エチオピアの観光名所紹介!治安・言語・料理など旅行に便利なポイントも!
東アフリカに位置するエチオピア。日本からは直行便もあり、アクセスも難しくありません。長い歴史と独特の文化を持つユニークな国でもあります。ここではエチオピアを訪れる際に詩っておきたい治安情報、言語、料理、観光スポット、気候などについてまとめました。

目次
エチオピアの観光情報をお届け!
エチオピアは東アフリカに位置する連邦共和制国家。ソマリア、ケニア、スーダン、エリトリア、ジブチに囲まれた内陸の国です。人口は約1億200万人で、サハラ以南では2番めに人口の多い国です。80以上の民族が暮らし、音楽や民族舞踊、言語などそれぞれ独自の文化を持っています。ここではそんなエチオピアの観光情報について紹介しましょう。

エチオピアってどんな国?
エチオピアは、一時期イタリアに占領されたことがありますが、アフリカ大陸で唯一、植民地にならず独立を保った国です。また、アフリカの中で最も古い歴史を持つ独立国でもあります。エチオピアは、国土の大部分がエチオピア高原を中心とする高原にあり、その平均標高は2300mにもなります。高原の気候を利用し、コーヒーの栽培が盛んです。
エチオピアのお土産としては布製品がおすすめです。スカーフやショール、マフラーの他、手の込んだ刺繍がされた製品があります。またエチオピアでは革が有名で、上質な革はブランド品の材料としてヨーロッパに輸出されています。個性的なハンドメイドのアクセサリーなど、革を使った製品は市場などで販売されていて人気があります。
エチオピアの言語は?
エチオピアには方言を含めると100近くの言語があると言われています。公用語はアムハラ語ですが、第2言語として英語教育にも力が入れられています。アムハラ語はアラビア語に近い言語で、イエメンからやってきた先祖が使っていた言語と言われています。首都アディスアベバでは広く使われている言語で、テレビも新聞もアムハラ語です。
エチオピアは民族ごとに9つの州に分かれていて、それぞれの州で異なる言語が公用語となっています。アムハラ語のあいさつは、こんにちは=ティナステリン、ありがとう=アムセッグナッロ、ごめんなさい=イックルタ、さようなら=デナデル(対男性) デナデリ(対女性)、はい=アオ、いいえ=アーイです。
エチオピアの気候は?
エチオピアの気候は標高によって異なります。東部から南部は標高1500m以下の地域で、平均気温27度から50度ととても暑いのですが、その他の地域は標高1500m以上で平均気温は20~25°と、高地のため過ごしやすい気候です。一般に乾季が10~3月で、雨季は2回あり6~9月、3~5月となります。降水量は多く、年間1200mm以上となります。
首都アディスアベバは標高約2400mの高地にあるため、年間を通じて過ごしやすい気候です。旅のベストシーズンは、晴れの日が多い10~2月の乾季です。雨季は雨が多く、道路事情が悪いため交通が止まることもあります。日差しが強いので、サングラスや帽子、日焼け止めなどを用意しましょう。また、朝夕は冷えこむので上着が必要です。
エチオピアへの行き方
日本からエチオピアまでの行き方ですが、エチオピア航空が香港経由で首都アディスアベバまで直行便を週3便、運航しています。その他の行き方としては、ドバイ乗り継ぎのエミレーツ航空などがあります。エミレーツ航空は毎日ドバイまで運航されているので便利です。ドバイ経由の行き方では、所要時間は約31時間とです。
ドーハ乗り継ぎのカタール航空の行き方では、所要時間は約35時間となります。トルコ航空を利用してイスタンブール乗り継ぎの行き方では、所要時間は約20時間30分です。また、エディハド航空を利用してアブダビ乗り継ぎの行き方では、所要時間は約31時間です。その他、アフリカの国々を経由する行き方もあります。
エチオピア時間とエチオピア暦
日本とエチオピアの時差は6時間です。日本のほうが6時間進んでいます。サマータイムは採用していません。エチオピアでは、エチオピア時間と呼ばれる独特な時間を使っています。夜明けを1日の始まりとし、朝日が昇る午前6時を0時0分としています。バスやタクシー、エチオピア人の時計はエチオピア時間なので、間違えないようにしましょう。
さらにエチオピアでは独特の暦を使っています。エチオピア暦では1年は13か月あり、西暦2020年はエチオピア暦2013年となります。これは、キリスト生誕年の解釈が、ローマ教会とエチオピア正教会で異なっていることに由来するそうです。公文書や領収書もエチオピア暦で発行されるので、こちらも注意が必要です。
エチオピアの治安は?
