2018年04月25日公開
2020年03月26日更新
フェズ(モロッコ)の旧市街は雰囲気抜群!見どころやおすすめスポット紹介!
アフリカ大陸のモロッコ王国で、エキゾチックな街並みが広がるフェズは、観光で人気の都市。中でも、世界遺産に登録されている巨大な迷路のような旧市街が見どころです。今回は、モロッコの観光都市フェズ観光のおすすめスポットの他、気になる治安等もまとめます。

目次
- 1モロッコ観光の人気都市フェズの見どころをご紹介!
- 2モロッコの都市フェズってどんなところ?
- 3観光都市フェズの気になる治安は?
- 4フェズ観光におすすめのシーズン
- 5フェズ観光の服装は?
- 6フェズ観光のおすすめスポット1:フェズ旧市街
- 7フェズ観光のおすすめスポット2:ブー・ジュルード門
- 8フェズ観光のおすすめスポット3:タンネリ
- 9フェズ観光のおすすめスポット4:スーク
- 10フェズ観光のおすすめスポット5:ブー・イナニア・マドラサ
- 11フェズ観光のおすすめスポット6:フェズ王宮
- 12世界一の迷路都市!フェズ旧市街の攻略法
- 13フェズで食べたいモロッコ料理
- 14フェズで買いたいモロッコ土産
- 15モロッコの人気都市フェズのおすすめ観光地を巡ろう!
モロッコ観光の人気都市フェズの見どころをご紹介!
世界一の迷路とも称されるフェズの旧市街は、モロッコ観光で絶対に外せないおすすめのスポット。人々が行き交う旧市街は、かつて、モロッコ王国の歴代王朝が首都置いた歴史ある都市です。今回は、フェズ観光で人気のスポットや、町の見どころの他、フェズで食べたいモロッコ料理や、旅の記念におすすめのお土産まで、情報満載でお送り致します!
モロッコの都市フェズってどんなところ?
モロッコ観光の人気都市として、世界中から観光客が訪れる町「フェズ」。その歴史は古く、紀元前まで遡ると言われています。現在では、敬虔やイスラム教徒が暮らす迷路のような旧市街には、モロッコ特有のバザールが広がっており、伝統的なスパイスや、ムスリムの習慣に基づいて屠殺されたハラルの食材等が所狭しと売られています。
モロッコの観光資源の一つとなっているフェズには、古くから伝わる様々なモロッコ文化が今も息づいており、観光の見どころの一つとなっているのが、フェズの伝統工芸である皮なめしの加工場「タンネリ」です。フェズの観光地の中には、他にもイスラム建築の素晴らしさを今に伝える学校や王宮等があり、豪華絢爛な建築物も見どころです。
フェズ観光の見どころとなっている旧市街では、100以上の手工業が今も営まれており、職人たちが一つ一つ手作りした様々な工芸品がバザールで売られています。フェズの手工業者は、すべて階級制に基づく組合に加入しており、技術が伝承されるように工夫されています。お土産におすすめのアイテムもたくさんありますので、最後の方でご紹介します。

観光都市フェズの気になる治安は?
観光都市として、モロッコの中でも人気のあるフェズですが、気になるのはその治安です。見どころとなっている世界遺産の迷宮エリア「旧市街」には、多くの観光客が訪れるため、観光客を狙った犯罪が頻発しています。旧市街の中でも、迷路のように細い路地裏等は、スリや強盗が多いようです。日中でも気をつけて観光しなければなりません。
フェズの旧市街近辺には、偽ガイドなど、現地語ができない外国人を狙った犯罪も増えているようです。ガイドがいらない場合は、はっきりと「No」と伝え、その場を素早く立ち去るようにしてください。フェズの旧市街では、スマホやデジカメ等、売れるものを盗む窃盗グループも多いようです。夜間の外出は避け、一人歩きはあまりしない方が良いでしょう。

フェズ観光におすすめのシーズン
モロッコ内陸部にあるフェズは、南部のサハラ砂漠に比べると、若干気温の変化が少ないようですが、やはり夏は猛暑で観光どころではないと考えた方が良さそうです。比較的気温が低く、過ごしやすい季節は、日本の春4月から6月頃か、秋口10月頃です。フェズの旧市街等を歩いて観光したい方には、この4ヶ月がベストシーズンと言えるでしょう。
見どころいっぱいのフェズですが、渡航時期を決めるのに、もう一つ考慮した方が良いのが、イスラム教の断食「ラマダーン」の時期です。イスラム教徒であるフェズ市民は、ラマダーン中は、日中の活動を避け、食事をとる夜になると動き出します。旧市街のありとあらゆる店が日中はほとんど営業していない可能性もありますので、ご注意下さい。
フェズの主要観光スポットとなっている旧市街でも、ラマダーン中は、多くの店が日中は営業していません。せっかく観光に行ってもお土産はおろか、食事すらまともにできないということにもなりかねません。ついでながら、2018年のラマダーンは6月12日からスタートします。期間は1ヶ月間ですので、この時期のフェズ観光はおすすめしません。
フェズ観光の服装は?
