くことができますから、室堂平周遊コースのトレッキングはトレッキング初心者の方でも安心していくことができるコースとして人気が高いです。

室堂平周遊コースはバスを降りたところから、まずはミドリガ池がある方にミクリガ池を半周し、エンマ台に向かいます。ここから雷鳥沢キャンプ場に向かって進み、キャンプ場から引き返してきます。帰りはみくりが池温泉からミクリガ池をもう半周して戻ってくるコースとなります。

このコースは室堂平を一周する形で、室堂平の見どころを一通り見ながらトレッキングができるコースとして人気が高いです。今述べたように、登山のように大変なところはあまりないので、初心者の方にもおすすめで、家族で行きたい方にもいいでしょう。

所要時間

室堂平を周遊するこのコースの所要時間ですが、標準で約2時間30分前後となります。ミクリガ池をひと回りするのにだいたい45分くらい、雷鳥沢キャンプ場までが片道45分から1時間ほどが目安となります。

室堂平は標高が高いため、高山病になる危険性があります。慌てて登ろうとせず、環境に体を慣らしながらゆっくりとトレッキングを楽しむのがおすすめです。幸いこのコース沿いには絶景ポイントやきれいな高山植物が見られる場所などもあるので、そのあたりを見ながらゆっくり巡ることをおすすめします。

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室堂平の見どころ

それでは次に、室堂平を巡るコース上にある、見どころポイントについて紹介します。今述べたように、室堂平周遊コースは、室堂平の見どころとなる場所を網羅しており、このコースをゆっくり巡るだけでも、室堂平観光が楽しめる点もおすすめポイントの一つと言えるでしょう。

そもそも室堂平の「室堂」というのは修験者が祈禱をしたり、宿泊したりするための場所です。この地は古くから立山信仰のために立山に登拝する人たちの基地となった場所であり、そのことを今に伝える見どころか多くあります。

ぜひゆっくりと時間をかけながら、それぞれの見どころポイントを巡ってみてください。季節の花々と共に、ここでしか味わえない景色が広がるでしょう。

ミクリガ池とミドリガ池

ミクリガ池は立山信仰で立山地獄の中の「八寒地獄」とされており、室堂で最も大きく、そして深い池です。近くには日本で最も高いところにあるみくりが池温泉があります。夏山シーズンなどでも結氷していることがあるほどで、この水を立山権現にささげたとも言われます。

また、ミドリガ池のほうはミクリガ池よりも小さいですが、透明度が非常に高いのが特徴です。こちらは修験者たちがこの水で身を清めた、墨をすったなどのいわれが伝わります。

特にミクリガ池は秋の紅葉の時期になると、周囲の山々の三段紅葉を映す景勝地として知られており、紅葉観光に来る方が多くこの場を訪れます。紅葉観光で室堂平に来るなら、外せないスポットと言えるでしょう。

地獄谷

「地獄谷」というなんとなく物騒な名前がつくこの場所は、エンマ台を少し過ぎたあたりになります。この場所は立山火山の最後の活動の際にミクリガ池などと一緒に形成された地形ですが、火山ガスが噴き出していて、まさに「地獄」という名前にぴったりです。

特に立山信仰では文字通りの「地獄」ととらえられており、源泉付近には「八大地獄」があるとされていたほどでしたが、後に温泉が出ることがわかり、観光スポットとなりました。

ただし、2011年以降、この場所は火山性ガスが出ることから基本的には通行禁止となっており、遠くからその場所を知る程度しかできません。ただし、この地獄谷からの温泉は周辺の温泉となって、観光客を癒しています。

室堂小屋

次は「室堂小屋」です。「立山室堂」とも呼ばれ、コースのゴール地点近くにあります。この室堂小屋ですが、なんと江戸時代からあったことがわかっています。北堂は1726年、南堂は1771年に作られたものと史料から推測されています。

もともとこの建物は雄山神社(立山寺)へ参詣する人々のために作られたものであり、なんとこの時にこの建物を作ったのは有名な加賀藩と言われています。言うまでもなく、この建物は日本最古の山小屋ということになるわけです。

明治以降、この建物は民間に払い下げられ、1980年代まで山小屋として使われていました。しかし老朽化による建て替え計画のために調査したところ、なんと12世紀の宗教的遺物や15世紀ごろの建物の礎石などが出てきて、文化財指定され、復元されることになりました。

現在残る建物は1992年から1994年にかけて解体修理が行われたもので、加賀藩が作った当時の形態や間取りがそのまま復元されています。もはや歴史上貴重な建物ということになるわけです。ぜひ観光して行ってください。