2018年4月現在、エチオピアとソマリア・エリトリアの国境沿いには退避勧告が出ています。そのほか渡航の是非を検討するよう勧告されている地方も多いので、エチオピアを訪れる際には「外務省海外安全ホームページ」などで治安情報を入手するようにしましょう。首都アディスアベバがあるオロミア州の治安も注意が必要です。
エチオピアでは、外国人をターゲットにした強盗、スリ、ひったくり、置き引き、詐欺などの犯罪が増加しているので、訪れる際には治安に注意しましょう。幼い子供によるスリも多いので、街を歩くときは注意してください。健康面では、標高が高いところにあるため、高山病の症状が見られることがあります。
エチオピアの料理は?
エチオピア料理の主食は「インジェラ」です。これは穀物の粉を水で練り発酵させたものをクレープのように丸く焼いたもの。このインジェラのキン、マトン、ラム、豆などのカレー料理を乗せて、手でちぎりながら食べます。エチオピア料理の基本的な調味料としては、バルバリという独特の風味の香辛料があります。
代表的なエチオピア料理として、「ワット」というバルバリを使って肉や野菜を煮込んだ料理があります。これはかなり辛い料理なのですが、バルバリを使わずないため辛くないアリチャ・ワットという料理もあります。ワットには独特なチーズが添えられます。エチオピアでは生肉を食べる習慣があり、牛の生肉が最高のものとされています。
エチオピアではコーヒーを「ブンナ」と呼びます。エチオピアではコーヒーは日常的によく飲まれています。コーヒーの生豆を炒って黒くし、ジャバナと呼ばれるフラスコのようなポットに入れ、小さなカップに注いで飲みます。エチオピア式では、お香を炊きながら3度淹れるのだそうです。また、ダッジと呼ばれるお酒もあります。
エチオピアの観光スポット
首都アディスアベバ
首都アディスアベバはアフリカで4番目に大きな都市で、活気があふれています。首都にふさわしく、見どころがたくさんあります。アディスアベバ大学博物館や国立博物館、市立博物館の他、歴史のある教会や聖堂も多く見られます。首都アディスアベバには東アフリカ最大と言われるマルカート市場もあり、お土産探しにもおすすめです。
ラリベラ
ラリベラはエチオピアで必ず訪れたい観光スポット。ラリベラ王が第2のエルサレムを目指して建設した聖地です。一枚岩をくり貫いて作ったラリベラの岩窟教会群はユネスコの世界遺産にも登録されていて、ラリベラの観光のハイライトです。岩窟教会群は約800年前に築かれたもので、中でも聖ギオルギス教会は一見の価値があります。
アクスム
アクムスは3000年以上の歴史を持つ、エチオピアで最も古い町です。エチオピア文化発祥の地とされ、町全体が世界遺産に登録されています。カレブ王の地下墳墓、シバの女王の神殿跡、数々のオベリクスなど見どころも多く、古代史が好きな人におすすめの観光スポットです。モーゼの十戒の石版を納めたとされるシオンの聖マリア教会も有名です。
バハルダール
バハルダールはエチオピア最古の湖、タナ湖のほとりにある町です。タナ湖は青ナイルの源流とされる大きな湖で、島には37の島が浮かんでいます。そのうち22の島に修道院が作られていて、内部を見学することができます。中でも「ウラ・キダネ・マハレット修道院」には、聖書の教えを元にした壁画が壁一面に描かれていて、一見の価値があります。
ダナキル砂漠
ダナキル砂漠は、世界で最も過酷な場所と呼ばれる地域です。夏の気温は50度以上、冬でも40度以下になることはありません。標高は海抜以下で、ミネラルを含んだ塩水が噴出することで、地球上の風景とは思えない壮大な風景を見ることができます。特に延々と広がる塩でできたアサレ湖は、世界の絶景の1つです。
エチオピアの旅を満喫しよう!
エチオピアは、観光地としては日本ではあまり知られていませんが、長い歴史や豊かな文化を持つ興味深い国です。独特の時間と暦を持ち、他の世界の国々とは異なった時間の流れを持つ国でもあります。世界遺産があり、観光も楽しめます。残念ながら治安はあまりよくないので、訪れる際には最新の治安情報を入手し安全な旅を心がけてください。