フェズを観光する際に、知っておくと良い服装の注意点についても、触れてみたいと思います。これまでお伝えした通り、モロッコはイスラム国家であり、フェズ市民の大多数も敬虔なイスラム教徒です。そのため、後ほどご紹介する観光スポットの中には、イスラムの教えを説く学校や王宮など、服装のマナーに気をつけた方が良い場所もあります。
基本的に、イスラム教の国を旅する際には、女性は肌をできるだけ見せない服装がおすすめです。フェズのあるモロッコは、ヨーロッパにも近いことから、外国人の服装については寛容な面もあり、暑い季節は、女性も上半身は半袖等を着用して問題ないようです。男性は、半袖とショートパンツといったラフな服装の観光客もいるようです。
フェズ観光のおすすめスポット1:フェズ旧市街
ここからは、モロッコの人気都市フェズでおすすめの観光スポットをご紹介していきます。まず、最初におすすめの観光スポットは、モロッコ最大の見どころである世界遺産「旧市街」(Medina of Fez)。世界最大の迷宮都市と言われるフェズの旧市街は、網の目のように張り巡らされたいくつもの入り組んだ路地からできています。
一度入ったら最後、方向感覚を失ってしまいそうなフェズの旧市街地には、散策におすすめのスポットがたくさんあります。フェズの人々の暮らしや、バザールで売られている物を見ながら、のんびりと時間を過ごしたい観光スポットです。方向音痴という方には、後ほど、迷宮都市フェズ旧市街の攻略法をご紹介しますので、参考になさって下さい。
フェズ観光のおすすめスポット2:ブー・ジュルード門
次のフェズ観光のおすすめスポットは「ブー・ジュルード門」(Bab Bou Jeloud)です。イスラム様式で建てられた壮麗な幾何学模様の門は、1913年に建築されました。フェズの旧市街の入り口に立っているこの門には、イスラム建築の代表的な様式である、2つの尖塔(ミナレット)が立っています。鮮やかなタイルも見どころの一つです。
フェズ市内にあるイスラム教のお祈りの場であるモスクは、ほとんど観光客が立ち入ることができない聖域となっています。「ブー・ジュルード門」は、そういったフェズのイスラム世界を垣間見ることのできる貴重な観光スポットです。また、この門から、後ほどご紹介するイスラム教の学校「ブー・イナニア・マドラサ」を見ることもできます。
フェズ観光のおすすめスポット3:タンネリ
続いてご紹介するフェズ観光のおすすめスポットは「タンネリ」(Tanneries of Fez)です。モロッコは、元々フランス領であったことから、フランス語が使われていました。タンネリとはフランス語で「皮なめし」という意味で、フェズには、この伝統的な手工芸の技法が今も受け継がれています。皮を染める加工場がいくつも残されています。
独特の染料と動物の皮を扱うフェズのタンネリでは、蜂の巣のようにいくつもの染め場が連なっている様子を見ることができます。旧市街と並んでフェズのタンネリは、観光の見どころの一つとなっており、ツアー等もたくさん出ています。タンネリは、建物の上等から見る場合がほとんどですが、かなり臭いが強いので、臭い対策もお忘れ無く!
