サハラ砂漠のメルズーガ(モロッコ)でキャンプ体験!気温や服装も調査!
砂漠と言えば、果てしなく砂の地域が続いていて砂以外何もないイメージですが、アフリカ大陸に広がるサハラ砂漠でキャンプが楽しめる場所があるのです。今回はサハラ砂漠で体験できるキャンプの情報を、周辺の気温や服装などの情報も加えてご紹介します。

目次
- 1サハラ砂漠の街メルズーガでキャンプが楽しめる!
- 2サハラ砂漠はどんなところ?
- 3キャンプができるサハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガはどんな街?
- 4サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガからキャンプ場へ!
- 5サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方1:夕日を見る
- 6サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方2:現地の料理を楽しむ
- 7サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方3:キャンプファイヤー
- 8サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方4:星空を見る
- 9サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方5:朝日を見る
- 10サハラ砂漠での注意点
- 11カメラやスマホの防砂対策
- 12サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガへの行き方は?
- 13サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガの治安は?
- 14サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガの気候や気温は?
- 15サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガでの服装は?
- 16サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガでキャンプ場を楽しもう!
サハラ砂漠の街メルズーガでキャンプが楽しめる!
地理の教科書にも必ず出てくるサハラ砂漠に、モロッコの都市メルズーガという街があります。実はそこでキャンプが楽しめるというのです。砂漠でキャンプなんて想像がつかないし本当にできるの?という方や、これからサハラ砂漠観光に行こうと思っている方に、サハラ砂漠でのキャンプ情報を気温や服装なども併せてご紹介します。
サハラ砂漠はどんなところ?
まずサハラ砂漠がどこにあってどんな場所なのかをご紹介します。サハラ砂漠はアフリカ大陸の北部にある世界最大の砂漠です。その面積約1000万平方キロメートルにも及びアフリカ大陸の約3分の1を占めており、南北の距離は1700キロメートルにもなります。サハラ砂漠はエジプトやモロッコなど約10カ国をまたいでいます。
サハラ砂漠は今現在も面積が拡大傾向で、毎年約6万平方キロメートルのスピードで砂漠面積が増加しているそうです。観光の際にはラクダを使用して砂漠内を移動することがほとんどですが、実は物資輸送のために自動車が走る道路が何本かあったり、鉄道も1本のみですが通っているようです。
サハラ砂漠の名称はアラビア語のサハラ(荒野)が語源となっています。砂が綺麗なことでも有名で赤茶色のさらさらの砂が広大な土地に広がっていて、砂丘の大きいものでは高さ約300メートルにもなるそうです。サハラ砂漠はアフリカ大陸の中でも人気の観光スポットとなっています。
砂漠に突如現れるオアシスもまた美しく、日本では見られない壮大な自然の美しい景色が広がっています。そんなサハラ砂漠に、キャンプができるところがあると今注目を浴びている街があります。それがモロッコの都市メルズーガです。次にメルズーガがどんな街なのかを紹介していきます。
キャンプができるサハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガはどんな街?
メルズーガはモロッコの南東部、アルジェリアとの国境近くにある街でサハラ砂漠の西端に位置しており、北アフリカの民族であるベルベル人が主に住んでいます。モロッコ最大の都市マラケシュからは約500キロメートル離れており、バスで移動すると約12時間の距離になります。
メルズーガの街の目の前にはサハラ砂漠の大砂丘が広がっていて、砂漠の宿泊施設であるオーベルジュからそれほど遠くないため、少し砂丘を見る程度なら歩いて行けるほどの距離です。まさに砂漠の中にある街なのです。メルズーガは砂漠観光のために栄えた街なので、それほど大きな街ではなく飲食店などもそれほど多くはありません。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガからキャンプ場へ!
