佛通寺は広島・三原市の紅葉名所!見頃時期やアクセス・駐車場も調査!

広島県三原市の佛通寺は歴史のあるお寺で、広島屈指の紅葉の名所として知られています。見頃を迎える11月には多くの参拝客で賑わい、色鮮やかな紅葉が楽しめます。佛通寺の見どころやアクセス情報、周辺のおすすめ観光スポットなどをご紹介します。

佛通寺は広島・三原市の紅葉名所!見頃時期やアクセス・駐車場も調査!のイメージ

目次

  1. 1広島県三原市の佛通寺をご案内
  2. 2佛通寺の歴史
  3. 3佛通寺のおすすめの見どころ
  4. 4佛通寺はもみじの名所としても人気
  5. 5佛通寺の御朱印情報
  6. 6佛通寺へのアクセス方法・駐車場
  7. 7佛通寺周辺のおすすめスポット
  8. 8佛通寺へお参りに行こう

広島県三原市の佛通寺をご案内

広島県三原市の佛通寺は620年以上の歴史を持つ古刹で、臨済宗佛通寺派の大本山です。臨済宗随一の秘境とも呼ばれる豊かな自然の中にあり、日本屈指の参禅道場として知られています。企業研修や学校行事で訪れる人も多く、広島の人気パワースポットとなっています。

かつては京都五山上位の南禅寺と同格とされた由緒ある寺院で、広大な境内には88の寺がありました。国や県の重要文化財に指定されている建築物も多く、歴史探訪にもおすすめです。

また佛通寺はもみじの木々が多く、広島県の人気紅葉スポットとなっています。見頃を迎える時期は夜間のライトアップも行われ、参拝者がたくさん訪れます。今回はそんな佛通寺の歴史や見どころ、御朱印情報などをご紹介します。

佛通寺の歴史

最初に広島県三原市の佛通寺の歴史について簡単にご紹介します。佛通寺は1397年に安芸の武将・小早川春平が美濃の臨済宗の僧・愚中周及禅師(大通禅師)を招いて開いた寺院です。寺の名前は、愚中周及禅師の師である佛通禅師に由来します。

京都の金閣寺に対し侘び寂びの質実を求めた寺で、佛通寺川沿いの山水の地に建立されました。小早川一族のもと、最盛期には山中に88の寺、全国に3,000の末社を抱えるほどに繁栄しました。

しかし応仁の乱後は政変の影響を受け、次第に当初の勢いを失っていきました。江戸時代には領主となった浅野氏の庇護を受け再建や修繕が行われたものの、相次ぐ火災や明治維新の神仏分離などによって再び荒れるようになりました。

佛通寺は明治38年に香川寛量和尚のもとで臨済宗14本山の一つとして独立しました。西日本で参禅道場を持つ唯一の大本山となったことで、全国に広く知られるようになり、現在に至っています。

佛通寺の山号は御許山(おもとさん)で、本尊として釈迦如来を祀っています。中国三十三観音霊場の第12番札所であり、山陽花の寺24か寺第21番札所でもあります。

佛通寺のおすすめの見どころ

ここからは広島県三原市の佛通寺のおすすめの見どころをご紹介していきましょう。佛通寺の参道には、永徳院・肯心院・正法院の塔頭が並んでいます。山門の手前には佛通寺川が流れていて、巨蟒橋(きょうもうきょう)という木造の橋がかかっています。

巨蟒橋のたもとには、大通禅師が植えたとされるイヌマキの巨木が立っていて、風情ある姿が見られます。この巨木は広島県の天然記念物に指定されています。

巨蟒橋の「蟒」は、巨大な蛇を意味します。橋を渡る人は俗塵を捨てる覚悟が必要で、不心得者に対しては蛇が現れて威嚇したと伝えられています。橋を渡ると、山門・法堂・本堂・庫裡などの建物があります。

石段を登ると開山堂と地蔵堂があり、雪舟が佛通寺を訪れたときに滞在した篩月庵の跡地もあります。地蔵堂は国指定の重要文化財、多宝塔は広島県の登録有形文化財となっています。

大方丈

最初にご紹介する佛通寺のおすすめの見どころは佛通寺の本堂・大方丈で、儀式法要や法話説法が行われる場所です。

方丈とは元々は一丈四方、つまり3mx3mの広さがある居室のことで、住持の居間として使われていたものです。後に大伽藍という寺の重要な建物として建てられるようになりました。