フェズ観光のおすすめスポット4:スーク
続いてご紹介するフェズ観光のおすすめスポットは、旧市街にある「スーク」(Fez Souk)。スークとは、フェズ旧市街地にある市場のことで、フェズ市民の台所として知られています。入り組んだ迷路のような旧市街の中にあるため、観光客泣かせの分かり辛いロケーションにありますが、ぜひ、見ていただきたいおすすめの観光スポットです。
フェズ観光の見どころの一つであるスークには、イスラム教徒が好んで食べる「デイツ」(ナツメヤシ)を甘くした干菓子や、モロッコ料理に使われる伝統的なスパイス等、見るだけでも楽しい食材もたくさん売られています。ナツメヤシは、特に断食のシーズンには、贈り物としても珍重されており、様々な種類があるので試しに食べてみるのもおすすめです。
また、フェズ市民の台所でもあるスークには、生きた鶏等も販売されています。とにかく、雑多な物が渾然一体となっている、それがフェズスーク観光の魅力です。観光客におすすめのお土産も、このスークで見つけることができます。代表的な革製品の他、タージーン鍋の他、イスラム模様の描かれた食器など、実に様々なアイテムは販売されています。
フェズ観光のおすすめスポット5:ブー・イナニア・マドラサ
続いてご紹介するフェズ観光の見どころは、「ブー・イナニア・マドラサ」(Medersa Bou Inania)です。先ほどご紹介した観光スポット「ブー・ジュルード門」の項目でも少し述べましたが、ブー・イナニア・マドラサは、フェズ・エル・バリエリアにあるイスラム教の神学校です。14世紀に建てられた幾何学模様が大変美しい建物です。
数あるイスラム国家の中でも、敬虔な信徒が多いモロッコでは、イスラム教のモスクに異教徒である外国人観光客が入ることはできません。この神学校は、そんなモロッコの中でも数少ない異教徒が入れるイスラム建築の一つです。偶像崇拝を禁じているイスラム教の教えにしたがって刻まれた、気の遠くなるような繊細な彫刻は、一見の価値ありです。
フェズ観光のおすすめスポット6:フェズ王宮
最後にご紹介するフェズ観光の見どころは、「フェズの王宮」(Royal Palace of Fez)です。13世紀に発展したフェズ・エル・バリの南に位置するフェズの王宮は、モロッコ国王がフェズを訪問した際にのみ使用されるという豪華絢爛な建物です。観光客が見ることができるのは、この王宮の正門のみとなっていますが、おすすめのスポットです。
フェズの王宮は、モロッコの対岸にあるスペインのグラナダのアルハンブラ宮殿とよく似た建築様式を採用しており、非常に美しいイスラム建築として知られています。写真撮影できるのは、正門のみとなりますが、黄金に輝く門は、まさにインスタ映えするスポット!フェズの王宮は、夜のライトアップもとても幻想的ですので、お見逃し無く!
世界一の迷路都市!フェズ旧市街の攻略法
世界最大の迷宮都市として名高いフェズの旧市街ですが、実は、観光名所である「ブー・ジュルード門」から、旧市街の中心にあるカラウィーン・モスクに続くメインストリートは2本しかありません。周囲には、網の目のような細い路地が広がっていますが、このメインストリート2本さえ分かっていれば、そんなに道に迷うということもありません!
フェズの旧市街で、もし迷子になってしまったと思ったら、メインストリートであるタラア・ケビーラ通リかもう一つのメインストリートであるタラア・セギーラ通リへ戻れば安心です。どちらの道もカラウィーン・モスクに続いていますので、メインストリートが分からない場合は、モスクを目指して歩けば旧市街ダンジョン完全攻略です!
フェズで食べたいモロッコ料理
フェズおすすめの観光スポットを6つご紹介しました。ここからは、フェズで食べたいモロッコ料理についてご紹介します。世界遺産の旧市街を余すとこなく楽しんだ後は、フェズの美味しいご当地グルメを満喫しましょう。モロッコの代表的なお料理と言えば「タージーン鍋」、陶器でできた三角錐型の鍋で作る蒸し焼き風のお料理です。
また、フェズで食べたいもう一つの代表的なモロッコ料理をあげるとすれば「クスクス」があります。クスクスは地中海やイタリアでも食べられるパスタの原料と同じセモリナ粉を使ってできた食材で、熱いお湯やスープに浸して戻して食します。イスラム圏であるモロッコでは、ラムや鶏肉と合わせてこのクスクスを付け合わせにいただきます。
モロッコ料理のデザートは、先ほどフェズの旧市街にあるスークの項目でも少し触れましたが、ナツメヤシやピスタチオ等を使った甘いお菓子が主流です。フェズの町も乾燥していることから、持ち運びにも便利な焼き菓子等が多いです。歯が溶けそうなほど甘いフェズのスイーツ。モロッコのスパイスコーヒーと合わせてお召し上がり下さい。
フェズで買いたいモロッコ土産
フェズ観光が終わった後は、旅の記念に買いたいお土産ショッピングの時間です。マラケシュやカサブランカ等、フェズ以外の観光地でも、同じようなお土産を買うことができますが、特に、フェズでおすすめなのは、革製品です。女性に人気の革製品のお土産は、色とりどりのバブーシュ(Baboosh)。皮でできたカラフルなスリッパは履き心地も抜群です。
フェズの旧市街の路地や、スーク等でも販売されているバブーシュは、ぜひ買って帰りたいモロッコを代表するお土産です。他にも、ミントの香りの化粧品や、ローズウォーター等、様々なハーブを使った化粧品も人気です。フェズの旧市街には、金物屋やランプを売るお店もたくさんありますので、ぜひ、掘り出し物を探しつつ、散策してみて下さい。
モロッコの人気都市フェズのおすすめ観光地を巡ろう!
モロッコの内陸部に位置する観光都市フェズをご紹介しました。フェズは数あるモロッコの都市の中でも、世界中の観光客が訪れる人気スポット。ラビリンスのような入り組んだ旧市街と、エキゾチックな人々が暮らす街並みは、歩いているだけで異国情緒を味わえるスポットです。モロッコへ行く際は、ぜひ、フェズの観光地も旅してみてください。