サハラ砂漠でキャンプをするためには砂漠ツアーに参加します。基本的には1泊2日のものや2泊3日のものが多いようです。砂漠ツアーは日本での事前予約でも現地予約でもどちらでも可能となっていますが、事前予約しておくと長距離バスのバス停まで迎えに来てくれたりすることもあるようなので、事前予約をおすすめします。
メルズーガからキャンプ場までは、なんとラクダに乗って移動します。ラクダに乗れるのもまた砂漠ならではの体験です。ベルベル人がラクダに乗って先導し、その後ろを一列になって進みます。砂で足がとられて歩くのが大変な砂漠ですが、ラクダに乗って快適に移動することができます。
キャンプ場にもよりますが、ラクダに揺られて約1時間半ほどで到着します。キャンプ場はいくつかの大きなラグジュアリーテントの集落になっていて、砂漠の中に突如ポツンと現れます。キャンプ場によってテントの内装や数、設備も少し違うので、予約するときに自分好みのものを選びましょう。
サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方1:夕日を見る
砂漠ツアーに参加すると、メルズーガを夕方出発して日が沈む前にキャンプ場に到着するツアーがほとんどです。キャンプ場に到着したらまず近くの砂丘に登ってみましょう。高いところから眺めてみると、サハラ砂漠の広大さを改めて実感することができます。そしてその砂丘のてっぺんから夕日を見るのです。
サハラ砂漠のこのメルズーガの地域は、実は夕日観光スポットとしても有名なのです。昼間のクリーム色の砂がだんだん赤く染まっていきます。日が沈むにつれて色が変わっていく砂漠の風景は本当に芸術そのものです。そして広大な砂漠の向こうに沈んでいく夕日は本当に綺麗で圧巻です。
サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方2:現地の料理を楽しむ
日が完全沈んで暗くなると夕食の時間となります。この地域ではミントティーが有名で、ミントティーを楽しみながら現地料理であるタジン鍋やサラダが食べられます。タジンとは三角の形をした蓋がついた鍋で作る煮込み料理で、少ない水で調理できることが特徴です。とてもやわらかく煮込んでいて、食材の旨味がぎゅっと濃縮された鍋です。
サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方3:キャンプファイヤー
砂漠ツアーでは、キャンプの定番キャンプファイヤーも行われます。外で火を焚きながら、ベルベル人たちが伝統的な歌や楽器の演奏、踊りを披露してくれます。砂漠でのキャンプファイヤーは日本では体験することはできないので、サハラ砂漠観光の特別な思い出となるでしょう。
サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方4:星空を見る
サハラ砂漠では周囲に明かりが少ないので、とても綺麗な星空を見ることができます。晴れている日には天の川も綺麗に見えて満天の星空が広がり、まるで天然のプラネタリウムのようです。流れ星も見ることができ、特に夜中3時以降は流れ星の見える確率がアップするようです。
注意したいのは気温です。夏の夜は涼しく快適に星空鑑賞をすることができますが、冬はとても寒くなります。長時間外にいることになるので服装選びに気をつけましょう。ダウンジャケットやマフラー、ニット帽などがおすすめです。またテント内の毛布を持ち出して、毛布にくるまりながら見てもいいかもしれません。
またもう一つ注意しておきたいのは天候です。晴れていないと星が見えないのは当たり前ですが、綺麗な星空を見る条件には空気が澄んでいることも必要です。砂漠では砂嵐が吹くことがあり、風の強い日は空気中に砂が飛ぶので星がぼやけて綺麗に見えないことがあるようです。日程に余裕がある場合は、風のない日の観光をおすすめします。
サハラ砂漠のキャンプ場での楽しみ方5:朝日を見る
夕日が綺麗なことで有名なサハラ砂漠ですが、実は朝日もとても綺麗に見えるのです。ぜひ早起きして砂丘にのぼってみましょう。周囲に邪魔になる建物がないので、砂漠からのぼってくる朝日がとても綺麗に見えます。また日が昇るとともにオレンジ色に染まる砂もとても美しいです。
サハラ砂漠での注意点
砂漠観光ではいくつか注意しておくべきことがあります。日本ではできない経験ができる反面、慣れない土地や慣れない環境で過ごすのに、その土地のルールや注意点を知っておくことはとても大事です。あとで後悔しないようにするためにもしっかり確認しておきましょう。
オアシスの水を大切にする
砂漠を歩いているとときどきオアシスを見つけることがあります。小さい小川が流れているようなオアシスもありますが、実はオアシスの水に入ることは厳禁とされています。もちろん少し足を浸すだけというのもダメなのです。その土地の人々にとって大切な水源なので、オアシスの水を大事に扱うようにしましょう。
迷子にならないようにする
砂漠ツアーに参加してキャンプ場に到着すると、自由時間を設けているツアーも多いです。自由時間だからといってキャンプ場から遠く離れてしまわないようにしましょう。砂漠には目印が少なく足跡もすぐに消えてしまいます。必ず誰かと行動し、現地案内の人の目の届くところまでの移動に止めておきましょう。
カメラやスマホの防砂対策
サハラ砂漠の砂の粒はかなり細かくサラサラなので、カメラやスマホの機械の隙間に入って壊してしまうこともあります。写真はきれいに撮れるようにレンズ部分だけ出しておき、ビニール袋などでしっかり覆ってレンズ周りはテープで補強し砂が入らないようにしましょう。またレンズは写真を撮るとき以外はカバーをしておきましょう。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガへの行き方は?