佛通寺の大方丈は降魔殿(ごうまでん)と呼ばれています。当初は毘沙門像が安置されていましたが、現在は本尊として十一面観世音菩薩像が祀られています。

地蔵堂

次にご紹介する佛通寺のおすすめの見どころは、国の重要文化財に指定されている含暉院地蔵堂です。地蔵堂は、含暉院(がんきいん)の仏殿として建てられたもので、和様 ・大仏様・禅宗様の3つの建築様式を融合した、中世を代表する仏教寺社建築様式で作られています。

地蔵堂の中央には、2mx2m、高さ1mの唐様の須弥壇があります。中には木造の地蔵菩薩坐像が安置されています。

崑崗池

崑崗池(こんこういけ)は、巨蟒橋を渡ってすぐのところにあるおすすめの見どころです。この池は、室町時代に活躍した水墨画家・雪舟の作ではないかと伝えられていますが、定かではありません。

雪舟は中国の水墨画の技法を学び、独自の画風を確立した山水画の巨匠です。雪舟は佛通寺に滞在して、現在でもその名残を見ることができます。専門家によると、残念ながら崑崗池は原型をとどめておらず、作られた当時とは景観が変わっているということです。

それでも、銀九瀑と呼ばれる白糸の滝が流れ、幽玄な世界観が楽しめます。池の奥には三安観音像があり、静かな佇まいを見せています。雪舟を偲びながら、崑崗池の周辺を散策するのもおすすめです。

三安観音

続いてご紹介する佛通寺のおすすめの見どころは三安観音です。三安観音は、崑崗池の奥にある観音像です。三安とは過去・現在・未来と3世代にわたり平安無事という意味になります。尾道出身の財閥、山口玄洞氏夫妻によって奉納されました。

三安観音のそばの階段を上がると、多宝塔があります。多宝塔は釈迦如来と宝勝如来を安置している朱色の塔で、佛通寺のおすすめの見どころの一つです。こちらも山口玄洞氏夫妻によって奉納されたものです。

佛通寺はもみじの名所としても人気

佛通寺は広島県屈指の紅葉の名所で、秋には多くの参拝者や観光客が訪れ紅葉狩りを楽しみます。紅葉の時期は特別拝観が行われる他、夜間のライトアップも行われます。ライトアップは通常18時から20時までで、日中とは異なる幻想的な風景が人気を集めています。

佛通寺の紅葉の見どころは多く、門を入ってすぐのところにある巨蟒橋や川べり、山門から境内へ続く参道などがあります。境内をゆっくりと散策しながら、色鮮やかに染まった紅葉を楽しみましょう。

佛通寺へ入るには拝観料が必要ですが、お寺の外から壁沿いに紅葉を見ることもできます。佛通寺は豊かな自然の中にあり、秋になると周辺の木々が色づき美しい紅葉が見られます。佛通寺の紅葉を楽しんだら、周辺の散策路を歩きながら紅葉狩りを楽しむのもおすすめです。

紅葉の見頃時期

広島県三原市の佛通寺の見頃時期は例年11月上旬から11月中頃です。紅葉の時期は佛通寺を訪れる人が多く、周辺の道路が一方通行に規制されることがあります。

またピーク時は駐車場が早くから満車となり、駐車できない場合もあります。佛通寺の紅葉をゆっくりと楽しみたい方は、できるだけ平日に訪れるのがおすすめです。

佛通寺の御朱印情報

寺社仏閣を拝観した際、御朱印をいただきたいと考えている方も多いことでしょう。ここからは広島県三原市の佛通寺の御朱印情報をご紹介します。

佛通寺の御朱印は3種類あり、庫裏近くの納経所でいただくことができます。一つは山陽花の寺24か寺第21番札所の御朱印「大覚殿」です。もう一つは中国観音霊場第12番札所の御朱印「圓通」です。また百八観音霊場第15番「大悲殿」の御朱印もいただけます。

御朱印帳を持参すれば、御朱印を書いていただけます。力強い筆書きの御朱印は大変人気があります。佛通寺の御朱印の初穂料は300円で、オリジナルの御朱印帳は用意されていません。

佛通寺へのアクセス方法・駐車場

広島県三原市の佛通寺を訪れたい方のために、アクセス方法と駐車場情報ををお知らせしましょう。佛通寺へは車、または公共交通機関でアクセスできます。

佛通寺へ車でアクセスする場合は、山陽自動車道「三原久井IC」から約15分です。または、山陽自動車道「本郷IC」から国道2号線を経由し30分~40分となります。佛通寺には収容台数約100台の専用駐車場があり、無料で利用できます。

佛通寺へ公共交通機関でアクセスする場合は、JR三原駅から佛通寺行きバスに乗車し約40分です。またはJR本郷駅から佛通寺行きバスに乗車し約30分となります。バスは本数が少ないので注意してください。