立山玉殿の湧水

室堂平のトレッキングを楽しんでのどが乾いたら、ぜひおすすめしたいのが「立山玉殿の湧水」です。この湧水はスタート、ゴール地点のその場所にあり、1968年に立山トンネルの掘削作業中に湧き出しました。

水温2度から5度の地下水で、近くの水道水として、また全国販売もされているという有名な水であり、1985年には名水百選にも選ばれました。販売されている水の中で、日本で最も高いところで採取されている湧水でもあります。

その清冽な水は、トレッキングでの疲れを癒してくれる水として、観光で訪れる方にも大人気となっています。ぜひこの水の美味しさを味わってください。

室堂平のおすすめ登山・トレッキングルートを巡った人の感想

では、富山の室堂平に行った方はどのような感想を持ったのでしょうか。次に紹介しますが、立山黒部アルペンルートは、富山を代表する観光スポットであり、室堂平もそれらの観光客でいつもにぎわっています。

特に先ほども紹介したように、紅葉の時期には日本でも最初に見ることができる紅葉スポットとして多くの方が訪れる地となっており、ミクリガ池周辺をひとまわりするなどして、気軽に山の雰囲気を楽しんだというものも多く見られます。

初心者の方でも気軽に行くことができるということから、家族連れでトレッキングを楽しむことができる点も室堂平のおすすめポイントの一つです。ぜひ家族で紅葉散策を兼ねてアクセスしてみてはいかがでしょうか。

室堂平周辺の観光スポット

最後に、室堂平周辺にある有名な観光スポットをいくつか紹介しましょう。室堂平は先ほども触れたように立山や剣岳へ登山に行く方のスタート地点でもあるのですが、富山の観光スポットである立山黒部アルペンルートのスポットでもあります。

そのため、富山でアウトドア観光を楽しみたいという方に特に人気が高く、室堂平とセットでいろいろなスポットを観光する方も多いです。その観光スポットをいくつか紹介しましょう。

立山黒部アルペンルート

室堂平がある「立山黒部アルペンルート」というのは、先ほどアクセスで紹介した富山県の立山駅と、長野県の扇沢駅を結ぶルートのことを言います。世界でも有数の山岳観光ルートとして知られており、登山ファンならば一度は行ってみたいという方も多いでしょう。

しかもこのルートは、先ほどアクセスでも少し触れたように、さまざまな乗り物を使うことで、すべて乗り物で移動することもできるという特徴があります。そのため登山を趣味として、途中登山を楽しむ方はもちろん、ほぼ歩かずに移動することも可能です。

特に4月から5月ごろには、「雪の大谷」と言われる雪の壁の中を移動するのが大人気となっています。これは徒歩でも移動することができ、その雪の壁の迫力は他のところでは見られない魅力的な景色です。

黒部ダム

室堂平からトロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーなどを乗り継いでアクセスしたところにあるのが、これも富山の有名観光スポットである「黒部ダム」です。日本を代表するダムの一つであり、多くの観光客が訪れる場所となっています。

遊覧船などもあり、乗り場から湖畔にある遊歩道を進んで1時間ほど散策することもできますし、登山装備があれば登山を楽しむこともできます。なお、アクセス的には、長野県側からアクセスしたほうがバスのみでアクセスできるためおすすめです。

称名滝

逆に室堂平に行く途中にあり、日本一ともいわれる規模を誇るのが「称名滝」です。落差はなんと350メートルもあり、国の名勝、天然記念物、さらに日本の滝百選などにも選ばれる、日本を代表する有名な滝の一つです。

この滝の魅力は何といってもその雄大さにあります。特に春の雪解け水が流れ込む時期になると、右側にハンノキ滝という滝も現れ、2本の流れが、さらに水量が増すとソーメン滝が増え、なんと3本もの滝が一気に流れ落ちる様子を見ることができます。

立山ケーブルカーで美女平に行ったら、そこから車でもう少し進んでいき、駐車場から30分ほどでアクセスできますし、こちらも時期によってはバスを利用していくこともできます。

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【富山】人気の室堂平へ行ってみよう!

室堂平は富山を代表する観光スポットの一つであり、四季折々の自然の雄大さを気軽に楽しむことができます。特に紅葉の時期には日本でも早い紅葉を見ることができるため、多くの方が錦秋を楽しみに訪れます。ぜひ室堂平の雄大な絶景を、のんびり堪能してみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
茉莉花

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