日本からモロッコへの直行便はありません。そのためモロッコへ行くのにヨーロッパや中東で最低1回は乗り継ぎが必要です。KLMオランダ航空やエールフランスでモロッコの主要都市マラケシュまで約20時間前後、エティハド航空やエミレイツ航空で主要都市カサブランカまで約20時間前後の移動で行くことが可能です。
マラケシュなどの主要都市からメルズーガまでは、supratoursというモロッコの各都市を結んでいる民間バス会社のバスが出ているのでそれを利用していくことができます。マラケシュからは約12時間、朝出発して夜着のバスがあります。また北部の街フェスからは約7時間半、夜行バスでメルズーガまで行くことが可能です。
supratoursのバスチケットはネット予約ができず、電話もしくは現地購入のみとなるようです。現地で購入する場合、各主要都市にある大きな駅の前にsupratoursのオフィスがあることが多くそこで購入することができます。事前購入可能なので、観光する日が決まっている場合はモロッコに到着後すぐチケットを手に入れておくといいでしょう。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガの治安は?
モロッコはアフリカ大陸の中でも比較的治安のいい国と言われています。しかし日本のようにカバンを置いて席を立つなどは厳禁です。ちょっと目を離した隙にカバンやカメラを奪われたり、話しかけられて立ち話をしているうちに隠れていたもう一人がカバンの中から財布を取るなど、グループでの犯行も起きているのが事実です。
またアルジェリアとの国境付近は治安が良くないと言われており、メルズーガはまさに国境付近の街なので特に注意が必要です。砂漠ツアーで知らないところに連れて行かれたということも今まであったようなので、現地でツアーを申し込むときは行き先をしっかり確認しておきましょう。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガの気候や気温は?
砂漠といえば常夏でいつ行っても暑いと考える方も多いのではないでしょうか。メルズーガは内陸性気候にあたり、砂漠の街でありながら実は四季もあり寒暖差も比較的大きいのが特徴です。比較的過ごしやすい春や秋が観光のベストシーズンだと言われていますが、夏や冬でも備えがあれば十分観光することが可能です。
ベストシーズンの春や秋では最高気温は25度前後、最低気温は10度から15度が平均です。昼夜の寒暖差はあるものの、穏やかで比較的過ごしやすい気候となっています。夏は最高気温が40度以上になることもあり日本では経験できないほどの暑さとなります。水分補給をしっかり行い熱中症に注意ましょう。
冬は逆にとても寒くなります。日本と比較すると少し暖かいですが、最低気温は5度前後が平均となります。日が出ている昼間は気温も20度近くまで上がるためそれほど寒さを感じませんが、日が沈むと一気に寒くなります。暑いイメージの砂漠ですが、冬はしっかりとした防寒対策をしておきましょう。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガでの服装は?
メルズーガのあるモロッコはイスラム教の国です。比較的洋服には寛容とされているモロッコですが、女性はショートパンツやミニスカート、肩の出るような露出度の高い服装は避けておくのが無難でしょう。もしくはなにか羽織れるものや腰から巻けるものを持っておくようにしましょう。
メルズーガやサハラ砂漠は訪れる季節によってかなり気温が違うので、服装を間違えてしまうと命取りになりかねません。特に外に出ることも多いキャンプなので、服装選びはかなり重要です。過酷と言われるサハラ砂漠でキャンプを楽しむために、ぜひ旅行前に気温とともに服装をチェックしておきましょう。
比較的穏やかな気候の春や秋は、昼間はTシャツ1枚で過ごせる日が多いです。しかし昼夜の寒暖差があり夜は気温が下がるので、長袖の羽織を持っておき重ね着できる服装がおすすめです。また砂嵐が吹くこともあるので、ウインドブレーカーがあると風除けにも寒さ対策にも便利でしょう。
夏は日差しがかなり強いので露出は控えめにして、肌を覆うことのできる薄手の天然素材の服装がおすすめです。サングラスや帽子、砂漠観光ではターバンを巻いて日焼け対策をしておくことが必須となります。またかなり乾燥しているので、保湿剤も準備しておくのをおすすめします。水分補給もしっかり行いましょう。
冬は特に夜がとても寒いので、日本と同じような服装が必要です。日中は薄手の長袖1枚程度の服装で過ごすことができる日が多いですが、夜は一転してコートなど本格的な防寒が必要です。特に星空鑑賞などで夜外に出ることを考えている人は、ニットやダウンジャケットが必須となります。
サハラ砂漠の街・モロッコのメルズーガでキャンプ場を楽しもう!
いかがでしたか?世界一の砂漠であるサハラ砂漠でのキャンプがどんな感じかイメージできましたか?日本ではできない体験がたくさんできる砂漠キャンプ、とてもいい思い出になること間違いなしです。ぜひモロッコのメルズーガを訪れて、砂漠での観光やキャンプを思う存分楽しんでください。