住所 広島県三原市高坂町22
電話番号 0848-66-3502

佛通寺周辺のおすすめスポット

広島県三原市の佛通寺を訪れたら、周辺の観光も楽しんでみてはいかがでしょうか。ここからは佛通寺の近くにあるおすすめ観光スポットやカフェをご紹介します。

こちらでは、御調八幡宮や三原城跡などの人気観光スポット、お土産探しにもおすすめの道の駅、休憩にもおすすめのカフェをご紹介します。

御調八幡宮

御調八幡宮(みつきはちまんぐう)は佛通寺から車で20分ほどとのころにある人気観光スポットです。佛通寺と同じように山の中にあり、豊かな自然が楽しめます。三原市の桜の名所としても人気があります。

御調八幡宮は769年の創建とされる歴史のある神社で、和気清麻呂公が大隅国へ流された時に姉の和気広虫姫が清麻呂の雪寃を祈願したのが始まりとされています。豊臣秀吉が三原城滞在中に参拝し、秀吉が手植えしたと伝えられる桜の木があります。

江戸時代には、広島藩主や三原城主の浅野氏によってエドヒガンやしだれ桜の木が植えられました。また近年は八重桜などが植樹されていて、春には美しい景観が楽しめる人気スポットとなっています。

御調八幡宮の境内は広く、見どころがたくさんあります。県指定の天然記念物である権現作りの社殿や、国指定の重要文化財である足利義政が寄進した狛犬もおすすめです。また朱色の清明橋や歴史のある神楽殿も人気があります。

住所 広島県三原市八幡町7
電話番号 0848-65-8652

三原城跡

三原城跡は、佛通寺から車で約20分のところにある広島県三原市の人気観光スポットです。三原城は1567年に、毛利元就の三男である小早川隆景によって築城されたのが始まりです。現在は一部しか残っていませんが、続日本100名城に選定されています。

三原城は大島・小島という2つの島を埋め立てて造られ、東西に900m、南北に700mもの広さがあったと伝えられています。城内には本丸・二之丸・三之丸があり、天主台は広島城の天守閣の6倍もの広さがありました。

また三原城には城門が14、櫓が32もあり、西日本でも大きな城の一つでした。海に向かって船が出入りする門があり、満潮時には城が海に浮かんで見えるようだったと伝えられています。そのため三原城は浮城とも呼ばれていました。

住所 広島県三原市城町1
電話番号 0848-64-9234

道の駅 みはら神明の里

道の駅 みはら神明の里は国道2号沿いにある人気スポットで、佛通寺からは車で約20分のところにあります。瀬戸内海の絶景が楽しめる道の駅として人気があり、三原の山の幸や海の幸が堪能できます。

レストランのおすすめはタコ料理で、タコ天丼、タコ天カレー、タコのかき揚げうどんなどユニークなメニューが人気を集めています。タコ天カレーはタコの天ぷらが丸々1本乗っていて、ボリュームもたっぷりです。デザートには三原のご当地かき氷も人気があります。

その他にもパン工房「八天堂」があり、有名なクリームパンをお土産にするのもおすすめです。鮮魚・天ぷらコーナーでは三原たこしゃぶセットや生たこのお造り、名物「三原やっさタコ」などを販売しています。

住所 広島県三原市糸崎4-21-2
電話番号 0848-63-8585

八天堂カフェリエ

八天堂カフェリエは、くりーむパンで有名な八天堂が手掛ける食のテーマパークで、工場、体験工房、カフェ、ショップを併設してます。2020年12月オープンの人気観光スポットで、佛通寺からは車で約20分のところにあります。

八天堂カフェリエでは、くりーむパンの製造過程が見学できる工場があります。また、パン作り体験ができる工房があり、世界に一つだけのオリジナルパンを作ることができます。くりーむパンの生地を成形したり、パンを包む包装紙を手作りしたりと、子供から大人まで楽しめます。

八天堂カフェリエのカフェでは、人気のくりーむパンだけではなく、フレンチトーストやスイーツパン、コーヒーソフトなどが楽しめます。またランチメニューも用意していて、パンとともにゆっくりと味わうことができます。

住所 広島県三原市本郷町善入寺用倉山10064-190
電話番号 0848-86-8622

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佛通寺へお参りに行こう

佛通寺は広島屈指の紅葉スポットで、秋になると多くの観光客が訪れます。国指定の重要文化財が多く、趣にある建物と色鮮やかな紅葉とのコラボが楽しめます。

佛通寺は紅葉シーズン以外も楽しめます。初夏の青もみじも美しく、静かに鑑賞をしたい方におすすめです。散策路を歩きながら、佛通寺周囲の自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
Momoko

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